イスラエルからのニュース
2007年9月19日(水)
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*国防軍がナブラスでハマス系武装組織の摘発作戦を実施し、大量の
武器弾薬を発見。戦闘で国防軍兵士1人が死亡した。この組織は
イスラエル国内での自爆テロを計画していたもよう。(H,P,Y)
*イスラエルがシリア空爆の前に米国に事前通報していたと、米国紙が
報道。一方、シリアと北朝鮮は、報道されている核開発疑惑は捏造で
あり事実無根だとの声明を出した。(H,P,Y)
*アラブ系市民の指導者が、エルアル航空の搭乗検査が人種差別的
であることに抗議して、同航空のボイコットを宣言。(H,P)
*タイの航空機事故現場でイスラエル人6人の遺体を識別。イスラエル
のチームはイラン人の遺体搬送にも協力を申し出た。(H,P)
*自治政府高官が11月の中東和平会議に出席する条件として「イスラ
エルの大きな譲歩」を求めていると語った。(P,Y)
*シリアでの国防軍の作戦が報じられ、オルマート首相の支持率と国防
軍に対する信頼度が上昇したことが判明。(Y)
*オランダで2番目に大きく、200万人のメンバーを持つ教会が37
年前に決めたイスラエル支持綱領を変更か。パレスチナ支持の左翼系
のメンバーが変更を求めて運動を開始しているため。(H)
*クリスチャン団体による恒例の仮庵祭パレードは宣教目的であり、ユ
ダヤ人の参加は禁止だとチーフラビが発表。キリスト教同盟者議員団
(KCAC)のベニー・エロン議員らは誤解だと反論した。(P)
*ハイファの14歳の少年がブタンガスを吸引して死亡。最近、ガスを
吸引する遊びが少年の間で流行している。(H)
2007年9月20日(木)
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*リクードのネタニヤフ党首が国防軍のシリア攻撃に関してオルマート
首相から相談があり、攻撃を支持したと語った。イスラエル政府関係
者が、攻撃の事実を認めたのは初めて。(H,P,Y)
*昨日安全保障閣議でガザを「敵地」と認定。カッサム砲による攻撃に
対抗して、最低限の人道的物資以外の電力などの供給を停止すること
を視野に入れ、法的・実務的な対応の検討が開始された。(H,P,Y)
*イスラエルがガザを「敵地」としたことに、自治政府のアッバス議長
が反発。国連の潘基文事務総長も懸念を表明した。
住民の人道的状況が悪化すると、逆にハマス支持が増えるとの
見方も。(P,Y)
*米国のライス国務長官がイスラエルを訪問。リブニ外相と会談後、実
効性のあるイラン制裁が必要だと語った。ガザを敵地とする決定で、
民間人に被害が及ばないよう注文をつけた。(H,P,Y)
*ガザを「敵地」とする閣議決定の結果、ガザからイスラエルへの民間
人の移動は極度に制限。学生も留学が出来なくなっている。(H)
*ユダヤ人伝道のメッセージを含むクリスチャンTV局デイスターがイ
スラエルのケーブルTVから締め出されたのは表現の自由の侵害だと、
同局がイスラエルの最高裁に訴え。(P)
*エルサレム市長選に出馬を目指すバルカット氏が、私立探偵を雇って
同じく出馬を目指すレビ元警察長官を調べていたことが発覚。(Y,P)
2007年9月21日(金)夕から大贖罪日
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*「我々には今や平和のパートナーがいる」とオルマート首相がアッバ
ス議長を賞賛する演説。自治区内におけるアッバス議長の支持を高め
るため、パレスチナ人の政治犯釈放を行う考えを示した。(H,P,Y)
*ラマラでアッバス議長と会談したライス国務長官は、11月の中東和
平会議をあくまで成功させる決意を表明。(H,Y)
*ネタニヤフ氏が国防軍のシリア攻撃を認めたことを首相官邸が批判。
リクード党員は「国の安全には問題なしと党首を擁護した。(H,P)
*国防軍がナブラスのテロ組織摘発作戦で自爆志願者を逮捕。ハマスと
PFLPのメンバーを含む組織のメンバーも逮捕された。(H,P,Y)
*米国の大学の研究者が、他民族と結婚したユダヤ人カップルを排斥せ
ず、共同体に受け入れる方がユダヤ人社会の継続に有利だとの研究報
告。子供の過半数はユダヤ人として教育されるため。(H)
*ガザを「敵地」としたのに伴い、電力や燃料供給などの擬態的な方針
について国防軍が検討中。ハマスはイスラム聖戦とPRCの指導者に、
イスラエルに対する攻撃を中止することを求めた。(P,Y)
*過激な反国防軍活動で知られるISMの活動家が、国防軍の銃撃で負
傷したと立証するためジェニンで現場検証。危険防止のため全ての検
証はジープの窓から行われた。(H,P)
*ラモン副首相がエルサレムのアラブ人地区をパレスチナ国家の管理に
することを提案したため、カディマ議員から大きな反発。(Y,P)
*夕方からの大贖罪日のため、自治区は完全封鎖。イスラエル国内では
ほとんどあらゆる活動が停止する。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp