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軍事情報 第313号(自衛隊ニュース) 9,345部
平成19年(2007年)9月18日
九月三十日、金子貴一さん主宰の宴が行なわれます。
「生のクルド文化に触れる機会は貴重ですよ」(アリーマ)
『いつも、ありがとう!「世界最大の少数民族クルドの宴」』
詳しくは⇒ http://diary.jp.aol.com/applet/v8puyc3tkc/80/trackback
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こんにちは!!
おき軍事です。
今週もよろしくお願いします。
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◎◎◎ 現在海外派遣中の自衛隊部隊・機関概要 ◎◎◎
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■国連ネパール支援団(UNMIN)
【任務の内容】
ネパールマオイストの武装解除の監視。および、ネパール内戦終了後のネパー
ル議会選挙の準備を行う。1年間の予定(2007/04/01~2008/03/31)
1.軍事監視要員【陸】
石橋克伸2佐[中佐] 以下幹部[将校]6名(佐官4・尉官2)
2.連絡調整要員:5名
■ゴラン高原 国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)
1.司令部要員(2名 96. 2~)
【任務の内容】
・UNDOF司令部におけるUNDOFの活動に関する広報・予算の作成並び
に輸送・整備などの業務に関する企画及び調整。期間は約半年。
2.輸送部隊(名称 ゴラン高原派遣輸送隊【陸】43名 96. 2~)
(24次隊)隊長 小倉好文3佐[少佐](3師団主力 43名)
【任務の内容】
・食料品などの輸送
・補給品倉庫における物資の保管、道路などの補修、重機材などの整備、消防
除雪
■対テロ戦争支援
●海(インド洋北部等 約600名 01.11~)
インド洋後方支援派遣部隊
<第23次隊> 指揮官(第6護衛隊[駆逐隊]司令) 尾島義貴1佐[大佐]
「きりさめ」(護衛艦[駆逐艦]) 「ときわ」(補給艦)
【任務の内容】米英軍等への補給等
●空(01.11~)
【任務の内容】在日米軍基地等にて物品等の輸送
テロ対策特措法に基づく航空自衛隊の部隊による協力支援活動航空自衛隊は、
第1輸送航空隊(小牧基地)所属のC-130H輸送機をもって、
01(同13)年11月29日 から在日米軍基地間の国内輸送を、
また、同年12月3日から在日米軍基地とグアム方面などとの間の国外輸送を
開始しました。
輸送支援は、主にC-130H輸送機で行っていましたが、在日米軍基地間の
国内輸送に、02(同14)年7月以降 C-130H輸送機に加えて、
C-1輸送機の使用を開始し、04(同16)年7月以降はC-1輸送機のみ
で国内輸送を行っています。
これら輸送支援で、主として米軍の航空機用エンジン、部品、整備器材、衣料
品などの 物資を輸送しています。
※対米支援空輸実施状況(平成19年9月6日現在)
国内運航:373回 国外運航:15回
■イラク復興支援
●空(クウェート等 03.12~ 約200名)
イラク復興支援派遣輸送航空隊
(12期) 指揮官 渡邊 弘 1佐[大佐]
【任務の内容】人道復興関連物資・人員の輸送
[参考]
DSI http://dsimil.com/jdf/143.dep.htm
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◎◎◎ 派遣部隊の活動概況 ◎◎◎
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【陸】
●第24次ゴラン高原派遣輸送隊の活動状況(陸上幕僚監部発表)
「第24次ゴラン高原派遣輸送隊(UNDOF)」(中部方面隊)
第24次ゴラン高原派遣輸送隊は、陸上自衛隊第3師団を中心とした陸上自
衛官36名の要員の他、海上自衛官3名、航空自衛官4名の要員をもって編成
されました。任務として、UNDOFの活動に必要な日常生活物資等の輸送及
び関連業務(物資の保管、道路等の補修、重機材等の整備)を行っています。
8月19日、千僧駐屯地において、第24次ゴラン高原派遣輸送隊が編成完結
し、小池防衛大臣から第24次隊長小倉3佐に対して、隊旗が授与された。
小池大臣は「国際社会の平和と安全の礎となっている事実を十分に自覚して、
任務の完遂に邁進されますよう期待しております。」と訓示した。24日には、
成田空港から第1波23名が出発、第2波は9月上旬に出発した。
【空】
●イラク復興支援派遣輸送航空隊(IRSAW)活動概況
平成16年3月3日、クウェート国内の飛行場を拠点とし、イラク国内の飛行場と
の間でC-130機による人道復興関連物資等の輸送活動を開始しました。
現在第11期隊が活動中です。
安倍総理が米国と中東5ヶ国歴訪途中の5月1日に、イラク復興支援派遣輸送
航空隊を視察しました。栄誉礼の後、空輸任務等の説明を受け、整備格納庫で
「イラク復興のため任務に邁進してほしい。」と隊員を前に訓示を述べ、基地
を後にしました。
輸送回数:566回(※輸送を実施した日数をカウントしたもの)
輸送物資重量:543.769トン
【物資等の区分1】期間:16.3.3~18.07.19
我が国からの人道復興関連の物資、陸上自衛隊の人員・生活
物資その他の補給物資、関係各国・関係機関等の物資・人員
【物資等の区分2】期間:18.07.20~19.09.06
我が国からの人道復興関連の物資、関係各国・関係機関等の
物資・人員、国連支援活動関連の物資・人員
( http://www.mod.go.jp/asdf/iraq/index.htm )
【海】
●「インド洋後方支援派遣部隊」活動記録抜粋
「艦名」「これまでの出動回数」「母港」「展開期間」の順です。
<22次隊>
「すずなみ」(第1回) 舞鶴 070314~
「はまな」(第6回) 佐世保 070315~
<23次隊>
「きりさめ」(第3回) 佐世保 070714~
「ときわ」(第5回) 横須賀 070713~
○補給・輸送協力支援活動等の実績
平成13年12月2日(日)以降、平成19年8月20日(月)までに実施した協力支
援活動等の実績は以下のとおりです。
1 補 給
補給艦「とわだ」217回(艦艇用燃料)、29回(水)、9回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ときわ」191回(艦艇用燃料)、16回(水)、2回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「はまな」216回(艦艇用燃料)、31回(水)、11回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ましゅう」99回(艦艇用燃料)、26回 (水)、30回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「おうみ」51回(艦艇用燃料)、15回 (水)、12回(艦載ヘリ燃料)
[補給先]
カナダ駆逐艦(43回、3回(艦載ヘリ燃料))、フランス駆逐艦(94回、1回
(艦載ヘリ燃料))、ドイツ駆逐艦(29回、9回(艦載ヘリ燃料))、ギリシ
ア駆逐艦(10回)、イタリア駆逐艦(40回、3回(艦載ヘリ燃料))、オラン
ダ駆逐艦(11回)、ニュージーランド駆逐艦(15回)、パキスタン駆逐艦
(139回、117回(水)、13回(艦載ヘリ燃料))、スペイン駆逐艦(10回)、
イギリス補給艦及び後方揚陸艦等(33回、4回(艦載ヘリ燃料))、
アメリカ補給艦及び駆逐艦(350回、31回(艦載ヘリ燃料))
[回数合計] 774回(艦艇用燃料)、117回(水)、 64回(艦載ヘリ燃料)
[補給量] 約48万KL(艦艇用燃料)、約6430t(水)、約940KL(艦載ヘリ燃料)
2 輸 送
(1)補給艦「とわだ」による物品の輸送
(2)掃海母艦「うらが」による被災民救難物資の輸送
(3)輸送艦[揚陸艦]「しもきた」による建設用重機等の輸送
(4)イージス護衛艦[イージスシステム搭載型DDG]「こんごう」による
物品の輸送
(統合幕僚監部発表 070823より
http://www.mod.go.jp/jso/press/p200708232.pdf )
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◎◎◎ 防衛省(MOD)関連 ◎◎◎
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●我が国主催PSI海上阻止訓練「Pacific Shield 07」への自衛隊参加につ
いて(9/14 防衛省)
自衛隊は標記訓練に以下のとおり参加します。なお、本訓練は外務省がとり
まとめとなり、関係省庁が参加するものであり、我が国主催は平成16年10月に
続き、2回目となります。
1 目的
PSI(大量破壊兵器、ミサイル及びその関連物資の拡散を防止するための
国際的な取組)に関する海上阻止訓練に参加し、拡散阻止に係る活動要領を参
加各国及び我が国他機関と共に演練することで、互いの連携を強化し、自衛隊
の技量向上及び関係国との間の相互理解を図る。
2 訓練の概要及び自衛隊の参加予定部隊
訓練の概要及び自衛隊の参加予定部隊
10月13日(土)
・洋上訓練(伊豆大島東方海域等)
・目的:容疑船の捜索・発見・追尾/乗船)
・自衛隊からの参加部隊: 護衛艦を含む艦艇5隻(注)、P-3C2機、
E-767(AWACS)1機
(注)艦艇5隻のうち4隻は、訓練支援等のために参加するもの。
10月14日(日)
・停泊訓練(横須賀港)
・目的:洋上を想定した乗船・立入検査訓練)
・自衛隊からの参加部隊: 海上自衛隊乗船チーム
10月15日(月)
・港湾訓練(横浜港)
・目的:容疑物資の処理等
・自衛隊からの参加部隊: 陸上自衛隊化学防護部隊
3 他参加国
オーストラリア、フランス、ニュージーランド、シンガポール、英国、米国
4 その他
訓練の詳細等については、後日、外務省より関連資料が配布される予定。
(参考)
PSI海上阻止訓練への自衛隊の艦艇・航空機の参加は、我が国主催のもの
を 含め今回で3度目となります。
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◎◎◎ 大臣会見概要 [ http://kohmura.okigunnji.com/ ] ◎◎◎
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■【9月14日防衛省発表 高村大臣会見概要 (10時3分~10時15分)】
大臣会見概要
1 発表事項
第12回東京ディフェンス・フォーラムを開催することになりました。9月
18日から20日までであります。米国、中国、ロシア、韓国、東南アジア諸
国等、25カ国4機関が参加いたします。省への移行後初の開催となりますが、
国際平和協力活動の本来任務化等を踏まえて、「平和構築に関する平素におけ
る各国及び国際的な取組」について議論する予定であります。
2 質疑応答
Q: 今日の閣僚懇で、防衛省に関する案件はありましたでしょうか。
A: ありません。
Q: 先日、総理が退陣を表明したわけですが、その後の総裁選を巡って、現
在、麻生さん、福田さん、額賀さんの3人のお名前が挙がっている状況だと思
いますが、率直に伺って、大臣としてはどういう方が望ましいとお考えでしょ
うか。
A: それぞれビッグな方でありますが、抽象的に申し上げれば、参議院選挙
の結果を踏まえて、改革の負の部分に光を当てていくということが民意だと思
いますが、やはり誰がやってもそういうことをするのでしょうが、そういうこ
とをやりながら、改革を辞めたわけではないよと、両方のバランスが非常に大
切です。一方で改革を進めていく、一方で改革の負の部分に光を当てていく、
そのバランスを上手くやれる人、上手くやっていると国民から受け取られる人、
そういう方が次の総理・総裁にふさわしいと思っております。
Q: 総理が辞任を表明される直前に、大臣を含めて、官房長官、外務大臣の
お三方で、官邸でテロ特に関する協議をされたと思いますが、その三人で打ち
合わせをしたことによって決まった方針等があれば、その内容を確認したいと
いうのが一点。そして、今後のテロ特に関する法案の立法化に向けた作業をど
のように進めていくのかという見通しについて教えて下さい。
A: 何処まで言って良いのか難しいところでありますが、私は根が正直なの
で、正直に申し上げますと、今まで私が言い続けてきたのは、インド洋で海上
阻止活動に従事している各国の艦船に補給活動をしているということは、これ
は国際社会からの要請であり、国際社会から高く評価され、日本の国益にも適
うから、続けるためにはあらゆる可能性を追求すべきだということです。その
あらゆる可能性の中の一つに、新法もあると皆さんが報道されていますが、新
法があると報道されてもその新法はどういうものなのか形がないとよく分から
ないと言われるから、可能性の中の一つであっても、形を作ってみないと分か
らないということをよく与党の議員の方達からも言われているので、「新法を
作るとしたら、どういう新法になるかという、たたき台みたいなものを作って
も良いですか」ということを、内閣官房長官の方から問われて、外務大臣と私
が「一つの可能性として新法があるのであれば、その新法を作るとしたらどう
いうものになるか、たたき台を作ってもらった方がみんなが分かり易いから、
たたき台を作ってみて下さい」と、たたき台を作ることを了承したというのが
この前の会議であります。正確な日にちと、期限を切ったかどうかは覚えてお
りませんが、そのたたき台が出てきた上で、その三閣僚がまた集まって、果た
してあらゆる可能性の中で、この新法の形で行くのか、それとも他の形で行く
のか、そしてその新法の形で行くとすればそのたたき台の通りで良いのか、
そういった諸々のことを検討することになるだろうと思います。
Q: その作業というのは総裁選が終わるまで中断するということですか。
A: そのようなことはないでしょう。内閣総辞職したわけではなくて、政府
の仕事は粛々として続けているだろうと思います。
Q: 安倍総理が辞意を表明したことで、また内閣が総辞職して、閣僚も続投
する方もいらっしゃるでしょうけれども、変わると思うのですが、短い時間だ
ったことについて大臣は改めてどのように思われますか。
A: それは、退任記者会見の時に申し上げます。
Q: 今言われた三閣僚の会談後に、総理が辞意を表明されたということです
が、そのことによって国会の審議がストップしていますが、その影響について
はどのように思われますか。
A: 影響については、内閣官房長官がまとめてお答えすることですので、
それぞれの閣僚が個々にお答えする話ではないと思っております。
Q: 安倍総理が入院中で、承認が下りない状況ですが、自衛隊の運用上支障
は生じないのでしょうか。
A: 平素のことは防衛大臣がいたしますので、内閣総理大臣自らが決定を下
すような時は、十分安倍総理が出し得ると思っております。そういうことは、
あまり無いだろうと思います。
Q: テロ特に関連して、一部報道で、世論調査の結果、反対よりも賛成の方
が上回るという結果も出始めてきていますが、環境の変化についてどのように
考えられるか教えていただけますか。
A: この問題については、国民の理解が進むことが一番大切なことなので、
さらに努力して国民に理解していただけるように、防衛省一丸となって、私が
先頭に立って努力していきたい。政府全体としても、そういうことを言ってい
かなければならないと思います。
Q: 総裁選についてですが、今名前が挙がっている三候補で、大臣がシンパ
シーを感じる方はおられますか。
A: みんな親しい人です。先程言った基準で、誰が一番ふさわしいかを私な
りに考えさせていただきますし、私は行きませんが、私たちのグループにおい
て、今日の11時半から、それぞれの人の意見を森山会長代理が聴取して、私
に報告してくださるということで、そのことも聞いたうえで、いつも一緒に政
策勉強している仲間ですから、一緒に行動が取れればそれにこしたことはない
し、それぞれ意見があることで、どうしても分かれるということであれば、
それはそれでやむを得ないかなと思っております。
Q: 先程おっしゃった改革の光と陰のバランスを取る方が望ましいという考
え方でしたけれども、お三方とも大なり小なり当てはまるような気がするので
すけれども、それ以外の保守的な部分なりの政策面とか、そういったところで
の望ましい姿というのは・・・。
A: あらゆる政策体系を見るわけですが、今、総裁選をやる意義から言えば、
先程申し上げたところに最大の比重がかかるのかなと思います。少なくとも私
が判断するうえで、そのバランスを最もよくやってくださる人、改革を進める
ことと、陰に光を当てるということのバランスですね。国民から「改革止めち
ゃった」というような誤解を受けない、それでも陰の部分にはちゃんと光を当
てる方は誰だろうなということを考えて決めていきたいと思います。
Q: バランス感覚の良い落ち着いた方ということでしょうか。
A: みんなバランス感覚が良いから困ります。
Q: 先程、退任会見の時に所感をおっしゃると言われたのですが、次の内閣
でも防衛大臣をおやりになりたいと思われるのか、またご自身の手でテロ特を
含めてこれだけはやっておきたかったということがあればお願いします。
A: それは次の内閣総理大臣がお決めになることであって、要請もされてな
いのにやりたいとかやりたくないとか、受けるとか受けないとか、そういうこ
とを言うのは僭越至極だと思いますので、控えておきます。
Q: テロ特の件ですが、安倍総理の辞意表明を受けて、11月1日の現行の
法律の期限に対応が間に合わない、空白が生まれるのではないかという指摘が
あります。現状の認識をお聞かせください。
A: 民主党の小沢代表が一変して、「やっぱりこれは必要だ」と理解してい
ただければ、間に合う可能性もなきにしもあらず。そういうことも含めて全力
を尽くしていきたい。そして、どうしても期限が切れてしまうのであれば、
「中断期間はできるだけ短くなるように努力していきたい」ということであり
ます。
■【9月12日防衛省発表 高村大臣会見概要 (15時14分~15時18分)】
大臣会見概要
1 発表事項
なし
2 質疑応答
Q: 安倍総理が辞意を表明されましたが、受け止めをお願いします。
A: 受け止めというのは、どういうことでしょうか。
Q: 辞意を聞いた時にどのように感じられたのでしょうか。
A: 普通でないことですから、びっくりしますよね。
Q: 安倍総理は辞任の理由としてテロ特措法の成立の目途が立たないという
か、小沢党首に党首会談を申し込んだが断られたということを挙げていますけ
れども、これについてはどうお考えになられますか。
A: 総理がそうおっしゃるのですから、そのとおりだと思います。自らの職
を犠牲にして、そして局面を転換して次の方に国際貢献を果たして頂きたいと
いう強い希望から、総理は辞意を示されたのだと額面どおり受け止めました。
Q: 改造からわずか2週間あまりで辞意を表明されたわけですけれども、
そもそも参議院選挙の時に退陣しておけば良かったのではという考えもあると
思いますが。
A: 総理の考え方を私が解説する立場にありませんから、総理は総理のお考
えで、あの時は使命感を持って続けようとされ、今は国際公約を果たすために
お辞めになって、次の人に託した方がベターだと考えられたということでしょ
う。
Q: 海上自衛隊の補給活動の継続については今後どのようになるのでしょう。
A: 日本の為に、あるいは国際社会の為に必要なものですから、次の内閣で
も引き続ききっちりやってもらいたいと思います。
Q: 次の総裁ですが、速やかに決めて欲しいと総理の要望でしたが、これに
ついては、何かお考えはありますか。
A: 速やかに決まらないと政治空白が出来るから困るでしょう。
Q: 次の総裁の選び方ですが、注文とか選び方とかご意見はありますか。
A: 速やかに決めなければいけないという要請と、地方の声も聞かなければ
いけないという要請のバランスの上に立った決め方を、党の執行部が考えてい
るのではないでしょうか。
Q: 安倍総理が辞められたことによって局面を打開するという、こういう利
屈は通用すると思われますか。
A: そう思う、思わないということを私が解説する立場にはないと、さっき
から申し上げております。
Q: 総理が突然辞意を表明されたことについて、ご感想はどうでしょうか。
A: 総理が考えぬいてされたので、そういうことです。
Q: 所信表明をやった後に、辞任・・・。
A: 以上です。
■【9月11日防衛省発表 高村大臣会見概要 (11時11分~11時24分)】
大臣会見概要
1 発表事項
フランスのエルヴェ・モラン国防大臣から私に対して、御祝いの書状を発し
たということで、その内容を駐日フランス臨時代理大使、クリストフ・プノー
さんから私に届けていただきました。その一部を読ませていただきたいと思い
ます。二国間防衛関係の質の高さは、とりわけアフガニスタンにおける「不朽
の自由」作戦の一環として、日本艦艇が実施している後方支援活動において顕
著に現れております。2003年以降、インド洋に展開しているフランス艦隊
は、海上自衛隊から素晴らしい支援を頂戴しております。この極めて有用な支
援は、フランス艦艇をして、当該地域でのプレゼンスを強化することを可能と
し、結果、対テロ作戦におけるこれら艦艇の貢献度が高まっております。イン
ド洋における日本の後方支援活動を可能としている法令の国会での審議を前に
して小職は、この場合によってはあり得る後方支援活動の延長について、フラ
ンスが強い関心を抱いていることを貴職に重ねて申し上げたく思った次第であ
ります。こういうものが、フランスの国防大臣が私宛に発出したということを
前もって、フランスの大使が私に知らせてくれたということでありますので、
皆様方にお知らせをしておきたいと思います。今日の閣議、閣僚懇では、防衛
省関係はありませんでした。
2 質疑応答
Q: 新法提出の流れがかなり強まっているように見えるのですが、活動内容
として給油活動に絞るというような報道が出ていますけれども、方針としてそ
れでよろしいでしょうか。
A: そのように政府部内で決めたということは、私は存じておりません。私
が存じていないということは、決めたという事実はないと思います。ただ、選
択肢の一つであることは間違いのないことだと思います。
Q: 新法関連で、国会承認を省くというような報道もありますけれども、シ
ビリアンコントロールの観点から批判も予想されますが、どのようにお考えで
しょうか。
A: 私はそのような方向にいっているのか分かりませんが、国会承認を省く
としたら、それは法律そのものの中に具体的な活動が書き込まれて、それがい
わゆる基本計画の承認と同じように国会で承認されたという形になる、そうい
う法律を追求しているのかなと思います。国会承認を省くとすれば、そういう
ことなのかなと思います。そうであれば、それはシビリアンコントロール上、
全く問題ないと思います。
Q: 新法関連で、参院で否決ないしは60日経過した場合、衆院で3分の2
のルールを使って再議決という手法について、参院を軽視しているのではない
かという指摘もありますけれども、この辺についてはいかがですか。
A: 憲法に規定された通りのことをやって、どっちを軽視とか、そういう話
はないのではないでしょうか。憲法でそういう制度が認められているというこ
となのではないのでしょうか。ただ、そのようにすると決めたかどうか、私は
知りません。色々選択肢があると思います。
Q: 沖縄関連ですが、昨日、沖縄防衛局の鎌田局長が再編交付金について、
「ボーナスのようなものだ。」というような発言をされて、沖縄の地元からは、
「ありがたく思いなさいということなのか。」等の批判の声が挙あがっている
のですが、再編交付金の考え方として、見解をお願いします。
A: 再編交付金は、積極的に協力していただけるところに出していこうとい
うものですが、出すか出さないかを決めるのは協力していただいて、そのこと
によって、再編が進むか進まないかという判断によって、決めるわけでありま
すが、金額の多寡は、それによって大きくなったり小さくなったりするもので
はないわけであります。なるべく不快感を与えないような、不快感を感じせな
いような言葉を使うように注意をしておきたいと思います。また、人に注意す
るだけではなくて、私も注意したいと思っております。
Q: 再編交付金に対して、「報奨金」という意味合いが強いのでしょうか。
A: 出すか出さないかということについては、それは実際にそういう意味は
あることはあります。ただし、そのことによって金額の多寡が変わってくると
いうことではありません。うんと協力してもらったらうんと出そうと、そうい
う制度ではないということだと思います。
Q: 今日でアメリカの同時多発テロから6年ということになりますが、改め
てテロとの闘いにおいて、日本としてどう取り組むか、特にインド洋での活動
もさることながら、それ以外にも防衛省として貢献できることがあるのか、何
がテロとの闘いにおいて課題であるか教えて下さい。
A: 6年前の今日、あの忌まわしい同時多発テロが起こったわけで、そのこ
とによって日本人も24人犠牲になっております。正に我が国の問題として、
そして国際社会と連帯して、このテロとの闘いは困難で長い闘いになると思い
ますが、これをやっていかなければならない。その中で、実力部隊としての自
衛隊というのは、テロとの闘いに貢献する核となると思っております。当然、
憲法の範囲内で日本のできること、得意な活動を主体的に進めて、国際社会と
連帯して困難で長い闘いに日本として参加していきたい。そのためには、今具
体的にインド洋の他にこれだというように具体的に検討しているわけではあり
ませんが、それは日本の得意な活動でニーズのあるものであれば、それは他に
もやることが無いとは言えない。当面、テロ特措法の関連で何かやるというこ
とは出てこないのではないかと思っております。
Q: それは正にアフガン本土に足を踏み入れる活動というものを想定してい
るという理解でよろしいでしょうか。テロ特措法の活動と関連しては、アフガ
ン本土に派遣する等の活動を想定していないという理解でよろしいでしょうか。
A: 防衛省・自衛隊では、現時点では検討しておりません。
Q: 関連して、ダルフールに関して何か貢献するお考えはありませんか。
A: 今、具体的に検討していることはございません。
Q: 今日の閣議や閣僚懇で、テロ特措法または、総理が職を賭すことをおっし
ゃったこの一連のことについて、総理、閣僚からの発言はありましたか。
A: そのことについては、直接ありませんでした。町村外務大臣から、正に
今日は9.11から6年目だという話はありました。
Q: テロとの闘いに関してですが、これは終わらないものか、ある程度見通
しが立てば終わるということなのか。それと海上自衛隊は、今後いつまで活動
を継続するのか。それらの見通しはあるのでしょうか。
A: 世の中の問題で終わらないものはないと、私は思っておりますが、テロ
との闘いは、長いものになると思っております。その中で、具体的に言えば、
インド洋をテロリスト達の自由な海にさせない。そのために、海上阻止行動が
必要ないと判断ができる事態が来れば、また、海上阻止行動を進めるにしても、
我が国の補給艦の補給がその基盤として、必要ないと判断できる事態が来れば、
その時に退くということはあり得えますが、当面、私の頭の中には、そういう
時期がいつ来るのかという計算は全く立ちません。
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (17時3分~17時21分)
(於:沖縄ハーバービューホテル)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/981731721.html
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (15時2分~15時8分)
(於:沖縄県知事公舎)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/98152158.html
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (9時41分~9時47分)
(於:ホテルゆがふいんおきなわ)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/98941947.html
■9月7日防衛省発表 高村大臣会見概要 (19時3分~19時6分)
(於:那覇空港(沖縄))
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/97193196.html
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◎◎◎ 編集雑記 ◎◎◎
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残暑厳しい日が続きますが、御体ご自愛ください。
(おき軍事)
☆ 配信元:おきらく軍事研究会
☆ 発行責任者:エンリケ航海王子
転送はご自由にどうぞ。どしどし転送してください。
引用・転載にあたっては出所を必ず明記してくださいね。
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■購読は、こちらから出来ます。
まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000049253.html
平成19年(2007年)9月18日
九月三十日、金子貴一さん主宰の宴が行なわれます。
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ル議会選挙の準備を行う。1年間の予定(2007/04/01~2008/03/31)
1.軍事監視要員【陸】
石橋克伸2佐[中佐] 以下幹部[将校]6名(佐官4・尉官2)
2.連絡調整要員:5名
■ゴラン高原 国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)
1.司令部要員(2名 96. 2~)
【任務の内容】
・UNDOF司令部におけるUNDOFの活動に関する広報・予算の作成並び
に輸送・整備などの業務に関する企画及び調整。期間は約半年。
2.輸送部隊(名称 ゴラン高原派遣輸送隊【陸】43名 96. 2~)
(24次隊)隊長 小倉好文3佐[少佐](3師団主力 43名)
【任務の内容】
・食料品などの輸送
・補給品倉庫における物資の保管、道路などの補修、重機材などの整備、消防
除雪
■対テロ戦争支援
●海(インド洋北部等 約600名 01.11~)
インド洋後方支援派遣部隊
<第23次隊> 指揮官(第6護衛隊[駆逐隊]司令) 尾島義貴1佐[大佐]
「きりさめ」(護衛艦[駆逐艦]) 「ときわ」(補給艦)
【任務の内容】米英軍等への補給等
●空(01.11~)
【任務の内容】在日米軍基地等にて物品等の輸送
テロ対策特措法に基づく航空自衛隊の部隊による協力支援活動航空自衛隊は、
第1輸送航空隊(小牧基地)所属のC-130H輸送機をもって、
01(同13)年11月29日 から在日米軍基地間の国内輸送を、
また、同年12月3日から在日米軍基地とグアム方面などとの間の国外輸送を
開始しました。
輸送支援は、主にC-130H輸送機で行っていましたが、在日米軍基地間の
国内輸送に、02(同14)年7月以降 C-130H輸送機に加えて、
C-1輸送機の使用を開始し、04(同16)年7月以降はC-1輸送機のみ
で国内輸送を行っています。
これら輸送支援で、主として米軍の航空機用エンジン、部品、整備器材、衣料
品などの 物資を輸送しています。
※対米支援空輸実施状況(平成19年9月6日現在)
国内運航:373回 国外運航:15回
■イラク復興支援
●空(クウェート等 03.12~ 約200名)
イラク復興支援派遣輸送航空隊
(12期) 指揮官 渡邊 弘 1佐[大佐]
【任務の内容】人道復興関連物資・人員の輸送
[参考]
DSI http://dsimil.com/jdf/143.dep.htm
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◎◎◎ 派遣部隊の活動概況 ◎◎◎
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【陸】
●第24次ゴラン高原派遣輸送隊の活動状況(陸上幕僚監部発表)
「第24次ゴラン高原派遣輸送隊(UNDOF)」(中部方面隊)
第24次ゴラン高原派遣輸送隊は、陸上自衛隊第3師団を中心とした陸上自
衛官36名の要員の他、海上自衛官3名、航空自衛官4名の要員をもって編成
されました。任務として、UNDOFの活動に必要な日常生活物資等の輸送及
び関連業務(物資の保管、道路等の補修、重機材等の整備)を行っています。
8月19日、千僧駐屯地において、第24次ゴラン高原派遣輸送隊が編成完結
し、小池防衛大臣から第24次隊長小倉3佐に対して、隊旗が授与された。
小池大臣は「国際社会の平和と安全の礎となっている事実を十分に自覚して、
任務の完遂に邁進されますよう期待しております。」と訓示した。24日には、
成田空港から第1波23名が出発、第2波は9月上旬に出発した。
【空】
●イラク復興支援派遣輸送航空隊(IRSAW)活動概況
平成16年3月3日、クウェート国内の飛行場を拠点とし、イラク国内の飛行場と
の間でC-130機による人道復興関連物資等の輸送活動を開始しました。
現在第11期隊が活動中です。
安倍総理が米国と中東5ヶ国歴訪途中の5月1日に、イラク復興支援派遣輸送
航空隊を視察しました。栄誉礼の後、空輸任務等の説明を受け、整備格納庫で
「イラク復興のため任務に邁進してほしい。」と隊員を前に訓示を述べ、基地
を後にしました。
輸送回数:566回(※輸送を実施した日数をカウントしたもの)
輸送物資重量:543.769トン
【物資等の区分1】期間:16.3.3~18.07.19
我が国からの人道復興関連の物資、陸上自衛隊の人員・生活
物資その他の補給物資、関係各国・関係機関等の物資・人員
【物資等の区分2】期間:18.07.20~19.09.06
我が国からの人道復興関連の物資、関係各国・関係機関等の
物資・人員、国連支援活動関連の物資・人員
( http://www.mod.go.jp/asdf/iraq/index.htm )
【海】
●「インド洋後方支援派遣部隊」活動記録抜粋
「艦名」「これまでの出動回数」「母港」「展開期間」の順です。
<22次隊>
「すずなみ」(第1回) 舞鶴 070314~
「はまな」(第6回) 佐世保 070315~
<23次隊>
「きりさめ」(第3回) 佐世保 070714~
「ときわ」(第5回) 横須賀 070713~
○補給・輸送協力支援活動等の実績
平成13年12月2日(日)以降、平成19年8月20日(月)までに実施した協力支
援活動等の実績は以下のとおりです。
1 補 給
補給艦「とわだ」217回(艦艇用燃料)、29回(水)、9回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ときわ」191回(艦艇用燃料)、16回(水)、2回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「はまな」216回(艦艇用燃料)、31回(水)、11回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ましゅう」99回(艦艇用燃料)、26回 (水)、30回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「おうみ」51回(艦艇用燃料)、15回 (水)、12回(艦載ヘリ燃料)
[補給先]
カナダ駆逐艦(43回、3回(艦載ヘリ燃料))、フランス駆逐艦(94回、1回
(艦載ヘリ燃料))、ドイツ駆逐艦(29回、9回(艦載ヘリ燃料))、ギリシ
ア駆逐艦(10回)、イタリア駆逐艦(40回、3回(艦載ヘリ燃料))、オラン
ダ駆逐艦(11回)、ニュージーランド駆逐艦(15回)、パキスタン駆逐艦
(139回、117回(水)、13回(艦載ヘリ燃料))、スペイン駆逐艦(10回)、
イギリス補給艦及び後方揚陸艦等(33回、4回(艦載ヘリ燃料))、
アメリカ補給艦及び駆逐艦(350回、31回(艦載ヘリ燃料))
[回数合計] 774回(艦艇用燃料)、117回(水)、 64回(艦載ヘリ燃料)
[補給量] 約48万KL(艦艇用燃料)、約6430t(水)、約940KL(艦載ヘリ燃料)
2 輸 送
(1)補給艦「とわだ」による物品の輸送
(2)掃海母艦「うらが」による被災民救難物資の輸送
(3)輸送艦[揚陸艦]「しもきた」による建設用重機等の輸送
(4)イージス護衛艦[イージスシステム搭載型DDG]「こんごう」による
物品の輸送
(統合幕僚監部発表 070823より
http://www.mod.go.jp/jso/press/p200708232.pdf )
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◎◎◎ 防衛省(MOD)関連 ◎◎◎
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●我が国主催PSI海上阻止訓練「Pacific Shield 07」への自衛隊参加につ
いて(9/14 防衛省)
自衛隊は標記訓練に以下のとおり参加します。なお、本訓練は外務省がとり
まとめとなり、関係省庁が参加するものであり、我が国主催は平成16年10月に
続き、2回目となります。
1 目的
PSI(大量破壊兵器、ミサイル及びその関連物資の拡散を防止するための
国際的な取組)に関する海上阻止訓練に参加し、拡散阻止に係る活動要領を参
加各国及び我が国他機関と共に演練することで、互いの連携を強化し、自衛隊
の技量向上及び関係国との間の相互理解を図る。
2 訓練の概要及び自衛隊の参加予定部隊
訓練の概要及び自衛隊の参加予定部隊
10月13日(土)
・洋上訓練(伊豆大島東方海域等)
・目的:容疑船の捜索・発見・追尾/乗船)
・自衛隊からの参加部隊: 護衛艦を含む艦艇5隻(注)、P-3C2機、
E-767(AWACS)1機
(注)艦艇5隻のうち4隻は、訓練支援等のために参加するもの。
10月14日(日)
・停泊訓練(横須賀港)
・目的:洋上を想定した乗船・立入検査訓練)
・自衛隊からの参加部隊: 海上自衛隊乗船チーム
10月15日(月)
・港湾訓練(横浜港)
・目的:容疑物資の処理等
・自衛隊からの参加部隊: 陸上自衛隊化学防護部隊
3 他参加国
オーストラリア、フランス、ニュージーランド、シンガポール、英国、米国
4 その他
訓練の詳細等については、後日、外務省より関連資料が配布される予定。
(参考)
PSI海上阻止訓練への自衛隊の艦艇・航空機の参加は、我が国主催のもの
を 含め今回で3度目となります。
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◎◎◎ 大臣会見概要 [ http://kohmura.okigunnji.com/ ] ◎◎◎
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■【9月14日防衛省発表 高村大臣会見概要 (10時3分~10時15分)】
大臣会見概要
1 発表事項
第12回東京ディフェンス・フォーラムを開催することになりました。9月
18日から20日までであります。米国、中国、ロシア、韓国、東南アジア諸
国等、25カ国4機関が参加いたします。省への移行後初の開催となりますが、
国際平和協力活動の本来任務化等を踏まえて、「平和構築に関する平素におけ
る各国及び国際的な取組」について議論する予定であります。
2 質疑応答
Q: 今日の閣僚懇で、防衛省に関する案件はありましたでしょうか。
A: ありません。
Q: 先日、総理が退陣を表明したわけですが、その後の総裁選を巡って、現
在、麻生さん、福田さん、額賀さんの3人のお名前が挙がっている状況だと思
いますが、率直に伺って、大臣としてはどういう方が望ましいとお考えでしょ
うか。
A: それぞれビッグな方でありますが、抽象的に申し上げれば、参議院選挙
の結果を踏まえて、改革の負の部分に光を当てていくということが民意だと思
いますが、やはり誰がやってもそういうことをするのでしょうが、そういうこ
とをやりながら、改革を辞めたわけではないよと、両方のバランスが非常に大
切です。一方で改革を進めていく、一方で改革の負の部分に光を当てていく、
そのバランスを上手くやれる人、上手くやっていると国民から受け取られる人、
そういう方が次の総理・総裁にふさわしいと思っております。
Q: 総理が辞任を表明される直前に、大臣を含めて、官房長官、外務大臣の
お三方で、官邸でテロ特に関する協議をされたと思いますが、その三人で打ち
合わせをしたことによって決まった方針等があれば、その内容を確認したいと
いうのが一点。そして、今後のテロ特に関する法案の立法化に向けた作業をど
のように進めていくのかという見通しについて教えて下さい。
A: 何処まで言って良いのか難しいところでありますが、私は根が正直なの
で、正直に申し上げますと、今まで私が言い続けてきたのは、インド洋で海上
阻止活動に従事している各国の艦船に補給活動をしているということは、これ
は国際社会からの要請であり、国際社会から高く評価され、日本の国益にも適
うから、続けるためにはあらゆる可能性を追求すべきだということです。その
あらゆる可能性の中の一つに、新法もあると皆さんが報道されていますが、新
法があると報道されてもその新法はどういうものなのか形がないとよく分から
ないと言われるから、可能性の中の一つであっても、形を作ってみないと分か
らないということをよく与党の議員の方達からも言われているので、「新法を
作るとしたら、どういう新法になるかという、たたき台みたいなものを作って
も良いですか」ということを、内閣官房長官の方から問われて、外務大臣と私
が「一つの可能性として新法があるのであれば、その新法を作るとしたらどう
いうものになるか、たたき台を作ってもらった方がみんなが分かり易いから、
たたき台を作ってみて下さい」と、たたき台を作ることを了承したというのが
この前の会議であります。正確な日にちと、期限を切ったかどうかは覚えてお
りませんが、そのたたき台が出てきた上で、その三閣僚がまた集まって、果た
してあらゆる可能性の中で、この新法の形で行くのか、それとも他の形で行く
のか、そしてその新法の形で行くとすればそのたたき台の通りで良いのか、
そういった諸々のことを検討することになるだろうと思います。
Q: その作業というのは総裁選が終わるまで中断するということですか。
A: そのようなことはないでしょう。内閣総辞職したわけではなくて、政府
の仕事は粛々として続けているだろうと思います。
Q: 安倍総理が辞意を表明したことで、また内閣が総辞職して、閣僚も続投
する方もいらっしゃるでしょうけれども、変わると思うのですが、短い時間だ
ったことについて大臣は改めてどのように思われますか。
A: それは、退任記者会見の時に申し上げます。
Q: 今言われた三閣僚の会談後に、総理が辞意を表明されたということです
が、そのことによって国会の審議がストップしていますが、その影響について
はどのように思われますか。
A: 影響については、内閣官房長官がまとめてお答えすることですので、
それぞれの閣僚が個々にお答えする話ではないと思っております。
