イスラエルからのニュース
2007年11月25日(日)
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*オルマート首相とリブニ外相が、アナポリス和平会議に出席のため
米国に向けて出発。会談などの実質日程は月曜から。(P,Y)
*金曜日のアラブリーグ外相会議で、アッバス議長がイスラエルと
の共同宣言作成交渉が難航していると説明。しかし、アラブリーグは
代表をアナポリス和平会議に送ることを決めた。(H,P,Y)
*元最高裁長官のバラク氏が、イスラエルは米国に比べて、
はるかに人権を尊重していると発言。(Y,P)
*シリアをアナポリス和平会議に招待したのは、イスラエルの
核施設攻 撃でシリアの立場が弱くなったからだと米国政府
高官が説明。(H)
*レウミ銀行に関する首相の汚職事件で、起訴に関する警察の意見
表明 はアナポリス和平会議の後まで延期へ。当初は会議直前に
発表する予定だったが、時期が悪いとして非難が殺到していた。(H)
*外国の組織や団体をテロ組織と指定する手続きを、今日から国会で
討議へ。テロ組織の支援や取引は犯罪となるとの法律は2年前に
国会で成立したが、テロ組織指定の手続き制定は大幅に遅れていた。
(H)
*エルサレムを分割すれば、イスラエル側もパレスチナ側も大きな損失
になるとの予想を、シンクタンクが発表。(P)
*土曜日にイスラエル全土で小さな地震。先週月曜にも地震があったば
かり。イスラエルでは1033年から大地震が起こっていないため、
大地震への備えが必要だと、地震の専門家は語っている。(P,Y,7)
*北部の自然保護区の中にあるベイト・ジャン村で、オークの大木24
本が切り倒される事件。近年、村民と自然保護官の紛争が暴力化して
いたため、怒った一部の村民が切り倒したと見られている。(H)
2007年11月26日(月)
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*オルマート首相とリブニ外相が米国に到着。首相は、アナポリス和平
会議で和平行程表の実施を要求する考えを表明した。和平行程表は、
2003年に発表されたがほとんど実施されていない。(H,P,7)
*シリアが和平会議に参加すると、アサド大統領が正式発表。
代表団は副外相レベルになるもよう。(H,P,7)
*アナポリス和平会議の後、和平交渉が本格化すれば右派の
イスラエル我が家とシャスが政権を離脱すると、オルマート首相が
懸念。しかし両党は当面、政権に止まる方針を表明した。(H,P)
*アラブリーグのムーサ事務局長が、アラブ諸国のアナポリス和平
会議参加は、イスラエルとの国交正常化を意味しないと説明。(H)
*自治政府がハマスのメンバー3人を釈放。アナポリス和平会議を前に、
ハマスに対する善意の証しとするためと見られている。(P)
*イシャイ産業相が、パンの価格統制を継続する方針を表明。2週間前、
産業相はパンの価格統制解除を閣議提案していたが、低所得者から
苦情が出たもよう。低所得者への支援策と合わせて再検討へ。(H)
*昨夜も6時間余りにわたり、教師の組合と政府の担当者がスト解決の
ための交渉。しかし物別れに終わり、進展は無かった。(P)
*ローマ教皇がアナポリス和平会議の成功を祈るように呼びかけ。聖地
で続く紛争に、正義に基づく決定的な解決を願うと語った。(H)
*フィリピンの女性実業家が幅200mの世界最大のイスラエル国旗を
制作。死海に展示し、ギネスブックに登録を申請した。(P,I)
2007年11月27日(火)
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*アナポリス和平会議を前に、ブッシュ大統領は昨日、オルマート首相
とアッバス議長と別々に会談。米国が平和を強制することはできない
が、平和の実現に向けた援助をすると語った。(H,P)
*サウジアラビアのアルファイサル外相が、和平会議でイスラエル政府
関係者との握手を拒否する考えを表明。オルマート首相は「握手を
求 めるつもりは無い。参加してくれるだけで結構だ」と語った。(H)
*アナポリス和平会議の共同宣言の内容は合意に近づいていると、
自治政府のラボ氏。米国が熱心に仲介を続けているもよう。(P)
*アッバス議長にアナポリス和平会議で交渉する権限は無いと、
ハマス のガザ指導者ハニエが宣言。もともと、ハマスはイスラエルと
の平和共存を認めないため、和平交渉そのものに反対している。
(H,P)
*国防軍がガザの数箇所で行った攻撃で、ハマスのメンバー3人が
死亡。
西岸地区でもアルアクサ殉教団の幹部が戦闘で死亡した。(P,H,Y)
*財務相と教育相が教師ストを終結させるため労働裁判所に提訴。
教師 のストは41日目に入り、深刻な影響が出ている。(H,Y)
*シリアが和平会議に参加しても、米国はゴラン高原問題には言及を
避 ける構えか。ただしシリア外相の発言は認めるもよう。(P)
*エルサレムではアナポリス和平会議に反対する右派の大集会。
西壁で は和平会議の失敗のために1万5千人が祈った。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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ベイトジャン村の村民は、どんなに腹が立っても
24本もオークの大木を切り落とすなんて、そんな
ひどいことをしてはいけないだろう!
自然保護区の大木を切り倒すなんて、あんまりだ。
どういう系統の住民が住んでいるんだろう。
アナポリス和平会議は、ハマスも大反対、イスラエル人の右派も
大反対しているようだ。ハマスはイスラエルとの共存を望まないで
あくまでも戦争をしたいのでガザからイスラエルの町に
砲撃を繰り返している。自治政府はハマスより弱いので
どうしようもない。アナポリス和平会議をする前に、アラブ諸国は
ハマスを説得しないといけないのではないか。
イスラエルの教師は42日目のストに入った。
教師は給料を上げてもらっていないし、湾岸戦争の時に配った
ガスマスクは交換の時期にきているのに、交換できていないし、
イスラエルは、戦争の影響で予算がなくて困っているようだ。
それでも、周りのアラブの国より、はるかに豊かで文化的な生活を
しているというのがすごい。
小さい国でも、ちゃんと自分の国を守ろうと努力しているから偉いと
思う。兵士を拉致されたら、取り返そうと
努力しているし、日本とは大違いだ。