イスラエルからのニュース
2007年8月5日(日)
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*オルマート首相とアッバス議長が月曜にエリコで会談へ。イスラエル
  の首相が自治区を訪問するのは約7年ぶりとなる。(H,Y)
*少なすぎる給付金に怒ったホロコースト生存者がデモを計画中。しか
  し、生存者団体の間で、交渉を優先すべきか、デモなどの抗議行動を
  優先させるべきかで路線の違いが出ている。(H,P,Y)
*ガザ周囲のフェンスを破り、2人のパレスチナ人がイスラエルに侵入。
  警備隊の到着前に協力者の車で逃走したが、夕方には逮捕された。テ
  ロではなく職探しが目的だったと見られている。(H,P,Y)
*国連安保理がヒズボラに国防軍兵士の即時解放を要求する決議。イス
  ラエル政府は声明を歓迎した。(Y,P)
*国防軍がガザでイスラム聖戦のメンバー2人を殺害。ナブラスでもイ
  スラム聖戦のメンバー1人を殺害した。
また、金曜には
スデロット市 に対するカッサム
ロケット砲撃があり、
 2人が負傷した。(H,P,Y)
*国防軍脱走兵によるバス内での銃乱射事件から2年。アラブ人地区の
  シュファラムで集会。イスラム運動などは参加しなかった。(H,Y)
*スーダン難民をエジプトに送還すれば生命の危険があるとして、送還
  中止を求める請願に国会議員の過半数の63人が署名。(P,Y)
*海水浴場の監視員がストライキを実施し、すでに3人が水死。監視員
  は最低賃金で働かされているとして、ストを続ける構え。(P,Y)
*死海で遊泳中に沖に流された8歳の少年が、午前1時に救助された。
  暗唱していた詩編を唱えながら孤独に耐えたという。(H,I)
2007年8月6日(月)
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*ホロコースト生存者と支援者が首相官邸前でデモ。政府が計画してい
  る貧しい生存者への給付金は毎月80シケル余りとあまりに少額であ
  り、支給も先送りされている。(H,Y,P)
*北部の町キリヤテ・シェモナで連続殺人。容疑者は逮捕されているが、
  警察が捜査中で詳細は発表されていない。(H,P)
*2003年に英国人写真家がガザで国防軍の銃撃により死亡した事件
  で、英国が再調査を要求。写真家の遺族は、補償金の額が少な過ぎる
  として強い不満を示している。(H,Y)
*シリア訪問から帰国したスペインのマラティノス外相が、オルマート
  首相との会談を希望。シリアのアサド大統領からの平和のメッセージ
  をオルマート首相に伝えるのが目的だという。(H,Y)
*ペレス大統領が土曜に84歳の誕生日を迎える。大統領が9月にロー
  マを訪問し、イタリアのプロディ首相や、ローマ教皇と会談するとの
  話が出ているが、まだ最終決定には至っていないもよう。(P)
*西岸地区の各都市の治安維持を引き継ぐのは現状では不可能だと、自
  治警察関係者。ハマスなど過激派勢力がアッバス政権との対決姿勢を
  強める中、治安維持は国防軍の戦力頼みとなっている。(H)
*武器を捨てることを条件に、国防軍が追跡をやめるとの協定にファタ
  ハのメンバーら約300人が合意したことが判明。(Y)
*ハマスがガザのクリスチャン独身女性の大学教授を強制改宗させ、イ
  スラム教徒と結婚させたとファタハが発表。教授は家族全員が改宗す
  るまで家族と会わないと語っているという。(P,I)
2007年8月7日(火)
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*オルマート首相と自治政府のアッバス議長がエリコで会談。首相はパ
  レスチナ国家の早期設立に向け努力する考えを示した。(H,P,I)
*ヘブロンでアラブ人地区の家に強行入居した2家族を今日、強制排除
  へ。流血の惨事になる危険性が高まっている。(H,P,Y)
*国防軍兵士12人が、ヘブロンの入植者強制排除作戦への参加を拒否。
  兵士の命令拒否は、ラビや政治家の支持を受けて広がりを見せており、
  国防軍を麻痺させる危険性が高まっている。(H,P,7,Y)
*アハロノビッチ観光相やベニー・エロン議員らが日本を訪問し、日本
  やアジア各国の福音派クリスチャンと共に「エルサレム・サミット」
  を開催した。日本のクリスチャンは、人口の1%しかいない。(P)
*全国の建築工事の10%を請け負っている大手建設会社ヘフツィバ社
  が債務超過で倒産の危機。すでに代金を支払った施工主の間で不安が
  広がっており、政府に対策を求める声が高まっている。(H,P)
*5月にヘブロンであった左翼活動家と国防軍の衝突で、左翼活動家に
  暴行を加えた国防軍司令官を降格処分。(H,Y)
*人権団体のベツェレムが西岸地区の検問所は違法だとの報告。当初の
  安全保障の目的を逸脱していると指摘した。(P)
*ノルウェーのストア外相がイスラエルを訪問。外相はノルウェーがハ
  マスと断交したことを明らかにした。ノルウェーは今年3月、世界に
  さきがけてハマス公認に踏み切ったが、方針を転換した。(Y)
[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
  I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
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発行:「シオンとの架け橋」  http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp