反米の砦・上海協力機構の求心力=必読!!=
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【ロシア政治経済ジャーナル】NO473反米の砦・上海協力機構の求心力
★世界では一極主義 対 多極主義の戦いがつづいています。
byようちゃん
8月17日、多極化推進の中心組織・上海協力機構(SCO)の首脳会談
が行われました。
そこで今回はSCOについて考えてみましょう。
▼SCOの歴史
まず基本から。そもそも上海協力機構(SCO)って何でしょう?SCOは01年6月15日に創設されました。
加盟国は、中国・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタン。経済・安全保障・文化面などの協力を推進する、総合的地域協力組織。定期的に首脳・外相・国防相・経済関係相等の会談が開かれています。SCOの動きが活発化したのが05年。何が起こったのか?
アメリカは03年から、旧ソ連諸国でカラー革命を起こすようになりました。
03年末グルジア、04年末ウクライナ、05年3月キルギス。キルギスはSCOのメンバーです。革命で追い出されたキルギスのアカエフ前大統領はなんと言っているか?政変では米国の機関が重要な役割を果たした。半年前から米国の主導で『チューリップ革命』が周到に準備されていた」(時事通信05年4月7日)
この革命は中国・ロシアおよび中央アジア諸国首脳を恐怖させました。なぜか?まずアメリカはなぜ中央アジアを重要視しているのか、考えてみましょう。「資源。」
自国の石油が後10年で枯渇するといわれるアメリカ。中央アジアには、石油・ガスがたっぷりある。そして、中央アジアはロシアの南隣、中国の西隣に位置している。ライバル中国・ロシアを封じこめるのに、メチャクチャ重要な場所にあるのです。
アメリカは、アフガン戦争時、キルギスやウズベキスタンにちゃっかり米軍を駐留させ、そのままいすわってしまった。
さらにキルギスで革命を起こした。ロシアにとって、旧ソ連(つまりロシアの旧植民地)中央アジアに米軍がいて、親米反ロ傀儡政権が樹立されていく状況は容認できません。
中国にとって、自国の西隣に米軍が駐留し、なおかつ中央アジアの資源を支配しようとしているのも容認できない。
当の中央アジア諸国はどうなのか?
これは、01~05年まで米中ロの間をウロウロしていたのです。「誰とつきあうのが一番儲かるのかな?」ということ。ところが、キルギスで革命が起こった。その直後に、今度はウズベキスタンで革命未遂があった。中央アジア諸国は、欧米の基準では全て独裁国家。それで、「アメリカとつきあってると、いつ革命起こされるかわからないぜ~!」と独裁者は恐怖した。そして、中国・ロシアは、同じ独裁国だから、革命も起こさない。これからはアメリカを捨てて中ロにつこうということになった。05年7月5日、カザフスタンの首都アスタナでSCOの首脳会議が開かれました。ここで、「アスタナ宣言」が採択されます。
アスタナ宣言は、中央アジア駐留米軍の撤退を要求しました。
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キルギスのトップは、アメリカを裏切った。この首脳会議では、もう一つ歴史的な決定がなされています。
イラン・インド・パキスタンが準加盟国として承認されたのです。
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06年6月15日、上海でSCO創設5周年を記念する首脳会議が開かれました。アフマディネジャドは、SCOエネルギー相会議をイランで開催することを提案。そして、「SCOを強化し、他国による内政干渉や脅しに対抗すべきだ」とアメリカを牽制します。プーチンはこの時、加盟国でエネルギー協力を強化する、「SCOエネルギークラブ」創設を提唱。首脳会議は「5周年宣言」を採択しました。宣言は「政治体制の違いを内政干渉の口実にしてはならない」「中央アジア各国政府の安定維持の努力を支持する」と明記しています。これは、「中国とロシアは、中央アジアの独裁者達をアメリカのカラー革命から守る」と宣言しているのです。もう一点、この首脳会議の重要な内容は、「準加盟国の正式加盟手続き」が開始されたこと。
▼SCOの現状
さて、今年は8月16日にSCOの首脳会議が、キルギスの首都ビシケクで開かれました。今年の特徴はなんだったか?
