グッドウィルが裁かれて喜ぶ人、困る人。 | 日本のお姉さん

グッドウィルが裁かれて喜ぶ人、困る人。

日雇い派遣大手のグッドウィル(東京都港区)が港湾運送業務への労働者派遣二重派遣などの違法行為を繰り返していた問題で、厚生労働省東京労働局は11日、労働者派遣法に基づく事業停止命令と事業改善命令を行った。708支店のうち悪質だった67支店は4カ月、その他の641支店は2カ月、18日から事業停止する。同社は05年6月にも建設現場への違法派遣で事業改善命令を受けたが、今回は広範囲に違法行為があったことから重い処分となった。

 また、同社から派遣された労働者を二重派遣したとして▽佐川グローバルロジスティクス(品川区)▽グローバルサポート(千葉県松戸市)、関連でヴィプランニング(京都市)に事業改善命令を出した。さらに、派遣業の許可なしに労働者を別の会社の倉庫業務に送り込んだとして、東和リース(東京都港区)を職業安定法(労働者供給事業の禁止)違反の疑いで警視庁に告発した。

 東京労働局によると、確認された違法行為は(1)建設業務、港湾運送業務への違法派遣(2)派遣した労働者が派遣先から別の現場に派遣される二重派遣の助長(3)労働者の安全管理などを行う派遣元責任者の不在--など。

 浜松市の浜松北支店は04~07年、延べ1万1404人を倉庫業務で二重派遣されていることを知りながら派遣を続けた。東京都新宿区のEV新宿支店は04~07年、港湾倉庫での作業と知りながら労働者を派遣していた。派遣元責任者を適正に選んでいなかったり、不在だった支店も100カ所以上あった。

 事業停止期間は新たな派遣契約の締結や、過去に契約した派遣先企業への新規派遣などは禁止される。既に派遣を開始している事業は継続できる。グッドウィルが1日に派遣する労働者は約3万4000人に上る。【東海林智、佐藤賢二郎】

毎日新聞 2008年1月11日 20時38分 (最終更新時間 1月11日 20時43分)

http://mainichi.jp/photo/news/20080112k0000m040093000c.html?inb=yt

「働きたいときに働けるグッドウィルの存在はありがたかった。法律を守ってくれればこんなことにはならなかったのに」。厚生労働省が11日、日雇い派遣大手のグッドウィルに2~4カ月の事業停止命令を出したことを受け、派遣労働者からは失業への不安や怒りの声が上がった。

 東京都港区の男性(36)は11日夕、渋谷支店(渋谷区)に給与を受け取りにきた。2年前に腰を痛めて失業。「つなぎのつもり」で同社に登録し1年半、宅配などの仕事を続けてきた。昨年末に報道で同社の処分を知り、年明けの就職活動で廃棄物回収会社の契約社員に内定したが、腰に不安もあり「できれば日雇いの仕事を続けたかった」と言う。男性にとって同社の日雇いは最後の選択肢だった。1年ほど働いている30代の男性は「新しい仕事はまだ決まっていない。これから考える」と言葉少なだった。

 横浜市の支店に登録している女性(44)は「こんなにひどい働かせ方をしてきて、恥ずかしくないのか」と昨年末に代表権を返上した親会社「グッドウィル・グループ」の折口雅博取締役会長を批判。「グッドウィルは早くつぶれてほしい」と怒りをあらわにした。

 日雇い派遣労働者で作るグッドウィルユニオン(梶屋大輔委員長)などはこの日、渋谷支店前でビラを配布、港区の同社前や厚労省前で日雇い雇用保険の適用などを訴えた。労組は「事業停止で仕事がなくなれば、労働者の生活は深刻な事態になる」と、厚労省に▽長期勤続の労働者への賃金補償をグ社に指導する▽保険を使え、仕事にあぶれた際に手当を受給できるようにする--などを求めた。

 組合員は「数千人が仕事を失う可能性がある。事業停止は当然だが、日雇い派遣制度を認めてきた厚労省はその責任を取り、生活・雇用の緊急措置を取るべきだ」と話した。

 同社は「処分を厳粛に受け止め、再発防止に取り組みたい。就労機会の確保に最大限努める」とコメント。関係者によると、同社は派遣元責任者を置いていなかった支店を統廃合するなど人員整理を進めており、社員にも将来を不安視する声が高まっているという。

 厚労省は、派遣先に対し就業中の労働者の雇用確保と積極的な仕事のあっせんを求めるよう同社を指導。都道府県労働局での相談受け付けを強化する。市川明代、東海林智】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080111-00000159-mai-soci


