延滞金不正処理
保険料延滞金について不正処理が全国的に行われていた実態が新たに判明し、社会保険庁職員の法令順守意識の低さが改めて浮き彫りになった。保険料の不正処理をめぐっては、昨年発覚した国民年金保険料の不正免除・猶予問題では大量の職員が処分されており、組織腐敗の根深さを印象づける形ともなった。政府・与党は社保庁の解体をもって、年金行政への信頼回復につなげる考えだが、道のりは遠い。
「とにかく保険料の元本を確保しようとしてやったと思う。(組織ぐるみではなく)個人判断だと思う」。社会保険庁の松岡正樹医療保険課長は26日の記者会見で、延滞金不正処理について組織的関与を否定した。 ただ、全国の社会保険事務局で、同じ時期に同じような不正処理方法がとられていたことは不自然で、厚生労働省内には「昨年の保険料不正免除・猶予問題と同じで、社会保険事務局の横のネットワークで広がっていったのだろう」(幹部)との見方は強い。 延滞金は、災害などの特別なケースを除いては減額や免除されることはない。「収納率アップを図った組織ぐるみの不正だった可能性も強い」(民主党中堅)との指摘も出ている。 一方、倒産し精算処理中の会社から徴収した保険料を、別の会社が納めていたことにしていた福島社会保険事務局の不正収納処理事件は、延滞金不正処理についての全国調査の中で発覚した。 社保庁本庁も「こういうことをしているとは全くの想定外だった」(幹部)としており、この問題も全国に拡散する可能性がある。 社保庁は動機や職員の私的流用の有無といった詳細は明らかにしておらず、今後の調査に委ねるとしている。ただ、昨年の不正免除・猶予問題では1750人余もの職員が処分されているだけに、与党内からも「社保庁はあまりにも危機感がない」(若手議員)との声が出ている。 3つの個別の問題を一度に発表したことについても、野党は「それぞれに重大な事件。いっぺんに発表するのは事件隠しで社保庁の隠蔽(いんぺい)体質は何も変わっていない」と批判しており、社保庁不信はさらに広がりそうだ。 12月26日21時56分配信 産経新聞 ~~~~~~~~
無料メルマガを発行しているOJINが、
日本の首相がどんどん変わっても、日本はずっと安定しているのは
官僚がしっかりしているからだと書いていたので、ビックリした。
そういう見方もあるんだなと思った。でも、社保庁は、
しっかりしていないぞ!!
|