イスラエルからのニュース
2008年1月3日(木)
****************************************************
*シナイ半島に足止めされていた巡礼者が、要求どおりにラファ経由で
ガザに帰還。ハマスはエジプト政府に謝意を表明したが、イスラエル
とエジプトの関係に悪影響が出ると見られている。(H,P,Y)
*ヒズボラ指導者のナスララが、イスラエルが兵士遺体の返還交渉に
取 り組んでいないと批判。ヒズボラの犯行とされている最近のレバ
ノンでの政治家暗殺事件は「イスラエルの陰謀」だと主張した。(H,P)
*国防軍がガザで昨日早朝に戦闘があり、国防軍兵士をミサイル砲
などで攻撃したハマスのメンバーら8人が死亡。しかし、バラク国防
相はすぐに大規模な侵攻作戦を行う考えはないと語った。(P,Y)
*健康保険の障害補償認定の対象が拡大。AIDSなどと並び、高度肥
満も障害の一種として認められることになった。(H)
*1994年に死去したシナーソン師がメシアだと信じる教派が正統な
ユダヤ教かどうかをチーフラビが決断へ。同師をメシアと信じる運動
はイスラエルでも多くの信者がいるが、反対者も多い。(P)
2008年1月4日(金)
****************************************************
*アシケロン市の北部にカチューシャ
ロケット砲が着弾。
ガザから16キロ余りで、過去最高の飛距離だった。ガザの武装勢力
はイランから高性能武器を入手したと見られている。(H,P,Y)
*国防軍がガザで武装勢力に対する散発的な攻撃。8人を殺害した。
うち4人以上は武装勢力と見られている。(H,Y)
*第二次レバノン戦争の最終調査報告の内容によっては、今年末に
総選挙を目指すことを、労働党首のバラク国防相が検討中。19人
の労働党が政権を離れればオルマート政権は崩壊する。(H)
*自治警察がナブラスでハマスの爆弾工場を摘発。ハマスはイスラ
エルと自治政府に対するテロも計画中だったと見られている。(H)
*将来のパレスチナ国家を非武装にする案をパレスチナが拒否。
軍隊が無ければ生き残れないと、自治政府高官は語っている。(P)
*ガザからの一方的撤退は、結局イスラエルの国際的イメージを
低下させたとの調査結果をヘブライ大学の研究チームが発表。(P)
*ハイファ近郊の幼稚園で鳥インフルエンザにより18羽の鶏が死ん
でいるのが発見されたため、近隣の4千羽の鶏を処分。(Y)
2008年1月6日(日)
****************************************************
*国防軍がナブラスで大規模な作戦を行ったため、自治政府が反発。
ナブラスでは自治警察がハマスの摘発を進めていたが、国防軍の
作戦はファタハ系のアルアクサ殉教団を標的にしたものだった。(H,P,Y)
*4年前に廃止され首相直轄となっていた宗教省を再設置して、宗教
政 党シャスの管理下に置くことが決定。シャスが自らに都合良く
特権を利用すると、懸念の声が出ている。(P,Y)
*リブニ外相と自治政府のクレイ氏を中心に、エルサレム、難民、国境
の3つの問題を包括協議する委員会を設置へ。従来は別々の委員
会で 協議されていた。実質協議はブッシュ大統領の訪問後から。(H)
*スデロットに対して7発のカッサム砲
攻撃。うち1発は自動車や民家など
に被害を与え、男性1人が手当てを受けた。(H,P,Y)
*アフリカ難民の子供たちに、イスラエルの青年団体が語学などを
教育中。黒人の権利のために戦ったキング牧師の物語などについて、
英語、アラビア語、ヘブライ語を混ぜて講義が行われている。(H)
2008年1月7日(月)
****************************************************
*ブッシュ大統領は9日にオルマート首相と会談し、10日にはアッバ
ス議長と会談の予定。違法入植拠点の撤去などが問題になる
見込み。警察は1万人を動員して厳戒態勢の警備を行う。(H,P,Y)
*オルマート首相とアッバス議長が、ブッシュ大統領の訪問を前にして
8日に会談。和平の進め方について事前調整を行う。(H,P)
*ガザで国防軍が行った小規模な侵攻作戦などで、パレスチナ人5人
が死亡、国防軍兵士5人が負傷した。(H,P)
*ガザへの国際部隊の派遣を歓迎する書簡を、ハマス指導者の
ハニエが フランスのサルコジ大統領に送っていたことが判明。
ハマスはフランスに接近する一方で、米国批判を強めている。(P,Y)
*WHOの要請で、医薬品などをガザへ搬入。ガザではイスラエルの燃
料供給削減の影響で、定期的な停電が始まっている。(H,P)
*自治警察が先月に250人のハマスメンバーを拘束していたと、シン
ベトが報告。ハマスは自治政府に対する反発を強めている。(H)
*国防軍が市街戦専用の小型ブルドーザーを開発。狭い市街地で、
周囲 の建物を壊すことなく作戦行動が行える。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp