年を取って得したこと
年を取って得したこと。
●あんまり怒らなくなった。
失礼なことを言う人は、いつでも
どこでもいるし、年を取っても、嫌な目に会うことはある。
でも、いろんな嫌な目に会ったり、嫌な経験をしたおかげで、
なんだか、慣れてきたのだ。
自分より、若い人が人を怒らせるようなことを言ったら、
嫌な気分にはなるけれど、
「こいつは、若いから、人間ができていないのだからから仕方が無い。」とか、
「自分も若い時は、こんな風に高飛車でイジワルだった。」とか、
少し、考える余裕がある。
余裕があるから、ムカツクことをされても、元気があれば
堂々と相手に文句を言うし、完璧に無視することもできる。
相手が忠告してやる価値も無い人間なら、
そっと見守る。どうせ、その内、その人も成長していくからだ。
●待つことができるようになった。
時間が解決することもあると学んだので、待つことができるようになった。
その分、自分も年を取っていくのだけど、待っていれば自体が変わることも
ある。 自分の体調や精神状態が、もう待てないようなら、
その状況から逃げて自分を守る。
つまり、本当に逃げなければならない時期を自覚することが大事だと
思う。会社で上司に「お前が存在すること自体が、ムカツク。」などと
言われて、ウツ病になった人は、病気になったことを自覚して
会社を辞めるべきだった。同じ辞めるなら、上司のパワハラを
もっと上の上司に訴えて、聞いてもらえなかったら、市役所などの
雇用関係の問題を扱ってくれる場所にいくべきだ。
自分が逃げても、次の部下が虐められて同じ目に会う可能性が
あるからだ。どうせ会社を辞めるならそれぐらいしないとういけない。
でも、わたしの周りの派遣会社の女の子は、最初の契約通りに
交通費を払わない不良派遣会社に文句も言わず、
残業しても、残業代を払わなくても、黙っている。
日本の女の子はおとなしすぎる。
あんまり耐えられなくなると、派遣会社を辞めているが、辞めることに
なっても文句を言わないし、どこにもその会社の不正を訴えないで辞める。
そんなことでは、世の中の悪徳派遣会社が調子に乗るだけだ。
派遣会社の社長は、女の子が不正をされて文句を言うと、恐ろしい声で
すごむのだそうだ。それで、女の子は恐くなって、文句を言わなくなるそうだ。
●上手に文句を言えるようになった。
オバチャンたちは、堂々と文句が言える。
もう、たくさん嫌な目に会ったので、相手の反撃にあって嫌なことを
言われても慣れっこになってしまったので、平気なのだ。
もう、傷つくことを恐れない。
会社では威張っているおじさんも、会社を辞めれば、ただのそこらのおじさん。
オバチャンたちは、自分が嫌な目にあった分、他人にも嫌な気分を
味あわせるコツも掴んでいる。逆に、へこんでいる相手を励ますことも
できる。同じ経験を積んできたので、へこむ事や後悔する事にも、
慣れているのだ。他人が何を言えば怒るとか、何を言えば喜ぶとか
結構、分かっている。
たまに、自分が虐められたことと同じことを若い女の子にやっている
オバチャンがいるが、まるで、子供の時に虐待を受けた人が、
大人になってから、同じことを子供にするみたいで暴力の連鎖ではないか。
そういうことは止めてほしいな。
でも、45歳から55歳のオバチャンは、更年期障害で、本当に
怒りっぽくなっている。そういうオバチャンは、そっとしてあげてほしい。
●チカンに会わなくなった。
●若くて男前の男の子と照れることもなく、普通にしゃべることができる
ようになった。
●演技力がついた。
●相手が機嫌が悪い時に、用事を頼んだり、ややこしい問題を
持っていかなくなった。相手の状態を良く読んでいる。
空気は読めるかどうかは謎。それは人による。空気を読めることが
本当にいいことかどうかは分からない。日本人は空気が読めるから、
昔、みんなで戦争に突入していったのではないのか。外国に対しても、
大勢に対してもはっきり文句が言える 日本人になれば?
●だんだん、年を取って、周りの人間が亡くなっていったり、
悲しいお別れを経験すると、自分もいずれそうなるんだと思って、
命を大事にするようになった。高校生の時は、川沿いの道を
全速力で突っ切って、一度も車が来るかどうか確認を
しなかったし、信号が赤でも自転車を飛ばして道を渡っていたが、
今は、そんな危険な賭けごとのようなことはしない。
●他人を「可愛いな。」と思えるようになった。
自分より若くてみんなにちやほやされている美人や無理に可愛い
ポーズをとって不自然な媚を売る女の子がいても、嫉妬もしないし、
ライバル意識も持たないし、バカにもしない。
日本の女の子はみんな順調に相手を見つけて結婚し、子供を産んで
育ててくれる事を望んでいるし、結婚に向いていない女の子は、それなりに
日本の役に立てばいい。
●昔のことをいろいろ知っている。
いろんな美しいものをたくさん見ている。いろんな国も見ている。
山の中でアケビをとって食べたり、どじょうをとって、食べたことがある。
●ベーシックな質のいい素材でできた服が増えた。
●姪っ子が大きくなった。
●同じ年の友達より若く見えるのが自慢。(そんなことが自慢だなんて、
ちょっとかっこ悪いかな。)
●体調が悪い人を顔色などで見分けることができる。
●会社を辞めそうな人を事前に察知できる。(みんな同じそぶりをみせるから。)
●いろんな経験をしたので、相手に対する同情心がわく。
ちょっと優しくなったし、自分の限界も分かるのでちょっと謙虚になった。
~~~~~~~~~
そんなところかな。
若い時にしてほしいことは、体力が無ければいけない場所に旅行すること。
歯を磨いて大事にすること。カルシウムをちゃんと摂ること。
学校で歴史の勉強や語学の勉強はまじめにやっておくように。
本をたくさん読む。
外国に出て、辛い目に会って、日本がどれほどいい国なのか、実感する。
なるべく危険を回避しながら冒険する。
何か、運動をして体を作っておく。
会社に入る前に、どこかでバイトをして礼儀を身につけておいてほしい。
礼儀知らずな女の子の教育をするほど「しんどい」ことはない。
年寄りは、いろんな経験をしてきて事故や病気や嫌な出来事から
サバイバルしてきて、今、生きている人間なのだから
その部分だけは敬え。年寄りの知識や技術は全部、受け継いでね!
おばあちゃんやおばちゃんの作る料理は、全部、作れるようになってね。
わたしは、母親の作るかぶら寿司の作り方を習っておけばよかったと
後悔している。今はネットで調べれば、大抵のものは分かるが、
同じ味のかぶら寿司が作れるかどうかは、分からない。
かぶら寿司は富山県の料理で、かぶらの中にサバのお寿司が入っている
もので、昆布も入っていておいしいんだわ。
年よりは、おいしいものを一杯食べている。
昔のトマトはおいしかったと、年よりはみんな言っている。
無農薬のトマトは、おいしいに決まっている。
そういうおいしいものを日本の若い子に食べてもらいたいと思う。