そうでないとミャンマーの中国化を助けることになる。
渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針 第956号
平成19(2007)年10月08日(月)第956号
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ミャンマーの民主化
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古澤 襄
欧米の価値観を中東やアジアに押しつけるのは武器なき文化侵略
ではないか。米国はイラクでその愚かさをたっぷり味わった筈だ。
戦争で相手国を屈服させても、相手国の文明を屈服させることは
出来ない。
日本を占領政策によってアジアでも有数の欧米的な民主主義国家
にしたではないか?と米国人は反論したがる。
これは間違っている。
日本は明治維新によって自ら欧米的な価値観を導入したアジアでも
唯一の特殊国家となった。自ら欧米的な制度を導入して、支那の
ような列強侵略を招かない富国強兵の道を選んでいる。
だから敗戦後の自由と平等の欧米的な価値観が日本にすんなり
定着している。下地があったといえる。
それでも日本古来の伝統と文化に回帰する見直しが、今、
日本人の政治意識の中で澎湃として起こっているではないか。
ミャンマーの「真相」は欧米的な視点にとらわれると間違う。アウン・
サン・スー・チー女史は、ビルマ(ミャンマー)独立前に暗殺されたア
ウンサン将軍の娘だが、イギリスのオックスフォード大学を卒業、ロン
ドン大学の東洋アフリカ研究所で研究助手を務めた後、ニューヨークの
国際連合事務局行政財政委員会で書記官補となるなど欧米化された
女性である。
だから、その行動は欧米流の思考で一直線。学生を中心に始まった
反政府運動の先頭に立っているアウン・サン・スー・チーの背後には
英国と米国がいると言われてきた。
軍事政権は誉められたものではないが、欧米流の民主化運動に反発
する独立国家の民族主義が根底にある。
今回の僧侶の大規模デモの裏には米国のCIAの影がちらついている。
アウン・サン・スー・チーを美化しても事態は動かない。アジアの欧米
化を目論む米国の手先にされていると言っても過言ではない。イラク政
策で失敗した米国を批判しながら、ミャンマー政策で失敗を繰り返そう
とする米国の尻馬に乗るのは矛盾している。
ミャンマーの民主化はミャンマーの経済自立を助け、欧米的で性急な
価値観を押しつけることを止めることから生まれる。私は日本こそが、
その役割を担うべきだと思っている。そうでないとミャンマーの中国化を
助けることになる。
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3人が下野、新人4人浮上
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 10月7日(日曜日)
通巻 第1946号
香港情報は周永康(公安部長)の常務委入りを確実視
多維誌は「三下四上」として3人が下野、新人4人浮上を特集
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△
6日付けの「多維網」は、周永康の中央常務委員入り確実視を伝えた。
http://www3.chinesenewsnet.com/MainNews/Forums/BackStage/2007_10_6_9_26_56_228.html
同誌は下野する3人の中に呉官正を加えず「土壇場まで判らない」とし
た。
また居残る中に胡、温に加えて賈慶林を挙げており、意外にも江沢民派
の急激な巻き返しを追認する報道をした。
