東ティモール、グスマン新首相の就任式。フレティリンが野党に転落。
【ジャカルタ井田純】東ティモールの首都ディリで8日、グスマン新首相の就任式が行われ、連立与党による内閣が正式に発足した。独立以来、政権を担ってきた東ティモール独立革命戦線(フレティリン)が野党に転落。同党の支持者が政府庁舎近くで抗議するなど不穏な情勢下の船出となった。
就任式でグスマン首相は、「独立と国民の結束のため全力を尽くす」と述べた。
6月30日に行われた総選挙(定数65)では、これまで議会を支配してきたフレティリンが21議席に後退。第2党となったグスマン氏率いる東ティモール再建国民会議(CNRT)を軸に、計37議席を占める4党が反フレティリンで一致し、連立結成に合意した。
選挙結果を受け、ラモス・ホルタ大統領は当初、フレティリンを含む挙国一致内閣を望む姿勢を示した。しかし、選挙で決定的な白黒がつかなかったこともあり、双方の対立は解消できず、調停は不調に終わった。
グスマン氏は大統領在任中、フレティリンのアルカティリ元首相による政権運営にたびたび異を唱えてきた。しかし、同国の政治制度上、実権は首相に集中しており、結果としてフレティリン独走を止められなかった。
昨年、国軍内部の衝突から発展した騒乱の責任を取る形でアルカティリ元首相が退陣した後、グスマン氏は首相を目指すことを公言し、CNRT結成に動いた経緯がある。
新政権は、治安の回復をはじめ多くの課題を負うが、「フレティリン一党支配で運営されてきた政府機構が、グスマン内閣の下でただちに機能するとは思えない」(現地外交筋)との見方が強い。また、連立各党は「反フレティリン」で一致しているだけで、連立内部には「国の混乱を招いた初代大統領としての責任は免れない」とのグスマン氏批判さえくすぶっている。
連立各党と、依然第1党の立場を保つフレティリンとの対立関係はこじれたままで、同党は野党としてさまざまな形で政権に揺さぶりをかけてくることは確実。かつての国民的人気にも陰りが見えるグスマン首相の政治手腕が改めて問われることになる。
◇シャナナ・グスマン氏 1946年、東ティモール中部マナトゥト生まれ。インドネシア併合下に独立運動のゲリラ司令官として活動し、92年、インドネシア当局に逮捕され服役。独立を決めた99年の住民投票後に自由の身となり、02年4月の大統領選では独立運動の英雄として8割を超える支持を集め初代大統領に就任した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070809-00000013-maip-int
東チモールには、興味があるんですよ。グスマンさんの
人気がかげりが見えているのか。グスマンさんは、
男まえ~な人なのですが、大分年をとっているはずだ。
東チモールの政治のゴタゴタがなんだか、日本と似ているように
感じる。グスマン大統領、がんばれ!by日本のお姉さん
8月9日10時24分配信 毎日新聞