Q: 安倍総理が入院中で、承認が下りない状況ですが、自衛隊の運用上支障
は生じないのでしょうか。
A: 平素のことは防衛大臣がいたしますので、内閣総理大臣自らが決定を下
すような時は、十分安倍総理が出し得ると思っております。そういうことは、
あまり無いだろうと思います。
Q: テロ特に関連して、一部報道で、世論調査の結果、反対よりも賛成の方
が上回るという結果も出始めてきていますが、環境の変化についてどのように
考えられるか教えていただけますか。
A: この問題については、国民の理解が進むことが一番大切なことなので、
さらに努力して国民に理解していただけるように、防衛省一丸となって、私が
先頭に立って努力していきたい。政府全体としても、そういうことを言ってい
かなければならないと思います。
Q: 総裁選についてですが、今名前が挙がっている三候補で、大臣がシンパ
シーを感じる方はおられますか。
A: みんな親しい人です。先程言った基準で、誰が一番ふさわしいかを私な
りに考えさせていただきますし、私は行きませんが、私たちのグループにおい
て、今日の11時半から、それぞれの人の意見を森山会長代理が聴取して、私
に報告してくださるということで、そのことも聞いたうえで、いつも一緒に政
策勉強している仲間ですから、一緒に行動が取れればそれにこしたことはない
し、それぞれ意見があることで、どうしても分かれるということであれば、
それはそれでやむを得ないかなと思っております。
Q: 先程おっしゃった改革の光と陰のバランスを取る方が望ましいという考
え方でしたけれども、お三方とも大なり小なり当てはまるような気がするので
すけれども、それ以外の保守的な部分なりの政策面とか、そういったところで
の望ましい姿というのは・・・。
A: あらゆる政策体系を見るわけですが、今、総裁選をやる意義から言えば、
先程申し上げたところに最大の比重がかかるのかなと思います。少なくとも私
が判断するうえで、そのバランスを最もよくやってくださる人、改革を進める
ことと、陰に光を当てるということのバランスですね。国民から「改革止めち
ゃった」というような誤解を受けない、それでも陰の部分にはちゃんと光を当
てる方は誰だろうなということを考えて決めていきたいと思います。
Q: バランス感覚の良い落ち着いた方ということでしょうか。
A: みんなバランス感覚が良いから困ります。
Q: 先程、退任会見の時に所感をおっしゃると言われたのですが、次の内閣
でも防衛大臣をおやりになりたいと思われるのか、またご自身の手でテロ特を
含めてこれだけはやっておきたかったということがあればお願いします。
A: それは次の内閣総理大臣がお決めになることであって、要請もされてな
いのにやりたいとかやりたくないとか、受けるとか受けないとか、そういうこ
とを言うのは僭越至極だと思いますので、控えておきます。
Q: テロ特の件ですが、安倍総理の辞意表明を受けて、11月1日の現行の
法律の期限に対応が間に合わない、空白が生まれるのではないかという指摘が
あります。現状の認識をお聞かせください。
A: 民主党の小沢代表が一変して、「やっぱりこれは必要だ」と理解してい
ただければ、間に合う可能性もなきにしもあらず。そういうことも含めて全力
を尽くしていきたい。そして、どうしても期限が切れてしまうのであれば、
「中断期間はできるだけ短くなるように努力していきたい」ということであり
ます。
■【9月12日防衛省発表 高村大臣会見概要 (15時14分~15時18分)】
大臣会見概要
1 発表事項
なし
2 質疑応答
Q: 安倍総理が辞意を表明されましたが、受け止めをお願いします。
A: 受け止めというのは、どういうことでしょうか。
Q: 辞意を聞いた時にどのように感じられたのでしょうか。
A: 普通でないことですから、びっくりしますよね。
Q: 安倍総理は辞任の理由としてテロ特措法の成立の目途が立たないという
か、小沢党首に党首会談を申し込んだが断られたということを挙げていますけ
れども、これについてはどうお考えになられますか。
A: 総理がそうおっしゃるのですから、そのとおりだと思います。自らの職
を犠牲にして、そして局面を転換して次の方に国際貢献を果たして頂きたいと
いう強い希望から、総理は辞意を示されたのだと額面どおり受け止めました。
Q: 改造からわずか2週間あまりで辞意を表明されたわけですけれども、
そもそも参議院選挙の時に退陣しておけば良かったのではという考えもあると
思いますが。
A: 総理の考え方を私が解説する立場にありませんから、総理は総理のお考
えで、あの時は使命感を持って続けようとされ、今は国際公約を果たすために
お辞めになって、次の人に託した方がベターだと考えられたということでしょ
う。
Q: 海上自衛隊の補給活動の継続については今後どのようになるのでしょう。
A: 日本の為に、あるいは国際社会の為に必要なものですから、次の内閣で
も引き続ききっちりやってもらいたいと思います。
Q: 次の総裁ですが、速やかに決めて欲しいと総理の要望でしたが、これに
ついては、何かお考えはありますか。
A: 速やかに決まらないと政治空白が出来るから困るでしょう。
Q: 次の総裁の選び方ですが、注文とか選び方とかご意見はありますか。
A: 速やかに決めなければいけないという要請と、地方の声も聞かなければ
いけないという要請のバランスの上に立った決め方を、党の執行部が考えてい
るのではないでしょうか。
Q: 安倍総理が辞められたことによって局面を打開するという、こういう利
屈は通用すると思われますか。
A: そう思う、思わないということを私が解説する立場にはないと、さっき
から申し上げております。
Q: 総理が突然辞意を表明されたことについて、ご感想はどうでしょうか。
A: 総理が考えぬいてされたので、そういうことです。
Q: 所信表明をやった後に、辞任・・・。
A: 以上です。
■【9月11日防衛省発表 高村大臣会見概要 (11時11分~11時24分)】
大臣会見概要
1 発表事項
フランスのエルヴェ・モラン国防大臣から私に対して、御祝いの書状を発し
たということで、その内容を駐日フランス臨時代理大使、クリストフ・プノー
さんから私に届けていただきました。その一部を読ませていただきたいと思い
ます。二国間防衛関係の質の高さは、とりわけアフガニスタンにおける「不朽
の自由」作戦の一環として、日本艦艇が実施している後方支援活動において顕
著に現れております。2003年以降、インド洋に展開しているフランス艦隊
は、海上自衛隊から素晴らしい支援を頂戴しております。この極めて有用な支
援は、フランス艦艇をして、当該地域でのプレゼンスを強化することを可能と
し、結果、対テロ作戦におけるこれら艦艇の貢献度が高まっております。イン
ド洋における日本の後方支援活動を可能としている法令の国会での審議を前に
して小職は、この場合によってはあり得る後方支援活動の延長について、フラ
ンスが強い関心を抱いていることを貴職に重ねて申し上げたく思った次第であ
ります。こういうものが、フランスの国防大臣が私宛に発出したということを
前もって、フランスの大使が私に知らせてくれたということでありますので、
皆様方にお知らせをしておきたいと思います。今日の閣議、閣僚懇では、防衛
省関係はありませんでした。
2 質疑応答
Q: 新法提出の流れがかなり強まっているように見えるのですが、活動内容
