9月7日防衛省発表 高村大臣会見概要 | 日本のお姉さん

9月7日防衛省発表 高村大臣会見概要

 軍事情報 第312号(自衛隊ニュース)           9,316部
                      平成19年(2007年)9月11日
┏【目次】─────────────────────────☆
┃  ☆【自衛隊関連ニュース】 「平成19年度自衛隊統合防災演習
┃                 (指揮所演習)」など
┃  ☆【現在海外派遣中の部隊概要】 更新
┃  ☆【派遣部隊の活動概況】 空更新
┃  ☆【大臣会見概要】 3件
┃  ☆【編集雑記】 
┃  ☆発行:おきらく軍事研究会
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ 

こんにちは!!
おき軍事です。

昨日十日、二十三次ゴラン派遣部隊の第二波が隊長の豊田3佐以下無事帰国し
ました。本当にご苦労様でした。

今週もよろしくお願いします。


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◎◎◎ 自衛隊関連ニュース ◎◎◎
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●平成19年度自衛隊統合防災演習(指揮所演習)について
(9/6 統合幕僚監部)

自衛隊は、下記のとおり平成19年度自衛隊統合防災演習(指揮所演習)を実
施いたします。



1.目的
 東海地震発生時等における自衛隊の統合運用の指揮所活動を演練し、統合運
用による災害対処能力の維持・向上を図るとともに、自衛隊東海地震対処計画
の検証に資する。

2.期間
 平成19年9月26日(水)~9月28日(金)

3.場所
 市ヶ谷駐屯地、参加部隊等の所在地及び静岡県庁

4.主要演練事項
(1) 防衛省災害対策本部(地震災害警戒本部)と統合幕僚監部及び情報本部と
  の調整・連携要領
(2) 防衛大臣の補佐要領
(3) 発災直後から統合任務部隊が機能を発揮するまでの自衛隊の対応要領
(4) 統合幕僚監部、陸上・海上・航空幕僚監部等の後方補給等に係る統合調整
  要領

5.参加部隊等
内部部局、統合幕僚監部、陸上・海上・航空幕僚監部、各方面隊、自衛艦隊、
横須賀地方隊、航空総隊、航空支援集団、情報本部等


●23次ゴラン高原派遣輸送隊帰国関連行事(13旅団)

隊旗返還式:9月16日(日) 海田市駐屯地

各駐屯地帰国行事
 9月18日(火) 米子・出雲駐屯地
 9月20日(木) 山口駐屯地
 9月22日(土) 日本原駐屯地


●在日米軍再編に伴う日米共同訓練実施(新田原基地)

去る平成19年9月3日~5日の間、新田原基地において在日米軍再編に伴う
日米共同訓練が実施されました。

 今回はType1訓練ということで、本年度実施された訓練の中でもっとも
小規模なものとなりました

 訓練の目的は、自衛隊と米軍の相互運用性を向上させること、嘉手納飛行場
等における米軍の訓練活動の影響を軽減することです。

 訓練初日の夜には新田原基地協力会のひとつである新田原会主催のWELCOME
PARTYが新富町文化会館で実施され、米軍関係者及び基地近傍市町村関係者の
親睦が図られました。


●平成19年度師団第1次訓練検閲(9/10 4師団)

師団は、8月21日~29日の間、日出生台演習場及び十文字原演習場並びに
同周辺地域において、「平成19年度師団第1次訓練検閲」を実施した。

宮島師団長は検閲開始にあたり、各受閲部隊に対し「命令・号令の徹底」
「基本・基礎の徹底」「不撓不屈の精神」の3点を要望した。

受閲部隊は、23日~27日の4夜5日の連続状況下において、平素の教育訓
練の成果を遺憾なく発揮し、与えられた任務を完遂した。

⇒受閲部隊は、40戦闘団、第4飛行隊、第4対舟艇対戦車隊でした。
検閲課目は「師団から先遣され陣地防御に任ずる各部隊の行動」だったそうで
す。


●第24次ゴラン高原派遣輸送隊出国関連行事(3師団)

 8月19日(日)千僧駐屯地において、第24次ゴラン高原派遣輸送隊の隊旗
授与式がおこなわれた。

 隊旗授与式に先立ち、編成担任官である関口第3師団長のもと編成完結式を
行い、その後編成管理官である中村方面総監に編成完結報告をおこなった。

 第3音楽隊の演奏から始った隊旗授与式は、小池防衛大臣を始め国会議員の
方々、近畿2府4県の首長及び各協力団体からの来賓の方々並びに派遣隊員家
族、隊員差出部隊の部隊長など非常に多数の参加者が見つめる中、粛々と実施
された。


●「はまな」帰国(佐世保地方隊)

8月26日(日)、テロ対策特別措置法に基づき、インド洋において協力支援活
動等に従事していた補給艦「はまな」(艦長 井元 啓人 2等海佐)が、佐世
保港立神桟橋に入港しました。

 「はまな」は本年3月15日(木)に日本を出港して以来、約5か月半ぶりの
帰国となります。

 「はまな」艦長は出迎えた人々に対し、「国際協力支援活動の最前線におい
て、約5か月半の間洋上補給任務を完遂できましたことについて、乗員一同達
成感と満足感を持って、帰国することができました。」と述べました。

 自衛艦隊[連合艦隊]司令官(香田洋二海将)の訓示を潜水艦隊司令官(杉本正
彦海将)が代読、「これまで派遣された多くの隊員が、さまざまな困難な状況
に直面しつつも、真摯に努力し、自らの課せられた職責を立派に果たした証で
ある。今回の行動で果たした役割と成果を今後の勤務の資とするとともに、精
強な部隊の練成に向けて前進することを強く希望する。」と訓示しました。
 
 なお「はまな」は今回の派遣期間中、オマーン湾において沈没した貨物船の
捜索救助を行っています。


●多用途支援艦「えんしゅう」命名・進水式(横須賀地方隊)

平成19年8月9日(木)ユニバーサル造船京浜事業所で、多用途支援艦第4
305号の命名・進水式が挙行されました。
 命名進水式では国歌斉唱後「えんしゅう」と命名されました。
 横須賀音楽隊の演奏する「軍艦マーチ」が流れる中、隊員や関係者に見守ら
れ「えんしゅう」は無事進水しました。


●潜水渡渉訓練実施(7師団)

 8月7日、第72戦車連隊と第73戦車連隊が北海道大演習場(恵庭地区)
で潜水渡渉訓練を行いました。戦車とAPCで河川等を渡る訓練です。


●平成19年師団演習(10師団)

 第10師団(師団長 中村幹生陸将)は7月10日から7月16日までの
間、部隊の練度向上とその完整を図るため、東富士演習場及び北富士演習場に
おいて平成19年師団演習を行ないました。

 今回の演習には人員約4,200名、車両約1,100両、戦車15両、
火砲15門、航空機4機が参加。隊員は梅雨時の雨や蓄積する疲労と戦いなが
ら、歯を食いしばって任務を完遂しました。


●第44戦闘団・第6通信大隊訓練検閲(6師団)

 第6師団(師団長 陸将 角南俊彦)では、6月23日から27日までの
4夜5日にわたって、訓練検閲課目を「ゲリラコマンドゥ対処における戦闘団
及び通信大隊の行動」とし、第44戦闘団(戦闘団長 1佐 浅川紀明)と
第6通信大隊(大隊長 2佐 末田毅)の訓練検閲を実施した。

 訓練は、王城寺原演習場の市街地戦闘訓練場を主体として、神町・福島・多
賀城・船岡駐屯地の他、岩沼訓練場、白河布引山演習場、王城寺原演習場と、
師団の防衛・警備地域である南東北一帯の広範囲にわたる地域で、通信大隊は
市街地における作戦を密接に支援するための通信施設等の開設維持運営を、
戦闘団は武装工作員の撃滅・掃討作戦を行った。

 訓練後の総評で師団長は、現状に満足することなく「額に汗を腕(かいな)
に力を」の精神で、汗を流すことを厭わず、「野戦を基本に」精強化へ、飽く
なき熱意を持って練成することを両部隊に要望し、灼熱の地での訓練検閲を終
了した。


●第1次訓練検閲(12旅団)

 旅団は平成19年6月18日から24日までの間、関山演習場および同周辺
地域において第1次旅団訓練検閲を実施し、部隊の練度を評価するとともに、
その進歩・向上を促した。

 本検閲は、第13普通科[歩兵]連隊(連隊長・堀切1佐)、第12ヘリコプ
ター隊(隊長・荒関1佐)、第12偵察隊(隊長・岡2佐)が受閲し、徒歩行
進から旅団のゲリラ・コマンドウ作戦における行動を実施した。


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◎◎◎ 現在海外派遣中の自衛隊部隊・機関概要 ◎◎◎
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■国連ネパール支援団(UNMIN)

【任務の内容】
ネパールマオイストの武装解除の監視。および、ネパール内戦終了後のネパー
ル議会選挙の準備を行う。1年間の予定(2007/04/01~2008/03/31)

1.軍事監視要員【陸】
  石橋克伸2佐[中佐] 以下幹部[将校]6名(佐官4・尉官2)
2.連絡調整要員:5名

■ゴラン高原 国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)

1.司令部要員(2名  96. 2~)
【任務の内容】
・UNDOF司令部におけるUNDOFの活動に関する広報・予算の作成並び
に輸送・整備などの業務に関する企画及び調整。期間は約半年。

2.輸送部隊(名称 ゴラン高原派遣輸送隊【陸】43名 96. 2~)
(23次隊)隊長 豊田龍二3佐[少佐](13旅団主力 43名)
(24次隊)隊長 小倉好文3佐[少佐](3師団主力 43名)

【任務の内容】
・食料品などの輸送
・補給品倉庫における物資の保管、道路などの補修、重機材などの整備、消防
除雪

■対テロ戦争支援

●海(インド洋北部等 約600名 01.11~)
インド洋後方支援派遣部隊
<第22次隊> 指揮官(第3護衛隊[駆逐隊]司令) 近藤誠1佐[大佐]
「すずなみ」(護衛艦[駆逐艦]) 「はまな」(補給艦)
<第23次隊> 指揮官(第6護衛隊[駆逐隊]司令) 尾島義貴1佐[大佐]
「きりさめ」(護衛艦[駆逐艦]) 「ときわ」(補給艦)

【任務の内容】米英軍等への補給等

●空(01.11~)
【任務の内容】在日米軍基地等にて物品等の輸送

テロ対策特措法に基づく航空自衛隊の部隊による協力支援活動航空自衛隊は、
第1輸送航空隊(小牧基地)所属のC-130H輸送機をもって、
01(同13)年11月29日 から在日米軍基地間の国内輸送を、
また、同年12月3日から在日米軍基地とグアム方面などとの間の国外輸送を
開始しました。

輸送支援は、主にC-130H輸送機で行っていましたが、在日米軍基地間の
国内輸送に、02(同14)年7月以降 C-130H輸送機に加えて、
C-1輸送機の使用を開始し、04(同16)年7月以降はC-1輸送機のみ
で国内輸送を行っています。

これら輸送支援で、主として米軍の航空機用エンジン、部品、整備器材、衣料
品などの 物資を輸送しています。

※対米支援空輸実施状況(平成19年9月6日現在)
国内運航:373回 国外運航:15回

■イラク復興支援

●空(クウェート等 03.12~ 約200名)

イラク復興支援派遣輸送航空隊
(12期) 指揮官 渡邊 弘 1佐[大佐]

【任務の内容】人道復興関連物資・人員の輸送

[参考]
DSI http://dsimil.com/jdf/143.dep.htm

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◎◎◎ 派遣部隊の活動概況 ◎◎◎
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【陸】

●第24次ゴラン高原派遣輸送隊の活動状況(陸上幕僚監部発表による)

8月19日、千僧駐屯地において、第24次ゴラン高原派遣輸送隊が編成完結
し、小池防衛大臣から第24次隊長小倉3佐に対して、隊旗が授与された。
小池大臣は「国際社会の平和と安全の礎となっている事実を十分に自覚して、
任務の完遂に邁進されますよう期待しております。」と訓示した。24日には、
成田空港から第1波23名が出発、第2波は9月上旬に出発する予定である。


【空】

●イラク復興支援派遣輸送航空隊(IRSAW)活動概況

平成16年3月3日、クウェート国内の飛行場を拠点とし、イラク国内の飛行場と
の間でC-130機による人道復興関連物資等の輸送活動を開始しました。
現在第11期隊が活動中です。

安倍総理が米国と中東5ヶ国歴訪途中の5月1日に、イラク復興支援派遣輸送
航空隊を視察しました。栄誉礼の後、空輸任務等の説明を受け、整備格納庫で
「イラク復興のため任務に邁進してほしい。」と隊員を前に訓示を述べ、基地
を後にしました。


輸送回数:566回(※輸送を実施した日数をカウントしたもの)
輸送物資重量:543.769トン

【物資等の区分1】期間:16.3.3~18.07.19
我が国からの人道復興関連の物資、陸上自衛隊の人員・生活
物資その他の補給物資、関係各国・関係機関等の物資・人員

【物資等の区分2】期間:18.07.20~19.09.06
我が国からの人道復興関連の物資、関係各国・関係機関等の
物資・人員、国連支援活動関連の物資・人員

( http://www.mod.go.jp/asdf/iraq/index.htm  )

【海】

●「インド洋後方支援派遣部隊」活動記録抜粋

「艦名」「これまでの出動回数」「母港」「展開期間」の順です。

<22次隊>
「すずなみ」(第1回) 舞鶴 070314~
「はまな」(第6回) 佐世保 070315~
<23次隊>
「きりさめ」(第3回) 佐世保 070714~
「ときわ」(第5回) 横須賀 070713~

○補給・輸送協力支援活動等の実績

 平成13年12月2日(日)以降、平成19年8月20日(月)までに実施した協力支
援活動等の実績は以下のとおりです。

1 補 給

補給艦「とわだ」217回(艦艇用燃料)、29回(水)、9回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ときわ」191回(艦艇用燃料)、16回(水)、2回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「はまな」216回(艦艇用燃料)、31回(水)、11回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「ましゅう」99回(艦艇用燃料)、26回 (水)、30回(艦載ヘリ燃料)
補給艦「おうみ」51回(艦艇用燃料)、15回 (水)、12回(艦載ヘリ燃料)

[補給先]
カナダ駆逐艦(43回、3回(艦載ヘリ燃料))、フランス駆逐艦(94回、1回
(艦載ヘリ燃料))、ドイツ駆逐艦(29回、9回(艦載ヘリ燃料))、ギリシ
ア駆逐艦(10回)、イタリア駆逐艦(40回、3回(艦載ヘリ燃料))、オラン
ダ駆逐艦(11回)、ニュージーランド駆逐艦(15回)、パキスタン駆逐艦
(139回、117回(水)、13回(艦載ヘリ燃料))、スペイン駆逐艦(10回)、
イギリス補給艦及び後方揚陸艦等(33回、4回(艦載ヘリ燃料))、
アメリカ補給艦及び駆逐艦(350回、31回(艦載ヘリ燃料))

[回数合計] 774回(艦艇用燃料)、117回(水)、 64回(艦載ヘリ燃料)
[補給量] 約48万KL(艦艇用燃料)、約6430t(水)、約940KL(艦載ヘリ燃料)

2 輸 送
 (1)補給艦「とわだ」による物品の輸送
 (2)掃海母艦「うらが」による被災民救難物資の輸送
 (3)輸送艦[揚陸艦]「しもきた」による建設用重機等の輸送
 (4)イージス護衛艦[イージスシステム搭載型DDG]「こんごう」による
    物品の輸送
    

(統合幕僚監部発表 070823より
 http://www.mod.go.jp/jso/press/p200708232.pdf  )



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◎◎◎ 大臣会見概要 [ http://kohmura.okigunnji.com/ ] ◎◎◎
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■【9月7日防衛省発表 高村大臣会見概要 (10時36分~10時51分)】

大臣会見概要

1 発表事項

 一昨日、補給艦「ましゅう」を視察した際は、防衛記者会の皆さんもたくさ
んご同行いただきまして、ありがとうございました。隊員からも色々話を聞き
ましたが、「地道で継続的なこういった活動が、日本の国際的地位を支えてい
るのだな」と感銘を受けました。私がこの補給活動の意義をもっと国民に知っ
ていただきたいと思いまして、このたび発足いたしました地方防衛局の主催で、
全国7カ所でセミナーを開いて、この活動の意義、或いは隊員の皆さんのご苦
労等を国民の皆さんに少しでも知っていただく、そういう努力をしていきたい。
このセミナーは14日から始めますので、詳しいことはお知らせいたします。

それから、山口県柳井市の三ヶ岳で山林火災が発生しまして、陸自中部方面隊
と空自西部航空方面隊のヘリコプター4機で消火に当たっていたわけでありま
すが、更に今朝、もう1機追加する必要があり、陸自西部方面隊のヘリコプタ
ーを中部方面隊に派遣することにいたしました。このように方面隊を超えて活
動することは、中越地震のような大規模災害のときはよくあることであります
が、そのような場合のみならず国民の身体、生命、財産を守るのに必要であれ
ば、方面隊を超えても、今後ともこういう活動を積極的にしていきたいと考え
ております。

2 質疑応答

Q: まず、台風が来ている中で予定どおり沖縄に行かれるのか、もし行かれ
るのであれば、どういうことをお話しされてきたいとお考えでしょうか。

A: 飛行機が飛ぶ限りまいります。台風が近づいているときに補給艦「まし
ゅう」の視察に行ったときよりも危険はないのだろうと思っております。今回
は、私が初めて沖縄に行くわけですから、「何が何でも説得する」ということ
より、沖縄の事情を見て来たい。特に普天間について、外務大臣時代も一回行
っておりますが、その時は基地の中から町を見るというような感じが主であり
ましたが、今度は町から基地を見てみたい。周辺に住んでいる方達がどのよう
に感じているのかということを見てきたいと思っております。当然、県知事、
名護市長或いは北部の首長の方達ともお会いするわけでありますから、お互い
に意見交換をして、これから、その人間関係が少しでもできれば良いなと思っ
ております。

Q: 次期国会の焦点となりますテロ特措法ですが、新法という話も大きく取
り上げられている中で、継続するための延長法案なのか、新法としてやるのか、
大臣としての方向性はどのようにお考えですか。

A: その方向性は、私が決めるということではなくて、内閣官房を中心に私
も色々と意見を申し上げて決めることになりますが、私が考えているのは、
11月2日以降もこの意義ある活動ができるようにしたいということでありま
して、その手段はあらゆる可能性を考えるということです。それは、我々政府
だけではなくて、国会を運営する方々の意見も聞いて、そして11月2日以降
もこの意義ある活動ができるようにしたいということであります。

Q: 延長法案なのか新法なのかの中身は別にして、もうすぐ国会が始まると
いう中において、法案の煮詰まり具合というか最終調整具合はどの辺りまで来
ているという感じですか。

A: これは、法案取りまとめの中心となっている内閣官房長官の方に聞いて
もらった方が良いと思います。

Q: 自民党で平沼議員の復党問題が取り沙汰されるようになっていますが、
大臣はこの件に関してどのようにお考えでしょうか。

A: 平沼さんが、もし自民党に復帰するのであれば、私個人としては大歓迎
であります。郵政法案という一つの法律で意見は違いましたけれども、それを
除けば、私が見ている限り平沼さんは安倍総理と最も近い考え方の一人だと思
いますし、これからどういう国を作っていくのか、どういう政策を打っていく
のか、力を貸して欲しいということであれば平沼さんに復帰していただくこと
は、未来志向の、これからの政治がどうなっていくかということを考えるなら
ば、私の個人的な考えでありますが、それは非常に良いことだと思います。

Q: 今回の沖縄視察は公式訪問ということですが、前任者の小池さんや久間
さんは非公式訪問で、それはそれでお考えがあったのですけれども、今回公式
にした狙いというか、どういうことで、まず公式で早い時期にということなの
でしょうか。

A: 防衛大臣が公務で沖縄に行くのですから、普通であれば公式ではないの
でしょうか。どういうことで非公式になっているか知りませんが、小池さんは
別の目的で行かれたと聞いていますし、久間さんの場合はどういう事情だった
か私は知りません。ただ、防衛大臣が、普天間移設等について色々お話をした
い、或いは普天間の状況を見てきたいということで沖縄に行くわけですから、
普通でしたら公式ではないかと私は思っています。

Q: 平沼さんの話の関係で、郵政民営化に反対して、現在無所属で落選の方
もいらっしゃいますけれども、そういう方々の復党に関して大臣はどのように
お考えでしょうか。

A: 基本的には反対ではありません。ただ、その後の色々難しい処理が残っ
ていると思いますので、それは党の方でやっておられることだと思いますので、
あまり防衛大臣がコメントするべきことでもないと思います。もうさっきコメ
ントし過ぎたぐらいだと思っています。

Q: 難しい処理というのは選挙区調整のことでしょうか。

A: そういう諸々のことです。

Q: 前執行部は平沼さんに誓約書の提出などを迫りまして、それを平沼さん
が拒否する形で復党がならなかったのですけれども、この時期になってしまっ
たのは少し遅すぎたというか、もう少し早く戻っても良かったのではないかな
という気持ちはありますか。

A: コメントすることは適当でないと思います。

Q: 沖縄の話で、先程「何が何でも説得するわけではない」というお話をさ
れたのですけれども・・・。

A: 「何が何でも説得したいのだけれども、この一回で何が何でも説得する
ということで行くわけではありません」という意味です。

Q: 改めてですが、普天間飛行場の移設に関するお考えとして、県としては
修正を求めていますが、どのようなお話をしていくおつもりでしょうか。

A: 基本的には、私たちは今の日米合意案、V字案、これが自然環境の面、
生活環境の面、実行可能性の面から見てもバランスの非常に取れた合理的な案
であると考えています。これは合理的ではない、変更した方が合理的であると
はっきりした理由があれば別ですが、そういう理由はなかなか考えられないと、
私は現時点では思っています。

Q: テロ特に関して、野党側が自衛隊の活動の情報開示を求めている中で、
大臣は、先日ぎりぎりまで開示したいという考えを述べられていましたが、具
体的にはどこまで開示できるのか。例えば、補給した艦船の名前、時期、補給
した場所等ついて開示するお考えはいかがでしょうか


A: 補給した場所となると非常に難しいと思っています。どこの国の艦船に、
いつ、どのくらい補給したかについては、色々検討していきたい。その中で、
すでに開示されているものもあると承知しておりますが、私自身が詳しく見て、
どこまで開示できるのか検討していきたい。

Q: 具体的には、艦船の名前についてはいかがでしょうか。

A: 今直ちに、できるかできないかは言えません。それは、向こうの国の了
解を取らなければいけないということです。
私一人で勝手に相手国の了解を取
らないで言うことは出来ません。

Q: 了解を取れれば、可能ということですか。

A: 相手国が了解して、私が「それでも公開するな」と言うことは、あり得
ないことだと思っています。

Q: 沖縄訪問の関連ですが、岩国については今のところ訪問される予定、考
えはありますか。

A: 私の地元を先に行くのは、全体にとってあまり良いことではないのでは
ないでしょうか。


⇒作戦展開中の軍部隊の詳細は機密に当たります。
どこでどの部隊がどういう編成・装備で展開しているか?
そんなことを公にし、
敵に塩を送るような国家や軍隊は、古今東西この世に存
在しません。

記者がこんなことを聞いた時点で、わが国に機密保持能力が存在しないことが
バレバレです。彼らと彼らを煽っている勢力の存在は国辱です。


■【9月5日防衛省発表 高村大臣会見概要 (13時32分~13時35分)】

大臣会見概要

1 発表事項
 なし

2 質疑応答

Q: 今日の視察の感想をお聞かせ下さい。

A: 補給に向けた、熟練した技を見せてもらって、大変嬉しく思いました。
記者の皆さんもそうですが、ヘルメットをかぶって、ライフジャケットを着て、
日本に於いてすら、見ているだけでも汗がだらだら出ます。それを灼熱の40
度をはるかに超えるところで、こういう地道で継続的な仕事が、日本の国際的
地位を支えていることなのだと、大変ありがたいことだと思いました。

Q: 正にテロ特の審議を控えているわけですけれども、それについての対応
についてはいかがでしょうか。

A: 野党が参議院で過半数を占めている中で、11月2日以降もこの国際的
に、或いは日本のためにも意義のある活動を継続するためにはどうしても野党
のご理解をいただかないとできませんので、
懇切丁寧に説明して、それは野党
に対しても国民に対しても説明させていただいて、そして何とか11月2日以
降も、この意義のある活動ができるようにしたいと思っております。

Q: 新法という意見も出ているようですが、これについてはいかがでしょう
か。

A: 色々な意見が出ていると思います。色々な意見が出ている中で大切なも
のは何かと言えば、11月2日以降も、この活動を継続できるようにすること
でありますから、あらゆる可能性を追求していきたい。そして、国民にも野党
にも活動の意義を説明していきたいと思っております。

Q: 新法については、失効されてからではなくて、最初から提出する可能性
を大臣は示唆されていますが。

A: あらゆる選択肢があるということを申し上げているので、私はたくさん
ある選択肢の中の、どの方向に行くかということを示唆したことはありません。
あらゆる選択肢があって、内閣官房を中心に検討しているということです。


■【9月4日防衛省発表 高村大臣会見概要 (10時20分~10時32分)】

大臣会見概要

1 発表事項

 明日、私は補給艦「ましゅう」を視察いたします。これは、テロ特措法に基
づいてインド洋に派遣され帰ってきている船ですが、相模湾で洋上訓練をする
状況を視察する一方で、隊員と懇談して色々な意見を聞いてきたいと思ってお
ります。どうぞ多数いらっしゃるよう期待しております。なお、閣議、閣僚懇
では特にご報告する案件はございません。

2 質疑応答

Q: テロ特措法に関連して、昨日講演会で大臣は活動が継続出来るようであ
れば、何でも野党の話を聞くという趣旨の発言をされたかと思いますが、具体
的に野党側にどういう協力を求めていくのか、あるいは野党側が求めている改
善点というかポイントは何だとお考えですか。

A: これは内閣全体で検討中でありますので、私が先走って具体的な話をす
ることは有害な面もありますので差し控えたいと思いますが、私が申し上げた
のは、日本のために、このインド洋における海上阻止活動に従事している艦船
に給油するという、テロに対する闘いの基盤を作るというこの行為は、国際的
にも高く評価されているし日本の国益にもかなうということ、インド洋をテロ
リスト達の自由の海にしてはいけない、日本のシーレーンでもあり、原油はそ
こを通って運んでくるのだと、
日本の国益にもかなうし国際的にも評価されて
いるこの活動を何が何でも続けたいという気持ちを、続けられるのであれば何
でもすると、今具体的にどうするかというのは、これは内閣官房長官を中心に
進めている事でありますから、私が先走ってあれこれ具体的なことを申す立場
にはないと思っております。

Q: テロ特措法に関してなのですが、民主党の小沢代表は国連でオーソライ
ズされた活動しか参加できないという主旨の発言をされていますけれども、こ
うした中で民主党との協議が進むとお考えでしょうか。

