もはや避けられない悪夢か 中国による日本併合を防ぐ道は真の独立国になること
参考:「もはや避けられない悪夢か 中国による日本併合
を防ぐ道は真の独立国になること」(櫻井よしこ女史)
平松茂雄氏は中国研究の第一人者の一人である。防衛庁防衛研修所で20年間、さらに杏林大学で昨年まで、中国の軍事・外交を研究してきた。氏が著してきた約20冊の中国専門書は、その内容の詳細さ、分析の確かさにおいて、他の研究者の追随を容易には許さないものだ。
そして氏が2月に上梓する『中国は日本を併合する』(講談社インターナショナル)は、大多数の日本人が「まさか」と考える中国による日本併合という悪夢が、このままでは避けられない事態としてやってくると警告するものだ。
氏は、一見扇状的にも思えるこの題名が、中国側から見れば過去数十年の実績に基づいた“常識”であり既定路線であることを、実例を示しながら実証するのだ。
特定の国が侵略国になるかならないかは、その国が侵略するに十分な力と意思を持つか否かによって決定される。たとえば、現在の日本はいかなる国に対しても侵略国とはなり得ない。自衛隊のインド洋あるいはイラク派遣に際しても、武器の携行や使用を、自衛隊員の安全に支障が出かねないほど認めないことにも見られるように、日本には武力行使や侵略の意思がないからだ。他方、中国は、十分な軍事力を保有する。過去17年間、一度の例外もなく、軍事予算は毎年2ケタ台の伸び率を達成し、世界の武器貿易の約4割を占めるペースで、ロシアなどから新しい武器を購入してきた。
加えて、中国は国際政治における必要性に応じて武力行使をすると、明確に意思表示をしてきた。つまり、中国は侵略国になり得るのだ。
平松氏は、中国の意思は目新しいものではなく、1949年の建国当時からの決意であり、毛沢東国家主席(当時)が、その目的を達成するためには幾億もの国民の命を犠牲にすることも構わないとさえ考えていたと指摘する。また、中国は1840年のアヘン戦争で被った恨みを忘れてはおらず、あの不当な侵略以降、奪われてきた清帝国の領土奪還が大目標だ、と強調する。
その大目標達成のためには、中国は米国との究極の対立をも辞せずという決意を抱いているというのだ。その証左として、氏は1957年のソ連と中国、フルシチョフ第一書記(当時)と毛沢東のやり取りを紹介している。
当時、ソ連は大陸間弾道ミサイルと人工衛星の打ち上げで、それまで軍事的優位に立っていた米国を抜いて初めてトップに立った。ここでフルシチョフは、核の力を増大していけば人類は核戦争に突入すると危惧し、軍事よりも経済で米国に勝利したいと考えるようになった。
毛沢東はこれに猛烈に反対し、ソ連の核兵器で米国を挑発することを主張した。そのとき、毛沢東は「中国は人口6億人を有する。仮に原水爆で半数が死んでも、3億人が生き残り、何年かたてばまた6億人になり、もっと多くなる」と述べたという。
フルシチョフは呆れはて、やがて中ソが亀裂を深め対立していったのは、歴史が示すとおりだ。私たちは、中国が日本をはじめとする民主主義国どころか、社会主義のソ連さえもが驚く“人命軽視の価値観”を持つ国であることを見逃してはならない。
中国の日本併合はいかにして行われるのか、それがすでにどこまで進んでいるのかは、平松氏の著書を読んでいただきたいと思うが、一つだけ、日本が中国に併合されずに独立国であり続けるために、どうしてもしなければならないことがある。それは、いまさら言葉で確認するのも恥であり、憚(はばか)られるが、志を持った真の独立国となることだ。言い換えれば、自国を自力で守り抜く決意を国民が共有し、必要な軍事力と、意思力を養うことにほかならない。
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>特定の国が侵略国になるかならないかは、その国が侵略するに十分な力と意思を持つか否かによって決定される。ソ連が軍事より経済で対決すると言うと猛反発した。ソ連の核で米を挑発して武力で結果を出す方を中国の毛沢東は:選択した。又「パンツを履かなくても核を持つ」も凄いし「米国が中国に核を撃ち込んでも,中国は直ぐにその何倍も撃ち返す!,人口比が違うから中国人は生き残れるから,終局は中国に勝利が有る」とも言ってるから,普段から絶えず,急襲する事,戦争を仕掛けることを前提にした議論が既に出来上がってるのです。この危険な発言をした熊将軍は首を斬られてもいません!!中国共産党の意思で米国を恐喝したのです!
ようちゃんの意見。(2回目)↓
★卓見ですね。ある意味、ネオコンの世界を民主化すればアメリカに脅威を与える国はなくなり、戦争は減るというのは、それだけとってみれば机上の論理としては正しいのかもしれません。民主主義国の政権が長期間の戦争と少数の人的損害にも耐えられないというのは、今のアメリカを見れば明らかだからです。これに対してプーチンや胡錦濤を見てください。政権の支持率を考えなくてよければ、世界征服だってなんだってやり放題ではないですか。そもそもアメリカの圧倒的な軍事力は世界制覇を可能にするものです。それができないというのは、あの国の国民が単なるヘタレだからです。交通事故で年何万人死んでいるのか知りませんが、イラク戦争で死んだ米兵の数と比べ物になるでしょうか?要するに、政権交代の心配が基本的にない独裁国家というものは放っておけば世界征服を目指して動き出すものなのです。そればかりか、民主主義国という奴は敵の損害にも耐えられなくなるのです。ロシアがチェチェンでやっているような戦争をアメリカがイラクで、イスラエルがレバノンで行ったなら、これらの戦争はとっくの昔に終わっていたのは間違いないところです。しかし、司令官がそれをすれば自国の議会から鉄砲で撃たれます。殺し方が人道的じゃないとか、民間人の損害を云々しなければならない民主主義国は、独裁国家の侵略を前に極めて脆弱な国家体制です。