米の広島・長崎への原爆投下 はナチスのホロコーストと同じ”大虐殺” | 日本のお姉さん

米の広島・長崎への原爆投下 はナチスのホロコーストと同じ”大虐殺”

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」通巻第1882号 

北戴河会議で主要人事を決定へ
     二日から実質の次期人事抗争が激越に討議されていると香港誌


 焦点はやはり曾慶紅のようである。
 毎日新聞ははやばやと曾辞任説を流したが、北京筋はすぐに否定し、

香港情報 はこの後追い分析をしたところはなかった。
曾慶紅(国家副主席)は序列五位。 胡体制のバランスをとるキーパー

ソンだ。

 昨日発売の香港誌『開放』(八月号)は、北戴河で開催中の首脳会議

を伝えて いる。
 2003年に胡錦濤は、恒例の北戴河会議を中止した。それまで中国

共産党の 最高幹部は、この避暑地に一堂につどって、事実上の

「党大会」を開催し、ほと んどの方針から人事までを決めてきた。
秋の党大会なんて、所詮は飾り、シャンシャン大会である。

 ことし一転、胡は8月2日から北戴河での会議を招集し、8月15日まで

貳週 間。表向き「夏休み」。実際は「事実上の決戦場」となって新人事を

ふくむ党の方針が固められる。
 北戴河は、天津から近く党幹部らは北京から特別列車ではいるのが

通例。
 小生は秦皇島からタクシーで見物に行ったことがある。ゴミゴミした

海水浴場 で、海は汚く、とても静養できる所ではないという感想を抱い

たが、きっと共産 党幹部連中の美的感覚は違うのだろう。

 そんなことより新たに政治局常務委員会に加わるのは誰か? 
 李克強、李源潮らが最有力と見られているが、「太子党」人脈の巻き

返しが激 しく、胡率いる「共産党青年団」人脈は強い突き上げを食らっ

ている、という。
 とくに李克強は遼寧省書記就任以来、最悪の製鉄所事故に見舞わ

れたが、その 責任問題を浮上させているという。
 李源潮に対しては江蘇省の食品加工、毒入り企業などの関連など、

関係のない ことまで持ち出せ荒れ、いかに上海派の恨みをかっている

かが急浮上したという 。


 ▼胡の示した妥協案は、まるで古色蒼然の歴史的遺物

 香港誌『開放』は、妥協案として政治協商会議副主席に、胡徳平

(胡耀邦の息 子)、トウ僕方(トウ胡平の息子)、陳元(陳雲の息子)の

三人を奉り、共青団 の子飼いをなんとしても昇格させようと画策している

のに対し守旧派は「陳良宇 を犠牲の山羊として、江沢民ら上海派を

追い込んだ恨み激しく、温家宝一族の腐 敗と汚職を突き上げている」と

伝えている。

 このほか劉延東、周永康、張高麗、李建国らの名前も挙がっている

模様。
 闇の中で決まる人事、しかし透明人間でもなければ、内部の暗闘は

のぞけまい。

 ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ○ ◎ ◎  ◎ ◎ 
(読者の声1) 臨時国会の争点はまずテロ特措法延長で、10月までに

