イランが危ない!中東大戦争の可能性
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▼イランが危ない!中東大戦争の可能性(米流時評)
中東危機:イラクにムクタダ、レバノンにヒズボラ、ガザにハマス
バラク前首相も危惧するイスラエル対イラン「中東大戦争」の可能性
米国がクリントン大統領時代にイスラエルの首相を務めたエフド・バラク氏は、今月10日にフランスのメディアのインタビューに答「ここ30年間でもっとも危険な状況が、イスラエルを取り巻く中東に出現している」と述べ、一触即発の好戦的なムードがイランからもイスラエル側からも看てとれると率直に語っていた。
レバノン侵攻は前哨戦
バラク氏と同じ悲観的観測をとる識者は、特に西側の外交・軍事評論家に多く見られる。昨年夏のレバノン戦争は、イランやシリアの軍事設備の配置状況や、対応速度を観察するために両サイドの手の内を詮索する「中東大戦争へ向けての戦略的前哨戦」だったと私は診ている。イスラエル軍は周到なゲリラ戦に長けたヒズボラを相手に、結果的に勝利を納めることはできなかったが、軍事上のデータはしっかりインプットできたはずだ。情報取得の対象は、ヒズボラよりもむしろその背後に連なるシリアであり、イランであったからだ。(写真はイラン国内の核施設配置図)
アフマディネジャド VS ネタニヤフ
問題は、シャロン路線を引き継いで、なるべくならパレスチナと協調をという「先代のシッポ」がついたままの、煮え切らないオルメルト首相の存在だった。しかし、今月初めにイスラエルの総選挙で、タカ派の旗手ベンヤミン・ネタニヤフが、圧倒的優位で次期首相に復帰当選してしまった。これでアフマディネジャドと真っ向からぶつかる「イスラエルVSイラン」というとんでもない宿敵カードが、中東と言うテーブルにそろったことになる。当初から読めていた結果とはいえ、バラク氏も青くなるわけである。
イランの精鋭部隊をテロ認定
一方米国では金曜に、イスラエルに対して向こう10年間に300億ドル(約3兆6千億円)の軍事費援助を約束した。その2日前には、ブッシュ政権はイランの革命政府軍=Revolutionary Guard の精鋭隊「Qods/Quds=コッズ/カッズ」を、国務省(米国の外務省)のテロリストグループ認定のブラックリストに載せると発表した。
ご存知の通り、米国は現在戦時国家である。しかし、その戦争の正式名称は「イラク戦争」ではない。「War on Terror」である。対テロリズム戦争の一ステージとしての「War in Iraq」という仕組みである。当初から拡大解釈を意図して付けられた名称だと批判があがるのも無理はない。つまり、9/11以降テロリストと認証された人物・国家に対しては、米国は敵性国家として即時対応する「殺しのライセンス・侵攻の事由」を持つのである。
米国と中露の臨戦態勢
米国は、イランをイラク紛争の陰の犯人に仕立てようとして、目下躍起である。ほとんど連日のごとく、イラク駐留軍の記者会見でイラン製の爆発物をその証拠品としてメディアに披露している。もし米軍が、ホルムズ海峡に随時待機している米海軍USSステニス以下の、艦隊の空母から爆撃機を飛ばし、西隣のイラクと東隣のアフガニスタンから陸軍や海兵隊がイランへと侵攻するとしよう。(そういう体勢はすでに整っている) その場合には事前の段階で、ロシアがだまってはいない。先週末の中ロ合同の実戦演習は、もはや絵空事ではなくなってきた中東大戦争の、米国と友軍国への牽制のステージングだったのだろう。
イスラム急進派軍団の台頭
イラクでの紛争の焦点、ムクタダ・アルサドルのシーア派をバックするイラン。イスラエルとガザ・パレスチナのハマスとの小競り合い。さらにイスラエルは、レバノンのヒズボラに対しても、昨年の紛争の復讐という可能性も考えうる。アルカイダはならず者に過ぎない。恐怖を武器に一時的にはびこっても、住民の支持がなければ長くは続かない。しかし、ムクタダもハマスもヒズボラも、イスラム教のドグマとオイルマネーからの潤沢な支援資金を基盤に、現実の政府以上の実質的「行政」を仕切っているので、正規の腐敗した政権に対する失望の裏返しとして、住民の支持はどこでも非常に高い。
戦争回避の冷静外交を
これだけ米国の敵がそろってしまうと、撤退を意図しないブッシュ政権(=ネオコン)は、イスラエルを盾にして武力行使に走ろうとしているように見える。イラク、イラン、レバノン、ガザ.... 紛争のきっかけは、どこにでも転がっている。どちらかが引き金を引く前に、シリアのアサド大統領や英国のブレア前首相などの、外交手腕に長けた大人のディプロマットが、戦争を引き止める予防の会談に巡業してくれることを祈るばかりである。
【米国時間 2007年8月19日 『米流時評』ysbee】
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バラク前首相も危惧するイスラエル対イラン「中東大戦争」の可能性
米国がクリントン大統領時代にイスラエルの首相を務めたエフド・バラク氏は、今月10日にフランスのメディアのインタビューに答「ここ30年間でもっとも危険な状況が、イスラエルを取り巻く中東に出現している」と述べ、一触即発の好戦的なムードがイランからもイスラエル側からも看てとれると率直に語っていた。
