イスラエルからのニュース
2008年2月17日(日)
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*オルマート首相が、ガザから4.5キロ以内の家に補強工事
を行うとを閣議提案へ。これより遠距離は、配備予定の迎撃
システム「アイアンドーム」による防衛が可能であるため。
(H,P,Y)
*第二次レバノン戦争の時に誘拐された2人の兵士は
死亡したと、イスラエル政府が公式に宣言か。
ドイツの週刊誌が報じた。(H,P,Y)
*ヒズボラがムグニエ暗殺への報復を宣言したため、国防
軍は北部で厳戒態勢。レバノン紙は、シリアとイランが
大規模な対イスラエル戦の準備を進めていると報じた。(H,Y)
*ガザのイスラム聖戦メンバーの家で爆発があり8人が死亡。
イスラム聖戦は国防軍の攻撃だと非難したが、事故と
見られている。(H,P)
*暗殺されたムグニエとハリリ元首相を「同じような英雄」
と報じたことをBBCが視聴者に謝罪。「テロリストと選挙で
選ばれた国の指導者を同列に報じるのはおかしい」との
抗議を受けたため。(P)
*ダマスカスで発生したムグニエ暗殺事件の容疑者数名を
シリアが逮捕か。シリア在住のパレスチナ人が逮捕されて
いるもよう。(Y)
*83歳の元ナチス看守がカナダを追放され、イタリアで
終身刑。カナダにはあと8人の元ナチスがおり、市民権を
剥奪されている。(P)
*ガザで武装組織がYMCAの図書館を完全に破壊。
8000冊の蔵書は失われ、パソコンや自動車なども
盗まれた。(P)
*金曜昼にレバノン南部を震源とするマグニチュード5.3の
地震。強 い揺れは全国で感じられたが、負傷者は
無かった。(Y)
2008年2月18日(月)
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*ガザから4.5キロ以内にある8千戸の住宅をカッサム砲
から守る補強工事は、予算不足のため計画を縮小して
承認。(H,P,Y)
*ガザ南部での戦闘で、民間人1人を含むパレスチナ人
4人が死亡。国防軍兵士1人も撃たれて重傷を負った。
(H,P,Y)
*入植地の新設は凍結するが、既存入植地内やエルサレ
ムでの住宅建設は継続するとの考えを、オルマート首相が
表明。(H)
*戦争調査委員会の調査を受けた後、意思決定の過程
が改善されたことを示すための記録資料を首相が
同委員会に提出。(H)
*テルアビブ市が市内の2000人に及ぶアフリカ難民に
補助金を出して勤労を推進することを検討中。この2週間
で、新たに1000人のアフリカ難民がシナイ半島から
イスラエルに越境した。(H,Y)
*ガザ侵攻の後、撤退の条件として国際部隊の展開を
要求する戦略を、国防軍が検討中。アッバス議長
がハマスの武力に対抗してガザの支配権を奪還するのは
ほとんど不可能なため。(P)
*ガリラヤ湖で魚が大量死した事件で、毒を流した30歳の
容疑者を逮捕。漁業権争いが原因か。ガリラヤ湖では毒に
よる違法漁法が横行しており、名物「ペテロの魚」の減少
の原因となっている。(H,Y)
*携帯電話を長時間使うと、耳下腺腫瘍に2倍もかかりやす
いとの研究。
イスラエル人は携帯電話を長時間使用することで知られる。
(P)
*午後から寒波が襲来との予報。高地では積雪の可能性も。
(H,P)
2008年2月19日(火)
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*カッサム砲撃が続いても和平協議は続けるべきだと
リブニ外相。中止すればハマスの人気が高まるだけだと
語った。(H,P,Y)
*エルサレム問題を先送りすることに自治政府のアッバス
議長が同意したとのオルマート首相の説明を、アッバス
議長が否定。パレスチナ難民問題についても協議を早く
進めたい考えを示した。(H,Y)
*ヒズボラのイスラエル攻撃が近いと見て、国防軍が北部に
ミサイル迎撃システムのパトリオットを配備。レバノン国内
でもイスラエルとの戦争が再燃することを懸念する声が
高まっている。(H,P)
*昨日もスデロットに9発の
カッサム砲が着弾。うち1発で
民家の庭に被害。また、防空壕に走る
途中で女性が転倒して負傷した。(H,Y)
*スデロットを訪問した国連高官が「暴力のサイクル」と
いう言葉を使用したことを、アブラモウィッツ外務次官が
批判。正規軍と同格になったと、テロリストが誤解する
可能性があると指摘した。(H)
*ナチスに追われたユダヤ人の一部がパレスチナに移住
したため「ナチスは16万人のユダヤ人を追放し、イスラエル
建国を助けた」とドイツの教授25人が宣言。イスラエル
優遇政策の中止を求めた。(P)
*エジプトが350人のガザ住民をガザに強制送還。国境が
破られた時にエジプトに越境したガザ住民は、まだ数千人
がシナイ半島に潜伏していると見られており、エジプトは
拘束作戦を進めている。(Y)
*第二次世界大戦中に教皇だったピオ12世をバチカンが
列福へ。ピオ12世はホロコーストに沈黙していたと批判
されている。(H)
*エルサレムでは今年2回目の積雪があった。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp