「ゾエの箱舟」の活動家らがチャド人の子供100人余を欧州へ連れ出そうとして逮捕された事件 | 日本のお姉さん

「ゾエの箱舟」の活動家らがチャド人の子供100人余を欧州へ連れ出そうとして逮捕された事件

なんだか、不思議なニュースが出ていた。

「ゾエの箱舟」の活動家って、なに?

チャド人の子供って?どうしてフランスへ?


「ゾエの箱舟」は、2004年のインド洋地震津波災害の被災者を

援助する目的で、ボランティアの消防士Eric Breteau氏により

設立された。スーダン・ダルフールに隣接するチャドから

ダルフール紛争の孤児をフランスの里親に届ける仕事を

しようとしていた。

ユニセフ(UNICEF)は「子どもたちの大半はチャド出身で

孤児だという証拠はない」と指摘しているが、「ゾエの箱舟」は、
全員がダルフール紛争の孤児で、頼れる親戚もないとの

地元氏族長らの証明書を持っている」と反論した。



ダルフールから逃れてきた孤児でなくても、チャドの身寄りが無い

子供でも、フランスに行けて里親がつくなら、その方がいいと

思うけどな、、、。里親はすでに、ひとりに付き、46万円から

100万円を支払っているそうだが、チャドからフランスに運ぼうと

思えば仏空軍機や仏軍施設を使用したとしても

費用がいろいろかかるだろうから、金をもらってもいいと思う。

でも、もしも、普通の家のチャドの子供だったら?

ただの養子縁組の斡旋業者みたいになっていたら?

スーダン・ダルフールから逃れてきた親・親戚のいない孤児なら、

フランスのボランティアが引き取って育ててあげるのはいいことだと

思うけど。

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【パリ福井聡】フランスの非政府組織(NGO)「ゾエの箱舟」の活動家らがチャド人の子供100人余を欧州へ連れ出そうとして逮捕された事件で、サルコジ仏大統領は4日、事態打開のためチャドの首都ヌジャメナに軍用機で飛び、無罪として釈放された仏人記者ら7人をパリなどに連れ帰った。NGOのメンバーら欧州人10人は依然拘束されたままだ。

 サルコジ大統領はデビ大統領との会談後、記者会見で「ゾエの箱舟の行動は許されないが、彼らの裁判が仏国内で行われることを望む。仏チャド関係は今回の事件に左右されることなく良好だ」と述べた。

 仏政府はスーダン西部のダルフール紛争解決に向け、隣国チャドに3000人規模の部隊を派遣する予定で、今回の事件による対仏感情の悪化を懸念していた。

 仏外務省はゾエの箱舟の活動について違法の疑いがあると警告していたが、仏国内では「なぜ活動を容認し、軍用機の使用などを許可したのか」との政府批判の声が上がっている。野党・社会党のオランド第1書記は「大統領はすべてを自分で解決する劇場型政治を演出したが、全員を連れ帰れなければ失敗ではないか」と非難している。

毎日新聞 2007年11月5日 20時20分

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20071106k0000m030074000c.html


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【11月5日 AFP】(5日写真追加)フランスの援助団体「ゾエの箱舟(Arche de Zoe)」がチャドの子どもをフランスに密出国させようとしたとされる事件で4日、同日釈放された仏人ジャーナリスト3人とスペイン人客室乗務員4人がニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領と共に帰国の途についた。

 サルコジ仏大統領と釈放された7人は、パリ(Paris)への帰国途上、スペイン・マドリード(Madrid)近郊の軍用空港に立ち寄り、同国のホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相の歓迎を受けた。

ルコジ仏大統領は同日、チャドのイドリス・デビ(Idriss Deby)大統領と会談するため同国の首都ヌジャメナ(N'Djamena)を訪問していた。滞在時間は2時間だった。

 「ゾエの箱舟」の仏人メンバー6人と仏人ジャーナリスト3人、スペイン人客室乗務員4人を含む欧州の17人とチャド人4人は、チャドで103人の子どもをフランスへ密出国させようとしたとして拘束されていた。

 サルコジ仏大統領は、デビ大統領との会談後、残る6人の仏人メンバーについて仏国内での裁判を希望する意向を示すとともに、「ゾエの箱舟」の行動を「非常に間違った行為」だと非難した。

 また、サルコジ仏大統領は、デビ大統領に対して深い感謝の意を示し、「感謝と友好」の証しとして2月に再度、チャドを訪問することを約束した。さらに、この事件がチャド・フランス両国の関係や、難民保護を目的とした欧州連合(EU)部隊のチャドや中央アフリカ共和国への派遣計画に影響を与えるものではないと強調した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2307434/2315250

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【10月29日 AFP】チャドから子ども103人を密かに連れ出そうとしたとしてフランスの援助団体のメンバーらが現地当局に拘束された事件について、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は28日、「違法で容認できない行為だ」と同団体を非難した。

 大統領報道官によると、サルコジ大統領はチャドのイドリス・デビ(
Idriss Deby)大統領と電話協議し、拘束されたフランス人9人の状況を聞いたという。

 これに先立ってラマ・ヤド(
Rama Yada)仏外務・人権担当閣外相は、拘束された同団体のメンバーの行動は誘拐とみなされても仕方なく、責任を取らなければならないと述べていた。またユニセフ(UNICEF)は「子どもたちの大半はチャド出身で、孤児だという証拠はない」と指摘している。

■新たに1人を逮捕、拘束者らは29日中にも起訴か

 事件は、援助団体「
Arche de Zoe」がスーダン・ダルフール(Darfur)地方に隣接するチャド国境で1歳-10歳の子どもたちを「死から救うために(同団体)」出国させようとしたもので、同団体のメンバー6人と記者3人の計9人のフランス人と、子どもたちを移送するチャーター便のスペイン人乗組員7人が、同国東部のアベシェ(Abeche)でチャド当局に逮捕された。

 また、28日には新たに同チャーター便のベルギー人パイロットも拘束された。17人は29日にも起訴される見込みだ。

 子どもたちは現在、アベシェにある孤児院に収容されている。

■団体側は「紛争孤児との証拠がある」と反論

 パリの同団体幹部は子どもたちの身元について、「全員がダルフール紛争の孤児で、頼れる親戚もないとの地元氏族長らの証明書を持っている」と反論した。

 報じられたところによると、子どもたちはフランスで養子縁組を行うか、里親に引き取られることになっており、希望者らは同団体に2800(約46万円)-6000ユーロ(約100万円)を支払っていた。

 当初の計画では1万人の子どもを欧州に移送する予定だったが、計画には養子縁組あっせん団体や人権団体から「無責任」との批判が相次いでいたという。

 同団体は政府からチャド国内で仏空軍機や仏軍施設を使用する許可を得ているが、仏政府は数か月前に、同団体の活動計画について違法行為の恐れがあると警告。7月から仏警察が、同団体の活動内容を捜査していた。
 
 ただ同団体はこれについても、仏政府が計画に待ったをかけた事実はなかったとしている。

「Arche de Zoe」は、2004年のインド洋地震津波災害の被災者を援助する目的で、ボランティアの消防士Eric Breteau氏により設立された。(c)AFP/Sonia Rolley

http://www.afpbb.com/article/politics/2304398/2291527

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 リビアで開かれていたスーダンのダルフール紛争の和平協議が開始から1週間で中断に追い込まれた。仲介役の国連やアフリカ連合(AU)は、停戦合意を早い段階で取り付け、和平の条件を詰めるもくろみだった。だが相互不信や分裂した反政府勢力側をまとめる代表者がいないことで協議は空転、先が見えなくなっている。国連とAUが急ぐ合同平和維持部隊の派遣にも影を落としそうだ。


 「当事者がそろっていない協議は開催しても意味がない」


 ホスト国リビアの最高指導者カダフィ大佐は、先月27日の開会式のスピーチで協議の実効性をいきなり否定した。
 協議に参加していないのは、有力な反政府武装勢力「スーダン解放軍」(SLA)と「正義と平等運動」(JEM)の主流派。「戦闘が収まるまで話し合いに応じない」「内部意見の調整もあり時期尚早」とする。また参加していても指導者はスーダンに残っているため、携帯電話で指示を仰ぐ出席者が目立った。
 03年当時、SLAとJEMの二つだけだった反政府勢力は長引く紛争で内部分裂を繰り返し、現在は10以上に分かれる。
 分裂の原因は、指導者層の主導権争いや国際支援物資、資金の分配をめぐるもめごとなど。反政府勢力同士で戦闘になることもある。
 国連とAUは、当事者を欠いた現状では協議が進展しないと判断。今月に入り事実上中断し、関係者らをスーダンに送って、各派の意向を調整せざるを得なくなった。
 国連側は遅くとも12月上旬までに協議を再開させたい考え。だがスーダン紙の記者は「打開策があれば、これほど紛争が長引くこともなかっただろう」と、あきらめ顔だ。
 ダルフール紛争を「世界最悪の人道危機」と位置づける国連は、現在駐留しているAUの平和維持部隊約7000人だけでは不十分とし、最大2万6000人の国連、AU合同の平和維持部隊を派遣し、来年早々にも活動開始を予定する。
 AFP通信によると、合同部隊の責任者、ロドルフ・アダダ氏は、和平協議が順調に進んでいないことについて、「我々の仕事の原則として、スーダン人同士による和平が必要だ」と述べ、和平合意が不可欠との見方を示している。

朝日新聞 2007年11月05日22時57分
http://www.asahi.com/international/update/1105/TKY200711050320.html
ダルフールニュース↓

http://darfur-news.seesaa.net/


チャドの孤児のニュース↓
http://www.afpbb.com/middle/491