英国の不動産バブル崩壊の衝撃は米国のそれを上回るか??
ようちゃん、おすすめ記事。↓
▼英国の不動産バブル崩壊の衝撃は米国のそれを上回るか??
(国際情勢の分析と予測)
●【経済コラム】サブプライム危機が次に襲う国はどこだ-M・リン 2007/08/10 14:22
8月8日(ブルームバーグ):信用力の低い個人向けのサブプライム住宅ローンの危機が金融市場に与える打撃については、誰もが知るところとなった。世界の株式相場が打撃を被っているのは米国の住宅ローン問題への懸念が理由だ。 次はどの国がこの問題に見舞われるのだろう?英国でも米国と同様の熱狂的な不動産バブルが発生している。不動産評価が水増しされ、融資基準が緩和された結果、英経済は依然として健全でも、返済の延滞は急増し始めている。英国はサブプライム危機に直面しているだけではなく、米国よりもはるかに深刻な危機に陥りかねない。
英国の負債と住宅ローンの延滞に関する最新統計は確かに、ぞっとさせられるものだ。ロンドンのコンサルティング会社キャピタル・エコノミクスは投資家向けリポートで、家計は「住宅ローンに関しては一段と苦境に陥っており」、「金利上昇の影響が今後完全に表れてくると、住宅ローンの延滞はさらに増加する公算が大きく、無担保の不良債権が再び増加する可能性がある」と分析した。 返済を継続できずに差し押さえを受けている住宅の数に、問題の前兆が見える。英国住宅金融貸付組合(CML)によると、今年1-6月期に金融機関が抵当流れ処分にした物件は1万4000件と、前年同期より3割増えた。
借金多い英国人
延滞件数もいい状況とは言えず、全体の1%に当たる推定12万5100件の返済が遅れている(CMLのデータ)。状況が改善されなければ、数カ月後にこうしたローンの対象となる住宅は差し押さえを受ける。英国の負債状況をより広範囲で見ても、慰めにはならない。英国立経済社会研究所(NIESR)のデータによると、個人所得に対する家計の負債の比率は英国が1.62と、米国の1.42や日本の1.36、ドイツの1.09を上回る。
英国も米国と同じ規模のサブプライム危機に直面している。英国で住宅ローンを申し込めば分かるが、銀行は多くの質問もせずに融資を決定する。英金融サービス機構(FSA)は先月、サブプライムセクターでの無謀な融資を批判し、「負担しきれない住宅ローンを承認する結果」をもたらしていると指摘した。
収入証明なし
英国の住宅ローンは、「プライム」と「サブプライム」をきちんと分類できない。大手金融機関の大半は、所得証明も求めずにローンを提供している。返済不履行の履歴のない「プライム」とされる借り手の多くは、返済が困難になるほどの住宅ローンを受ける可能性が高い。英国のサブプライム危機は米国よりもはるかに厄介になり得る。理由はこうだ。
まず、借り手がローンを背負えなくなる兆候が鮮明になっているにもかかわらず、住宅価格の高騰が持続していることだ。英住宅連盟が今週示した予測によると、国内住宅価格は今後5年で40%上昇し、平均価格は2012年までに 30万2400ポンド(約7200万円)に達する見通し。英国の平均住宅価格はすでに、平均所得の11倍となっており、この数字は上昇が続いている。
次は金利だ。米国の金利はピークに達して、間もなく低下するかもしれないが、英国ではそんなシナリオは描けない。イングランド銀行は少なくともあと1回利上げを実施し、政策金利を6%に引き上げる見込みだ。住宅価格や物価全般に利上げの影響が出てこなければ、金利は引き続き上昇する可能性がある。すでに返済に困窮する借り手にとっては、救いにならない。
住宅市場のサブプライム危機を終息させるには、2つの自動調整メカニズムが必要だろう。一つは住宅価格が静かに下落して不動産が買いやすくなるとともに、ローンの規模が縮小することだ。もう一つは、金利が安定または低下することでローンの返済を継続しやすくなることだ。
ただ、いずれも英国には当てはまりそうにない。金利は上昇し、住宅価格も上がっている。その結果、数千世帯が不安定な状況に置かれ、ローンを提供した銀行も同様の状況にある(こうしたローンを購入した投資家は言うまでもない)。
ただ立ち去るのみ
不動産価格が上昇している間は、誰もが安泰だろう。住宅価格がローン残高よりも高く評価されていれば、絶対に手放さないだろう。困った事態になれば、住宅を売ることができるし、ローンを返済してもっと安いところに引っ越すことも可能だ。
しかし、米国で露呈したように、住宅価格が下落し始めれば、その計算は成り立たなくなる。問題が生じた場合に物件を売却してローンを返すことは不可能であり、返済の継続を促す要因はほとんどない。ただ身を引いて、鍵と問題を住宅ローン会社に託すしかないのではないか。
英国はまだ、そうした状況には至っていない。だが、そうなった場合、米国よりもひどい混乱が生じかねない。(マシュー・リン)
(マシュー・リン氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
原題:U.K.'s Subprime Crisis May Be Worse Than U.S.'s: Matthew Lynn(抜粋) {NXTW NSN JMFFDL1A1I4H <GO>}
http://
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●熱塩循環低下に伴う欧州寒冷化で北欧から
スペインへの移民が殺到?スペインのバブルは弾けずユーロは安泰?