延長しな いと、海上自衛隊によるインド洋での対テロ警戒中の米軍へ

の海上給油ができな くなります。
防衛省は、国内外でのプレゼンスが上がり、隊員の訓練になり、

士気が維持され 、米軍の「対テロ戦争」作戦本部に隊員を入れ込める

など、延長のメリットはい ろいろあるでしょう。
しかし、「この際、テロ特は“見切り千両”じゃないか」と唱える向きも

ありま す。
特措法を延長しないほうが日本の国益に適うというものです。
その論拠とは、
(1)洋上給油の対米協力は、もう5年以上続いていて、米軍の自衛隊

への感謝の 気持ちは実際には薄くなっている。
(2)ブッシュ政権は安倍政権の継続を希望しているにも拘わらず、

「対北朝鮮 外交」と「慰安婦問題」で安倍政権にダメージを与えてしまっ

ている。
年末に期限を迎える在日米軍駐留経費負担特別協定

(Host  Nation Support) の更新でイロをつければ、日米関係は維持

されるだろう。
(3)テロ特措法延長をあきらめてしまえば、民主との争点がとりあえず

ひとつ 消える。その上で、「小沢民主党は無責任だ」式の批判もできる。
(4)「テロ特延長」のために多くのものを犠牲にする必要はない。

駐日米大使のシーファーが慌てて民主の小沢に会おうとし、ここにきて

「日本に しか果たせない重要な役割」であるとヨイショ発言しているの

は噴飯ものです。
シーファーは日本人記者団との会見で「米国にいる日本の友人で、

日本政府が河 野談話から後退することを望む者は皆無だ」と、

胡の傭兵(河野洋平)談話見直しの動きを牽 制しました。
新潟の拉致現場に行って、米政府がこれに大きな関心を持っている

との発言もありましたが、都度都度ご都合主義のパフォーマンスに

いそしむ仁で信用が置けま せん。
こんな大使を日本に送り込み、対北交渉では同盟国の日本を無視して

自国の我侭 を通し、理不尽な慰安婦対日謝罪決議案の米下院議会

での採択を放置した今のア メリカ政権の為に、日本の与党が敵失

勝利でイノシシのように鼻息荒い民主党と 揉めるなんて愚の骨頂です。
      (HN生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント) 昨日、カザフスタン、キルギス紀行のなかに

それとな く現地人の反応を挿入しておきました。
 小生はこういう話を紹介しました。
 「(キルギスの)首都のビジケクでは、真っ先にマナス空港へ

向かった。米軍 の駐屯を確認するためである。米軍空軍もしくは海

兵隊が2000人駐留してい る。
ビシケクの東30キロのカントという町にはロシア軍が駐屯している。

バランス を奇妙にとっているか、政治的配慮か。どうか。
 地もとの人は率直に言って『米軍は帰れ』というメンタリティであり

『え。 日本に米軍が五万もいる? 日本って独立国じゃないんだっけ』

と質問された」 。


(読者の声2) 過日、下記の投書をしましたが、英語文が出来ました

ので、邦 文とあわせて重複ですが、掲載いただければ幸いです。
   ♪
(日本語原文)
 村松剛氏の『大量殺人の思想』を最近手に取りました。
昭和36年(1961年)刊行されたこの書は、村松氏が同年イスラエル

へ出掛 けて、そこで行われたアイヒマン裁判の傍聴記がメインとなって

います。最終章 の「アイヒマンの人間像」の中に、アイヒマンについて

次のように記されている 次の箇所があります。

(引用開始)
「ドイツにはジークフリート以来の破滅のロマンティスムがある。ニヒリ

ズムに い ろどられた力への意志と陶酔がある。 これとプロイセン風の

服従精神を結びつけ た のがナチスだった、という分析を、まえに僕は

読んだことがあった。 両者の結合 の 象徴的舞台は、いうまでもなく

ニュールンベルクの党大会だろう。 鉤十字の旗に 飾 られた、あの古代

ローマ帝国式の舞台装置。 ナチスをひきいる凶暴なニヒリストた ちは、

鉄の規律を奉じる党員たちをまえに、ここでチュートン騎士団以来の

光栄 あ る伝統を説いたのである。

・・・ 共同体のロマンティスムへの憧れは彼(アイヒ マ ン)の中につよ

かった。
しかしその凶暴なロマンティスムが、服従精神の枠をこえるほどのもの

ではなか っ たことは、法廷における弁解、言い逃れの態度をもってし

てもわかるだろう。
彼にはヒトラー、ゲッペルス、ゲーリングの、あの決断と自信と倣岸さ

はない。
彼 は自分の情熱と行為との、責任をとることさえできない。
つまり・・・指導者たちの要求した二つの要素は、彼においてまさに要求

どおり 、 過不足なく現れていたということができる。

アイヒマンをナチスの生んだ『代表 作』と呼ぶゆえんなのである。」
(引用止め)