日雇い派遣で働くと、毎日仕事があるわけでは

ないから、生活が不安定になるし、給料も安定しない。

それでも、携帯電話で呼び出されて、朝早くから指定された場所に

集まらねばならないから、毎日緊張していて精神的な辛さもあると

思う。安定した収入が無いと普通のアパートを借りて住むことも

難しくなるし、結構忙しくなってくると普通の会社に就職できる

時間も、なくなる。探す気力もなくなる。

毎日決まった会社に単純作業に行っている場合は、少しは安定感は

あるから精神的には落ち着けて楽だと思うが、何年働いても給料が

あまり上がらない。

その内、ちゃんとした就職をしようとする気も失せて、30過ぎても

40過ぎてもずっと派遣社員でいるようになる。

知り合いの派遣社員だった人の話によると、最初は普通の会社を

探す間の腰掛けのつもりで派遣社員になったが、結局、

そのままずっと派遣社員のままでいるという人がたくさんいるそうだ。

グッドウィルにいた元派遣社員は、この機会に

都道府県労働局での相談受け付けで就職口を斡旋してもらって

毎月定額が入る普通の仕事に移った方がいいのではないか。

体が弱くて毎日働けない人は、グッドウィルの存在がありがたかった

らしいが、他の派遣会社に二重に貸し出しされているとしたら、

もらえるはずの給料が二ヶ所から天引きされているわけだから

不当に搾取されているということではないか。

グッドウィルだけじゃなくて、

日本中の派遣会社が、不正を行っている可能性があるのだから、

一度きちんと取り締まってほしいと思う。


ある大手の会社に派遣社員を送り出している派遣会社などでは、大手の

会社の給料が結構いいし、派遣社員はすぐ止めていく人も多いため

常に田舎で、人材を求めているそうだ。田舎の人は、派遣会社の社員とは

いえ、大阪の大会社で働けるので、最初は大満足しているのだが、

その内、給料の上がり方が、他の派遣会社の社員と違うことに気が付き、

不満を覚えるようになる。一つの大会社には、複数の派遣会社が

入り込んでいて、それぞれに、給料体系が違う。最初に変な派遣会社に

雇われると、ずっと損した気分になる。

他の派遣社員の給料を聞いて、自分の派遣会社が毎月、自分の給料から

かなり手数料を天引きしているらしいことに気がつく。

残業すればするほど、派遣会社に金を奪われ、派遣会社を儲けさせている

ことに気が付く。普通の会社に就職しようと努力して出ていく人もいるが、

貯金ができなかったり、職場での人間関係に満足していると、なかなか

普通の新しい仕事に移れない。そうしている内に年をとるし、

就職のチャンスもどんどんなくなっていく。

派遣社員だって怠けているわけではなくて、しっかりよく働いている。

たまたま、いろんな事情でそういう派遣会社に入り込んでしまっただけで、

不真面目だったわけではない。田舎から仕事を探して都会に出た人や

一度勤めていた仕事を辞めた人が、腰掛けのつもりで派遣会社に

入る場合が多いのだと思う。

本当は一年間ずっと同じ会社で勤めている派遣社員は、その会社の

社員になれるはずなのだ。キャノンの場合は、それを分かっていながら、

派遣社員をずっと派遣会社に任せていた。

派遣会社だけが、まじめに継続して働く社員を抱え込んで、給料をあげずに

ずっと搾取して儲け続ける仕組みはおかしいと思う。

派遣社員が大会社に不公平を訴えても、大会社は、問題を受け付けない。

問題は全て派遣会社のせいなのだから、

大会社は面倒くさいことに口出ししない。

日雇い派遣労働者で作るグッドウィルユニオン(梶屋大輔委員長)が

厚労省に、営業停止で仕事がなくなった場合のことを心配して

長期勤続の労働者への賃金補償をグ社に指導する

保険を使え、仕事にあぶれた際に手当を受給できるようにする--

などを求めるのは、当然だと思うのだ。

もうちょっと、厚労省は日雇い派遣制度のことを考えて、規則を作って

そのままにするのではなく、派遣会社を指導したり、監視したりしないと、

いけないのではないか。グッドウィルの件は、氷山の一角だと思う。

日本全国で便利な奴隷のように使われている派遣社員も多いのでは

ないか。ちなみに、知り合いの元派遣社員によると、

派遣会社の社長には、「ヤクザな人」が多いとか。