http://
●地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・1 原 亨
2004年6月に日本でも公開された「デイ・アフタートゥモロー(The Day After Tomorrow)」はカリフォルニアが竜巻に教われ、二ューヨークが大雪に見舞われる異常気象を描いて観客を驚かせた。この映画の基礎になったのが、ここでいう「ペンタゴンレポート」である。
出典
この報告書は原題を“An Abrupt Climate Change Scenario and Its Implication for United States National Security”(急激な気候変動とそれが米国国防に持つ意味)と言い、2003年の10月にピーターシュワルツとラグランドールがまとめて報告した。もともとは秘密報告であったはずなのだが、2004年2月にオブザーバー紙がその存在を公表した。ここからシナリオを書いていたのでは4ヵ月後の2004年6月に日本で公開することは難しいだろう。映画制作者はなんらかのルートで情報をその前に入手していたものと思われる。以下にこの報告書の小見出しを書き上げてみる。これでおおよその内容が予想できるだろう。何回かに分けて、この内容を順番に紹介し、私の考えをまとめることにする。
考えられないことを想像する(序)
要約
はじめに
歴史を振り返る
8,200年前の寒冷期
ヤンガードライアス期
小氷河期
予測される気候変動
2010年までは温暖化
温暖化の結果
2010年から2020年に何が起るか
海洋熱塩循環の崩壊
南半球の場合
自然資源への影響
国防との関連
輸送力の低下
気候変動による紛争の予想
本当に起るのか
歴史の繰り返しに備える
結論
・要約
21世紀中に温暖化はゆっくりと進むと思われている。その変化は緩やかなので、大抵の国は対策を取ることができるだろう。しかし、最近の研究によりこの緩慢な温暖化が、突然海洋熱塩循環を遅らせることによって、世界の食糧生産国の冬の寒さを厳しくし、土壌の水分を減少させ、強風に襲われるようになる可能性があることが分かってきた。これに対する備えが不十分だと、世界中の輸送能力が大幅に落ちるかもしれない。
・海洋熱塩循環
この研究によれば、気温がある閾値を越えると、突然10年間に3~6℃の速度で気温が下がり始め、それが長期間続くことがあると言う。例えば、8,200年前に海洋熱塩循環が崩壊した時には寒冷な気候が約1世紀続いた。極端なのは12,700年前のヤンガードライアス期でこの時は1000年続いた。
8,200年前の気候変化
・ 毎年平均気温がアジア・北アメリカで2.8℃、北ヨーロッパで3.6℃下がった。
・ 毎年平均気温がオーストラリア、南アメリカ、南アフリカで2.2℃上がった。
・ ヨーロッパ、アメリカ東北部では旱魃が10年間続いた。
・ 冬の嵐が起った。西ヨーロッパと北太平洋では風が強く吹いた。
このように気候が突然変わると、争いが起き易く戦争になることもある。
1. 農業生産が減ることによる食糧不足。
2. 洪水と旱魃が頻発することによる上水の不足。
3. 海の凍結と嵐によるエネルギー不足。
資源のある国はその資源を守るために守りを固める。ない国は近くの仲の悪かった国の資源を強奪しようとする。宗教、イデオロギー、国の名誉よりも生存するための資源が重要になる。
米国は次のような対策を取るべきだ。
・ 天気予報の改善。
・ 突然気候が変わった時に食料、水、エネルギーにどのような影響が出るかを予測する。
・ 気候変動に最も弱い国を予想する。その国は暴力的になるかもしれない。
・ 今何をしておけば後悔しないで済むかを明らかにする(水管理など)。
・ 柔軟な対処ができるように演習する。
・ 近隣諸国との友好。
・ 気候をコントロールする方法の開発。
近年北大西洋では過去40年間に、氷河の解凍、雨量の増大、水の流出により海水の塩分が減っている。これは海洋熱塩循環を遅らせる可能性がある。http://
ーーーーーーーーーーーーー
●An Abrupt Climate Change Scenario and Its Implications for United States National Security PETER SCHWARTZ & DOUG RANDALL / GBN Global Business Network 1oct03
欧州:スカンジナビアやドイツ・オランダからスペイン・イタリアへの移住。
アジア:インド・バングラデシュ・中国の間の紛争激化とビルマへの大量の難民、東南アジアや中国の飢饉や紛争。サハリンとシベリアの資源を巡る日露戦略提携。
米国:欧州からの富裕な移住者、カリブ諸国からの難民が増加。カナダ・米国・メキシコが北米大陸安全保障同盟を結成。
