ハイチで何が起こったか。 | 日本のお姉さん

ハイチで何が起こったか。

2004年の記事なんだけど、ハイチの神父が民主的に

選ばれて大統領になったが、

IMFの言うことを聞かず、IMFの公共サービスを

民営化しなかったので、IMFの怒りを買って

アメリカに拉致されてしまったのだそうだ。

それから、どうなったかは知らないが、

心にとまったことは、

このハイチの元神父の大統領は

あまりにも、いい人すぎて、1990年代に

軍隊を解体してしまっていて、

ハイチには、警官しかいなかったということだ。

しかも、警官は

銃を一丁しか持っていなかったんだ。

だから、アメリカがハイチ政権を倒すために、

愚連隊に武器を与えて、ハイチに侵入させたときに、

ハイチの警察は、全然抵抗できなかったそうだ。

軍隊を持っていないと、簡単に外国に援助された武装集団に

簡単に踏み込まれてしまうということだ。

外国にあなどられたら、お終いだということだ。

日本も、軍隊が無いと、こうなるという

いい例ではないか。

軍隊が無いと、結局どこかの強い国の

いいなりになるしかなくなる。

http://www.eco-link.org/jubilee/dn376.htm


ラムゼイ・クラーク元米司法長官の論文(抄訳)

 これまで3年間、ブッシュ政権はアリスティードを大統領の座から引き摺り下ろそうと画策してきた。たとえば、一方的な経済制裁を課したり、または北半球で最も貧しい国に対して人道援助を削減したりした。反アリスティードの宣伝もすごかった。さらにハイチの憲法と法律に違反した選挙の呼びかけを支持したりした。反政府勢力に対する直接の軍事援助もした。

 最近ではハイチに重火器をもって潜入した元ハイチ軍の将校、FRAPHの指導者、それに犯罪者どもの軍事侵略を援助して、直接アリスティード政権の転覆をはかった。“反乱軍”は、数こそ数百人と少ないが、たちまちCap Haitien、 Gonaives、 Hinche、 Les Cayesなどの諸都市を制圧し、戦闘の訓練を受けていず、ピストルしか所持していなかった警官をやすやすと殲滅した。

 アリスティード大統領が、1990代半ば、「平和を志向して」ハイチ軍を解体していなかったら、“反乱軍”はあえてハイチに潜入してこなかっただろう。このようなアリスティードの平和主義は勇気のある行動ではあったが、不幸なことに軍事侵略に対して、国を守る手段を喪失する結果となった。

 CARICOM(カリブ海共同体)、OAS(米州機構)、国連などの国際組織は、民主的に選出されたハイチ政府を守るために行動すべきである。以前、コスタリカが軍隊を解体したとき、隣国のニカラグアのソモサ大統領が2度も軍事侵略を試みたが、最初はOAS、次はベネズエラによって阻止されたという歴史がある。

 歴史的に米国は、30年にわたってハイチの軍隊、民兵のFRAPH、犯罪ギャング、それにオリガーキィたちによって支えられてきたデュバリエのテロリズムを支持してきた。1986年Baby Docデュバリエ(2世)が危機に瀕し、もはや人びとの怒りを沈静化できないと判断した米国は、空軍機を送って、独裁者をフランスのリビエラに亡命させた。

 アリスティード大統領は、断固として、ブッシュ政権の圧力に対して、辞任、亡命、そして民主主義と憲法に基づいた政府の転覆を拒否してきた。これは、1991年、アリスティードが大統領に就任して9ヶ月後に起こったクーデタと同じであった。アリスティードは、1791年、ハイチのToussaint Louverteurの奴隷の反乱からナポレオンの軍隊を破ったJean-Jacques Dessalinesの独立宣言 に至るまでのハイチ革命以来、はじめての民主選挙で選出された大統領であった。

(略)