イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2008年1月20日(日)
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*第二次レバノン戦争で戦死した国防軍兵士の遺体の一部を持っている
と、ヒズボラのナスララが演説。軍事関係者も遺体の一部が現地に残
っていることを認め、すでに遺族にも連絡している。(H,P,Y)

*大学教員と政府が24%の賃上げで合意し、史上最長の大学ストは終
結。遅れを取り戻すため、今年の夏休みは大幅削減へ。(H,P,Y)

週末もスデロットに対するカッサム砲撃は続き、スデロットでは市民
生活に大きな影響。
他地区に避難する人も多く、商店の売上は大幅に
減少し、学校の出席率は28%に落ち込んだ。(H,P,Y)

*国防軍はガザのハマス政権施設などに対して反撃。民間人を含めて

5人のパレスチナ人が死亡した。また、西岸地区ではテロリスト拘束作
戦で、アルアクサ殉教団のメンバー1人が死亡。(H,Y)

*自治区における国防軍のテロリスト殺害作戦について司法を含めた政
府の検討委員会を設置へ。民間人の巻き添え問題も検討する。(H)

カナダ政府の文書に、米国とイスラエルが拷問を行っていると示唆す
る文章があったが、両国の抗議を受け、カナダが文書を削除
。「誤っ
て友好国を掲載した」とカナダ外相が声明を発表した。(Y,P)

*日本を訪問して観光ツアー誘致も行ったアハロノビッチ観光相が「イ
スラエル我が家」の政権離脱のため、わずか10ヶ月で退任。(P)

*英国の納税者協会が、英国のパレスチナ援助で暴力教育が

推進されていると指摘。ユダヤ人を殺すように教え、暴力を礼賛

するような内容の教科書や放送番組が援助で制作されているという。

(P)

2008年1月21日(月)
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*国防軍がガザを完全封鎖する措置を取ったため、ガザでは燃料不足が
深刻化。ハマスは発電所を止めたため、大規模な停電になった。自治
政府のアッバス議長は封鎖の解除を求めた。(H,P,Y)

ガザの電力の8割はイスラエルなどから変わらず供給されているため
大規模な停電はハマスの「演出」だと政府は指摘。ハマスの広報活動
により、イスラエル批判のアラブ世論が強まっている。(P,Y)

*オルマート首相がシャスのイシャイ党首と会談。「イスラエル我が家」
の政権離脱があっても、エルサレム分割などについて直ちに重大な動
きをすることはないと、首相は説明した。(P)

*ディヒター治安相が、カッサム砲攻撃が続けばスデロット市が崩壊す
ると警告。
軍事抑止力で砲撃を止めるべきだと閣議で語った。(Y)

*昨日からのヘルツェリア会議で、内外の要人が国の重要課題について
討議。レバノン戦争の戦争責任論などが議題となった。(H,P,Y)

誘拐した国防軍兵士と引換えにハマスが釈放を要求している450人
の政治犯のうち、300人はテロ実行犯などのため釈放できないもよ
う。これ以上、釈放基準を緩和するのは反対が多い。(H)

*エルサレムの帰属決定に離散ユダヤ人も加わるべきだとの意見は、イ
スラエルのユダヤ人の16%。発言権を持つのはイスラエルに住んで
いる人間だけだとする意見が過半数を占めた。(H)

*タルムードを学習した超正統派の兵士は、高度な数学を学んでいない
のに、複雑な弾道計算を早く理解できることが判明。(P)

2008年1月22日(火)
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*政府がガザの人道的危機を回避するため、ガザへの救援物資と燃料の
搬入を許可。ハマスは歓迎を表明した。(H,P,Y)

先週は毎日40発程度のペースで続いていたカッサム砲撃が、ガザ封
鎖以降は2日間で4発に。
国防相は封鎖が成功したとの見方を示した
が、救援物資搬入後に9発のカッサム砲攻撃があった。(H,P,Y)

*ハマスはエジプト政府にラファ検問所の再開を要請。しかし、エジプ
ト政府は応じず、イスラエルに封鎖緩和を求めた。(H,P,Y)

アラブ世界では、ハマスが無意味な攻撃でイスラエルの反撃を招き、
ガザ住民を苦しめているだけだとの論評も。
ハマス内部では、カッサ
ム砲攻撃に反対する意見も強まっているもよう。(P)

*オランダの外相がイスラエルを訪問中。人権問題でイスラエルが非難
され、スーダンなどは言及されないのがおかしいと指摘。(H)

*イスラエルの新しい偵察衛星がインドからの打ち上げに成功。イラン
からの政治的圧力で、打ち上げは何ヶ月も遅れていた。(P,Y)

*新たなイラン制裁決議で主要国が合意間近だと、関係者が語った。イ
ランにウラン濃縮の全面中止を求める内容。(P,Y)

*自治政府のファイヤド首相が、ガザの検問所を自治政府の管理にする
案を提案。米国やEUも理解を示しているもよう。(H)

*イスラム世界と西欧の意識調査で、両者の関係が悪化しているとの認
識が多数派。EUでは両者の交流は危険だとの認識が強かったが、米
国とイスラエルでは逆に交流が必要だとの意見が多かった。(Y)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト 
http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ      
http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7      
http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ
http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット
http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」
http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二
naoji@zion-jpn.or.jp
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ここがポイント。↓

ガザの電力の8割はイスラエルなどから変わらず供給されているため
大規模な停電はハマスの「演出」だと政府は指摘。ハマスの広報活動
により、イスラエル批判のアラブ世論が強まっている。(P,Y)