として給油活動に絞るというような報道が出ていますけれども、方針としてそ
れでよろしいでしょうか。
A: そのように政府部内で決めたということは、私は存じておりません。私
が存じていないということは、決めたという事実はないと思います。ただ、選
択肢の一つであることは間違いのないことだと思います。
Q: 新法関連で、国会承認を省くというような報道もありますけれども、シ
ビリアンコントロールの観点から批判も予想されますが、どのようにお考えで
しょうか。
A: 私はそのような方向にいっているのか分かりませんが、国会承認を省く
としたら、それは法律そのものの中に具体的な活動が書き込まれて、それがい
わゆる基本計画の承認と同じように国会で承認されたという形になる、そうい
う法律を追求しているのかなと思います。国会承認を省くとすれば、そういう
ことなのかなと思います。そうであれば、それはシビリアンコントロール上、
全く問題ないと思います。
Q: 新法関連で、参院で否決ないしは60日経過した場合、衆院で3分の2
のルールを使って再議決という手法について、参院を軽視しているのではない
かという指摘もありますけれども、この辺についてはいかがですか。
A: 憲法に規定された通りのことをやって、どっちを軽視とか、そういう話
はないのではないでしょうか。憲法でそういう制度が認められているというこ
となのではないのでしょうか。ただ、そのようにすると決めたかどうか、私は
知りません。色々選択肢があると思います。
Q: 沖縄関連ですが、昨日、沖縄防衛局の鎌田局長が再編交付金について、
「ボーナスのようなものだ。」というような発言をされて、沖縄の地元からは、
「ありがたく思いなさいということなのか。」等の批判の声が挙あがっている
のですが、再編交付金の考え方として、見解をお願いします。
A: 再編交付金は、積極的に協力していただけるところに出していこうとい
うものですが、出すか出さないかを決めるのは協力していただいて、そのこと
によって、再編が進むか進まないかという判断によって、決めるわけでありま
すが、金額の多寡は、それによって大きくなったり小さくなったりするもので
はないわけであります。なるべく不快感を与えないような、不快感を感じせな
いような言葉を使うように注意をしておきたいと思います。また、人に注意す
るだけではなくて、私も注意したいと思っております。
Q: 再編交付金に対して、「報奨金」という意味合いが強いのでしょうか。
A: 出すか出さないかということについては、それは実際にそういう意味は
あることはあります。ただし、そのことによって金額の多寡が変わってくると
いうことではありません。うんと協力してもらったらうんと出そうと、そうい
う制度ではないということだと思います。
Q: 今日でアメリカの同時多発テロから6年ということになりますが、改め
てテロとの闘いにおいて、日本としてどう取り組むか、特にインド洋での活動
もさることながら、それ以外にも防衛省として貢献できることがあるのか、何
がテロとの闘いにおいて課題であるか教えて下さい。
A: 6年前の今日、あの忌まわしい同時多発テロが起こったわけで、そのこ
とによって日本人も24人犠牲になっております。正に我が国の問題として、
そして国際社会と連帯して、このテロとの闘いは困難で長い闘いになると思い
ますが、これをやっていかなければならない。その中で、実力部隊としての自
衛隊というのは、テロとの闘いに貢献する核となると思っております。当然、
憲法の範囲内で日本のできること、得意な活動を主体的に進めて、国際社会と
連帯して困難で長い闘いに日本として参加していきたい。そのためには、今具
体的にインド洋の他にこれだというように具体的に検討しているわけではあり
ませんが、それは日本の得意な活動でニーズのあるものであれば、それは他に
もやることが無いとは言えない。当面、テロ特措法の関連で何かやるというこ
とは出てこないのではないかと思っております。
Q: それは正にアフガン本土に足を踏み入れる活動というものを想定してい
るという理解でよろしいでしょうか。テロ特措法の活動と関連しては、アフガ
ン本土に派遣する等の活動を想定していないという理解でよろしいでしょうか。
A: 防衛省・自衛隊では、現時点では検討しておりません。
Q: 関連して、ダルフールに関して何か貢献するお考えはありませんか。
A: 今、具体的に検討していることはございません。
Q: 今日の閣議や閣僚懇で、テロ特措法または、総理が職を賭すことをおっし
ゃったこの一連のことについて、総理、閣僚からの発言はありましたか。
A: そのことについては、直接ありませんでした。町村外務大臣から、正に
今日は9.11から6年目だという話はありました。
Q: テロとの闘いに関してですが、これは終わらないものか、ある程度見通
しが立てば終わるということなのか。それと海上自衛隊は、今後いつまで活動
を継続するのか。それらの見通しはあるのでしょうか。
A: 世の中の問題で終わらないものはないと、私は思っておりますが、テロ
との闘いは、長いものになると思っております。その中で、具体的に言えば、
インド洋をテロリスト達の自由な海にさせない。そのために、海上阻止行動が
必要ないと判断ができる事態が来れば、また、海上阻止行動を進めるにしても、
我が国の補給艦の補給がその基盤として、必要ないと判断できる事態が来れば、
その時に退くということはあり得えますが、当面、私の頭の中には、そういう
時期がいつ来るのかという計算は全く立ちません。
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (17時3分~17時21分)
(於:沖縄ハーバービューホテル)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/981731721.html
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (15時2分~15時8分)
(於:沖縄県知事公舎)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/98152158.html
■9月8日防衛省発表 高村大臣会見概要 (9時41分~9時47分)
(於:ホテルゆがふいんおきなわ)
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/98941947.html
■9月7日防衛省発表 高村大臣会見概要 (19時3分~19時6分)
(於:那覇空港(沖縄))
http://kohmura.okigunnji.com/2007/09/97193196.html
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◎◎◎ 編集雑記 ◎◎◎
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残暑厳しい日が続きますが、御体ご自愛ください。
(おき軍事)
☆ 配信元:おきらく軍事研究会
☆ 発行責任者:エンリケ航海王子
転送はご自由にどうぞ。どしどし転送してください。
引用・転載にあたっては出所を必ず明記してくださいね。
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