「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  | 日本のお姉さん

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 12月16日(日曜日) 
通巻第2029号  日曜版

映画「南京の真実」 第一部撮影完成報告兼シンポジウムが開催

     南京陥落70周年、反日プロパガンダ映画の嘘を見破る

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 14日、九段会館では上記イベントが開催され、多くの憂国の士がはせ参じた。
 予告編上映のあと、主演のひとり浜畑堅吉氏が挨拶し、シンポジウムに移った。
 第一部は渡部昇一、東中野修道、高森明勅、佐藤守、富沢繁信、宮崎正弘の各氏。司会は水島総氏だった。

夕方からの第二部は西部遭、田久保忠衛、藤岡信勝、水野正憲、西村幸裕の各氏がパネラーをつとめ、中国が政治宣伝で主張している南京大虐殺の虚妄を徹底的に検証し、嘘の本質を暴いた。
 なお映画の試写会は1月26日よみうりホール。

(読者の声1) 『南京の真実 第一部 七人の「死刑囚」』完成試写会(14日、九段会館)での二時間に亘るパネル・ディスカッション、宮崎さんもご登壇。お疲れ様でございました。

その中である方が、日本の教科書が最初に「南京事件」を取り上げたのは昭和50年で、死者を4.2万人とした。 一方中国の歴史教科書が「南京屠殺」を最初に記載したのは昭和56年と述べていました。

そして実は、朝日新聞記者の本多勝一が昭和46年に週刊朝日に連載し、47年に単行本化した「中国の旅」が、「南京事件」の教科書記述の切欠となったと述べていました。

1980年代の初めに、靖国神社を「靖国問題」にした当時中国特派員だった加藤千洋、安倍晋三・中川昭一両議員による渋谷放送への政治介入をでっち上げた本田雅和など、火のないところに煙を立て、歴史的事実を偽造して、世を騒がせ、瓦版を売ることに長けた異能の輩が揖集する胡乱な集団が築地瓦版屋です。

本多勝一氏は「中国の旅」について連載当時、次のように語っています。
(引用開始)

「今なぜああいうものを書いたかといいますとね、結論から先に云えば、今だからこそ書いたんです。終戦直後でもない、十年前でもない、まさに今だからこそなんです。今、ああいうものを読めば、イヤな感じを受け、もうウンザリだという人がいるでしょうね。ぼくはそういう人に読んでもらおうと思って書いたんですよ。日本人は、大雑把に云って侵略民族です。

アメリカもそうですね。侵略民族というのは、侵略される側のことはまったく理解できないんです。だから、読んでもウンザリするだけなんでしょう。

日本では、ナチスのユダヤ人殺しがどのように行われたのか、そういう風景を描いたものがたくさん翻訳されている。ところが、日本人自身がやったことは触れたがらない。私が今回、具体的にそれを描いているのは、どういう殺され方をしたかを知らせることです。
 概念的に何千万人殺されたか、じゃあ説得力がない。風景として、どのように殺されたのかを知ることで、それは意味が違ってくるんです」。
(引用止め)
(略)
別のパネリストの方が云っていました。

旧ソ連大使館の前にはシベリアに抑留され死んでいった同胞6万人(一説には10万人近い)を悼む巨大な塔を建て、中国大使館の前には通州事件で虐殺された同胞228人を22万人として悼む塔を建て、皆で毎日祈りをささげようと。

途中退席した渡部昇一氏が、日本の雑誌を読める外国人学者や外人ジャーナリストなんて見たことがない。だから我々は英語の土俵で戦い、そこで勝負しなければいけない。そしてこれは必ず勝てる情報戦だと述べていたのが印象的でした。

宮崎さんは今年『中国は猛毒を撒き散らして自滅する』を書いて好評だったので、来年は「中国経済の崩壊・自滅」(仮題)をテーマに書くと予告されていました。

楽しみにしております。

    (有楽生)
(宮崎正弘のコメント)詳細なディスカッションの模様をかいていただいて感謝申し上げます。と申しますのも、終了後、所用あって品川へ向かい、また九段へ戻りました。

 さて拙著新刊は一月15日配本予定で、現在進めております。初稿が終わった段階ですので、まだタイトルは未定。年末にでも、詳しい予告ができるかと存じます。

(読者の声2)  参戦勇士の方々が、こうして多くの方々の前で当時のことを直接語るというのは、歴史の一ページです。

 集会に参加されたお一人お一人は、「南京戦を戦った方々に、直接会い、当時のことを直接に、生の声で聞いた」という体験は、計り知れない価値を人生にもたらしたことでしょう。しかし、この様子が、さらに今後もDVDや、様々なメディアで広く国民に伝えられるようになって欲しいと切望しております。

 これこそ、歴史の補助教材として、次世代を担う子供達に「継承」していきたいものです。       (HF生、東京都)

(宮崎正弘のコメント) 

HFさんほか、多くの皆さんから感動のご感想をいただきました。

ありがとう御座いました。宮崎正弘のホームページ

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