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検証・テロとの戦い海自派遣

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■検証・テロとの戦い海自派遣 国益守る燃料補給で国際監視支援

勝股秀通 編集委員(読売 8月3日 朝刊)

[概要]海上自衛隊幹部は5年半を超えるインド洋での活動を、「テロとの戦いを続ける国際社会へのパスポートだ」と振り返る。同時テロ(01年9月11日)を受けて、国際社会はテロとの戦いに立ち上がった。日本政府は海自の護衛艦と補給艦の2隻をインド洋に派遣し、アフガンに潜伏するテロリストの逃亡や武器運搬阻止を目的の多国籍海軍に参加した。具体的な任務は後方支援活動で、警戒監視する艦船やヘリの燃料補給と、水の補給だった。

 インド洋の洋上監視活動が始まった時は11カ国が参加した。現在は日米仏など6カ国17隻がインド洋北部のアラビヤ海からアフリカ方面に展開している。パキスタン海軍も04年7月からこの監視活動に加わった。海自はパキスタン軍艦船に米軍の380回に次ぐ257回(6月21日現在)を補給し、油のほかに約6000トンの真水を提供した。海水から真水を精製する能力の低いパキスタン軍の艦船が参加出来るのは、海自の支援があるからという。近々、仏海軍に代わってパキスタン海軍が多国籍軍を指揮する。

 海上での武器輸送阻止活動で今までに5トンを超す武器や弾薬を押収した。自衛艦隊司令官の香田洋二海将は、「海上で監視の目を光らせ続けることで、テロ組織の行動を抑止することができる」と有形無形の効果を説明する。

 9・11から間もなく6年が経過する。現在もテロとの戦いを続ける国は40カ国を越える。防衛省幹部は「アフガンは国際テロの中心拠点だ。この国作りに失敗すれば、世界はテロの脅威に怯え続けることになる」と話す。日本が今、この”輪”から抜けることは国際社会から離脱することほかならない。

[最新情報のコメント]今日の産経新聞・朝刊に、来年の米大統領選挙で民主党候補を狙うオバマ上院議員が2日、アメリカのシンクタンクでの講演で、イラク戦争を早期に終結させるため、パキスタンとアフガンに対テロ戦争の重点を移す構想を明らかにした。特にアフガン東部の国境地帯はアルカイダの”聖域”となっており、パキスタンのムジャラフ大統領が同意しなくとも、米軍を投入して掃討作戦も辞さないと言及している。そのような対テロ戦争の推移を考えると、固定した考えでパキスタン海軍の艦船に燃料や水を提供し満足していいのかと気になる。

 パキスタン海軍の艦船が海水から真水を作る能力が低いなら、日本でそのような装置を装備した船を建造してパキスタンに提供した方がいい。軍艦の場合は日本の武器輸出禁止3原則に触れるから、武装をしない民間の”造水”船舶として建造すれば提供出来る。また洋上の燃料補給も日本が民間のタンカーを借り上げて、洋上で多国籍軍の艦船に燃料を補給することもできる。しかし海自が何もしないわけではない。海自には別の任務が必ずあると思う。平和大国日本として出来ることである。

 この間に海上で押収した武器が5トンというのも少なすぎる。いくら有形無形の効果といっても、5年が過ぎれば真の意味で”費用対効果”を見直す必要があると思う。公正で科学的な検証をして、正しく現状を見直せば、それで国際社会を裏切ったことにならない。単なる固定した感情論でダラダラと続けることこそ、対テロ戦争を戦う者にとって迷惑千万である。

 海自の隊員が厳しい環境に耐え抜いて、インド洋で補給活動を行ったことは痛いほど理解しているつもりだ。また心より尊敬している。しかしだからこそ、現状を改善することに無関心であるべきでない。海自には日本の国際貢献の生命線として、まだまだ大きな仕事が待ち構えている。日本の政治家が政権延命策でアメリカ大統領の歓心を買うために、形振り構わずインド洋に艦船を派遣してはいけないのだ。

※赤字で5トンで記述した部分は、最初、5万トンと誤って記入していました。再度、記事を確認しましたら、正確には5トンでしたので訂正しました。読者の方からのメールで、5万トンの誤りではないかという指摘がありましたが、新聞記事では5トンとなっています。異常に少ない量なのですが、今の段階ではこのまま掲載します。ただし今後、読売新聞の紙面に訂正が出れば直したいと考えています。

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▼世界13位の経済大国の明日 (worldNote)
朝鮮日報:GDP:韓国、ロシアに抜かれ世界13位
韓国の名目GDPは2002年から04年まで11位だったが、05年に12位に転落し、昨年さらにランクを一つ落とした。最近5年間は2年に1ランクずつ転落した計算になる。
中央日報:韓国のGDP、ロシアに抜かれ世界13位
世界銀行によると、06年の韓国の名目国内総生産(GDP)規模は8880億2400万ドルとなり、183カ国のうち13位となった。 韓国のGDPは02年11位、04年12位、06年13位と、2年ごとに順位が1つずつ落ちている。 これで韓国はブラジル(10位)、ロシア(11位)、インド(12位)、中国(4位)のBRICs4カ国すべてに抜かれた。
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中国はともかく、インド、ロシア、ブラジルも成長が著しい。どこも人口規模が大きい。韓国は(11位ではなく)世界13位の経済大国か。それにしても韓国の経済はよく分からない。