米、曲がり角の福音派 政治に一定の距離、大統領選に影響も
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▼2004年の前回米大統領選で共和党のブッシュ大統領再選に大きな役割を果たしたキリスト教福音派に今、変化が訪れている。礼拝は家庭で…勃興する「ハウス・チャーチ」(Iza)
■米、曲がり角の福音派
■政治に一定の距離、大統領選に影響も
2004年の前回米大統領選で共和党のブッシュ大統領再選に大きな役割を果たしたキリスト教福音派に今、変化が訪れている。福音派を特徴付けた巨大教会のメガチャーチが曲がり角を迎え、代わりに既存の教会には行かず家庭で礼拝を行う「ハウス・チャーチ」が勢いを伸ばしているのだ。政治にも一定の距離を置こうとするこの新世代の動向は08年の次期大統領選の行方とも無関係ではない。(ロサンゼルス 松尾理也)
≪親密さ≫
「この1週間、最も辛かったことを話してください」-。カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)近くのアパートの一室。同校を卒業したばかりの台湾系米国人、ケイレブ・リンさん(22)は礼拝に集まった15人の参加者に声をかけた。中のひとりがやや感傷的なメロディーでギターをつま弾いている。質問は、内面を告白して、より親密な関係を築く目的だったのだろう。それに促され、参加者は思い思いに語りだした。 リンさんはロサンゼルス市内でコンピューターのシステム・エンジニアとして働いており、牧師ではない。だが、UCLA在学中から熱心なクリスチャンとして学生の間にネットワークを広げ、現在、仲間を集めて自宅で礼拝を主宰している。 リンさんは聖書を字句通りに信じる福音派で、巨大施設に大人数を集めて説教を行うメガチャーチにも参加したことがある。今、自宅の一室で礼拝を主宰する理由について、「より濃密な関係を求めてのこと」と話す。 「メガチャーチでは結局、誰とも出会わず終わってしまうことも多い。僕たちはもっと実質的なつながりを求めている」(リンさん)
≪福音派の内実≫
リンさんのグループは既存の教会組織には属していない。「ハウス・チャーチ」運動の推進団体である「有機教会」(カリフォルニア州ロングビーチ市)の代表、ニール・コールさんを「精神的指導者」と呼んでいる。コールさんはロサンゼルスのメガチャーチの職員を務めた後、100人程の規模の教会の牧師を8年務め、その後、「有機教会」を始めた。「米国における宗教集団としての福音派の内実が、決して健全なものではなかったからだ」と語る。「次々にメガチャーチが生まれ、福音派が成長しているように見えた裏で、小規模な教会が消えていった。信者の奪い合いに過ぎなかったんだ。それに、大組織の中では人々は疎外される。少なからぬ信者が不満を持っていた」(コールさん)宗教に関する世論調査機関、バーナ・グループ(同州ベンチュラ市)の06年の調査によると、米国の成人男女のうち、これまで何らかの形で教会ではなく家庭での礼拝を経験したことがある人の総数は7000万人にも上るという。代表のジョージ・バーナ氏は「25年までに米国で教会に通う人口は今の半分に落ち込むだろう」と予測する。
≪08年に向けて≫
04年大統領選当時、わが世の春を謳歌(おうか)していた福音派は今、転機を迎えているのかもしれない。米紙ニューヨーク・タイムズは5月、キリスト教右派指導者として共和党との強い結びつきが指摘されてきたジェリー・ファルウェル師の死去を受けて、「保守的なキリスト教信者層を共和党に結びつけていたこれまでの福音派指導者は退場し始め、党派的態度をよしとしない新世代が登場しつつある」と指摘した。同紙によると、新世代の福音派の特徴は、中絶や同性婚など保守とリベラルの対立軸となる問題よりも、地球温暖化やエイズ、人権といった双方に共通する問題に力を入れる点にあるという。実際、コールさんは「政治よりむしろ、人々の内面の変化にかかわっていくのに興味がある」と、政治と深くかかわらない姿勢を鮮明にする。リンさんに至っては、ロスというリベラル寄りの風土、アジア系という事情もあるにせよ、民主党支持を公言している。福音派が共和党を下支えしてきた構図は今、着実に変化しつつある。ただ、その先の姿はまだはっきり見えてこない。米公共ラジオ(NPR)は「08年大統領選に向け、白人福音派層の約40%はまだ政治的態度を決めていない」としている。
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【用語解説】福音派
キリスト教プロテスタントのうち、(1)聖書に書かれてある言葉を文字通りに解釈し、間違いが含まれていないと信じる(2)キリスト教によって救われたり再生したりしたと感じる宗教体験(ボーン・アゲイン)を持つ-などの傾向を持つ人々を指す。米CNNテレビの出口調査によると、2004年の大統領選で、キリスト教プロテスタントの59%、中でも福音派の78%が共和党のブッシュ大統領に投票したとされる。大規模な布教活動に積極的で、テレビやラジオの訴求力に着目した大衆伝道や、布教にマーケティングの手法を導入したメガチャーチ運動を通じ、巨大な動員力を実現している。
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★メガチャーチが敬遠され始めると大票田では無くなる。ハウスチャーチというこじんまりとしたグループ化した出前説教が主流なのですか・・。
福音派と共和党(中でも親イスラエル勢力とネオコン派)の関係は、自民党と某学会の関係に例えることができます。(アメリカで進化論教育や中絶問題があれほどの大騒ぎになるのは、つまるところ保守政党の選挙を支える福音派の方針が反映されてのことである)
共和党という政党は、これ以外にも各地の商工会議所などを通してアメリカの地方財界も押さえていますから、組織力が強く、本来ならば民主党ごときに負けるはずがないのです。
しかし、いま、その共和党のドブ板選挙の最前線を担う福音派に変化がおきている、というのです。
これは、学会員ではないナンミョー信者が出現しだしたというに等しいです。
事実だとしたら、次の大統領選挙では、共和党候補の当選確率は更に低下することになりそうです。
また、こうした考えの組織化されていない福音派信者が増えるということは、イスラエルとアメリカのシオニストロビーにとっても悪夢でしょうね。
パレスチナ人と連帯しよう!などと叫ぶ福音派なんて、法輪功をしている中国共産党員を見つけたというような話です。信じられません。
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わたしは、親イスラエル勢力とネオコン派は、
もともとクリスチャンらしくない団体だと思っている。
だから、福音派の一部が、政治と関係なく、慎みを持って
小さな教会を作って集まる方が、聖書的だと思っている。
しかし、イスラエルを支持しないで、パレスチナ人と連隊しよう!
などという団体は、頭が変な団体だ。イスラムを支持するなんて、
すでに、聖書から離れている。
クリスチャンは、たとえ、イスラエル人が、イエス・キリストを
救い主だと信じなくても、イスラエルを保護しないといけない。
だって、聖書を書くように選ばれた民族だし、イスラエルは
あとで、オリーブ山に降りてこられたイエス・キリストに
救われるのだから。
アメリカのクリスチャンには、いろんな人がいるので、
まとめて「こうだ。」とは、言えない。
この間会った英語の先生方は韓国系だったが、
すごくいい人たちだった。
韓国人というよりも、イエス・キリストを信じているという部分で、
思想も性格も、お互い似ていて、
そんなに国の違いは感じなかった。兄弟姉妹のように、
すぐ、仲良くなれた。by日本のお姉さん