体を動かすゲームの司会 | 日本のお姉さん

体を動かすゲームの司会

月曜日は教会で敬老のお祝い会があった。
ゲーム係りの人に、体を動かすゲームをひとつ用意してと
頼まれていたので、
運動会の借り物競争の亜流のようなゲームを
考えて用意した。

紙にお茶碗とおはし、バットとボールのような
一緒に使う物の絵を描いて、
真ん中をハサミでぎざぎざに切って分け、
それぞれを二枚の封筒に入れて封をした。

敬老のお祝い会には、お年寄りとお孫さんを
入れて50人ぐらいくると聞いていたので、
50組分の封筒を作った。

ここで、わたしは、間違えていた。
50人くるのだから、25組の封筒を用意すれば
よかったのに、倍の人数の50組分、
作ってしまったのだ。

間違えているのに、当日まで気がつかなくて、
ゲームをする時に、46人いたので、
46組の封筒をバラして
配ったのだ。
すると、当然封筒が余ってくる。

ペアになっている封筒をバラしたので、
今さら封筒の中身を調べて
23ペア分の封筒を回収するなんて
できないので、ひとりに封筒を二枚渡すことになった。

よーいどんで、一斉に封筒を開けてもらい、
自分のもらった絵の仲間を探してもらうことになった。
一番先に、ペアを組めた二人が申告に来たら
わたしが、マジックで彼らの封筒に番号をつけることに
なっていた。

最初に来たのは、偶然親子でペアになった二人で、

男の子の絵と男の子の帽子の絵だった。

封筒に①と書いて自分の席で待機してもらった。


ところが、他のみんなも、わたしが思ったより早く自分の絵のペアを

見つけることができたようで、一斉にペアになった絵を
持ってきてしまった。

順番に並んでくれるように最初に言わなかったものだから、
後ろからも前からも横からも、みんながペアになった絵を

差し出し、マジックで番号を書いてもらいに来た。


終いには、わけがわからなくなってしまって、

後から来た人の方が早い番号をもらったり、
26番の次に、27番と書かずに28番と書いてしまって
あわてて、呼び止めて書き直したり
てんやわんやの事態になってしまった。


最後には、コーヒーカップと、
覚えていないけど、何か他の絵が残ってしまった。
わたしが、本当にペアかどうか確かめずに
来る人から十番に番号を書いたもので、
本当はペアではなかった人たちが若い番号をもらったようだ。


誰かが、コーヒーカップの受け皿の絵と、別の物を
ペアだと勘違いして持ってきていたようだ。

切り口を合わせれば、間違いだと気がつくのに、
わたしも焦っていた。チェックもしないでひたすら

番号を書きまくっていた。


終いには、わたしも自分が書いた番号を忘れてしまったので
ラスト①、ラスト②、③、④などと書く始末。

みんなが席についた。

全員なんとか番号をもらったようだ。


そこで、一番のペアから、前に出てきてもらって、
机の上に並べたプレゼントから、好きな物を選んでもらった。
念のために、50個以上プレゼントを持ってきていたので、
なんとかみんな、何かをもらえそうだった。もし、プレゼントが無くなったら
「プレゼント交換券」でも、手書きで
書くしかない。
みんな、プレゼントを置いた机の前でじっくり吟味しすぎて
なかなか席に戻ってくれない。
長い列を組んでみんな待っている。お年寄りも、じっと立って
待っている。本当に体を使うゲームになった。


みんな番号を二つ持っているので、最初の若い番号の分のプレゼントを
選んだら、一端席について、
また二回目の番号を呼ばれたら並んでいる。
二回目の時に、最初に選んだプレゼントを元に戻して
別のプレゼントをもらっている人もいた。
もっと、いい物を見つけたらしい。

プレゼントは、大掃除をしたときに、わたしが持っていた
いらない物や、もったいなくて使えなかった物や、
景品でもらったレア物などだ。それでは足りないと思ったので、
100円ショップで買った100円とは思えないようなかわいい
文房具や、リサイクルショップで安く買った150円から200円
ぐらいの掘り出し物だ。友達もジグソーパズルや健康食品を
カンパしてくれていたし、教会も夏のキャンプで余った
ドレッシングやマヨネーズを景品として
出してくれていた。

そんなに高い物はなかったが、
それでも、みんな結構喜んでくれた。
特に子供たちが、100円ショップの文房具をすごく喜んで
くれた。
車でいろんな系列の100円ショップを廻って選んだ
文房具だから、どれもかなりいいものだった。


無事に46人が、何か二つプレゼントをもらって帰った。

普通のノートを選んでいく人が多かったのは以外だった。
ノートは、結構人気があった。
わたしが可愛いと思って買った犬のぬいぐるみは、
誰ももらっていかなかった。
どうも、わたしのぬいぐるみの趣味は一般的ではなかったようだ。


こんな物は、まさか誰ももらっていかないだろうと思って
出した物が、早い時期に選ばれていったりするのを見ると、
なんだか不思議だった。

封筒と便箋はセットだったのに、バラバラにもらっていった人が
いて、ちょっとかわいそうだった。
机の前は、何人もの人が並んでごったがえしていたので、
黙って2、3個とっても誰も分からない状態だったけど、
教会なので、そんなこと、心配する必要もなかった。
小さい子が、犬用の「噛むおもちゃ」を選んでいった。

「そんなんでいいの?」と、気の毒になった。気の毒になるような

物を出すわたしもわたしだが、、、。


掘り出し物は、
バーゲンで1200円以上した海外でも充電できる使える

充電式電池セット。それと、
1000円ぐらいするジェニファー・ロペスのミニ香水。
誰が選んでいったのかは、分からない。

プレゼントは足りたし、

みんな楽しそうにしていたから、
よかった、よかった。
お年よりは、最後に教会からもプレゼントをもらった。

わたしも、無事に体を動かすゲームの司会ができてほっと

した。教会を出るときに、「じゃ、帰りま~す。さようなら~。」と

言うと、教会に残って掃除をしていた人たちが、振り向いて、

「お姉さん、ありがとう~!!」と口々に言ってくれた。

なんて、みんなかわいいんだ。家にある物をカンパしただけなのに。