何清漣女史の新著『中国の闇』と、河添 恵子の新著『中国人とは愛を語れない!』 | 日本のお姉さん

何清漣女史の新著『中国の闇』と、河添 恵子の新著『中国人とは愛を語れない!』

中国の黒社会を暴く――かの何清漣女史の新著『中国の闇』が告げる中国の素顔
ステージ風発
2007/11/29 14:27
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/406890/

中国を正確に理解することは日本にとって、ますます重要になってきました。
日中友好とか一衣帯水とか同文同種という決まり文句にまどわされず、中国の政治や経済、そして社会の実態をきちんと知ることは、中国とかかわるうえで欠かせません。

そうした中国の実像を迫真の実証的報告で伝える新著が出ました。
何清漣著の『中国の闇』(扶桑社刊)です。

 著者の何女史は中国の経済学者・ジャーナリストとして活躍し、1998年に政治経済学の視点から中国社会の構造的な病弊と腐敗の根源を衝く『現代化的陥穽』(日本語訳の題は『中国現代化の落とし穴』を出版して、全中国に波紋を広げました。しかしその著作のために当局から弾圧され、2001年には中国を脱出して、アメリカに亡命しました。

 何女史は2004年には『中国の嘘』(扶桑社)という書を出し、中国の官営メディアがいかに当局にコントロールされているかを実証的に報告しました。

 さて、その気鋭の何女史が書き下ろしの形で日本で出版した新著『中国の闇』は
いまの中国の政治権力の暗渠を迫力ある筆致と実証とで明るみに出しています。

 黒社会とは簡単にいえば、マフィア的犯罪組織のことです。
以下はその『中国の闇』のカバーの写真です。

本のカバーや帯に書かれた記述を紹介しましょう。

「マフィア化する政治」
「中国人がルールを守れない本当の理由」

「名ばかりの法律とやりたい放題の無法政治。こんな社会環境がまかり通る国家に、順法精神を求めること自体、無理がある」

「政治の行動の黒社会化を特徴とする統治手段の無法化という現状を理解してこそ、道義と正義を欠いた制度の圧迫のもとで、中国民衆の人権がいかに絶望的な状態に置かれているかが理解できるだろう」
しつ
「中国の一般庶民は政治的には徹底した無権利状態に置かれ、度重なる役人の迫害に抗う術をもたない。日々の暮らしのなかにあって、政府行為の黒社会化によって法律が空文と化し、民衆は黒社会の荒れ狂う暴力をただ耐え忍ぶしかないのである」

内容は要するにいまの中国では本来、暴力的な無法集団である黒社会が共産党政権と結びつき、癒着し、一体化し、統治のなかに無法を組み込んでいる、という現実の暴露なのです。

