「友好」とは? | 日本のお姉さん

「友好」とは?

私見時事論談              by hideおじさん


☆ 「友好」とは? ――――――――――――――2007/10/19


このメルマガを読んでいて気がついたことですが、中国・韓国に対する

不信・不満というものが根強くあるということです。

当然、私もその一人ではありますが、理由として「歴史批判など

手前勝手な言い分によるもの」「日本の対応に対する中国の態度」、

この2つが大きな理由ではなかろうかと思います。

それぞれの具体例は示すこともないとは思いますが、靖国参拝への

批判など、その良い例でしょう。

また、今までODAとして莫大な金額をつぎ込んでもらいながら、

シレッとしている中国の態度等々、私など「カチン」と来るのです
が、
友人に言わせると「日中友好を考えたらそんなことでいちいち問題に

するのもなぁ‥‥」ということになってしまいます――――。

どうも日本人は、「友好」という言葉に甘いのではないかということです。

「友好」というのは、損得を考えない友情とは異なるものと思いますが、

我々日本人は、「友好」を「友情」と履き違えているように思えて

なりません。

勿論、仲が悪いより良いことにこしたことはありませんが、自分が損

してまで相手に尽くす必要はないのではないでしょうか。

それは「友情」とはいえないでしょう。

――――他人に与える金があるのなら、まず国民に対する600万
円以上の借金を返すべきです。

普通に考えても、お互いを認め、時には苦言を呈することも、

友情には必要だと思います。

それが、「仕事」となるとどうも視点がズレてしまうように思います。

昔、上司と、中国の無錫へ行った時、商談が暗礁に乗り上げたこと

がありました。ずっと担当していた私は、現状では商売として

無理だと思い、上司に「もう帰りましょう」と即したら「いやぁ~、

将来の双方の会社の友好を考えたら無碍[むげ]にもできんだろ」と、

随分ハードルを下げたことがありました。

確かに上司の言うことも良く分かります。私も、商売といえども長い

付き合いがあれば相手に対して情が湧きますし、なんとかして

やりたいとも考えます。
事実、利益を無視して行った商売もあります。

でも、それは日本で通じることであって、海外で同じように通じるとは

限りません。「恩」と感じてくれる国もあれば、「ラッキー♪」と

それだけの国もあります。商

談成立後の中国の会社の態度は大変良好で、「中日友好に大いに貢
献するものだ」とか、「あなたは私たちの友人だ」と持ち上げられました。

しかし、結局は儲けにならず、自然消滅のような形で終焉を迎えて

しまいました――――。


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│●│ コメントボードに頂きました感想。
└─┘
┌──────────「onestoさん」

文明の衝突を書いたサミエル・ハンチントン博士は、日本の文明は中華文明と
は異なる異質の文明だと言ってます。(私は日本の文明は中華文明に属すると
思っていましたが、当事者より第三者が見ると違いが明白なのでしょう)。

この日本の文明を、中国人がガチャガチャかき回す事は、まことに不愉快なこ
とです。

又、A級戦犯の方々は、大東亜戦争を起こし、平和を乱した罪に問われました
が、残念ながら戦後の義務教育では歴史という教科はありません。だから、何
故大東亜戦争が起こったかを知る人はごく一部の人です。

