イスラエルからのニュース
2008年1月30日(水)
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*南部を視察したオルマート首相が「国の南部は戦争状態にあるが、
中央の人々は理解していない」と語った。ガザからスデロットに
対して 今月は数百発のカッサム砲撃があったが、今は小康状態。
(H,Y)
*イスラエルのガザ封鎖を非難する安保理の議長声明は中止。
米国などが、イスラエルの民間人に対するカッサム砲攻撃も
同時に非難するよう要求したため、シリアが反発して
合意に至れず。(H,P,Y)
*ヒズボラ幹部のカセムが、ヒズボラの捕虜が釈放されない場合は
新たな国防軍兵士の誘拐作戦を行うと演説。(H,P,Y)
*アルボール国連人権高等弁務官が、アラブ人権憲章を賞賛したの
は間違いだと、国連監視団体が指摘。問題の憲章は、シオニズム
を人種差別と同一視し、イスラエルの殲滅を示唆している。(P,H)
*西壁付近での発掘工事に反対する集会で、群集を扇動して暴動を
起こした罪で、イスラム運動指導者のサラーを起訴へ。(P,Y)
*EUユダヤ人協会が、イスラエルの政治に関して世界各地の
ユダヤ人も発言権を持つべきだとの見解を表明。(H)
*国連の宗教の自由に関する調査官が、イスラエルと自治区を訪問。
自治区で女性とクリスチャンの権利が侵害されていると指摘する一方、
イスラエルでも宗教の自由が不十分だと指摘した。(H)
*エルサレムなど高地では雪の予報。今日の戦争調査委員会の最終
報告は、雪でも実施できるよう委員の送迎体制が組まれている。(P,Y)
2008年1月31日(木)
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*政府の戦争調査委員会が最終報告を発表。ウィノグラード委員長
は、戦争は戦略を欠き、国防軍も準備不足だったと断罪。しかし、
意思決定は国益を目指して行われたもので適正だとした。(H,P,Y)
*オルマート首相は戦争調査委の報告で潔白が証明されたとして、
政権を維持する構え。労働党は明確な判断を控えているが、
リクードは、首相の責任が明らかだとして、首相の辞任を求めて
行く。(H,P,Y)
*戦争調査委の報告が白黒を明白にしないものだったが、戦死者
遺族と予備役兵士らは首相とバラク国防相に辞任を求める構え。
(H,P,Y)
*ドイツのメルケル首相と他の数人の閣僚が、イスラエル建国60周
年を記念して、3月後半にイスラエルを訪問へ。イスラエル政府と合同
閣議を行い、両国の強い関係を確認する。(H)
*砲撃に対抗してガザへの給電を削減するのは国際法違反だとの
訴えを、最高裁が却下。
今まで国防軍は電力の供給削減は控えていた。(P)
*アッバス議長がエジプトでムバラク大統領とガザ情勢への対策を
協議。
議長はハマスが自治政府の支配権を認めて早期に選挙を行わ
ない限り、ハマスとの交渉はしないとの方針を表明した。(P,Y)
*エジプトから家畜がガザに流入し、口蹄疫や鳥インフルエンザが
蔓延する懸念。イスラエルはワクチンをガザに送ることを決めた。(H)
*自治区の世論調査で、53%がカッサム砲によるイスラエル攻撃
に反対。
砲撃はパレスチナの方を害しているとの意見が多かった。(Y)
*エルサレムでは今日も雪の予報。昨日は市役所の呼びかけで多く
の人が車による外出を控えたため、事故や渋滞は少なかった。
(H,P,Y)
2008年2月1日(金)
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*リクードがオルマート首相の辞任を要求する方針を正式決定。
労働党 内でも、バラク党首に「戦争調査委員会の最終報告が
出れば辞任する」 との昨年の公約を果たすよう求める声が
高まっている。(H,P,Y)
*イスラエルは戦争調査報告書で敗北を認めたと、ヒズボラ指導者
のナスララ。レバノンのシニオラ首相は、報告が「イスラエルの
レバノンに対する犯罪」に言及していないと批判した。(P,H,Y)
*ガザとエジプトの国境管理を検討するため、EUのソラナ外相と
カルテットのブレア特使が来週に中東を訪問へ。
ラファ検問所をEU管理下で運用する案には、ハマスも同意して
いるもよう。(H,P)
*エジプト軍がガザからの車の流入制限を開始。まだ歩行者の
入国は認めているが、近いうちに全面封鎖に向うと見られている。
(H)
*戦争調査委員会の報告発表後に行われた世論調査で、過半数
の国民がオルマート首相の辞任と総選挙を求めていることが判明。
新首相候補として最も人気が高いのはネタニヤフ氏だった。(P)
*先月に打ち上げられた軍事衛星から初の画像。イスラエル国内の
施設を試験撮影したところ、期待通りの高い性能が確認された。(H)
*リオのカーニバルで、マネキンを積み上げてホロコーストを表現する
フロートが出場停止に。フロートの制作グループは「過去を記憶する
ため」と説明したが、ユダヤ人団体が差し止めを要求した。(H,P)
*昨日は全国的な雪。南部のアラドなども雪に覆われた。ヘルモン山の
スキー場は今年初めて十分な積雪があり、オープンできる。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp