「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」はおすすめの本
本のソムリエさんの無料メルマガの記事の紹介です。↓
(引用開始)
1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 38,700部 まぐまぐID:0000094236
今週のテーマ( 日本とは? )
本日は、★★★★★「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」です。
今日の名言 :大規模経営は日本には向かない
書評 :★★★★★ 本物の農業
『地上最強の商人』(私の評価:★★★★★)
世界20か国で翻訳、販売総数300万部を越えるオグ・マンディーノ著
『地上最強の商人』日本語版を、京セラ稲盛和夫氏の監修により発刊。
以来、全国の経営者より大反響が今なお続く、ベストセラー書。
仕事と人生を成功させる秘訣、経営者の心のバイブルと絶賛!
http://www.jmca.net/books/syounin/a/31/
■今日の名言
・大規模経営は日本には向かない・・・高い人件費と過剰な投資という
苦しみから逃れて、農業を楽しく営むためには、家族ができる範囲で
行うしかないと、私は思っている。(p170)
▼引用は、この本からです。
「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」横森 正樹、
白日社(2002/04)¥1,575
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4891731044/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★★★(96点)
■これまで、農水省、農協、マスコミは、
これからの農業は大規模化が必要であると言ってきました。
私もそれを信じていました。
しかし、収益を上げている農家の多くは、
規模を拡大せずに堅実に農業をやっている人だというのです。
■それ以外の多くの農家が、農水省や農協の言われるままに規模を拡大し、
機械を購入し、人を雇い、その負担に苦しんでいる。
真実はやはり現場にあるのであって、役所やマスコミには
存在しないのかもしれません。
■書評
「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」横森 正樹、
白日社(2002/04)¥1,575
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4891731044/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★★★(96点)
■横森さんは、農家に生まれ、若くしてアメリカで大規模農業の研修を受け、
その後しばらく電気部品を作っていた変わり者です。
ちょうどオイルショックで仕事が減ったのを機会に、
やりたかった農業を始めました。
■昔ながらの、牛糞、稲わら、落ち葉の堆肥を使い、
木酢液、蠣殻(かきがら)、木炭などの資材を使って
「土づくり」に力を入れています。
手間を嫌って、化学肥料を多く使うと、
栄養のバランスが崩れ、硬い土になってしまうそうです。
・「栄養が吸収できる状態」の土とはどんなものかというと、
実は、土壌微生物がたくさん繁殖し、活発に活動できるような
状態のことなのである。(p28)
■農業のコツは、こうした「土づくり」に加え、
商売としての努力が必要です。
横森さんは、仕事の合間に卸売市場に足を運び、
流通と販売店の情報を集め、市場が求める
安く安全な野菜を作る努力をしています。
・農業経営に最も大事なポイントは次の四つではないかと思う。
1 土づくりに投資する。
2 販売の努力をする。
3 企業的感覚を養う。
4 コスト削減の限界まで取り組む。(p173)
■こうした努力で、スーパーとの直接取引、
ブランド野菜の出荷を始めますが、
やはり壁となるのが「農協」です。
すでに「農協」は農家のためにというよりは、
現状の組織を維持するために活動しているのが、
実体というのです。
・スーパーとの直接取引も始まった。・・・農協の職員に「末端では
差別化販売を求めている。農協も品質によって価格を別にするなど、
臨機応変な対応をしていくべきではないか」と提案した。ところが、
農協の返事はたったひと言-「組織を乱すことになるのでやるつもりは
ない」だった。(p127)
■「農協」も「農水省」も期待できない。そうしたなかで、
横森さんは、「農協」にかわる農家を支援する組織として、
「信州がんこ村」という会社を作ったのです。
役所と農協には、これ以上、民間の努力を邪魔しないでほしいと
と感じました。
横森さんの農業への思いに圧倒されました。
★5つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・大根が一本100円だとすると、農家の手取りは30円しかない。
残りの70円は、流通業者の利益、そして物流経費や梱包に必要な
資材費用に消えてしまっている。(p39)
・農協は、農家を完全に見捨てている。・・・多くの農協は、
農家の指導や農産物の販売といった「営農」には全く力を
入れていない。やっていることは「共済」や「金融」。
そして最近では、「葬祭事業」。(p190)
・国の農業政策もひどい。こんな例がある。私の近くの川上村で、
国の補助金で個々の堆肥場がつくられた。このような施設は常に
利用されているわけではないので、空いている冬に農業機械が
置かれた。すると会計検査院の監査で、本来の目的以外に
使われているという理由で、問題になったのである。この話は、
いかに税金の有効利用が妨げられているかを示すよい例である。
(p239)
▼引用は、この本からです。
「夢の百姓「正しい野菜づくり」で大儲けした男」横森 正樹、白日社(2002/04)¥1,575
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4891731044/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★★★(96点)
■著者紹介・・・横森 正樹
1940年生まれ。63年から65年までアメリカで農業研修。
67年に結婚。電気部品を製造する。
農業への思いやみがたく75年に専業農家となる。
現在、「土づくり」を基本とした農業を展開し、
研修生の受け入れなど農家の育成に尽力。
「この本 読んだことなかった!」という方は、
人気ブログランキングへの清きクリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
本のソムリエ日記ー⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/japantn/
■関連書評■
a. 「食品の裏側」安倍 司、東洋経済新報社
http://blog.mag2.com/m/log/0000094236/107631546.html
【私の評価】★★★★★
b. 「ニンジンから宇宙へ」赤峰 勝人、なずな出版部
http://blog.mag2.com/m/log/0000094236/108551148.html
【私の評価】★★★★☆
<本の格付け基準>
★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
※注意書き※
「よいことを書いている人が、よい人とは限らない」のが世の常です。
本メルマガが紹介するのは( 本の内容 )であって、書籍の著者及び
その活動を推薦するものではないことにご注意ください。
私が作成した無料サービスです。
よろしければ、お試しください。
◆無料メールセミナー◆
「【本のソムリエ流】一日一冊読む速読術 」
申し込み→ http://tinyurl.com/2xzfg9
◆無料レポート◆
「【本のソムリエ流】夢をかなえる一日一冊手帳術」New!!
http://report-gps.com/link/?id=3491&s=m2470
「一日一冊読みながら、メルマガを毎日発行する私の方法」
http://www.ikkiyomi.jp/report.php?rp_cd=10&rf_mb_cd=17
「部下道~仕事をワクワクにする「驚き」と「感動」の仕事術」
http://report-gps.com/link/?id=3490&s=m2470
無料メルマガ 1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 ID:0000094236
【購読】 http://blog.mag2.com/m/log/0000094236/
化学肥料でごまかして土の中の養分が欠乏すると、養分欠乏から、
作物に病気が出てきます。待ってましたとばかり、今度は農薬を
高い金で買わせ、撒かせて、結果、食べ物と土をダメにしてしまった
のです。(p275)
「ニンジンから宇宙へ」赤峰 勝人、なずな出版部
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4896212509/mag06-22/ref=nosim/
◎1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』
のバックナンバーはこちら
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000094236/