ドイツ民族のロマンティスム(ニヒリズムにいろどられた力への意志と

陶酔)は 日本の「たおやめぶり」と違いますし、プロイセン風の服従

精神は「ますらおぶ り」ともまったく異なります。
ドイツ民族と心性の大いに異なる日本民族に、「ナチス」のような

集団が生まれ る訳はなく、ホロコーストのような大虐殺が歴史上

自国内で発生したことはなく 、海外で他民族になしたこともありません。
近代に入って、欧米民族やシナ人との交わりを濃くして以降、彼らから

日本民族も彼らと同様の所業をしたと云い募られるようになりました。

そう言い募られた 体験の無い日本人はあまりに無防備でした。

未だに対処の仕方を心得ていません 。

組織性、違法性、大量性の3つの条件に鑑みれば、米の広島・長崎へ

の原爆投下 はナチスのホロコーストと同じ”大虐殺”で、爆心直下に

いた者はコンマ以下の 秒数で一瞬にして頭髪皮膚内蔵骨肉すべて

蒸発揮化し灰化させられました。
米が投下した原爆は、ホロコーストの行われたアウシュビッツのガス室

の”死体 「生産」能力”をはるかに優る巨大な ”人間焼却炉” を

広島・長崎に現出しま した。
ならば日本はイスラエルのヒソミに倣い、まず『原爆投下者処罰法』と

いう仮想 遡及法をつくり、彼らがアルゼンチンからアイヒマンを拉致した

ように原爆投下決定の最高責任者米大統領トルーマンと国務長官

バーンズを日本へ連行し、戦犯 法廷を開きたいところです。
しかしそれはもう叶いません。
残念ながら死んだ被告たちをアイヒマンのように吊すことはできませんが、

被告 死亡として、仮想戦犯法廷を開き、「平和への罪」(所謂A級戦犯)

と人道への 罪(C級戦犯)で裁き、罪科を厳しく問うことにします。


第三国は日米離間とほ くそ笑むでしょう。
しかし米国議員たちが慰安婦問題で日本政府に謝罪させようと、在米

華僑やその 背後にいる第三国の資金に後押しされて、しつこく決議案

を繰り返し議会に上程 し、その成立に蠢くなら、それを喜ぶ民度の

低さを米国民が示すなら、これに対 して反証を挙げ防御に努めるだけ

でなく、アメリカの原爆投下の罪を糾問するパ ンチを繰り出すべき

でしょう。
最終的に米下院議会は慰安婦対日謝罪決議案を、7月30日に可決

しました。

仮想戦犯法廷の判決は次のようにします。
「核、そのものは善でも悪でもない。これを自存自衛の為でなく、何が何

でも日 本に原爆を落とそうと決意し冷酷にも実行したトルーマンと

バーンズには、由々 しい罪と重大な道義的・反人類的の負うべき責め

があり、厳粛な罰が課されるべ きである。

しかしこの両者に今から罪を償わせることはできない。
日本人には死者の墓を暴き、鞭死の恥辱を与える習慣はない。

広島・長崎の原爆 被害者は、自分らの子どもたち、子孫の日本人が

同じ苦しみ同じ悲惨な目に遭う ことを望んではいない。
 今後、日本に核を投下しようとする、公正も信義も無い、邪悪な国家

又は集団 から日本を守るために、日本民族は核を保有することを決意し

た。この決意が世 界で唯一の原爆被害者への鎮魂となるとともに、

今と将来の日本の自存自衛に資 すると確信するものである。


日本は自存自衛以外に核を行使しないことを世界に 向け、ここに

宣言する。 核、そのものは善でも悪でもないのである。」
   (しなの六文銭)