レバノン侵攻は前哨戦
バラク氏と同じ悲観的観測をとる識者は、特に西側の外交・軍事評論家に多く見られる。昨年夏のレバノン戦争は、イランやシリアの軍事設備の配置状況や、対応速度を観察するために両サイドの手の内を詮索する「中東大戦争へ向けての戦略的前哨戦」だったと私は診ている。イスラエル軍は周到なゲリラ戦に長けたヒズボラを相手に、結果的に勝利を納めることはできなかったが、軍事上のデータはしっかりインプットできたはずだ。情報取得の対象は、ヒズボラよりもむしろその背後に連なるシリアであり、イランであったからだ。(写真はイラン国内の核施設配置図)
アフマディネジャド VS ネタニヤフ
問題は、シャロン路線を引き継いで、なるべくならパレスチナと協調をという「先代のシッポ」がついたままの、煮え切らないオルメルト首相の存在だった。しかし、今月初めにイスラエルの総選挙で、タカ派の旗手ベンヤミン・ネタニヤフが、圧倒的優位で次期首相に復帰当選してしまった。これでアフマディネジャドと真っ向からぶつかる「イスラエルVSイラン」というとんでもない宿敵カードが、中東と言うテーブルにそろったことになる。当初から読めていた結果とはいえ、バラク氏も青くなるわけである。
イランの精鋭部隊をテロ認定
一方米国では金曜に、イスラエルに対して向こう10年間に300億ドル(約3兆6千億円)の軍事費援助を約束した。その2日前には、ブッシュ政権はイランの革命政府軍=Revolutionary Guard の精鋭隊「Qods/Quds=コッズ/カッズ」を、国務省(米国の外務省)のテロリストグループ認定のブラックリストに載せると発表した。
ご存知の通り、米国は現在戦時国家である。しかし、その戦争の正式名称は「イラク戦争」ではない。「War on Terror」である。対テロリズム戦争の一ステージとしての「War in Iraq」という仕組みである。当初から拡大解釈を意図して付けられた名称だと批判があがるのも無理はない。つまり、9/11以降テロリストと認証された人物・国家に対しては、米国は敵性国家として即時対応する「殺しのライセンス・侵攻の事由」を持つのである。
米国と中露の臨戦態勢
米国は、イランをイラク紛争の陰の犯人に仕立てようとして、目下躍起である。ほとんど連日のごとく、イラク駐留軍の記者会見でイラン製の爆発物をその証拠品としてメディアに披露している。もし米軍が、ホルムズ海峡に随時待機している米海軍USSステニス以下の、艦隊の空母から爆撃機を飛ばし、西隣のイラクと東隣のアフガニスタンから陸軍や海兵隊がイランへと侵攻するとしよう。(そういう体勢はすでに整っている) その場合には事前の段階で、ロシアがだまってはいない。先週末の中ロ合同の実戦演習は、もはや絵空事ではなくなってきた中東大戦争の、米国と友軍国への牽制のステージングだったのだろう。
イスラム急進派軍団の台頭
イラクでの紛争の焦点、ムクタダ・アルサドルのシーア派をバックするイラン。イスラエルとガザ・パレスチナのハマスとの小競り合い。さらにイスラエルは、レバノンのヒズボラに対しても、昨年の紛争の復讐という可能性も考えうる。アルカイダはならず者に過ぎない。恐怖を武器に一時的にはびこっても、住民の支持がなければ長くは続かない。しかし、ムクタダもハマスもヒズボラも、イスラム教のドグマとオイルマネーからの潤沢な支援資金を基盤に、現実の政府以上の実質的「行政」を仕切っているので、正規の腐敗した政権に対する失望の裏返しとして、住民の支持はどこでも非常に高い。
戦争回避の冷静外交を
これだけ米国の敵がそろってしまうと、撤退を意図しないブッシュ政権(=ネオコン)は、イスラエルを盾にして武力行使に走ろうとしているように見える。イラク、イラン、レバノン、ガザ.... 紛争のきっかけは、どこにでも転がっている。どちらかが引き金を引く前に、シリアのアサド大統領や英国のブレア前首相などの、外交手腕に長けた大人のディプロマットが、戦争を引き止める予防の会談に巡業してくれることを祈るばかりである。
【米国時間 2007年8月19日 『米流時評』ysbee】
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「レバノンのヒズボラに対しても、昨年の紛争の復讐という
可能性も考えうる。」と、書いているが、わたしは
それは無いと思う。イスラエル軍のトップには、拉致されたイスラエル
兵の奪還のために始めた戦争を後悔している人もいる。
レバノンが、イスラエルが思ったよりも、ずっと強かったことも、
イスラエルは学んだ。イスラエルは、しばらく戦争はしたくないはず。
ヒズボラは、レバノンにいついて、レバノンを戦場にする事を平気な
テロリスト集団だ。レバノン人はヒズボラに乗っ取られていても、
何もできない。弱い国は、外国から来たテロリスト集団の基地に
なりやすいということだ。独立国は弱くてはいけない。
まわりに敵がいない国なら、弱くてもいいと思うけど、何か
会った時に、抵抗できない。by日本のお姉さん