本来、マーケットというものは、間歇的に行き過ぎが生じるものです。
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<8月21日>(火)かんべえの不規則発言
〇夏休みを取る直前に駆け込みで書いたコラム「サブプライムと肉まん」(8月6日更新)は、タイミングが良かったせいか、あちこちで引用されている模様。で、以下はその冒頭部分なんですが、「アンラッキーセブンの法則」は見事に成立してしまったようですね。(ちなみに元ネタは昨年12月22日の不規則発言をご参照ください)。
このところ、株式市場や為替相場が荒れ気味である。この世界には、「1の桁が7の年は大荒れ」というジンクスがあって、1997年のアジア通貨危機、87年のブラックマンデー、67年のポンド危機などの例が有名だ。「アンラッキーセブン」とでもいうべきこの法則は、今年も実現してしまうのだろうか。
〇こういう「10年に1度の混乱」が起きるとき、かならず耳にするセリフがあります。以下がその代表的なものです。
「マネーゲームはやはり悪である」
「米国経済の終焉がとうとう訪れた」
「実体経済にも悪影響が懸念される」
〇しかるに、上記のような恐怖の予言は滅多に当たりません。10年に1度くらいのわりで、マーケットに混乱が吹き荒れたとしても、あいかわらずマネーゲームは進化を続けているし、米国経済はなおも世界の先頭を走っているし、実体経済は意外と堅調だったりする。要は上記のようなセリフは、いつも言いたがっている人たちがいるのであって、あんまり真に受けてはいけないということです。
〇本来、マーケットというものは、間歇的に行き過ぎが生じるものです。10年に1度くらい、大荒れになるのは不思議なことではありません。平穏無事で、将来が予見可能な状態が永続する方がおかしい。ですから、現在のような混乱期が訪れたときは、「おお、これは自分が投資家として鍛えられる好機」と受け止めるようでありたいものです。若い頃の宮本武蔵が、強豪と出会うたびに「これで自分はもっと強くなれる!」と内心、雀躍したように。
〇それでは、マーケットの混乱期における正しい心がけとはどういうものでしょうか。
「山より大きなイノシシは出ない」
「この世に終わりはない」
「命までは取られることはない」
「痛い目を見ることによって、正しいリスクの取り方を学習できる」
〇上記のようなことは、1987年にも1997年にも言っていたような気がします。不思議と人間は同じことを繰り返すのですよね。ちゃんと自分で痛い目を見るのが重要なことであって、誰かに尻を拭いてもらったりすると、かならず同じ失敗を繰り返します。モラル・ハザードというものは、あとで仕返しが来るものです。(例:住専問題はごまかしたけど、サブプライム問題で仇を取られてしまった)
〇さて、「アンラッキーセブンの法則」が成立するとしたら、その後の展開も同じかもしれません。過去に「アンラッキーセブン」が来ると、そのあとは得てして、「利下げ→バブル発生→バブル崩壊→安全保障上の危機」というサイクルが続くのであります。
1987年 ブラックマンデー →協調利下げ →超低金利 →不動産バブル (日本) 1990年に崩壊 1991年に湾岸戦争
1997年 アジア通貨危機 →ロシア金融危機 →Fed利下げ →ITバブル (アメリカ) 2000年に崩壊 2001年に9・11テロ事件
2007年 サブプライム危機 →流動性危機 →Fed利下げ →バブル発生 (中国?) 2010年に崩壊? 2011年に中東危機?
〇当たるも八卦、当たらぬも八卦。でも、上記のように考えれば、向こう2年間は意外と稼ぎ場が到来するのかもしれません。ピンチのあとにチャンスあり、というではありませんか。
ようちゃんの意見。↓
★絶対に良い子の皆さんは株など手出しはしたらいけませんよ