 マフィアが政治権力となり、政治権力がマフィアとなる。
なんとも恐ろしい現象が省や都市のレベルから国家の中枢にまで浸食しつつある、というのです。

その実態が山のような実例を基礎に提示されています。
~~~~~~~~~~~~~~~~

中国人とは愛を語れない! 

リアルで面白い内容です。是非、ご一読を!!

 「台湾の声」編集長 林建良(りんけんりょう)

******************************************************             

河添恵子=著

並木書房出版

本書は書店に並ぶのは12月10日以降。それまでは並木書房のネットで先行発
売です。

http://www.namiki-shobo.co.jp/

本体価格 ¥1500
税込価格 ¥1575

 中国には、権力者が人民の幸せを考えた歴史が無く、

人民が権力者を信用した歴史がない。悲しいかな、中
国人民はそれを分かっているから、

上有政策、下有対策(上に政策があるなら、下には対策がある)」

モットーに社会の隅々まで無法状態、人々は私利私欲に走る…。

80年代の中国初留学から20年あまり、日中ビジネスの現場に立ち
合い、アジアの華人、世界のチャイニーズとも深く接してきた著者が、

日本人には理解できない中国人気質に鋭く迫る!

目 次

 はじめに 1
 
 序章 中国という災厄が日本を襲う 13
 第1章 こんなに違う中国人の感性 26
 
 第2章 中国人とアメリカ人は似ている 75
 
 第3章 中国人の生活に平穏の文字はない 104
  
 第4章 台湾は中国ではない! 139
 
 第5章 教育現場から見える中国の未来 162
  
 第6章 中国は過ちを何度も繰り返す 191
  
 終章 虚像と妄想
 
  おわりに 245

おわりに

 二〇〇七年一月から『中国人とは愛を語れない!』を書き始めた私は、実のと
ころ、中国や中国人に関する(翻訳以外の)書籍を出すのはこれを最初で最後に
しようと考えていた。

 一九八〇年代の中国留学の経験があってこそ、これまでの人生を豊かにしてき
たことは確かである。中国語(漢語)を修得したことで、中国大陸、台湾を含む
全世界の五分の一以上の人々とベーシックにコミュニケーションが取れるように
なったわけだし、世界各国で美味しい中華料理にもありつける(メニュー選びは
難しいものだから!)。また、日本という国家、日本人について考えるきっかけ
にもなったし、歴史認識についても自分なりの考えが持てるようになった。そも
そも、留学中は大学の先生から市場のオバさんたちにまで「日本小姐(日本の女
の子)」と可愛がってもらっていたのだ。

 だから私は中国に感謝をしなくてはならない!
 それなのに、いざ執筆の最中に浮かんでくるのは中国(人)のエゲツなさばか
り……。

(略)

 しかも中国の食は「医食同源」どころか「毒食同源」であり、「世界の生産工
場」という称号の実態とはニセモノ生産とモノマネ生産が十八番で、オリジナリ
ティどころかモラルのカケラもない。
 
そして最悪なのは日々、地球環境を猛烈な勢いで汚染し続けていることである
。二〇〇八年八月に北京五輪が開催する予定だが、世界のマラソンランナーがあ
の最低最悪の空気の中を二時間以上走るなんて自殺行為としか思えない(肺炎に
なっちゃう!)。マラソンランナーでなくとも世界の超一流(&肺活量も大きな
)選手らが(たとえばサッカーだって、ピッチを走りっぱなしだし)、あの劣悪
な空気の中で飛んだり跳ねたり競技をするなんて! 寿命が縮まるぅっ!

 おっと、「あとがき」はしっとりと終えるつもりだったが、またヒートアップ
してしまった!

 世の中には建設的な意見のないまま、ただ批判的にモノを言い放つ類の人間が
大勢いる。私はそういった無責任な人種が好きではないし、確かに「日本小姐」から「日本中姐(?)」へと年齢こそ重ねたとはいえ、私が何かを批判したり批評できるほど大層な立場ではないとも思っている。

 ということで、この拙書の内容についてのご意見、ご指摘をいただければ大変
にありがたい。真摯に受け止め、今後の課題にしていきたい(最初で最後の中国本ではなくなるかも?)。

 そして最後に、出来上がった私の原稿を一つひとつ読んでは丁寧な感想をくだ
さった並木書房出版部に、心からの謝意を述べさせていただきたいと思います。


河添 恵子(かわそえ けいこ)


1963年千葉県松戸市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業。1986年より北京外国
語学院、1987年より遼寧師範大学へ留学。『台湾それいけ探偵団』(トラベルジ
ャーナル)、『アジアで働く法』(学研)、『アジア企業 in JAPAN』(PHP研究所
)、『台湾 新潮流』(双風舎)、『アジア英語教育最前線』(三修社)、『世
界がわかる子ども図鑑』(学研)、『通じる!中国語速習ドリル』(実務教育出
版)など著書多数。翻訳監修は『中国マフィア伝』(イースト・プレス)、『中
国 江南』(ダイヤモンドビッグ社)。学研の図鑑“世界の子どもたちはいま”
シリーズでは24カ国(24冊)、“世界の中学生”シリーズでは16カ国(16冊)を
プロデュース&取材・執筆。「世界データマップ~ふくらむ中国・インドパワー
」「大集合!地球に暮らす子どもたち」(NHK)など、テレビコメンテーターや進
行役での出演も多数。

『台湾の声』 
http://www.emaga.com/info/3407.html
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe (Big5漢文)