元気を出して他人に影響を与える。 | 日本のお姉さん

元気を出して他人に影響を与える。

いつの年からか我社では、年初の業務は、新年のあいさつが

終わったら直ぐに始まることになってしまった。

以前は、一日目は、あいさつだけで解散していたのだ。


たしか、今年と同じように、1月5日が土曜日で、5日に新年のあいさつ

だけしに会社に行く年だった。わたしの上司が社長に、

「5日は土曜日だから、7日に出勤にして、あいさつをしてから

直ぐに働くというのはどうでしょうか。」と提案した年からだ。

なぜか、次の年からは、5日に出勤して新年のあいさつをしてから、

解散せずに直ぐに働くという風に変わっていた。

と、言うわけで今日は、新年のあいさつが終わって仕事を始めている。


「当たり前のことをまじめにきちんとするように!」というのが社長の

新年のあいさつ。会社が儲かるためには、それが基本だとのこと。

「元気を出して他人に影響を与える。」というのが

副社長のあいさつだった。他人に元気を与えてもらおうとするのでは

なく、自分から元気を出して他人も元気にしていくようにとのことだった。

元気を出すためには、食べ物にも、気をつけないといけないし、

寝不足しないように生活も、きちんとしないといけないし、

常に前向きであるためには、過去を振り返って嘆いてばかりいる

自分や、希望を持つことをやめてうつむいてしまう自分と戦う姿勢が

必要だろう。また、支社を預かる専務は、

「何かひとつ新しいことに挑戦するように。」と言っていた。人間は

マンネリ化して脳細胞が活性化しなくなる生き物だから、何か新しい事を

始めて、精神や肉体を活性化させ、

仕事にもプライベートにも、新しい刺激を加えてくださいとのことだった。

やはり、会社をリードする面々は、言うことが違うと思った。

わたしは正月の9連休で、すっかりリフレッシュしていて、やり残していた

仕事や、間違いを見つけるのが恐くて後回しにしていた仕事をやっつける

元気と勇気がちゃんと出てきている。


正月休みは毎日、普段会えなかった友達たちと会って楽しく過ごしていたが、

なんとなく元気が無かった飼い猫のパンナちゃんがゲリをしたので

病院に連れて行くと、重症の糖尿病だと分かってショックで暗くなっていた。

友達のお母さんが「正月早々大変やねえ。」と同情してくれた。

パンナちゃんは、口内炎がひどくて、ご飯が食べられない猫で、一ヶ月か

一ヶ月半に一度、ステロイドを注射してもらっていた。

そうしないと、ご飯も水も食べられなくてがりがりに痩せて、脱水症状が

起きてしまうのだった。

ステロイドは、炎症を抑える薬なのだが、副作用が出る薬で、糖尿病になる

可能性があると以前から言われていた。

院長先生は、「口内炎がひどい猫は食事ができなくて死んでしなうし、

パンナちゃんは猫エイズだから、食べられるようにしないといけないので

ステロイドを打っていたことは正しいです。」と言ってくれた。

入院して血糖値を正しくして元気になれば、インシュリンの注射で

症状を抑えれば、まだ長生きできるが、入院しても長生きできないかも

しれないと言われた。「1週間、入院させてみて、症状が回復してきたらいい

ですが、回復しなかったら退院させて家でみとります。」と言っておいた。

入院させなかったら、三日ぐらいで低血糖で倒れてそのままになってしまう

そうだ。パンナちゃんは、拾った猫で、疥癬(かいせん)にやられていて

頭と耳がボロボロになっていた子だ。拾っていなかたら、とっくの昔に

死んでいたはず。猫は増やしたくなかったのだが、だんだん疥癬(かいせん)

がひどくなって汚くなっていく様子が不憫で拾ってしまったのだ。

だから、パンナちゃんは、長生きできた方なんだと思う。


でも、もうちょっとだけ一緒に過ごしたい。その間にいっぱい

可愛がってあげたい。正月なのに暗くなっていると、友達が

「大丈夫!入院したら良くなるよ!」と励ましてくれた。友達って、やっぱり

必要だ。頑張っていい仕事して、会社が終わったらお見舞いに行く予定。

猫とはいえ、わたしの人生にかかわった大事な仲間なのだ。

友達はみんな、「貧乏なのに猫をたくさん飼うな!」と、わたしがこれ以上

猫を拾わないように忠告してくれてしているのだが、猫が病気になると

ちゃんと同情してくれる。元気を出して、自分のまわりの人や猫に

良い影響を与えようと思う。