イスラエルからのニュース
2007年12月30日(日)
****************************************************
*パレスチナ人のテロリストが28日にハイキング中の国防軍予備役兵
士2人を殺害。兵士も反撃し、テロリストの1人を殺した。(P,H,Y)
*自治政府の和平交渉担当者クレイ氏の警備員の一人を国防軍が殺害。
警備員は手配中のテロリストで、先に発砲したもよう。(P,Y)
*アッバス議長と会談したオルマート首相が、ハルホマなどでの住宅建
設は、最終解決には影響しないとの見解を確認。しかし、政府はこの
地区での建設許可を首相決裁とする方針を決めた。(P,H)
*ガザに運ばれるEU援助の砂糖の袋に、爆弾の原料に使う硝酸カリが
入ってことが発覚。国防軍が6トンの薬品を押収した。(H,P,Y)
*ラファ経由で巡礼に行った2000人のガザ住民が、イスラエル経由
での帰国を拒否してシナイ半島で立ち往生。巡礼者の中には多数のハ
マスのテロリストが混じっているもよう。(P,Y)
*レバノン南部では、政情不安定に乗じて南部に重火器を移動させよう
とするヒズボラに対抗して国連軍が監視活動を強化中。(H)
*シャロン首相の脳発作は、一方的分離に対する神罰だとする意見が、
イスラエル人の28%。超正統派では57%。(P)
2007年12月31日(月)
****************************************************
*シリアがレバノンの大統領選出を妨害していることにフランスが反発。
サルコジ大統領はシリアとの関係を断絶すると警告した。(P,H)
*大学の学長会が労働裁判所に職場復帰命令を求めていることに、各大
学の教職員組合が反発。各大学の学長に辞任を求める決議を行った。
長引くストで学期が無効になる可能性が高まっている。(H)
*アルアクサ殉教団が自治政府のファイヤド首相の暗殺を宣言。(P)
*小学生の世界読解力テストでは、アラブ系市民がユダヤ系市民よりも
低得点。しかし、カタールやクウェートよりも高かった。(H)
*4人以上の子供のいる家庭の率は、1980年以来減少の方向だった
のに、2000年から増加に転じていることが判明。片親の家庭も増
えており、貧困家庭の増加の一因となっている。(H)
*今年1年に国防軍に殺害されたパレスチナ人は373人で昨年よりも
4割減。特に民間人死者は激減した。しかし、パレスチナ人同士の殺
し合いで344人が死亡し、死者数は増加した。(H,Y)
2008年1月1日(火)
****************************************************
*オルマート首相が新年インタビューで「イスラエルの友好国でさえエ
ルサレム分割を想定している」との見方を表明。イスラエルの各政党
がエルサレム分割に反対するのは「非現実的」だと語った。(P)
*ガザではファタハの創立43周年の集会をめぐる紛争で5人が死亡。
ハマスが集会を阻止しようとしたため、銃撃戦になった。(P,H,Y)
*エレズ検問所で、巡礼帰りの女性を国防軍兵士が射殺。群集が殺到し、
兵士が危険を感じたため発砲したと国防軍は説明した。(P,H)
*ガザで誘拐された国防軍兵士は2週間以内に解放されるとアラブ紙が
報道。イスラエルは450人の政治犯を釈放するという。(H,Y)
*自爆テロを計画中だったハマスの細胞組織を摘発したと、自治政府が
発表。国防軍はまだ確認していない。(P)
*エジプトの対米関係がイスラエルの工作で悪化していると、エジプト
政府がイスラエルに抗議。工作をやめるよう要請した。(P,Y)
*ペレス大統領が官邸にイスラエルのキリスト教指導者を招き新年会。
大統領は「我々は唯一の神を信じる」と語り、連帯を強調した。(Y)
2008年1月2日(水)
****************************************************
*28日に兵士を殺害したテロリスト2人はファタハのメンバーで、ひ
とりは自治警察官。計画的に犯行を行った後、国防軍の追撃を逃れる
ために、直ちに自治警察に駆け込んだことが判明した。(H,P,Y)
*ハマスとファタハの戦闘が続き、死者数は計8人に。ハマスはファタ
ハ幹部らを逮捕し、頭を半分剃るなどの暴行を加えている。(H,P)
*スイスがハマスとイスラエルの停戦案を示していたことが判明。アッ
バス議長は「抵抗を叫ぶ連中が卑屈な停戦に応じようとしている」と
ハマスを皮肉った。ハマスは「提案があっただけ」と釈明。(Y,H)
*9日からのブッシュ大統領のイスラエル訪問日程に、大統領の強い希
望によりカペナウムの十二弟子を選んだ場所を組み込みへ。(H,P)
*ユダヤ機関の役員に福音派キリスト教系支援団体の代表が入る動きに
多くの米国ユダヤ人団体が抗議の動き。調印式は延期へ。(H)
*イスラエル経由でのガザ帰還を拒否してシナイ半島に残る3000人
のパレスチナ人は、エジプト政府が提供したテントを燃やすなど暴徒
化。ラファ経由での帰還に関係国が同意したとの情報も。(Y,P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp