昔、台湾は本当に50年間、日本だったのに、今の日本人は知らない!!
【読者便り】台北で『開運!なんでも鑑定団』
中西 功(台北在住)
8月27日、台北の円山大飯店でテレビ東京で放送されている『開運!なんでも
鑑定団』の一コーナー『出張!鑑定団』の収録が行われました。
番組スタッフによると、9月下旬に放送される秋のスペシャル番組のための収録
だということなので、皆様時間がある方はごらんになってください。
放送前のため、具体的な収録内容についての記載は控えますが、収録中進行の
住田隆さんから日本人として悲しくなる言動がありました。
76歳の台湾人男性がお宝を持って壇上に上り、住田氏と会話をしている最中、
男性の「私は14歳まで日本人だった」との発言に対し、住田さんはこの発言の
意味を理解せずに「どこにでもこのような人はいる」と、男性がおかしなことを言って
いるような応対をしたことです。
この発言が出た瞬間、私は怒りを覚えると同時に、会場内のすべての台湾人の方
に対して申し訳ない気持ちになり、日本人として悲しくなりましたが、家に帰り落
ち着いて考えてみれば住田さんにすべての責任を押し付けるのはいささか無茶だというこ
とに気づき、少し冷静になりました。
思えば私の学生時代、日清戦争で日本が台湾と遼東半島を獲得したことを習った
記憶はありますが、当時台湾が日本になったという認識はまったくありませんでした。
まして多くの台湾の方が志願兵として日本のために戦ってくださったことなど、
台湾に興味を持って初めて知ったことです。
こうした日本の教育環境を鑑みるに、住田氏の発言は極めて一般的な日本人の感
覚に基づいたものだといえるのかもしれません。
(台湾での収録なのだから少しは歴史を勉強してから来いという気持ちはありま
すが)
おそらくこの住田氏の発言は良識ある製作スタッフによりカットされ、視聴者の
目に触れることはないと思われますので、楽しみに放送日をお待ちください。
ともかく、『あいのり』しかり、『なんでも鑑定団』しかり、台湾で日本の番組
が収録され、多くの日本人に台湾が身近になることは喜ばしい限りであり、また日本人の間違った歴史認識もこのようなことがないと指摘できないのですから、これからもどんど
ん台湾に来てもらいたいものです。
テレビ東京に対しては、番組HPの意見欄に下記のとおりトーンを落として
極めて冷静に意見しました。
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現在台北に住んでおり、昨日収録があった『出張!鑑定団in台湾』を見学に行き
ました。台湾が好きな日本人として、台湾で日本の番組収録が行われることにとても感激
して円山ホテルへ行き、とても楽しく拝見いたしました。ありがとうございます。
ただ、2人目の鑑定依頼人(インリンさんを入れると3人目)の台湾人男性が
「14歳まで日本人だった」と言った時、住田隆さんが意味を理解せず
「このような人はどこにでもいる」というようなことをおっしゃい、男性がおか
しなことを言っているような受け答えをしてしまったのは日本人として恥ずかしく思いました。
台湾は50年間日本だったため、多くのお年よりは「私は○○歳まで日本人だっ
た」とよく言います。過去日本人であったことに対して嫌がるどころか胸を張って堂々
と発言してくださる台湾の方に対して、あの発言は知らなかったといってもあまりに失礼な発言ではないでしょうか。今後同じ過ちを繰り返すことのないようよろしくお願いいたします。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe
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