1、増える参加国
参加国が増えた。まず、加盟国の中ロ・中央アジア4カ国。そして、準加盟国イラン・モンゴル.・インド・パキスタン。
招待国、トルクメニスタン・アフガニスタンの大統領が参加。トルクメニスタンは、中央アジアの世界的ガス大国。)どんどんSCOに関わりたい国が増えている。
2、ビシケク宣言を採択
内容をピックアップしてみましょう。「現代の安全保障に対する脅威と挑戦には、一方的行動でなく調和の原則と多国間メカニズムで対処すべきだ」つまり、アメリカのイラク攻撃型ではなく、北朝鮮の6カ国協議型で安保問題を解決するべきだと。こうなると、アメリカはイランを攻撃できませんね。中ロが必ず反対しますから。「すべての国には歴史的経験と国情に応じた独自の発展路線が保障されるべきだ」つまり、「アメリカ型自由民主主義」を世界に押し付けるな!ということ。アメリカは、「革命」と「戦争」により、自国の価値観を押し付けます。
3、初の合同軍事演習
一番大きな出来事はこれでしょう。SCOの合同軍事演習は初めてです。【モスクワ=遠藤良介】ロシアと中国、中央アジアの6カ国で構成する上海協力機構(SCO)の首脳らは17日、ロシア中部ウラル地方のチェリャビンスク州でのSCO初の合同軍事演習を視察した。」
(産経新聞8月18日)「首脳らが17日に視察した合同演習には中露を中心に約6000人が参加。この日はテロリストに占拠された都市を解放する想定で演習が行われた。ラブロフ露外相は同様の軍事演習が今後も継続されるべきだとの考えを示し、軍事協力の深化に期待を示している。」(同上)前々号でも書いたように、ロシアはSCOを「反NATO軍事ブロック」にしたい。そして、SCOの合同軍事練習は、定期的に実施される方向です。
▼SCOの求心力
既述のようにSCOに関わる国は増加しています。理由はなんでしょうか?
まず経済的理由。(儲かる)
SCO加盟国の中国・ロシア・カザフスタン・そして準加盟国のインド。これは世界経済の成長センターです。
次に資源。SCOのロシア・カザフスタン、準加盟国のイラン、招待国のトルクメニスタンは、世界的資源大国。
これから、石油は枯渇する方向ですから、どんな国も資源国との関係を良好に保つことが重要。(日本は?)
さらに軍事的理由。ロシアから西を見れば、アメリカが東欧MD配備を進めている。さらに、ロシアの隣国ウクライナやグルジアをNATOに加盟させようとしている。中国は、日本・台湾・韓国・フィリピンなど親米国家に囲まれている。さらに、中央アジアの独裁者たちは、アメリカによる革命を恐れている。SCOが安全保障面の協力を強化せざるを得ない理由がわかります。
▼反米多極主義としての、SCOの価値観
とはいえ、一番重要なのはSCOの価値観でしょう。中国・ロシアのトップは、「SCOの目的は世界の多極化を進めることだ」としばしば発言しています。多極化を進めるというのは、別の言葉で「アメリカの一極世界をぶち壊す」ということでしょう。ではアメリカの一極支配とは何なのか?アメリカは「普遍的価値観を受入れろ!」と主張しています。
価値観とは何か?
政治的には「自由民主主義」。経済的には「古典派資本主義」「市場経済」。宗教的には、「キリスト教」でしょう。
最後はよくわからないかもしれませんが、ブッシュは「神の命令でアフガニスタンとイラクを攻めた」と断言しています。
ところで皆さん、「一番嫌われる人」ってどんな人ですか?そう、「自分の価値観を押しつける人」ですよね。
アメリカの価値観、いいんですよ。私だって、自由民主主義で資本主義がいいと思います。でも、アメリカは他国に価値観を押しつけるでしょ?ここ数年の民主化実績を見ると、ユーゴ・アフガン・イラク・グルジア・ウクライナ・キルギス。
失敗した例は、ベラルーシ・ベネズエラ等々。(もちろん、真の動機はドル体制の防衛だったり、資源確保だったりするのですが、複雑になるので触れません)つまり、「戦争」(ユーゴ・アフガン・イラク)と「革命」(グルジア・ウクラナ・ キルギス)によって、自国の価値観を押しつける。こうなると、アメリカと価値観が違う国々は、全部反米になります。しかし、今までは反米勢力をまとめあげる組織がなかったのですね。100カ国以上が参加する非同盟諸国会議もありますが、現実的力がない。それで中ロは、SCOをアメリカとは正反対の価値観でまとめあげることにした。どういうことか?