これも戦後レジームからの脱却の一つでしょう。

└──────────

┌──────────「hideおじさんから」

仰るように、中華文明と日本文明は異質なものというのはよく分かります。遡
ること聖徳太子の時代から、日本は中華と一線を画していました


間違いやすいですけれど、日本は中華から漢字を含めた「文化」を輸入


個人的に仲の良い中国人もいますし、大親友の韓国人もいます。仕

事であっても、一歩会社を離れるとピュアで真面目な人も多いです。

国籍に関係なく義理人情に厚い人もいます。

そんな彼らの力になってやりたいと思う気持ちは多いにあります。

たかだか30年弱の営業経験者が、このメルマガをお読みの

大先輩に対して差し出がましいようですが、やはり商売は

ボランティアであってはなりません。


どんなに友好が大切といっても、利益を生まない関係は商売では

ありません。

本当に「友好」が双方の利益になるのであれば、そこに「友情」が

あるのであれば、敢えて毅然と席を立つことも必要ではないかと思う

のです。相手を甘えさせてしまうことは、将来的に彼らのためにも

ならないと思っているのですが
日本企業の多くは、「友好」という言葉に幻惑されて、仲がよければ

商売も上手く行くと思っているフシがみられます。

確かに中国においては、相手と兄弟のような付き合いができれば

商売も楽ですし、共産党幹部との太いパイプを作ることも非常に

重要です。でもそれは、日本人が考える「友好」とは別のもの

ではないかと思います。

私の少ない経験から言わせて頂くと、「友好」で商売できるので

あれば、こんなに苦労はさせられなかったと思います。

「友好」で商売が上手くいくのであればどんなに楽だっただろうな

とも思います。

中国・韓国とも、自分の都合によって「友好」を持ち出します。

でも、それは「仲良く」という意味ではなく「都合良く」という

意味だと理解しています。
もっと悪くいうと、「金の為なら友好だって利用する」というのが

彼らの常識かもしれません。

ネゴをしていても、平然と「中日友好価格希望」などと言うのは、

理屈ではなく単に日本を利用したいだけの口実だと思ってしまいます。

私は「外交」とて「商売」と同じではないかと思っています。

「友好」という言葉に惑わされて、相手のペースにはまってしまう

ことは、結局自分の利益にならないことでしょう。

「中日友好の為に」などと言われると、日本人はそこに大義を感じ、

相手の言うことに応えることが「友好の証」と思ってしまうの
ではないでしょうか。

彼らが、本当に日本との友好を考えて物事を判断しているとは

思えません。いかにして自分が優位に立つか、

どれだけ利益を得られるかが重要であり、利用価値がなくなれば

捨てられてしまうでしょう。

しかしそれが外交であるとも思います。「友好」は自分にとって

利益があるからこそ成り立つもので、価値のない国と友好など

存在しません。それが国際社会だと思います。一

生懸命中国と韓国に貸しを作っていると思っているのかも
しれませんが、彼らは借りを作っているとは思っていないでしょう。

金や技術を提供してくれるだけと単純に割り切っていると思います。

日本は、「友好」という言葉を出せばなんでも出てくる、と

勘違いさせているのではないでしょうか。

確かに金を出せば、回りまわって日本の企業が潤うことも否定

しません。しかし、出した金以上のものを得なければ、

結局損をするのは私たちです。

先輩方が苦労して培ってきた経験と技術に、さらに札束を貼り付けて

提供するような
現在の中国と韓国への対応は見直さなければなりません。

こんなに協力しているのに、日本に文句ばかり言ってくるというのは、

彼らが友好などと本気では思っていない証左でしょう。

日本が本当に中国・韓国との
「友好」を構築したいのであれば、我々の本音を前面に出していく

べきです。

戦争ではなく、ちゃんと喧嘩することも、友情には必要なものだと

思います。

したように思われていますが、決してそれだけではありません。

漢字ひとつにしろ、もともと日本にそれを噛み砕いて自分たちが

使いやすいように改善するという今の日本の技術にも通じるものが

あります。

漢字からカタカナ、そしてひらがなと、日本独自の文字を作っていく

ことなど他の国にはみられない卓越した意識の高さが伺えます

中国の書物のなかにも遣隋使・遣唐使が単なる留学生ではなく、

エリートであり、当時世界の最先端であった中華文明をよく理解できる

能力がある逸材と記載されています。

また、「倭国王」と呼ばれたように、当時の中華から「王」と付けられた

国は日本とあとひとつしかありませんでした。

このように、中華から日本は一目おかれていたのです。

それが現在では、中国に迎合することが「善」とらえられている風潮が

ありますが、これは誤りだと思います。

昔の日本は決して中国に迎合することなく、
独自の文化を守ってきたことを忘れてはなりません
。それでも中華は、

日本をおろそかにできない存在としていたのですから。

現在の教育の中で「日本史」が必修科目ではなくなってきています。

これは大変な間違いだと思います。自国の歴史を知らずして

世界を知ろうとするなどできるはずはありません。

これでは、日本は諸外国から自分の歴史を教わるよう
なものです。中国や韓国がうるさく言うことに何等反論できない日本に

なってしまいます。

私のささやかな夢ですが、会社をリタイア後は、何等かの形で

教育に係っていき、子供たちに日本を伝えていきたいと思っています。

└──────────

┌──────────「上海浪人さん」
┌--------
日本人が長年培[つちか]ってきた文化、信仰というものを、次の世代に

伝えていくことは、今の我々に課せられた責務ではないのでしょうか。
└--------
hideおじさんのように、自分で調べ自分で見聞きした方との議論は、