A: 私は、小沢党首のお考えというのは、よく分かっているつもりでありま
す。要するに集団的自衛権と集団的安全保障は違うのだということ。みんなが
やる警察活動みたいなものには、日本は参加することが憲法上も許されるんだ
ということを小沢調査会の時から言っておられました。
私も小沢調査会の一員
でありましたから、小沢党首のお考えはよく分かっていると思います。そして
その集団的安全保障というためには、国連のオーソライズということについて、
当時の小沢さんはそれ程拘ってはおられなかったように、私は記憶しています。
そしてテロ特措法については、私は広い意味での国連のオーソライズがあると
思っています。9.11を国際社会に対する脅威と認定し、それに対しての闘
いに加盟国は参加するようにという、そういう主旨の数次の国連決議があるわ
けですから、
そういう意味で私は、お墨付きをいただいているというふうに思
っております。もう少し具体的にこの作戦についてというのを、現時点での小
沢党首は要求しているように見えますがそういうところについてもお考えをよ
く聞いていきたいと思っております。

Q: 現状で民主党の小沢さんがおっしゃっているISAFの活動は、いわゆ
る治安活動になると思うですが、今の自衛隊の想定として出来るのでしょうか。

A: まだ、具体的に検討に入っておりませんので何とも言えませんが、直感
的にいえば、なかなか難しいと思います。例えば、時々いわれるヘリで補給と
いうのは、イラクにおける現在行っている輸送活動に比べてはるかに危険が大
きいのではないかと直感的には思っています。

Q: ISAFの治安活動いわゆる陸上自衛隊による活動だと思うのですが、
PKO法の絡みもあって戦闘地域・非戦闘地域の絡みもあると思うのですが、
その辺も含めて難しいということでしょうか。

A: 直感的には難しい。まだ、具体的な検討に入ってないので、確実なこと
は言えませんが、それよりもより多くのニーズがあり、国際的に期待され、そ
して自衛隊としてやりやすい活動が今のインド洋における洋上補給活動である

という確信を私たちは持っていますので、この活動を続けたいという強い気持
ちを表すために続けられるのであれば、なんでも可能性を追求したいという言
葉が出てきている訳であります。

Q: その際に、期限延長のための改正案ではなく、新法で対応すべきという
意見もあるようですが、これについてはどのように。

A: 今、個人的考えを申し述べるのは必ずしも適当ではなくて、まさに官房
長官を中心に、外務大臣と私も含めて検討中であるというふうにご理解をいた
だきたい。活動が継続できるようにあらゆる可能性を追求し、その中でこれか
ら具体的に決めていくということです。


◎◎◎ 編集雑記 ◎◎◎
アンケートへのご協力ありがとうございました。
いただいたご意見を参考に、今号から「防衛省への要人訪問記録」を廃止しま
した。今後も少しづつ変えてゆく予定です。

(おき軍事)

配信元:おきらく軍事研究会
   ☆ 発行責任者:エンリケ航海王子
 転送はご自由にどうぞ。どしどし転送してください。
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 まぐまぐ → http://www.mag2.com/m/0000049253.html

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ゴラン高原でも平和のために日本の自衛隊は働いている。

そういうことは、一般人は普段、忘れているから、

こういうメルマガで自衛隊の活動を知ることができるのは

いいことだと思う。地震がきた時、どう国民を救済するか

などの訓練もしてくれているし、山火事があったら

ヘリで消火活動をしている。

阪神大震災の時に、神戸で火事が起こったのに、

どうしてヘリが出動してくれなかったんだろう。

当時の民主党の首相の村山氏が、自衛隊に何も要請しなかったから

神戸の町は焼けたんだよね。

なぜ、村山氏は、自衛隊のヘリに消火活動を要請しなかったんだろう。

村山氏は、自衛隊員の姿を見るのも嫌だったのかな。

それとも、単に無能だったからかな。初めての出来事で

どうしたらいか、パニック状態になって

ぼおっとイスに座っていたのだろうか。何をしていたんだろう。