「なぜその病院に行ったのか」と反問するが、謝らないチャイナ政府。
【北京20日聯合】黄正一(ファン・ジョンイル)駐中国公使が先月末に病院で治療中に急死したことに関連し、韓中政府が異なる見方を示している。韓国政府は20日、黄公使の死因は医療事故だと結論付け治療を行った北京市内の病院の問題点を提起したが、中国政府は同病院と担当医師を擁護している。
黄公使は先月28日に昼食を取った後腹痛を起こし、翌28日に病院で点滴治療を受けたが、呼吸障害となり急死した。カルシウムを含むリンゲル液と同時に処方すると副作用の恐れがある抗生物質が投与されたことが死因とみられている。 今件に精通した消息筋によると、韓国政府は、病院は抗生物質を投与する際に拒否反応テストや心電図検査を行わなかったなどの問題点を指摘した。これに対し中国政府は、治療を行ったのはランクの低い病院で担当医師も心血管専門医ではなかったとし、「なぜその病院に行ったのか」と反問しているという。 韓国側は、同病院は診察料も高く、北京でも最高レベルの病院だと広告されており、実際に多くの外国人が利用していることなどをさらに指摘したが、中国政府は、中国の病院には政府が主管する非営利病院と、民間が運営する営利病院があると説明し、診療費価格と医療水準あ正比例するものではないと主張している。 これを受け韓国側は、ランクが1級にも及ばず医療装備や専門知識も不足した病院が「最高級総合病院」と宣伝するのは詐欺行為だとし、管理監督責任を問うたが、中国政府は「この病院は外国系病院で管理監督が難しい」と回答した。韓国側はこれに対し、調査の結果、外資・香港系ではなく中国法人であり、中国国内法の適用を受けていると主張している。 消息筋は、この病院はカナダ移民局が移民や留学する中国人に対し、事前健康診断を受ける医療機関として指定していると説明、中国高官らと密接な関係があると話している。 8月21日10時37分配信 YONHAP NEWS http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000004-yonh-kr |