韓国・近くて遠い国 | 日本のお姉さん

韓国・近くて遠い国

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私見時事論談 ▽▼             by hideおじさん

☆ 韓国・近くて遠い国 ―――――――――――― 2008/01/14


韓国語の勉強をしていると必ずといっていいほど例文で、

「ハンググワ イルボヌン、カカプチマン モムニダ」
「韓国と日本は、近いけれども遠いです」

というのが出てきます。 韓国の感覚では「日本は近くて遠い国」というのが
普通であるようです。

仕事の関係から、約2年ほど前から韓国語学校へ通っていますが、文法は日本
語とほぼ同じ、読みも、日本語と同じような発音をする言葉も非常に多く存在
します。

これだけをみると、日本と韓国は「近い国」なんだなと思うのですが、それを
若い先生に話すと「何となく嫌みたい」な表情をするのが不思議に思います。

私の偏見かもしれませんが、語学的にも文化的にも日本と似ているといわれる
こと自体、どうもプライドが許さないようです。日本人からみれば「なんでそ
んなことにこだわるの?」と思うのですが、この「こだわり」が韓国の特徴と
いえるのかもしれません。

考えてもみれば、本土から沖縄へ行くより韓国へ行くほうが近いのですから、
言語的に共通性がみられるのが当然といえば当然でしょうね。

余談ですが、韓国語で「高い」を表す言葉は「ノプタ」といいます。これが、
日本では背が高い人を「ノッポ」いう語源であるという説もあります。韓国で
は背が高いとは言わず、背が大きいと表現しますが、微妙な表現は違えども、
「音」だけをとると日本語と似ています。

他には、既に死語になっていますが「独身者」のことを「チョンガー」という
のは、もともと韓国語です。

確かに、戦後朝鮮から帰国した人たちが日本に持ち込み、そのまま日本語とし
て定着した言葉はたくさんあるでしょうが、同じように、日本語が朝鮮に定着
した言葉もたくさんあるのです。

日本語になった韓国語については嬉しいようですが、逆だと、かの国ではお気
に召さないようで、日本語撲滅運動というのが展開されています。 私個人と
しては、こんなことで一生懸命になる韓国が微笑ましいです。

同じく韓国語で「ナラ」というと「国」の意味ですが、「日本の奈良は、古代
朝鮮人が造った町だからナラというのだ」と自慢げに説明されたことがありま
す。真偽のほどは定かではありませんが、日本は何でも朝鮮の影響を受けてい
ると考えるのは、ことのほか快感のようです。

閑話休題。

本稿では韓国を批判するつもりはないのですが、日本と比較してみると(日本
の常識からすると)信じられないことが多く、日本人も韓国を理解していない
ことに驚かされます。

「日韓友好」を口にするのは簡単です。しかし、本当に「友好」を望むのであ
れば、きちんと相手の日常の考え方を把握しなければならないと思います。そ
れでないと、単なるおせっかいであったり、ありがた迷惑となるかもしれませ
ん。

最初の問題に帰りますが、「近くて遠い国日本」といいますが、戦後だけをみ
ると、日本と韓国は非常に似ているのです。

「戦前否定」という観点からみると、異様なほど似ています。

韓国は、戦前の日帝時代の朝鮮をことごとく否定していますが、日本も、戦前
日本を無条件で否定する傾向にあるのではないでしょうか。韓国で、日帝時代
を肯定的に捉えると「売国奴」と同じ意味で非難されます。日本も戦前を肯定
したり「良いこともあった」というだけで「右翼」とレッテルを貼られ非難さ
れます。

「日本と合併した」過去そのものを否定する韓国、戦前の「日本そのもの」を
否定する日本、どちらも、過去の自国を否定するところが共通しています。

教育にしても、韓国では「全教組」が牛耳っており、左翼系教育が蔓延してい
ます。ご存知のように日本では「日教組」が日本教育界に大きな影響を与えて
います。組織率も、韓国・日本とも約30%程度と、面白いように似ており、
教育方針も似ています。

日韓交流会がありますので、方針も似てくるのは当然でしょうが、その教育で
いろいろと問題が起こっていることも、日本と韓国とも共通しています。政府
方針をきかない、教育会に口出しさせない、平和教育という名の親北教育。

かの朝鮮日報からも、親北・反米教育で「韓国の教育界はエセ革命家に乗っ取
られてしまった」といわしめるほどです。

「兵役拒否」「国旗への敬礼拒否」を堂々を教える教師がいるなど、どこかの
国の、国歌・国旗否定に似ているのではないでしょうか。

日本の悪口をいって「勉強になった」という韓国、それを嬉々として「平和教
育の成果」と肯いている日教組。こと教育に関しては、「日韓併合」が今でも
続いていると思ってしまいます。