それは有意義なものです。憲法や靖国以外にも、今まで議論に

目をつぶってきた、自衛隊(軍)や核も含め、日本人として公の場で

議論すべき事柄は戦後から沢山残ってしまっている。

hideおじさんに対しての賛否は別として、靖国や憲法に関しての

激しい議論は賛成しますが、今の日本には、残念ながら靖国や

憲法云々の議論以前に、現状で今の日本(人)はひどい状況に

成り下がってしまっていることを認識し、まずは先に、

その現状を元に戻してからの争点ですよね。

中国の現状をみて、今が日本のたどってきた道やこれからを見つめ直す

チャンスであり、良い機会だと。

例えば、朝日系のことがよくやり玉に挙がりますが、昨日見たTBSと

いう公共電波を有する機関も同様に、世界トップの人間をゴキブリ

扱いする、口先だけの人間を、金のためだけに養護する。

そのゴキブリ扱いした相手より、自分はもっと下等だということを

理解していない人種ばかりになってしまった日本人のなんと多きこと。

ここによくカキコに来る人のほとんどが、単に自国のマスコミの情報が

全て正しいと思いこみ、鵜呑みにしている。

そして、収集情報を分析や裏付け確認もせず、自己分析もできず。

ただ、賛成ですとか、勉強になりましたとか、そんなひと言のみ。

hideおじさんや OJIN さんなどの方々の状況を何も解らず、

自分の頭では何も考えず。

実際に自分でいろいろな角度で情報を集め、実際に自分で見聞きし

体験することができないことを大いに自慢にする。

何も相手(日本)のことを知らないで!と言い放ち、中国をただ単純に

非難しやり玉に挙げる事。それでは中国のやっている事と同じで、

自分も愚かだと解らず認識もできない。

バブルのおかげで日本よりも大きくなった中国株市場を、バブル

だからはじけりゃ日本より小さくなるさと嘯く。

けど、もしも中国株が日本の90年前半の時のようなはじけ方をしたら、

同様に日本や世界も悲惨な状況に陥ることを理解できていない。

ここに議論はなく、自己感情論のみ。

これは、上海にいる日本人にも同様なことがいえる。

日本の大学に行けないから、中国の大学に入学。(?) 

中国語ができれば就職できそう。(目的の仕事がしたいとかではなく、

ただ単に就職に有利)

旦那が中国赴任になり、ついてきたけど結局赴任中の3年間で

現地の中国人とまともな会話をしたことがない。

----お手伝いさんがいるので時間はあり余り毎週数回、日本人

同士での昼食会やテニスサークルで、外に出かけはしていたが。

カルフールがなければ生活できない!----10年前まで、

上海にカルフールはありませんでした。

上記は少数意見ではなく、一般的な状況。

hideおじさんは、日本人として、このような、ーー責任転嫁して自己

責任をとろうとしない日本人、ーー自己責任を感じない、個々に

責任感を持たない多くの中国人と同様化した日本人、

ーー日本の村社会(情報・人間性・利益・公益性の共有)の

良し悪しが理解できない日本人。

このような、日本人の人間性の低下は、どうしたらいいと思われますか?

今の、このような歪んだ日本文化は継承したくないです――――。

└──────────

┌──────────「hideおじさんから」

長文のコメント大変ありがとうございました。読ませて頂きながら、私も反省
させらものがあるなと思いました。

たった一度だけ戦争に負けただけで、こんなに過去を否定する国民も

他にはいないのではいでしょうか? 

ある意味、アメリカは本当に上手い占領政策を
採ったものだと感心します。

勿論、アメリカの占領政策だけで現在のような「骨抜き日本人」に

なった訳ではないでしょう。

そこには、経済主体で走ってきた現代日本が、民族の基本と
なる「文化」をおざなりにしてきた反動、が今の日本人を作ってきたの

かもしれません。

最近とみに感じるのは、国民全体が「楽して金儲け」という風潮に

侵されているのではないかということです。

小学生から「経済」という名の「金儲け」を
教える、それ自体悪いことではありませんが、前提となる「労働」の

大切さを教えていないことが問題ではないかと思います。

私の専門分野であった「造船」においても、人材不足が叫ばれて

います。仕事はキツイし、油まみれになるし、給料が良いわけでも

ない。そんな仕事を毛嫌いする若い人が多く、日本が世界に

誇ってきた「造船技術」を伝達させる人材が不足して途絶えようと

しています。

精密機械分野でも同様に、長年培ってきた技術や職人技が

海外に流出しています。

これは、仕事にプライドをもてなくなった、結果ではないかと思います。
お金ではなく、自分の仕事に誇りを持つということが少なくなってきた

からでしょう。

それはまるで現在の日本人の歴史・文化にたいする意識と同様だと

思います。
今までの価値観を否定して、新しい価値観にすべてを委ねてしまった

結果が、
無責任な日本人を生み出してきたのではないでしょうか。

「お金」があることが「成功」、「お金」の有る無しが「格差」の基準という
のはおかしな話です。特に、お金では買えないものがあるということを

子供時代から教えていかなければ、お金の大切さ、危うさを理解

できないのではないでしょうか。

「経済」が絶対基準としてきた戦後の誤りに、いつ日本人は

気づくのでしょうか。それを思うと憂鬱になってしまいます。

しかし、私も日本人です。少なからず、日本人としてのプライドも

あります。
周りはどうあれ、自分の子供には父の考え方、思いを伝えて

行きたいと思っています。教科書では教えないことを子供に

伝えることが、親としての役目だと思っています。

それがささやかな抵抗であっても、敢て次世代の子供たちを

信じたいと思っています。

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