さらに浮上する4人とは、李克強、周永康の強固な2人のほかに、習近
平と賀国強(中央紀委員会書記)をあげている。
理由は「習は、どうやら江沢民夫人の縁戚。賀も旧幹部トップに近い縁
戚関係がありそう」と分析している。
○◎◎○◎◎○
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日台講演会のお知らせ-
第6回大阪日台交流協会記念講演
『金美齢<元台国策顧問>の講演会』
■日時/ 平成19年 11月 10日(土)
<受付:午後2時30分、開演:午後3時、懇親会:午後5時>
■場所/ 大阪会館 Aホール
大阪市中央区本町4-1-52(北御堂下)
<地下鉄 御堂筋線・中央線「本町駅」下車 2番出口から
北に徒歩1分>
■テーマ/ 台湾に息づく『日本』-世界で最も親日的な国「台湾」-
金美齢先生があなたの台湾認識を新たにします。
講師/ 金美齢(きんびれい)先生<元台湾国策顧問>
■懇親会/ 「金美齢先生、衆議院議員 西村眞悟先生を囲んでの懇親会」
【お問合せ】
●TEL:072-362-1177/FAX:072-362-3602/E-mail:n-mic@dream.ocn.ne.jp
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
(読者の声1) 御新著『2008年世界大動乱』と『中国は猛毒を撒
き散らして自滅する』をようやく読了しました。
ともに「天津濱海新区」に言及されており、天津が「第2の浦東」とい
うご指摘には全く同感で興味深く拝読しました。つい先日、中国の現役
外交官、外交官OBと個別に会う機会がありました。
偶然2人とも北京市経済技術開発区に2000万円もする新居を購入した
ばかり。新居の傍を北京ー天津を結ぶ高速道路が走っているそうで、
「北京と天津は今や完全に一体化している。
北京の工場はどんどん天津に移されているし、外国企業の進出は
圧倒的。
発展のスピードに港湾が追いつかず、第2天津港を建設中。天津の
大発展ぶりは日本人の想像をはるかに超えている」と言われ、
早く見に来なさい!と薦められました。 (ST生、千葉)
(宮崎正弘のコメント) 小生、昨年春にも天津を視察しましたが、そ
の後も発展している筈ですので、近くまた天津視察へ出ようと考えてい
ます。
♪
(読者の声2) かれこれ五年近く、貴誌を愛読しております。ときお
り衝撃的なほどインスパイアされます。
以前、ウクライナに係留されていたソ連製の空母「バリアーグ」が、そ
の後、どうなったのか、気にしていたら貴誌でポスポラス海峡を越えて
ケープタウン、インド洋、東シナ海を曳航され、大連に入ったという速
報があり、おどろきました。4年ほど前です。
と思いきや、先頃は中央アジアのキルギスへ飛ばれて、米軍基地を撮影
され(『正論』今月号に写真がでておりましたね)、この問題は日本の
ジャーナリズムが殆ど黙視あるいは軽視している問題ですから、たぶん
貴誌だけじゃないでしょうか。
御新刊の『2008年 世界大動乱』(並木書房)で、これを纏めておられ
ました。早速、一部購入しました。
いま、大手マスコミの偏向がいわれています。都合の悪い記事を報道し
ないという姿勢が目立つ中で貴誌の存在はますます重要になっておりま
す。
ご健闘、ご健筆をファンとして祈ります。
(YA生、栃木)
♪
(読者の声3) 貴誌昨日付けに「小誌登録読者10,000名を更新」と何
気なく挿入されておりました。
保守陣営のなかのメルマガで、1万部を越えているメディアは極めて少
ないと思います。ともかくおめでとうございます。
いまでは宮崎さんのメルマガの分析や報道は、あらゆる分野のブログで
転載されていますから中国共産党ではありませんが、10000人の10倍は読
まれていますよ!
ところで、宮崎さんの夢だった新聞記者(? 先生の『三島由紀夫“以
後”』に書いてあります)。寄らば大樹の陰でなく誰に遠慮することな
く記事が書ける分、ご自身で何もかもおやりになられるわけですから、
どうしても時間が足りない。
それでもラジオに出演される時は、昨日付けのコメントにあるような細
やかなお気遣い。忙しい人ほど時間をたくさん持っていると先生を拝見
しているとその言葉が、本当にそうだなぁと思いました。(FF生、小
平)
(宮崎正弘のコメント) 2と3にまとめて。ご愛読有り難うございま
す。励みになります。
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支那のイメージ、支那のダメージ
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平井 修一
アメリカの食品業界では「China-Free」という言葉が流行っているとい
うニュースを見た。 Tax Freeは「免税」、Toll Freeは「無料」と訳され
ているから、China-Freeは「非中」「中国なし」「支那ぬき」というの
だろうか。
米国ではChina-Free、あるいは露骨にNot-Made-In-Chinaと製品に
大書している企業が多いようだ。
小生はこれを世界中に広めたい気分である。
China-Freeなどと言われれば中共にとって屈辱だろう。事実上「嫌中」
だ。今や「原産国: 中国」と表示されていれば、「ちょっと待って」
となる。
小生もスーパーで「これは安いけれども中国産だから買うのをやめよう」
と言えば、カミサンも「そうね、怖いよね、中国産は」となる。
寡聞にして疎かったが、China-Freeの話は今年の7月初旬ぐらいから
話題になっていたようだ。以下のサイトが参考になるだろう。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/07/china_free.html
小生は中共大嫌い、李登輝大好き、拉致被害者奪還、自主憲法という
普通の国民のつもりであり、中共の首を絞める、中共幹部を貶める
ことはたぶん小生の天職だろうと思っている。
健全な日本国民だと自負している。
中共をやっつけるために、China-Freeをキーワードに、中華(中貨)排
斥、北京五輪ボイコットを世界中で広めたいものだが、うまいキャッチ
フレーズがみつからない。Boycott China, Boycott Beijing Olympic,
Stop Genocide in Sudan.(中華排斥、五輪拒否、スーダン虐殺を止めよ
う)あたりだろうか。
中共、朝日新聞などの共産主義者から見れば中華排斥、五輪拒否
などは単純右翼の「妄想」に過ぎないだろうが、朝日が妄想した
「従軍慰安婦」は米国、中共、南北朝鮮で「事実」とされているようだか
ら、妄想も大事なプロパガンダである。
独りで咆哮したところで弱者の自爆テロ(未遂か不発)、蟷螂の斧だろ
うが、ネットが共鳴すれば中共、朝日にダメージを与えることができる
だろう。地球という生命体を司る天、あるいは神があるのなら支那に天
誅を加え、易姓革命をもたらすことになるかもしれない。
Image of China, Damage of China、「支那のイメージ、支那のダメージ」
というキャッチはどうだろうか。
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憂鬱なる北京五輪後の中国
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野口東秀(産経新聞中国総局)
≪タブー破りに監視の目≫
中国で暮らしていると、巧妙に監視された巨大な空間に身を置いている
ような感覚に襲われるときがある。
自由主義国と変わらない大量の書籍、豊富なテレビ番組、さらに
インターネット。一見すると、受け手側はあたかも自らが好きな情報を
選べるように思えるが、実際には当局が「タブー」とする情報は
フィルターにかけられている。
中国における「タブー」とは何か。当局の圧力を受けた知識人らの弁を
借りれば、
▽要人の動静、私生活、批判
▽一定レベル以上の高官の汚職、スキャンダル
▽軍関連情報
▽民主化の言論とその動向の取材
▽地下教会や非合法組織、法輪功の動向と当局の具体的対応
▽党の正当性にからむ歴史…。
そして今は、「北京五輪批判」である。
「外国人記者も、当然監視の対象になっている」と、中国政府筋から言
われたことがある。その筋は「程度の問題もあるが」としてこう話した。
「党中央指導者(引退者含む)に対する個人批判と動静の暴露、内部文
書に基づく高度な軍事情報の暴露、台湾独立の宣伝、
身分を偽った取材はやめた方がいい」
まだそうした決定的な「タブー」に私は触れていないようなので、北京
にとどまっている。それでも、当局には何度か「公式」に呼びつけられ
た。「非公式」だと、もっとある。
公式のひとつは、江沢民前国家主席にからむ1面記事が理由だったよう
だ。当局者は「あなたの記事には笑いました。ハハッ」と皮肉った後、
「御社が(98年に)総局を北京に開設(実際には67年に常駐記者が国外
退去を命じられて以来の再開)してから、仲良くしてきた。これからも
仲良くしていきたい」などと話した。
≪被取材者も締め付け≫
最近では、温家宝首相の引退の可能性を報じた日本メディアが呼ばれた
と耳にした。
来年の北京五輪に向け、気持が沈むことが多い。
民主活動家や、地方幹部の腐敗などを訴えて北京にやって来る「直訴者」
たち、彼らと連携する弁護士らへの締め付けが日に日に強化されている
ことを確認する度にだ。「地下キリスト教」信者の拘束も含め、例を挙
げるときりがない。
これらへの取材過程で見えてきた当局のやり方は、まず対象者の拘束や
監視、自宅などでの軟禁、そして対象者の弱点である家族への圧力強化
である。
五輪に合わせ、当局は今年1月から外国人記者の取材規制を一部緩和し
たため、威嚇による妨害は(少なくとも私には)なくなった。しかし、
ソフトなやり方での取材妨害や一時的な軟禁なら何度も経験した。それ
に、土地・家屋の強制収用現場での撮影、北朝鮮国境や民族問題をかか
える新疆ウイグル、チベット両自治区での取材となると厳しい規制があ
る。
一方で、私の取材を受けた者が脅迫されたり、拘束されたりするケース
も増え始めた。ある人は行方不明だ。連絡を取り合っていた「直訴者」
は最近、いわゆる「労働改造教育所」送りになった。
北京の中国外国人記者クラブのアンケートでは、記者だけでなく、被取
材者への脅迫、拘束、暴行など157件が報告された。
友人に胡佳(こけい)という名の男性がいる。環境汚染や人権問題など
に取り組んでおり、断続的に軟禁されてきたが、現在も140日間を超え軟
禁生活を強いられている。北京五輪まで続くことだろう。
当局は彼の自宅周辺に計15人前後と車両数台を配置して24時間監視。出
産間近の妻の外出も数台の車で追尾している。北京で最も厳重な監視対
象のひとりだろう。公安当局者は私が訪問する度に記者証やパスポート
をチェックする。
≪気になる揺り戻し≫
人権派弁護士だった高智晟(こうちせい)氏は、指導部批判をしたとさ
れ、「国家政権転覆扇動罪」で執行猶予付きの判決を受けたが、家族の
安全を“人質”にとられ、取材を受けないことを強いられている。政府
批判文の発表も、救済活動もできない。
盲目の人権弁護士として知られる陳光誠(ちんこうせい)氏=服役中=
の妻は8月下旬、夫の代理として「アジアのノーベル賞」といわれるマ
グサイサイ賞の授賞式に出席するため出国しようとし北京空港で拘束さ
れた。
その直前、彼女は私にこう話した。「五輪に向け、政権が最も重視する
のが『安定』。それに向けた方法は(異論者への)抑圧だ。何のために
開催するのか。五輪の影の部分も伝えてほしい」
外国人記者の取材緩和規定は、五輪後の08年10月まで。その後の揺り戻
しを思うと、ひどく憂鬱(ゆううつ)になる。(のぐち とうしゅう)
2007.10.7 02:52
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遠ざかる毛沢東
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渡部亮次郎
2006年9月9日は中華人民共和国を建国した毛沢東が死去して丁度30年目
の日だったが、共産党の『方針』により毛崇敬行事は抑制された。
当日の読売北京の杉山記者によると、毛個人の功罪、明暗を本格的に議
論する機運も見られない、という。
しかし本当は「共産党は国民党(蒋介石)より酷い。いま毛沢東がいた
ら革命は成功する」と北京市民が語るという。それは格差が広がり続け、
権力の腐敗(汚職)が蔓延する中国社会では、弱者層を中心に毛時代の
革命、階級闘争、平等への共感がじわりと広がっているのだという。
<毛 沢東(もう たくとう、Mao Zed?ng マオ・ツォートン。1893年12月
26日(光緒19年11月19日) - 1976年9月9日)は、中国の政治家・思想家。
中国共産党の創立メンバーの一人で中華人民共和国建国の父であり、死
に至るまで最高実力者の地位を保った。>(ウィキペディア)
私の生まれた翌年から中国との戦争状態が始まっていたわけだが、成長
して大学生になるまで毛沢東という名を聞いた事はなかった。中国とい
えば蒋介石でしかなかった。
その蒋介石が八路軍(現人民解放軍)に敗れて台湾に逃れたあとの、
1949年10月1日、毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言したというのもあ
まり記憶がない。国民すべてが人民公社なる飯場のようなところで共同
生活をするのが最近の中国だと耳にはしていた、程度。
大学時代は早々にマルクスを卒業できたから、共産主義思想には染まら
ずに済んだ。それが何の因果か、NHK記者として日中国交回復の田中角栄
総理同行記者の一員に指名されるとは。
あれは今から35年も前の9月25日。特別機が総理機、記者団機と2機仕立
てられたが、私はNHKを代表して総理機の同乗を許された。
大平外相は終始沈痛。総理は大陸を上空から見て、ノモンハン従軍を思
い出すかと聞いても「そうだなぁ、中国がこんなに広いと空から見て知っ
ていれば攻めてはこなかったろうなぁ」と頓珍漢な答えだった。
予め中国の過去と現状を詰め込んでいたが、快晴の北京空港に鳴り響い
た国歌は初めて耳にするものだった。しかし北京滞在中、毛主席の謁見
はかなわなかった。
日付は失念したが、主席邸に通訳、随員抜き、田中総理、大平外相、二
階堂官房長官の3人だけが呼ばれて懇談した、と朝になって発表があった。
このとき、毛が権力奪還の野望を持って仕掛けた文化大革命なるものは
終焉していたが、天安門広場のあちこちには佐藤反動内閣反対のスロー
ガンがまだ消されずに立っていた。街中の撮影は絶対禁止を申し渡され
ていたが、私はバスの座席でレンズを袖の下から外に向けてバシャバシ
ャ撮影した。
日本では折から無焦点カメラが流行り初めで、それで完全な写真が撮れ
た。但し34年も経つとカラー写真はかなり薄くなっている。このとき、
北京市内で肥桶担ぎに出合った話は何度も書いた。
これは敗戦直後の日本ではないか、しかも空襲に遭っていない首都北京
がこれでは、日本より50年は確実に遅れている、と思った。
後に毛路線をひっくり返す!)(とう)小平はこのとき北京にいなかった。
文化大革命で「劉少奇に次いで資本主義の道を歩むブルジョア実権派
No.2」のレッテルを貼られ、69年秋から73(昭和48)年まで江西省新建
で幽閉の身となっていた。
毛に徹底的に嫌われた!)(とう)だ。それにも拘らず処刑されなかったの
は、周恩来総理が身をもって庇ったからだとされている。しかし資本主
義者の疑いは消えず、76(昭和51)年1月、周恩来の死後、4月に起きた
第1次天安門事件の責任をとらされて3度目の失脚。
さすが、毛沢東がこの年9月9日に死去、「四人組」の失脚を経て77年7月、
復活。「4つの現代化」(工業、農業、国防、科学技術の近代化)のた
めの経済の改革・開放という奇形資本主義が始まったのである。
毛沢東が存命中、!)(とう)を徹底的に嫌ったのは、毛がマルクスを信
奉しながら懐疑的だったからのようだ。なぜならマルクスは国家の下部
構造(経済)が上部構造(政治)を作るが、出来上がってしまえば政治が
経済を動かす、というが、日本の明治維新を見れば、商人が堅固な武家
