台湾民進党、次期副総統候補に蘇貞昌氏
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 8月16日(木曜日)
通巻第1895号
台湾民進党、次期副総統候補に蘇貞昌氏
一方、野党本命の馬英九「不正経理」問題で台北地裁は無罪判決
民進党から総統選挙に出馬する謝長廷・元行政院長(元党主席)は、
党内で揉 めてきた次期副総統候補に蘇貞昌・前行政院長を起用すると
発表した。
蘇氏は弁護士出身。台北大学ラグビーで鍛えた庶民派で人気があるが、
党内の 所属派閥の背景もあって、無党派層にどの程度受けるかが、
未知数。
女性政治家で国民に圧倒的人気の葉菊蘭・元行政院副院長の抜擢も
真剣に検討 してきたが、集票力実績が高い蘇氏に白羽の矢が立った。
所詮、選挙は集票力だ。
国民党総統候補の馬英九・前主席のほうは副チケットに経済政策通の
蕭万長・ 元行政院長を選定しており、手堅く財界への食い込みを見せた。
ところで台北地裁は台北市長時代の曖昧な経費報告で「横領罪」に問わ
れていた 馬英九に無罪判決を下した。
曖昧とし て起訴していた。
検察は控訴するが、高裁判決は来年三月の総統選挙以後になるだろう。
◎み◎や○ざ◎き○◎ま◎さ△ひ◎ろ◎
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(読者の声1)民主党代表の小沢一郎は、駐日米大使のシーファーに
わざわざ党 本部まで足を運ばせて会談をしました。
シーファーの目的は、10月に期限の切れるテロ対策特措法を延長する
法改正へ の協力を小沢に要請することでした。
小沢は一時間に及ぶ会談の模様の一部始終 を報道陣に公開したため、
党本部に到着したシーファーが5分以上立ったまま小 沢が現れるまで
待たされるシーンが、カメラを通して公衆の前に晒されました。
これを見て数年前の似た光景を思い出しました。
2002年9月17日に、前首相の小泉が平壌の金正日を訪問した時、会談の
行 われる建物内のロビーで小泉は立ったまま数分間、お供を連れた
金正日が現れる まで、じっと待たされました。
そのシーンもカメラの前に晒されました。
それとそっくりです。
国家の賓客が来着したら、飛行場か、会談場所や宿泊先の前で、自ら
出迎えるの がカウンター・パートとしての礼に則った振る舞いです。
会談が厳しいものになるぞという心理的な威嚇を小泉に加えて、優位に
立とうと する金正日の作戦で、会談の主導権を握ろうとする巧妙な策略
でした。
会談は金正日が加えた威嚇のプレリュードの通り、険しいものとなり、
小泉は日 本から持ち込んだ昼飯の幕の内弁当に手をつけることができない
ほど憔悴し、午後の会談に向けて緊張しました。
小沢は七年前から韓国人女性を秘書に使い、週一回同女から東アジア
情勢のブリ ーフィングを受けていると云われます。
金正日についてのレクチャーも受けてい るのでしょう。
その成果が、先日の小沢によるシーファー立待ちの図となりまし た。
限られた取り巻きしか近づけず、 単独行動を常として、隠密行動をとりたがり、
入院や手術など健康状態を超極秘にし、独裁者のようにふるまう。
小沢は金正日 を研究し、その遣り方を模倣しているのでしょう。
公私 にわたって誠を貫き、はにかみを忘れず、生きとし生けるものに
あわれみを抱き 、自然にひそむ人間より大きな目にみえぬ意志に謙虚
ならんとする」日本人にふ さわしい指導者の要件を欠 いています。
(「 」の文言は西尾幹二氏の ”憲法前文私案” より引用)。
カクエイの秘蔵っ子と云われながら、カクエイが最も長けていた人心収攬術
を欠 いた小沢は、金正日的な強圧の箍で配下と民主党という集団を締め
上げ、旧田中 派・経世会グループの再興に執念を燃やして突き進み、
それに政治家としての命 を賭けています。
小泉は、それこそを木っ端微塵にしようとしたのですから、このまま黙って引っ
込み、オペラ三昧などで過ごせる訳はありません。
小泉は、参院選で息を吹き返した田中派七奉行の筆頭格だった小沢を叩く
ことに 全力を挙げ、旧経世会残党の芽を摘み、その増長を阻止する動きに
出るはずです 。
安倍がそのミッションを果たすことはとうてい無理で、自分しか出来ないことは
承知しています。 そこに政治家人生を賭けたのが小泉純一郎その人です。
今後の政局は、自民党内も政局全体も小泉(反・非経世会)対小沢(旧田中
派・経世会)の対立と抗争の構図で捉えることが肝要でしょう。
(宮崎正弘のコメント) オザワ氏の過剰評価は日本で不思議に流行ってい
ます ね。嘗てカナマル氏も、「現代の北条早雲」なんて、過大評価が続き、
挙げ句の 果ては?
そのうち、馬脚が現れるでしょう。でもカンとか、ハトヤマとか、オカダとか
より、オザワはましではありませんか?
◎
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