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たまには、心温まるいいニュースを、、、。

 福岡市の幼稚園園長や大学教授が、幼児教育が遅れているミャンマーに1月末、幼稚園を開く。4年前から現地でミャンマー人教諭を養成し、経営ノウハウも伝えてきた。箱ものにとどまらず、人材育成も手掛ける総合的な支援は珍しく、「ミャンマーの幼児教育の基礎をここから発信したい」と意気込んでいる。

 開設するのは、同市で幼稚園を経営する学校法人理事長の高杉洋史さん(54)と妻で園長の美稚子さん(51)、幼児教育が専門の田中敏明・福岡教育大教授(60)の3人。ヤンゴンの住宅街に、7室ある鉄筋平屋の園舎と園庭を、約2000万円の私財を投じて建設した。

 1月中ごろにも説明会を開き3‐5歳児を募集。1クラス約20人、定員120人の「カエン(花の名前)プレスクール」として開園する。

 3人は、学用品を贈る活動で現地を訪れたのをきっかけに、幼稚園建設を計画。現地に住む元国連職員岩崎亨さん(52)の協力も得て2004年末、借家に「幼児発達センター」を開いた。幼児約40人を無料で受け入れ、募集に応じた大卒女性9人を有給で教諭として実践的に養成してきた。

 田中教授によると、軍政のミャンマーは教育投資が少なく、外国人向けの幼稚園はあるが、ミャンマー人向けの施設は不足している。私塾扱いで教員免許もないため、託児所化していたり、英語を学ぶ塾のようになったりしており、工作や遊戯、自然との触れ合いなど、幼児期の感性をはぐくむ活動がないという。

 保育料は月約100ドルと外国人向けより安く設定したが、現地住民には高めで、園児が増えれば安くする予定。理事長に就任する高杉洋史さんは「ここから巣立った教諭が新しい幼稚園をつくり、幼児教育を全土に広げてほしい」と期待している。

=2008/01/09付 西日本新聞夕刊=

1月9日16時23分配信 西日本新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080109-00000020-nnp-l40