社会を崩壊させた。
つまり経済を資本主義にすれば、共産党政権はやがて資本主義に背かれ
て、如何ともし難い状態を招く運命にある、だから経済は資本主義、政
治は共産主義という!)(とう)の目論見は矛盾していると見抜いていたの
ではないか。
政治の経済支配とは即ち規制であり、規制を否定するのが資本主義であ
る。資本主義が政治的な規制を逃れるには政治に対して賄賂を使うしか
ない。それは社会の腐敗となり、反革命の旗となる・・・
毛と!)(とう)の本質的対立に気がついている胡錦濤体勢にしてみれば、
いまさら毛思想を評価したりすれば、冒頭に出てきた庶民の不満にマッ
チを放るようなものだから、ここはじっとしているしかないのである。
それでいて「世論」の形成は反革命のタネだから規制をさらに徹底する
以外にないと決意したらしい。
<中国が新たなメディア規制 外国通信社の配信、新華社管理下へ
【北京=福島香織】中国国営新華社通信は10日、国務院(内閣)の決定
に従って、外国通信社の中国国内における配信を新華社管理下に置き、
配信内容に制限をもうけることを定めた「外国通信社中国国内配信記事
管理弁法」を発布。同日から施行された。
同法では、外国通信社やそれに類するニュース配信機関が国内ユーザー
と契約する場合、新華社系代理店を通すことを義務付けた。
また配信記事、写真、図表について、国家統一や主権領土の完全性を損
なう▽国家の安全、栄誉を損なう▽中国の宗教政策に反した邪教、迷信
の宣伝▽民族団結や民族感情を損なう▽経済、社会秩序を乱す▽中国伝
統文化を損なう-などの10項目の内容を禁止。
これに違反すれば、警告ののち、通信社の資格を取り消す場合もあると
している。国内メディアが外国通信社記事を使用する場合も同様の規制
が設けられた。>(Sankei Web 09/12 00:13)
現状はどうか。
<五輪に合わせ、当局は今年1月から外国人記者の取材規制を一部緩和
したため、威嚇による妨害は(少なくとも私には)なくなった。しかし、
ソフトなやり方での取材妨害や一時的な軟禁なら何度も経験した。
それに、土地・家屋の強制収用現場での撮影、北朝鮮国境や民族問題を
かかえる新疆ウイグル、チベット両自治区での取材となると厳しい規制
がある。
外国人記者の取材緩和規定は、五輪後の08年10月まで。その後の揺り
戻しを思うと、ひどく憂鬱(ゆううつ)になる>と野口東秀特派員は嘆
いている。2007.10.7 02:52
情報こそは明治維新における「黒船」なのだ。06・09・12. 再掲
━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━
◎中国製キャンディを食べた児童ら、病院に緊急搬送=フィリピン
【大紀元日本10月7日】フィリピンの政府関係者は10月5日、セブ市の学
生が中国製キャンディを食べた直後、体の不調を訴え病院に搬送された
ことを公表した。
台湾メディア中央社によると、ヤブ市の9-10歳の小学生23人は10月4日、
同級生の誕生日プレゼントのキャンディを食べた直後、腹痛、嘔吐、め
まいなどの症状が現れ、病院に緊急搬送された。うち、4人の症状が比較
的重いため、点滴治療を継続しているという。
学校の顧問が問題のキャンディの包装紙を確認、中国山東省製造である
ことを確認したという。
セブ市政府は、これらのキャンディを調査し始めているもよう。
◎クエを食え! 幻の高級魚1600食ペロリ
“幻の高級魚”とも称されるクエをPRするイベント「クエ・フェア」
(九絵の町づくり推進実行委員会主催)が6日、和歌山県日高町阿尾の
比井崎漁協市場で開かれた。県内外から約2000人が訪れ、美味なクエ料
理に舌鼓を打った。
同フェアは、「町の名物のクエを広くPRし、もっと気軽に食べてもら
おう」と、昭和63年に始まり、今回で20回を数える。クエ料理が手ごろ
な料金で楽しめることから評判を呼んでいる。
この日、用意されたメニューはクエ鍋と、炊き込みご飯のクエめし計
1600人分。販売前から大勢の人が並び、1時間足らずで完売するほどの
人気ぶりだった。
また、クエの解体ショーも開かれ、うろこ取りから始まり、木づちと専
用の包丁を使って3枚におろし、切り身にするまでの豪快な手さばきに
