日本がミャンマーにしなければならないこと  | 日本のお姉さん

日本がミャンマーにしなければならないこと 

日本の政治家は、戦後、ずっとアメリカの意向に従うというスタイルを

とり続けてきたので、自主的に外国と外交を行おうという態度がない。

イランのアザデガン油田の開発も、アメリカに放棄するように言われて

それに従った。

また日本は、アジアにはODAなどで多額の援助を行ってきたが、

アジアでの覇権を求めるなどという態度がまったくない。

日本は外交をしなくても、アメリカの言うとおりにしていれば

良かったので、日本の政治家は、日本の国益のために独自の

外交をすすめようという気持ちがない。

日本の防衛をアメリカに頼っている限り、アメリカに逆らうことができ
なくなっているからだ。

アメリカが、アジアやアフリカの、独裁政権の人権問題を理由に

ヨーロッパの国々と組んで経済封鎖をしている間に、チャイナが

それらの国に援助金や必要な技術を与えてそれらの国々と緊密な

関係を築き、石油、天然ガスなどの資源を開発して、

見返りにチャイナ製の武器と交換したり、

大型のプロジェクトを受注したり、
自国の商人をその国に大量に送り込み、自国の商品を売りやすい

環境を作り上げてきた。

スーダンなどがアフリカでは最も成功した例だとチャイナは自慢し

ている。

長い間、軍事政権下で人民に圧政を行ってきたミャンマーも、

民主化問題や人権問題で世界の国々から経済制裁を受け、欧米や

日本からは人道援助以外の援助を受けられないでいた。

そのようなミャンマーに、チャイナは多額の経済援助やインフラの

整備などを申し出て入り込み、今ではミャンマーは深くチャイナに

依存する関係となっている。ーー2002年9月には、通信インフラ

整備のために、ーー2003年6月には2億ドルの借款を供与した。

ーーイェーユワー発電所建設の際には、
チャイナからの機材購入のために中国輸出銀行が借款を供与した。

ミャンマーは、チャイナにとって資源供給とインド洋への出口として

重要な国である。チャイナの雲南からミャンマーを通ってインド洋へ

向かうパイプラインを建設する計画を実行中。

ミャンマーの海底油田建設には、チャイナの国営石油会社3社が

12鉱区の権益を確保し、ニッケル・銅などの資源開発への投資や、

道路建設や航路の整備のすべてにチャイナが資金援助と

インフラ整備の請け負いをしている。ミャンマーの航路整備には

チャイナは500万ドルを供与している。――――また、
繊維工場・レンガ工場・化学工場などには、チャイナの企業が機材や

技術を供与している。

ミャンマー北部の主要都市マンダレーでは、すでに人口の4分の1が

チャイナからの移民でいっぱいになっている。

ーーーチャイナから来た移民たちは賄賂を払ってミャンマーの市民権

を買いミャンマー人として経済活動をしている。

チャイナは、1970年代からASEAN加盟国との関係の正常化に

のりだし、

近年、インドネシア、ベトナム、ミャンマーなどの資源国には特に

援助を拡大させている。

シンガポール、タイ、マレーシアに対しては対等に、インドネシア、

フィリピンに対しては、援助という形で数々の大型プロジェクトに

資金援助と技術援助を行っている。

チャイナの昆明とシンガポールを繋ぐ鉄道建設や、昆明とヤンゴンと

ミッティキナを結ぶ鉄道と道路建設、昆明とベトナムを結ぶ鉄道の

補修工事など、チャイナはインフラ整備に力を入れるのみならず、

GMS情報ハイウェイ、貿易、観光、電化、環境保護、農業、

公衆衛生など、あらゆる分野での援助を申し出ている。

チャイナは特に、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムとの関係に

力を入れており、2015年には関税を撤廃してFTAを実現する。

チャイナはまた、特にメコン河流域開発に熱心で、チャイナ雲南省、

ラオス、ミャンマー、カンボジア、タイを、メコン河を中心に一大工業

地帯にしようと考えているようだが、タイだけが環境破壊を懸念して

しぶっているところだ――――。

2005年の東アジア対話会議では、チャイナは今後ASEANに

30億ドルの経済援助と優遇借款を供与すると温家宝が発言している。

ASEAN中国基金には、チャイナは1000万ドル拠出している。

今後、ASEAN諸国においては、チャイナは農業、情報通信技術、

人的資源開発、相互投資、メコン河流域開発に重点的に援助を行うと

している。

ようするに、大東亜戦争の前に日本が目標とした、西洋に対抗できる

ようなアジアにおける経済共同体が、チャイナによって実現されつつある

ということである。

チャイナは、アフリカで投資し続けた結果、ほぼ目的を達成したと

みており、現在は急速にアジアや中南米での投資を拡大させている。

――――中南米には反米的な左翼政権が次々とできており、

アメリカの代わりにチャイナとの関係を強めたい国が目立ってきている。

チャイナと陸続きの国である北朝鮮もミャンマーも、チャイナ式経済

システムの一部に取り込まれようとしている。

東アジアと東南アジア諸国のほとんどは、大東亜戦争以前から

華僑・華人の影響を強く受けている。

華僑・華人は宗主国の植民地政策のもとで、アジアの各地で

宗主国の保護の下で経済活動を続けてきており、インドネシアや

マレーシアは、経済を華人に握られている。

シンガポール、タイ、フィリピンなどは、華人の政治家が政治の中枢に

入り込んで影響力を持っている。

大東亜戦争の際、華僑や華人はアジアの独立を望まず、宗主国の側

について日本に敵対して戦った。

モンゴルや朝鮮半島は、ソ連やチャイナによって分割されている。