●政治的にアメリカは、「自由民主主義」。SCOは、「政治体制はどうでもいい」。まず、加盟国は全部独裁国家。準加盟国には、インドのような民主主義国家もいれば、イランのような独裁国もいる。
要は、「どうでもいいです」ということでしょう。
●経済的にアメリカは「古典派資本主義」「市場経済」。SCOは、「経済体制はどうでもいい」。
加盟国を見ると、国家が経済に重要な役割を果たしている「国家資本主義」的国が多い。
●宗教的にアメリカは、「キリスト教」。SCOは、「宗教はどうでもいい」。加盟国を見ると、中国は共産主義、唯物無神論。ロシアは、キリスト教。(ロシア正教)中央アジア諸国は、イスラム。また、準加盟国を見るとインドはヒンズー教。モンゴルはチベット仏教。パキスタン・イランはイスラム。つまり、SCOには、無神論・キリスト教・イスラム教・仏教の国々がいる。
要するに「宗教はどうでもいいです」ということでしょう。
SCOの理念を一言でいえば、「多様性を容認し、実利に基づいて共生していきましょう」(^▽^)
となる。なんか、中国とロシアがいうとウソっぽいですが。。。
両国がすばらしいからこうなったのではありません。アメリカに対抗する思想として、自然に出てきたのです。
大王(劉邦)は要するに項王(項羽)と反対のことをなさればよいのです。天下に武に長けた者があればどんどん任用されよ。功をたてれば、惜しみなく天下の町をおあたえなされ。さすれば、項王の悍強はついにみずから折れざるをえません」
(司馬遼太郎 「項羽と劉邦」←(北野10回読んだ傑作です。)
上 http://
中 http://
下 http://
軍事の天才韓信が劉邦に献策した言葉)
こういう中国とロシアの外交が着々と成果をあげていること、SCOの影響力拡大からもご理解いただけるでしょう。
一方、(項羽のように)軍事力に頼るアメリカの威信は失墜してきています。
[ブッシュ大統領は世界の脅威2位]英紙の世論調査
【ロンドン=本間圭一】ブッシュ米大統領が、北朝鮮の金正日総書記やイランのアフマディネジャド大統領よりも、世界平和の脅威だ――。3日付の英紙ガーディアンは、世界の指導者で誰が平和への脅威になっているかに関して聞いた世論調査でこうした結果が出たと1面トップで報じた。 調査は、英国、カナダ、イスラエル、メキシコの4か国でそれぞれ約1000人を対象に世論調査機関が実施した。 英国民を対象とした調査によると、最大の脅威とされたのは国際テロ組織アル・カーイダ指導者、ウマ・ビンラーディンで87%。これに続いてブッシュ大統領が75%で2位につけ、金総書記69%、アフマディネジャド大統領62%を上回った。ビンラーディンは他の3国でもトップとなった。」(読売新聞) -06年11月4日」
調査が実施されたのは、英国・カナダ・イスラエル・メキシコで親米国家。それでこの結果ですから、他の国で調査されればどうなることやら。ちなみに、日本はアメリカの真似をして、「『自由』や『民主主義』など『普遍的価値』をひろげる」のが外交の基本方針になっていますね。また、「これは日本が昔からやってきたことに名前をつけただけだ」そうです。もちろんこれはウソ。(^▽^)
日本の対中国ODAは民主主義をひろげるため?日本の対北朝鮮コメ支援は民主主義をひろげるため?日本が独裁の中東産油国と仲良しなのは、民主主義をひろげるため?事実をいえば、日本は中ロよりも早く、「政治・経済体制にかかわりなく、すべての国と仲良くし、支援する」という共生外交を展開していた。
中ロは、日本のすばらしい外交方針をパクったともいえるのです。当の日本は今になって、世界一嫌われているアメリカの外交方針をマネしようとしている。皆さんこの点どう思われますか?では日本はどうすればいいのでしょうか?メルマガでは長くなりますので、書ききれません。
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ようちゃんの意見。↓
★昨日解答は掲載しました!もう一度読み直してくださいね。桜井よし子のブログです! 覇権の意思の強固なる統治力がある国家と金愚金腐の民主政治の差ですね。日本の外交は全方位外交というモノで商人国家なので,世界中のどこの国とも等距離の敵対国を作らず,「もっぱら 揉み手と笑顔で,顧客の要望を受け入れ,互換貿易を行う」という姿勢ですが,行き過ぎて,媚中,媚韓外交と親米ポチ外交とが 常識的に居座って綱引きをしてるのですが・・・・。
自分の足で立つ。
自主防衛,自主外交に乗り出すより選択肢は無いのです。米国は間接統治でで満足でしょうが, 中国や韓国の方は日本の領土そのものも欲しています!飲料水すら不足する環境劣悪な領土から,エリートや富裕層は日本へ移動して来る事を考えてるでしょう!!
そうすると日本ではチベット化が起きます。
圧倒的な人口数量で,
中国の言語,風俗,文化が
日本の少数の言語も文化も破壊するし,
女性には強制的な避妊手術を励行して
民族抹殺を実行するでしょう!!