観光客らは歓声をあげていた。
和歌山市から父親と一緒に訪れたという小学4年、細川健太朗君は「初
めて食べたけどフグよりおいしい」と笑顔で話していた。産経新聞
2007.10.7 02:39
◎イタリア便り バチカン市国の収入
この7月上旬、昨年度の「法王庁の収支報告」が公表された。歳入2億
2780万ユーロ、歳出2億2540万ユーロと、差し引き240万ユーロと3年連
続の黒字決算となった。新法王ベネディクト16世の下、バチカン市国の
経済はまさに安定している。
税収のないバチカン市国にはいろいろな収入源があり、不動産から上が
る賃貸料やバチカン博物館の入場料収入、金融・投資部門からの収入な
どのほか、大きなものは世界中の教会およびカトリック関係団体から集
まる寄付金で、これが8600万ユーロに達している。
市国の会計には計上されず法王の裁量で使われる「ピエトロの募金」と
呼ばれるものもある。毎年6月29日の聖ピエトロと聖パオロの祝日に全
世界の信者から法王に贈られる寄付金で、毎年5000万ユーロ以上の巨額
に上り、主に海外での布教活動や慈善事業への援助資金として使われる。
イタリア国民が納税する際に、申告書に自らの自由意志で「1000分の8
を特定宗教などに寄付」と書き入れる項目もあり、イタリア・カトリッ
ク司教会が配分を受ける金額は毎年10億ユーロ近い巨額に上り、これは
同国内の教会の建物や文化財の維持費、司祭の報酬、慈善事業にあてら
れる。
バチカン市国は「神の国」といわれるだけに、歳入源も普通の国とは全
く違うのである。(産経新聞ローマ 坂本鉄男)2007.10.7 02:54
◎イグ・ノーベル賞に日本人女性 牛糞からバニラ成分抽出
2007年10月05日18時11分
「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究」に贈られるイグ・ノーベル賞
の授賞式が4日、米ハーバード大であり、国立国際医療センター研究所
の元研究員、山本麻由さん(26)が化学賞に選ばれた。牛のふんからバ
ニラの香りの成分である「バニリン」を抽出する方法を開発した功績。
イグ・ノーベル賞はハーバード大系のユーモア科学誌が91年に創設し、
毎年10部門前後に贈られる。日本人が関係する受賞は12件目となる。
AFP通信によると、山本さんは「最初はジョークかと思ったが、自分
の研究を広く知ってもらいたくて授賞式にきた」と語った。
過去の日本人がらみの受賞は、カラオケの発明(平和賞)や「たまごっ
ち」の開発(経済学賞)などがある。今年の他部門は、ベッドにいるダ
ニ、バクテリア、カビなどの生物を全数調査したオランダのチーム(生
物学賞)、ハムスターの時差ぼけ解消にバイアグラが有効だと発見した
アルゼンチンのチーム(航空賞)など。
━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
要するに、テレビで政治を知ろうとするのは間違いなのです。それなら
新聞を頼るべきか、それも間違い。私は自分で分析し、新聞、テレビを
笑っています。済みません。
日本酒の発泡酒を7日夜、向島の洋食屋の親父に味わって貰った処「これ
はいける、うちにも是非、常備したい、女性客に大いにもてる」との御
託宣。サイダーと同じ味でアルコール度わずか5%。
これを考えた人は偉い。日本酒の技術者でありながら、日本酒を追及す
るより女性を追究するのを優先した。こういう人を政治家にしたいもの
だ。
ご投稿、ご感想、ご意見を待っています。読者:3085
~~~~~~~~~~
ミャンマーのチュウゴク化は、避けたいと思うが、
日本はカメラマンを堂々と殺されているんだから、
怒らないといけない。世界中が日本の対応を見ていることだし、
日本がはっきりと怒らないと、世界中の人は、
日本をなめてかかるだろう。罰則無しというわけにはいかない。
日本をなめているからカメラマンを狙って殺したのだと思う。
殺した後、路地にひきずっていって、所持品をキープしていると
いうことは、ちゃんと最初から
日本人カメラマンだと分かっていたからだろう。
ミャンマー政府は、日本をなめている。
by日本のお姉さん