台湾の元日本兵 | 日本のお姉さん

台湾の元日本兵

棄てられた皇軍兵士たち
―台湾人元日本兵―

河野利彦
ver.1.17 last revised 10 NOV. 2007

昭和52年(1977年)8月、「台湾人元日本兵」の鄧盛氏ら戦傷者と戦死者の遺族13名が、日本国を相手どり一人500万円の保証金を要求して裁判を起こした。

かつて台湾は日本の植民地だった。日清戦争に敗れた清国から割譲されて日本の統治が始まったのは明治28年(1895年)。その支配が終わるのは半世紀後、昭和20年(1945年)のことである。台湾が日本の領土であった間、「台湾人」は日本国の臣民であった。特に、統治最後の8年間は「皇民化運動」が推し進められ、天皇の赤子〔せきし〕として国家への忠誠を求められた。そのなかには、むろん戦争への協力も含まれる。1937年の日中戦争から終戦までの間に、20万7183名の台湾人日本兵と軍属が「日本人」として戦場に送られ、3万304名が戦死し(数字は厚生省による)、多数の傷病者を出した。

しかし、昭和27年(1952年)に発効した日華平和条約により、台湾の人びとは日本国籍を喪失する。それを理由に、日本政府は台湾人を戦争被害の補償対象から除外し、元軍人・軍属やその遺族に対して障害年金、遺族年金、恩給、弔慰金、また戦争中の未払い給与、軍事郵便貯金等の支払いを一切行わなかったのである。

昭和49年(1974年)12月、高砂族(主に山地に住む台湾の先住民)出身の中村輝夫(李光輝)元陸軍一等兵がインドネシアのモロタイ島で発見されたのを契機として、台湾人元日本兵への補償を求める運動が日本と台湾で具現化。しかし日本政府に動きがなかったため、戦後32年目にして上述の提訴となった。

昭和57年(1982年)2月26日、東京地裁は「同情は禁じ得ないが、国際的外交処理ないし立法政策に委ねられるもの」として、請求棄却の判決を下した。原告団は判決を不服とし、「日本には人道も誠意もないのか」と控訴する。

以下に記した台湾人元日本兵とその遺族の声は、1985年及び1995年に行った取材が元になっている。敗戦から40年。彼らは何を考えどんな生活をしているのか。日本語で語ってくれた方々の使ったことばは、なるべく生かすように努めた。また、歴史的事実の認識として疑問が残る発言も、その人の理解としてそのまま収録した。

なお、「元日本兵」という言葉から、武器を持った正規軍人を連想する人が多いかもしれないが、彼らの多くは(高砂義勇兵を含め)「軍属」という身分であった。すなわち建設工事や農作業のために動員された軍夫、通訳や警官助手、医療従事者などだが、これらも「元日本兵」に含まれていることを付記しておく。(記事中敬称略)

http://kohnotoshihiko.com/weblog_ja03.htm


【読者便り】「河野利彦の台湾写真集」に感激、感謝!!

I am in total tears reading and viewing the historical and documentary pictures that Mr. Kohnotoshihiko has done for Taiwan. Salute to Mr. Kohnotoshihiko!!! I deeply appreciate and I am impressed for what he has done for Taiwanese history. Someone should bring this to Taiwanese Ministry of Education. All of these pictures are so shocked to me. They are all Taiwan's history!!!!!

It's a shame that KMT totally ignored the aboriginal people for the past 60 years. It's sad that Japanese government has hot done anything to be responsible for all of these happened to the civilians. Dark green government has not reached out to this area yet.

Once again, Salute to Mr. Kohnotoshihiko!!

Amy Lin/NJ/USA


ウェブ写真集「河野利彦の台湾写真集」 
http://kohnotoshihiko.com/
台湾の声:http://www.emaga.com/info/3407.html
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日本のお姉さんの意見。↓

台湾人の元日本兵や、本物の従軍看護婦さんたちが

戦時中にもらいそこなった給料(現在のインフレの度合いに見合った額)や

戦後の保障など、何ももらっていないことは知っていたが、

写真で彼らの様子を見ると、胸がいたむ。

朝鮮半島の、朝鮮人の親に売られて売春婦になった女性たちに、

ボランティア団体を通じて金をやるくらいなら、

日本軍に本当に従軍して、命をかけて日本兵と一緒に戦った

台湾の少数民族の人たちに、ちゃんと日本政府は

報いるべきだ。腕を失くしている人もいる。

従軍看護婦さんたちも、戦後生きるのに大変だったらしい。

本当に従軍した台湾人を助けずに、売春婦に金をやっているなんて

本当に日本政府は無責任だ。うるさく言う韓国にばかり

甘くて、うるさく言わない台湾人は無視しているなんて、どういうこと?