東アジアや東南アジアの人々は、チャイナが経済援助をしてくれる

ことは大歓迎だが、チャイナ一国がアジアの覇権国であることを

望んではおらず、チャイナがアジアの国々に

「チャイナにつくか、日本につくか」と、どちらかにつくように選ばせる

ことを望んではいない。

チャイナが単独でアジアを支配するのは危険だと考えているはずで

あり、どこの国の「いいなり」にもなりたくないはずである。

中国単独の覇権体制になるのは嫌だと思っているはずである。

北朝鮮だって、貴重なレアメタルをチャイナだけに安く売ることになる

のは損だと考えているはずで、世界中からみられているように、

「チャイナの属国」のままでいるのは嫌だから、アメリカと急接近しよう

としている最中である。

日本は、アジアの国々の中では唯一チャイナ系の政党や閣僚が

いない国であり経済を華人に牛耳られているわけでもないという

希[まれ]な国である―――。

日本は、戦争当時に戻るというわけではなくて、戦争以前に持って

いた意気込みを取り戻し、アジアの経済を平和的にまとめ上げる

仕事の総仕上げを行うつもりで、積極的にミャンマーに関わり、

ミャンマー政権が軍事力を行使して僧侶を殺したり、監獄に入れて

拷問し続けるという政策を止めるように働きかけるべきである。

ミャンマーに対しては、チャイナもひと言、僧侶と民衆のデモに対して

どうするべきかアドバイスを伝えたそうだが、ミャンマーは、1988年

の騒動と同じように民衆に発砲して死者を出した。

また、日本人のAPF通信所属の長井健司記者(50歳)も、流れ弾に

当たって死亡した。弾は心臓を射ぬいていたそうなので、流れ弾と

いうより狙われた可能性のほうが高い。(ロイターの映像では

至近距離で兵士に撃たれている。)

日本は、ミャンマーの軍事政権に多額のODAを援助してきた国で

あり、人道的援助も継続して行っている。その立場からミャンマーに、

僧侶や民衆に対する弾圧を止める方向に意見を言うことができる

はずである。

日本は、アメリカに頼らねば自国を守れない状態から脱出できる

よう努力すると共に、アジアのことにもっと関心を持ち、良い意味

でのアジアの覇権をめざさないといけない時期に来ている。

――――そうでなければ、日本もまた他の
アジアの国々のように、チャイナの覇権の下に組み込まれて言い

なりになる未来しかない。

アメリカの言いなりになるのに慣れて、長い間外交らしい外交をして

こなかったツケが、そのうちまわってくるのではないか。

そうならないように、硬直した身体をほぐすように、今アジアの問題に

関心を持って、日本は少しずつ動きだすべきだ。

ミャンマーの問題は、長井氏という日本人の貴重な人材を失うという

犠牲者も出たことをきっかけとして、日本政府は素早く対応していく

べきなのである。
――――黙って知らないフリをする日本であってはいけない。

アジアの平和の為に積極的に動く日本を、東南アジアの国々は

好意の目をもって見るだろうし、頼りになる国だという感覚を大勢の

人が受け止めてくれる。

それが大事なことなのだと思う。それが大事だということは、

チャイナのほうが知っている。

アジアやアメリカで日本の悪口を積極的に言い広めているのは
チャイナ政府と関わりの深い、華僑・華人団体である――――。

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ミャンマーについて↓
http://www.jetro.go.jp/biz/world/asia/mm/basic_01/
ASEANについて
http://www.iti.or.jp/kikan65/65ishikawa.pdf#search='


「日本のお姉さんのアジア!」収載ページは ▼ こちら!
http://chinachips.fc2web.com/repo4/047obahan.html


┌──────────「hideおじさん」

――「独立国タイと日本人」プータローさんのコメントにお応えします。
  
http://chinachips.fc2web.com/repo4/047107.html

正直いって、私は戦後の日本人が東南アジアで尊敬されてきたのか

というと、ちょっと疑問に思っています。

――――彼らが尊敬していた日本人、その多くは戦前の日本人では

なかったか?という感じをどうしても払拭できません。

戦後、確かに「ルック・イースト」という掛け声はありましたが、

それは経済的に飛躍した日本を見習おうということであって、

「日本人」を見習おうということとはちょっと違うのではないかな?

という感じがします。

昔と比べると東南アジア諸国の生活レベルは格段に上がって

います。紆余曲折はあれども、彼らの経済発展は目に見えており、

日本を意識せぬともという自信も生まれてきているのではと思います。

その経済発展に日本が何らかの役割を果たしてきたのならよい

のですが...。

いったい何が戦前と戦後と違うのかな?と考えて場合、極論かも

しれませんが地元の人と同じものを食べ、同じものを飲み、地に

着いた生活をしている、いわゆる現地人を理解しようとする日本人が、

戦前のほうが多かったのではないかな?と思います。

中途半端に欧米人のような振る舞いだったり、変なプライドを

持ったりしていないでしょうか?

ーーーその点華僑は上手いと思います。東南アジアからしてみれば、

経済には学ぶことはあるけれども、人間として学ぶものが今の日本人
にあるかどうか疑問です。

別に好まれたり、尊敬されたいがためにするのではなく、嫌われても

その国のためになることを信じて行動することが、将来日本のため

にもなるのではないのでしょうか。

└──────────