イスラエルからのニュース
2007年11月14日(水)
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*アナポリスでの共同宣言の内容を詰めるため、自治政府のクレイ氏と
リブニ外相が昨夜も会談。主要な事項について、交渉の枠組みと目標
を共同宣言で明示することを目指す。(H,Y)
*ライス国務長官が米国のユダヤ人会議で「イスラエル人の大半は、平
和と引換えに西岸地区を放棄しても良いと考えていると思う」と発言。
2国家共存を早急に実現すべきだとの考えを示した。(H,Y,P)
*オルマート首相が入植地の指導者と会談し、アナポリス和平会議に向
けた政府の見解を説明。会談は険悪な雰囲気だった。(Y,P)
*アシュケナジ参謀長がベルギーで行われたNATOの会議に出席し
「レバノン戦争はもっと早く終結できたはず」と発言。(H,Y,P)
*アナポリス和平会議に先立ち、政府が入植地建設の停止と違法入植拠
点の撤去方針を打ち出しへ。ブッシュ大統領と詳細を打ち合わせるた
め、政府の関係者が昨夜米国に出発した。(H)
*財務省が高校教職員の10%賃上げに同意したため、30日を超える
高校と一部中学のストライキに解決の兆しが見えた。(H,Y,P)
*イスラエルが独自にシリアを含む包括和平案を提案すべきだと、バラ
ク国防相。外部から不利な和平案を強制されないため。(Y)
*オルマート首相は自分の政治的利益のために和平交渉を進めている
との意見が国民の53%。国防軍が撤退すれば西岸地区はハマスに
占領され、カッサム砲の発射拠点となるとの見方が過半数だった。(P)
2007年11月15日(木)
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*イスラエルがユダヤ人国家である権利を、パレスチナが認めることを
交渉の前提にすべきだと、リーバーマン戦略相。パレスチナ難民をイ
スラエル内に帰還させるとユダヤ人国家でなくなるため。(H)
*高校・中学校の教師のストは32日目に突入。解決交渉は、いくつか
の点で展開はあったものの、まだ最終合意に至らず、 (H,Y,P)
*ガザでの少年射殺事件の未放映テープをフランスの裁判所で検証。
TV局はまだ一部の映像を公開していないが、公開された部分の中
だけでも多くの不自然な部分が指摘された。(H,P,7)
*自治警察がナブラスで難民キャンプを捜索し、アルアクサ殉教団のメ
ンバーなどを逮捕。自治警察はファタハの命令に従わずテロ実行を目
指すアルアクサ殉教団の取締りを進めている。(H)
*北部のドルーズ人の町の中にある古代のシナゴグ周辺の不動産を
右派が買い占めていることが判明。現地の指導者は町を混乱させる
挑発行為だとして懸念を表明した。(H)
*ガザから6発の砲撃があり、
兵士1人が負傷。(H,Y,7)
*ハイファ大学で、アラファト議長の命日を記念するアラブ系学生が「
エルサレムを再占領せよ」との過激なチラシを配布。暴力扇動の疑い
で、警察に告発すべきだとの声も。(Y)
*ナブラスにあるヨセフの墓をパレスチナ人が清掃。7年前の紛争勃発
以来、パレスチナ人が墓を冒涜したままだった。(Y)
*大学でスカーフ着用を要求する「スカーフの日」に、アラブ人学生と
ユダヤ人学生がハイファ大学やヘブライ大学で乱闘。(Y)
2007年11月16日(金)
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*国際原子力機関が、イランは査察に協力したと報告。しかし、イラン
は3000基の遠心分離機でウラン濃縮を進めている。(H,P,Y)
*シリアのアサド大統領が、ゴラン高原返還を含まないならアナポリス
和平会議には出ない考えを表明。(H,P,Y)
*ウクライナのユスチェンコ大統領がイスラエルを訪問。反ユダヤ主義
と戦う決意を、様々な演説などで表明した。(H,P)
*アルアクサ殉教団がガザから
イスラエルにカッサム砲攻撃。
国防軍の反撃でアルアクサ殉教団のメンバー2人が死亡した。(P,Y)
*シャロン政権で官房長官をつとめたワイスグラス氏が「シャロン首相
なら地上作戦を避け、ヒズボラに甚大な打撃を与えていただろう」と
戦争調査委員会で証言していたことが判明。(H,P)
*パレスチナの資産家アルマスリ氏が新党「パレスチナ・フォーラム」
を結成。ファタハとハマスに失望した人々の獲得を目指す。(H)
*ガザで月曜日の集会時に逮捕されていたファタハ支持者400人の大
半を釈放すると、ハマス指導者のハニエが発表。(H)
*エルサレムの神殿の丘付近で、2世紀のローマ時代の舗装道路と浴場
の遺跡を発掘中。当時のエルサレムを知る手がかりになる。(H,P)
*レバノンがアルカイダ組織を摘発。地域不安定化のため、国連軍、イ
スラエルだけでなく、ヒズボラへの攻撃も企てていた。(Y,P)
*ガザへの電力供給削減が話題になる中、ガザ北部での配電障害を修復
するための機器をイスラエル電力が提供した。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp