イスラエルからのニュース
2007年8月8日(水)
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*多数の国防軍兵士と警察がヘブロンの家を占拠していた右派の排除を
完了。13人が逮捕されたが、大きな混乱は無かった。(P,Y,H)
*入植地をイスラエル領にする一方で、アラブ人地区をパレスチナ国家
に組み込む領土交換案を、ペレス大統領とオルマート首相が検討して
いると報じられたが、両者が否定。(P,Y)
*ファタハとハマスが和解に向けた秘密交渉か。ハマス指導者のハニエ
は、交渉再開を示唆。アラブ諸国が仲介しているもよう。(P)
*レバノン南部に展開する13600人の国連軍の駐留期限は8月末。
国連安保理では16日から駐留延長の議論が行われる。(P)
*西岸地区からの撤退を行う前に、カッサムロケット砲などの攻撃に対
する迎撃システムを完成させるべきだとバラク国防相が発言。(H)
*ガザ北部で爆発があり子供2人が死亡。国防軍の攻撃ではなく、カッ
サムロケットがガザ内に着弾したのではないかと見られている。(Y)
*人種差別的だと言われていたベングリオン空港の検査を改善するため、
荷物ステッカーの民族別色分けを廃止。しかし、ステッカーに印刷さ
れた番号での区分に変わっただけで内容は同じだという。(Y)
*軍隊で昇進できなかった女性兵士が、軍服や模造銃などを購入し、軍
基地に自由に出入りしていたことが判明。レバノン戦争でも砲兵隊に
「従軍」していたという。(Y)
*ガリラヤ湖で遊泳中に足が魚にふれた男性が、バクテリアに感染して
重体。同様の感染は夏に多く、手足切断や死に至る例もある。(H)
2007年8月9日(木)
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*昨年夏の第二次レバノン戦争で戦功のあった兵士142人を国防軍が
表彰。戦死者も同時に表彰された。(P,Y,H)
*ヘブロンの占拠者を強制排除する作戦で、命令を拒否した兵士を右派
ラビが顕彰。世論調査では、命令拒否を支持する意見が30%に達し
ており、命令拒否は軍を揺るがす大問題となっている。(P,Y,H)
*ホロコースト生存者への給付金問題に、オルマート首相が真剣に取り
組む考えを表明。しかし、生存者らの抗議行動では行き過ぎた言葉が
飛び交っているとして、懸念を表明した。(P,Y,H)
*海水浴場の監視員が今週末に再びストを決行へ。監視員は最低賃金で
働かされており、市役所は賃上げ交渉に応じないという。(P,H)
*自治政府がハマス治安部隊のメンバーに給与を支払ったことが判明。
「コンピューター処理のミス」だと自治政府は説明しているが、ハマ
スを宥めるための「善意の証し」だとの見方も出ている。(P,H)
*テロ組織のPRCが政治組織に衣替えへ。軍事部門は温存し、武力で
イスラエルと戦うとの政策は変えない。(P)
*イスラム運動の指導者サレーが扇動の疑いで起訴。サレーは神殿の丘
付近での工事に怒り「第三次インティファーダを起こすのはイスラム
教徒の義務」などと民衆を扇動して騒ぎを起こした。(Y)
*ペレス平和センターがパレスチナとイスラエルの子供を集めてサマー
キャンプ。今年で第5回となるキャンプは、子供たちが互いに理解を
深め、平和共存に役立てることを目指す。(Y)
2007年8月10日(金)
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*ハマスがガザ占拠前の原状を回復しない限り、ファタハとハマスの連
立政権交渉には応じないとの方針を、アッバス議長が再確認。しかし、
アラブ諸国からは両者の和解を求める圧力が高まっている。(P)
*米国で人道支援と称して資金を集め、ハマスに1200万ドルを送金
していたイスラム教団体の裁判が進行中。イスラエルの情報機関担当
者が米国で証言へ。(P,H)
*バルイラン大学のヒレル・ワイス教授が、国防軍司令官に「お前の妻
は未亡人に、子供は孤児となれ」と暴言。警察が捜査へ。(P,Y,H)
*ガザからスデロット市に4発の
ロケット砲攻撃。イスラム聖戦が
うち2発についての犯行声明を
した。(P,Y)
*ハマスが海軍を創設。国防軍の艦船は第二次レバノン戦争で甚大な被
害を受けており、ハマスの海軍には強く警戒している。(Y)
*テロ活動をやめる約束で国防軍の手配リストから外されたテロリスト
が、テロ活動中に発見される事例が多発。国防軍は「協定違反」との
非難を恐れて逮捕を見送り、そのまま釈放しているもよう。(Y)
*大手建設会社ヘフツィバの倒産で、家の代金を払ったのに家が手に入
らない人が多数。一部の人々は、差し押さえを恐れて買った家を実力
で占拠する動きを見せている。(P,H)
*ユダヤ人でカトリックに改宗したルスティガー枢機卿の葬儀がパリの
ノートルダム大聖堂で。本人の希望により、ユダヤ人も参列し、ユダ
ヤ教式のカディシュの祈りや詩編朗読も行われる。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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ガリラヤ湖の魚に触れただけでバクテリアに感染して重態になるなんて、
どんな種類の魚なんだろう?インドネシアのコモドとかげにかまれたら
あまりにも、口の中のばい菌が多くて、直ぐ死んでしまうんだって。
とかげは、弱った動物をじっくり食べるらしい。
ガリラヤ湖の魚は、コモドとかげといい勝負しているんだ。
びっくりしたのは、
「テロ活動をやめる約束で国防軍の手配リストから外されたテロリスト
が、テロ活動中に発見される事例が多発。国防軍は「協定違反」との
非難を恐れて逮捕を見送り、そのまま釈放しているもよう。」という
ニュースだ。やはり、パレスチナ人の中には、約束など守らない人が
いるのだと、変に納得した。
テロ活動中なのに、逮捕しないで、そのまま釈放する国防軍にもびっくり。
そんなにイスラエルの同胞から非難されるのが恐いんだ!!
by日本のお姉さん