[解放新聞と自治労と「戦争ができる国」 | 日本のお姉さん

[解放新聞と自治労と「戦争ができる国」

ようちゃん、おすすめの記事。土曜日に書いたものらしい。↓

国を憂い、われとわが身を甘やかすの記[解放新聞と自治労と「戦争ができる国」

お盆前の土曜日だというのに、本日も夕刊当番のため、朝7時すぎから会社で蟄居しています。まあ、その代わり、短い夏休みもかねて日曜、月曜と連休をとらせてもらうつもりではありますが。それで、会社に届くさまざまな団体からの郵便物を見ていて、ふと部落解放同盟中央機関紙「解放新聞」(8月6日号)が目にとまりました。そしてため息をつくことになりました。

 1面トップの記事には3本の見出しがついており、「参院選で与野党逆転かちとる」「戦争のできる国づくりに『ノー』」「安倍自民の格差拡大社会を拒否」とありました。そして、「当選した推薦候補の方がた」として、民主党の相原久美子氏、石井一氏、神本美恵子氏、今野東氏、藤谷光信氏の5氏の顔写真も掲載されていました。蛇足ですが、この相原氏は自治労中央執行委員、神本氏は日教組中央執行委員の出身ですね。ある意味わかりやすいです。で、記事はこう書いていました。

 《戦争のできる国づくりへひた走る安倍政権に、7月29日投開票の第21回参議院選挙は「ノー」をつきつけた。部落解放同盟はこの参議院選挙を、推薦候補の必勝をかちとり、与野党の逆転を実現し、人権・平和・環境・民主主義を基軸にした社会創造への道へカジをとり直すチャンスを得られるか否かの政治決戦と位置づけ、総力をあげ闘いぬいた。(中略)参議院での与野党逆転を足がかりに、憲法改悪を阻止し、「人権侵害救済法」制定をはじめ、人権と平和を守る政策実現をめざそう》

 また「戦争のできる国づくり」ですか。今まで何度か紹介してきた、国会前で配られている左翼過激派の宣伝ビラも同じように安倍政権を批判していますが、日本がどこと戦争するというのでしょうか。なんだかなあ…と思いながら記事を読んでいて、ああこのフレーズは最近も別のところで目にしたなあ、と思い出しました。それは先月、広島県職員労組(自治労)が参院選の期間中の勤務時間内に集会を開き、民主党候補への投票を呼びかけていた、という記事を書いたときのことでした。以下、まずその記事を引用します。

 《広島県職員労組 勤務時間中に選挙活動 [ 2007年07月24日 東京朝刊 総合・内政面 ]

 自治労傘下の広島県職員労働組合が、参院選期間中の13日に組合員を対象に開いた「本部学習会」で、自治労が支持する民主党の公認候補2人に投票するよう呼びかけていたことが23日、関係者の証言と会合の録音テープで分かった。しかも学習会は勤務時間内に開催されており、総務省公務員課は「職務専念義務や政治的行為の制限を定めた地方公務員法に抵触する恐れがある」としている。
 関係者によると、この学習会は人事院勧告、職場要求、政治闘争などをテーマに、広島県東部にある県の施設で開かれ、70~80人が出席した。
 席上、県職員労組の役員が「参院選への取り組み」について語り、「とにかく投票に行こう」と促した。そのうえで現行の非拘束名簿式について「候補者の名前を書くことが応援する候補を当選させる」と説明。自治労の組織内候補(自治労中央執行委員)である民主党公認のA氏の実名を挙げ、「こういう現場を知っている人間が国政の場に入ることは、われわれにとって重要だ」「Aさんの当選を願って頑張っていきたい」と訴えた。
 さらに「比例代表ではAさん、選挙区ではSさん。この2人の名前を覚えてもらって選挙に向かっていただきたい」と呼びかけた。
 地方公務員法は、特定の政党や個人に投票するよう公務員が勧誘することを禁じている。
               ◇
 広島県職員労組の話 「組合全体として応援している候補はいるが、組合員に対して誰に投票しろとは言わないはずだ。投票呼びかけが事実かどうか確認しようがなく、コメントできない」》

 この記事では、紙面スペースの関係などで削られたのですが、広島県職労の学習会では、解放新聞と同様に「安倍内閣は戦争ができる国づくりというものを進めている」「(今の政治体制が)もう10年続けば、戦争ができる国づくりになってしまう。それを防ぐために、みなさんが持っている選挙権を行使し、とにかく投票に行こう」などとも呼びかけていました。左派共通のキャッチフレーズか何かになっているのでしょうか。

 記事の中にあるAさんとは、選挙期間中なので匿名にしましたが、言わずとしれた相原久美子氏のことですね。自治労が前回参院選のときの3倍近い50万余票をたたき出し、民主党比例代表でトップ当選させた人物です。私は学習会の模様を録音したテープを聴いたのですが、相原氏のことを「自治労の仲間でもある」とも紹介し、「相原さんの当選を願い、頑張っていきたい」と訴えていました。よかったですね、その通りになって。で、この人を解放同盟も推薦し、応援したというわけですね。

 解放同盟と民主党の関係といえば、私は1月25日のエントリ「角田参院副議長に『陣中見舞』を贈った人たち」の中でも触れました。朝鮮総連傘下団体からのヤミ献金疑惑をまともに追及されないまま、このたび無事引退した角田義一氏の裏帳簿に記されていた献金先に、群馬県教職員組合などのほか、解放同盟が目立った(献金回数が多かった)ということに注目して書いていました。金額はそれほど多くありませんでしたが…。

 ここではっきりと述べておきたいのですが、私は差別を心から憎むものです。また、差別とは異なるでしょうが、頭に浮かんだのでついでに書けば、私はいじめも絶対に許せないと考えています。社会部時代には、差別した側もされた側も不幸にし、傷つける結婚差別に関する本の紹介記事を書いたこともありますし、人が人を差別するようなことは、この世の中からなくなれ、といつも思っています。

 その上で書くのですが、解放同盟のイデオロギー性はなんとかならないでしょうか。それはそれで歴史的背景は背負っているのでしょうが…。以前、やはり解放新聞が慰安婦問題に関する安倍首相の発言について、変な風に書いているのを指摘しましたが、「安倍政権=戦争のできる国」というレッテル張りが、どの程度、一般国民の心を打ち、共感を呼ぶのか疑問でなりません。そりゃ支持政党が勝てばうれしいのはわかりますが。

 平成11年春ごろだったか、解放同盟の関係紙(解放新聞そのものだったかもしれませんが、覚えていません)に、何か書くように頼まれたことがありました。そこで私は、大学時代に祖父母の供をしてハワイに行った際に感じた今(当時)も残る有色人種差別と、ハワイのポリネシアンセンターだか何だかで見た演劇ショーに表れた無邪気なまでの白人のハワイ侵略肯定ぶりについて書き、国内の差別だけでなく、世界にある「日本人差別」についても目を向けるべきだという趣旨のことを主張しました。

 すると、せっかくの日曜日をつぶして執筆した私の原稿は、あっさりとボツにされました。当時の小渕政権が、国旗・国歌法などを成立させたことを批判すればよかったのでしょうが、そんな記事を望んでいたとしたら、私を選んだ時点で人選ミスでした。まあ、私も短い文章にあれこれ詰め込もうとして、わけの分からない文になっていたのかもしれませんし、あまりに下手で単に使えなかったのかもしれません。ずいぶん前のことなのでよく覚えていませんし、そのときの原稿もとってはいないのですが、当時、理由説明もなくボツにされたこと(当然、原稿料などもなし)にとても腹が立ったのは記憶にはっきり残っています。

 ちょうど同じころ、たまたまやはり会社かどこかで読んだ解放新聞に、どうにも納得がいかない記事が載っていたから、なおさらでした。それは、在日韓国人のおばあさん(だったと思います)が、自分の祖先は両班(ヤンバン)だったのに、今はみじめな暮らしだと訴える内容で、見出しにも大きく「両班の誇り」のような言葉があったと記憶しています。すいません、うろ覚えで。

 私は、これはおかしいのではないかと思ったのです。両班は、朝鮮半島の身分制度に基づく特権階級であり、解放同盟が持ち上げるような話ではないだろうと。両班階級を養うために、その下で苦労した人々のことを何だと思っているのかと。解放同盟は、国内と国外とでは主張を変えるのかと疑問に感じたました。そこに外国でのささやかな体験を書いた自分の記事がボツになったことで、よけいにむしゃくしゃしただけかもしれませんが。

 あす、あさっては東京を離れる予定で、いただいたコメントへの返事も遅れるかもしれません。今も遅れがちなのに、こんなことを言うのもなんですが、あしからずご了承ください。ごめんなさい。
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Commented by sanx さん
 今も近畿では部落解放の力は残っているのか、大抵の下水道工事の仕事は彼らによって占拠されていると思いますね。
 
 わが東大阪もかって布施と呼ばれたころに革新として伏見が市長に選ばれ、その辺りから一般のふつうの市民の業者は排除されました。
その解放同盟よりの姿勢に市の財政は滅茶苦茶になりながら彼はその退職金を当時で確か巨額な金額で受取引退しましたが、赤字を作りなから平然と去った人間がかっては教員であり、それを推し進めたのが旧社会党、

 そして市役所の職員にも多くの部落の人が入り込み、それ所以に辞めて行った人もたくさんいたのも事実ですね。
 市には彼らの為の建物が沢山ありますし、中にはエスカレータつきの学校も出来ました。
 逆差別のようなことが平然と行われても誰も何にも言えないような法律を作った責任は自治労や、旧社会党にあると思っています。
 そしてその根っこには連合のようなブルジア労組があると思っていますね。
 この国の本当の心を汲みとる政党はありません、七月の近畿の倒産数が四二%増、その殆どが個人零細なのです。これは昨日の毎日の記事、僕も個人零細、こんなことなど関係ないように人事院は給与アップ謳うが、僕らの仲間にはボーナスどころの話ではないのです。皆押し黙って耐えていますが、それが何時まで持つかは分らない。 部落支援するのなら零細支援してほしい、そして公務員の給与を三割カットしてこそこの国の財政が立ち直る、それでも彼らは恵まれていると僕は思っている。
 少し話が横に行きましたが、真の国民の姿を見ていない政治家や党には期待はしていませんが・・長々とごめんなさい・・。

Commented by yoshi18 さん
阿比留さん

左翼系の人が良く「戦争の出来る国になる」ように言って、反対しますが、
私はあえて誤解を恐れずに言えば、日本は「戦争の出来る国になるべき」だと思います。勿論、戦争を勧めている訳では決してありません。

集団的自衛権を始め、法体系を整備し、実力もつけ、いざという時には国を守れるだけの準備をして初めて、日本の「平和主義」も受け入れられるのではないかと思っています。
いやな言い方かも知れませんが、「負け犬の遠吠え」では困ると思っています。
「戦争の出来る普通の国になって、極力戦争はしない」というのが良いのではないかと思っています。

日本は集団的自衛権の行使をみずからに禁じていますが、NATO加盟各国はみな普通の軍隊を保持しており、各国の集団的自衛権が共通のきずなです。
米国の米韓、対比の防衛条約も集団的自衛権を認めているように聞いています。日本も現在検討中ですが、今回の大敗で一寸遠のいたような気がしますが大事な事ですので、安倍さんは頑張って、国民に説明して、行使を認めて欲しいと思います。

Commented by take8 さん
解放同盟のイデオロギー性だけじゃないんですよね~
歴史的背景もあるでしょうが、最大は利権でしょ
指名競争入札、随意契約で利益を上げているのは?
一般競争入札に強硬に反対してるのは?
まあ、開同だけじゃありませんけどね
元公安の菅沼氏が「ヤクザの6割が同和、ヤクザの3割が在日」と発言したのは有名でしょうが、何故か共産組織、日教組と同和。同和、在日とヤクザがつるんでいるそうです
差別利権が日教組と結びつき、利権があるからヤクザが介入してくる
確かに「差別はいけない」は反論できません
正論です


しかし、甘やかすがごとき優遇は彼らを増長させ、利権集団にさせてしまいます



戦後の朝鮮人たちの強姦、暴力、強盗、殺人などの無法行為などが原因でしょう



利権を守る為、犬の生首を放り込んだり、恫喝、利権、地位を利用して職場に出てこず、給料を貰っていた市役所職員の記事を見る度そう思いますね

数々の暴動を起こし警察さえ手が出せず、税務所、警察を襲撃し、GHQにさえ逆らい、官邸にまで押しかけ・・・
一般人が忌み嫌うようになったのは必然です
当然遠ざかります
それがいつの間にか差別されていると言い出し、日教組の教育、マスコミが後押し・・・
日本への密航、密入国が強制連行にすり替り、民間の商行為であった慰安婦が性奴隷に・・・

それらの利権団体の一員である同和だからこそ信用できないのです
信用してもらいたかったら自分達を何時までも弱者、被害者の立場に置き、加害者たる(?)日本人、日本政府にたかる事は止める事です

そういえば同和では良く吊るし上げを行ったそうですね
それが一般人がヤクザと同一視する原因になってると思いますが?
米国でもかつて黒人優遇政策を取り、逆に堕落させてしまった失敗から、最近では「あくまで平等」な政策を取っているそうです
彼らは自分達で同和、差別という問題を大きくしています
また、そうしたほうが利権や利益を得やすい
そのために騒いでるように思いますがね?

彼らが差別されたと感じるのはある意味正解です