http://
●致命的欠点を抱えたユーロ:ドル暴落と同時期に起きうるドイツのユーロ離脱とマルク復活・ユーロ崩壊
http://
●米国を上回るスペインの不動産バブルの破裂がユーロの信認に与える激震
http://
~~~~~~~~~~~~~~
【私のコメント】
最終氷期が終了して現在の気候になったのは約一万年前のことであるが、それ以前と以後の気候には大きな違いがある。一万年前以前は、氷河期と間氷期の間で気候が激しく変動し続け、氷河期は比較的安定しているが間氷期は非常に不安定であった。ところが、一万年前からは安定した間氷期の気候が継続している。この気候の安定が人類の定住や農耕を可能とし、文明をもたらしたという説が有力である。
一万年前以前は氷河期が比較的安定していたのは、気温が上昇すると北米や欧州の大陸氷河が降水増加で成長し、氷河の太陽光反射により気温が低下するという負のフィードバック機構が機能していたのではないか?そして、一万年前以後は間氷期が安定しているのは、気温が上昇するとグリーンランドの氷河が溶けて北大西洋の海水の塩分濃度が低下し熱塩循環が停止して気温が低下するという負のフィードバック機構(逆に気温が低下するとグリーンランドの氷河が溶けなくなり、北氷洋での海氷からの高塩分海水供給も加わって熱塩循環が加速され、北半球が温暖化する)が機能しているためではないかと想像する。即ち、近未来に起きると予想されている北半球の寒冷化は、人類が二酸化炭素を大量に放出したことでこの負のフィードバック機構の引き金を引くことが原因なのだろう。
ペンタゴンレポートでは、寒冷化する欧州北西部から南欧への移住者の増加が予想されている。北ヨーロッパで年平均気温が3.6度低下するとして、恐らく夏の気温が2度低下し冬の気温が5度低下する様な状態になるのではないか?イギリス・ノルウェー・アイスランドでは気温の低下はもっと激しいだろう。大体、パリが現在のワルシャワの気候に、フランクフルトが現在のミンスクの気候に、ワルシャワが現在のモスクワの気候になる様な状態が想像される。
現在のスペインでは何故か酷い不動産バブルが発生しているのだが、これは近い将来の移住者を受け入れるための準備なのかもしれない。言語を考慮すると、イギリス・アイルランドからは北米・オーストラリアへの移民が増える可能性が考えられるが、北欧やドイツ・オランダからの移民はスペインやイタリアに流れるだろう。イタリアに比べて国土が広いスペインは移住先としてより適切とも見なせる。ギリシャではスペインほどの不動産バブルは起きていないが、これは近接するトルコとの紛争の危険を考慮しているのかもしれない。以前私はスペインの不動産バブル崩壊がユーロを崩壊させるのではないかと予測していたが、北欧等から富裕な移住者が殺到するならば以外とバブルは大崩れしない(従ってユーロも崩壊しない)かもしれない。寒冷化の強い影響を受ける北欧諸国や英国・アイルランドのうち、ユーロを使用しているアイルランドとフィンランドの方が問題になるかもしれない。
ロシアを含めて欧州諸国はいずれも人口が減少傾向であり、経済的にも富裕であることから危機的な状態は避けられるだろう。中国・イスラム圏等からの難民を如何に抑制するかという点が最も重大であろうと思われる。ルーマニア・ブルガリアのEUへの加盟は、寒冷化の影響を受けにくい地域を加盟させることで予想外の寒冷化が起きた場合の避難場所・農業地域を確保する目的とともに、このような難民流入抑制の障壁を欧州中央部からより遠い地域に置く目的もあるのだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★デイアフター・トゥモローを見た.それは 大きなハリケーンから 突如始まり,1週間で銀世界にニューヨークが変わる。氷河期に突入する!!2010年から寒冷化するとは?日本は移民を断じて拒否するためにも.中国や朝鮮からの労働移入は拒否しないと,親類縁者を頼って大量になだれ込まれる!
~~~~~~~
IPCCレポートでは、最悪の場合「デイアフター・トゥモロ」のように、
異常気象による寒波が都市を襲うと書いてあります。
2001年のレポートです。でも、レポーターは、
人々にショックを与えて、国の政治がもっと気を配るように
書いたと言っています。地球の異常気象に気を配り、そうならない
ように対策をねるのはいいことです。全体的には、地球は温暖化
しているが、反対に気候が異常に寒くなる場所も部分的に
出るということなんだと思う。
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2007/02/10/2003348444/print
by日本のお姉さん