それでも韓国がまだ良いのは、「日本では教育基本法が改正されることになり
本来の学業の質を見直し、公共の精神を育むことが盛り込まれている。韓国の
学校は、革命闘士の養成所と化してしまった」と反省の意見が上がっていると
ころでしょうか。 

日本では、結局「道徳」の授業が削られてしまいましたが、「軍国主義教育の
復活を阻止できた」と子供のように喜ぶ一部の教師たち。本当に情けなく、た
め息も出ません。

一方、「受験戦争」という言葉があるのも日韓共通といえるでしょう。(日本
では死語になりつつありますが)
台湾や中国にも同じように受験戦争がありますが、これは「科挙」の影響を受
けている文化圏の独特のものかもしれません。

さて、みなさんもTVで見られる、韓国の大学共通試験日のニュースなど、信
じられない光景を目にします。まず「学校のそばで車のクラクションを鳴らし
てはならない」「遅刻しそうな学生をパトカー、白バイで送り届ける」等々、
国民全体で大学受験をサポートするというのは、韓国独特なものでしょう。

高校生になると、受検一本槍、部活など考えられません。野球やサッカーの選
手のほとんどは、体育系の高校や大学にいった生徒であり、普通科にいく学生
は、大学受験が全てです。

日本のように、普通科の高校に野球部があったり、サッカー部・テニス部、そ
の他、授業以外の活動は、皆無といってよいでしょう。一応、課外活動として
○○部というのはありますが、日本の学校とは全く別物で、形式だけと考えて
よいでしょう。

高校2年にもなったら、朝学校に行ったら、帰宅するのは早くて夜9時・10
時で、12時というのもザラです。お昼ごはんと晩御飯を一緒に持っていくの
が当たり前、なかには暖かいご飯をということで、わざわざ学校に届ける親も
少なくありません。

面白いのは、授業に「体育」はあるものの、体育授業をしようものなら大ブー
イング。韓国では「体育」=「自習時間」なのだそうです。 所謂、進学校に
なればさらに大変で、受検科目以外の授業は「自習」が当然、「学生は勉強だ
けしてれば良い」のだそうです。

「健全な肉体に健全な精神が宿る」「文武両道」というのは、どうも韓国には
当てはまりません。さてさて、こんな教育であればどんな考え方になるのか、
ある意味納得できます。

韓国は、日本と比べ物にならないほど学歴社会です。

日本でも一時、学歴社会だと批判にさらされましたが、韓国のそれから比べる
と日本は可愛いものです。韓国では、有名大学入学=尊敬される人間、二流・
三流大学出身は二流・三流の人間、と、いわゆる人としての「価値」が、出身
大学で判断されるというのが常識です。

「良い大学を出ている」から、有名企業に入社でき、みなから尊敬されるとい
う外見で判断される。本当の意味での能力が無くとも、韓国社会では有利に生
きていけるのが特徴です。

ですから、学歴詐称など日常茶飯事であり、大学試験で大規模なカンニング事
件も起こるわけです。

外見にこだわる国民性が、化粧品消費量世界一、整形手術大国、大学進学率世
界一、自分が何者かが重要ではなく、他人からどのように見られるかが重要な
国であるがゆえに基本が疎かにされてしまう。

歴史についても同様で、自分にとって都合の良いのが「あるべき歴史」であっ
て、我々が考える「事実の歴史」ではないのです。

一方で「これでは」ということで、朝鮮日報など韓国を代表するマスコミも、
日本批判一本槍ではなく、彼我を冷静に比較しようする雰囲気もできつつある
ようにも見えます。

昨年末に、次期大統領に李明博氏が選出されましたが、大阪生まれの戦後帰国
者李氏が大統領となるというのも、韓国も転換期を迎えているのかと多少期待
していますが、どうしょうか?

李氏一家は、日本で成功し、結構なお金持であったそうで、帰国する際、船が
沈められ無一文になり、貧乏のどん底から這い上がったサクセスストーリーの
持ち主です。

韓国では「貧乏(不幸)のどん底から」というのが大好きですから、李氏も国民
に受けたのでしょう。でも、「日本で成功した金持ちだった一家」とはあまり
取り上げられてません。何故なら、韓国の歴史において、戦前の日本で成功し
た人間なんていないのですから。

日本と韓国、もう少し時間がかかるかもしれませんね。