アルジャジーラの報道 | 日本のお姉さん

アルジャジーラの報道

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▼アルジャジーラの報道(博士の独り言)

「米国は、日本と中国、韓国の間にトラブルを起こしたいのか」(“The U.S. wants to create trouble between Japan, China and Korea”)アルジャジーラ(aljazeera)2007年4月7日付記事より参照引用/写真は「アルジャジーラ本社前」(Wikipedia)
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正鵠を得ている米国への指摘
この記事についてあつかわれている有志ブログがおられると思う。諸氏の英邁な論及と周知に敬意を表し、小ブログからも短稿を呈する。
昨夜、読者からいただいた記事情報だが、本年の4月7日、件の「対日謝罪要求決議案」の外交委上程を試みていた米下院議会の動きと米国の報道に対し、アルジャジーラが、米国に対する指摘記事を掲載。その内容は正鵠を得たものであったので紹介する。
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「アルジャジーラ」記事(以下、邦訳)
米国の政府関係者が、日本は第二次世界大戦中の「性奴隷」について謝罪しなければならないと発言した。 なぜ、日本のみなのだろうか? 化学兵器の投下によって、罪もないベトナムの婦女子を何千人と殺害し、アフリカ人を連行して強引に奴隷化し、アメリカ先住民を殺害して国土を占拠した自国の罪は問わないのであろうか? (米国にとって)これらは問題ないのだろうか? さらに、米国の政府関係者は、同国は、友好国を正しい方向に導きたいと発言した。それならば、米国の友国・オーストラリアはいかがであろうか? オーストラリアは、1960年代に、アブロジー二(原住民)の子どもたちを親から引き離したことに謝罪したのだろうか? (それにともなって、オーストラリアは)多数アブロジー二を殺害したことを謝罪したのだろうか?  米国は、日本政府を正しい方向に導こうとしているのか、それとも日本と中韓両国の間に(新たな)トラブルを設けたいのか? 米国は、地域を不安定化することによって、オウンゴールを招きたいようにも映る。

(以上、邦訳)
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アルジャジーラの記事について
ただし、上述の記事を日本擁護の記事と評価する声もあるが、しかし、「性奴隷」と「売春」を同レベルに記しているため、よく読めば、決して「日本擁護」ではない。だが、米国に対する指摘は的を得を射ており、第三者的な報道として、注目すべきものがある。 アルジャジーラ(同サイトより)
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カタールのアルジャジーラの名称については、『ジャジーラはアラビア語で「島」および「半島」を意味する。アルは定冠詞(the)にあたる単語であるため、アル・ジャジーラは「その島」という意味になり、つまりアラビア半島のことを意味する』(Wikipedia)との意味があるそうだ。 イラク戦争の報道で名前を聞かれたことと思うが、その報道内容は、西欧の報道とは異なる、一種の「歯に衣を着せない」スタンスを持つことで名が広まった。以上、短稿にて。
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メディアの「売春」と“従軍慰安婦”の混同
いわゆる“従軍慰安婦”は「言葉が存在しなかった」のみならず、その実体は無かったのである。これ自体は良いことではないが、戦争下における「軍人に対する売春」。それ自体は忌まわしいことだが、売春に従事した婦女は世界各国で自然発生的に存在していた。 それを「慰安婦」といえば、そう呼べるのかもしれない。だが、そこに“従軍”を冠すれば、その本質、意味が異なる。今日、この慰安婦と“従軍慰安婦”とをすり替えるかの報道、意図的な宣伝が跳梁跋扈しているが、本質を踏み外した誤った認識への誘導操作である。 この情報の峻別ができず、「慰安婦」と“従軍慰安婦”を混同し、やはり“従軍慰安婦”は事実であったかのように記す向きがあるが、それは誤解である。その議論における“従軍”の検証、真実究明の検証による「峻別」こそが重要であり、正確に認識する必要がある。また、この「峻別」こそ、公的なメディアが全うすべき使命であることは云うまでもない。
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【筆者記】

読者のみなさまより、数多くのお励ましのメールをいただき感謝する。また、拙いエントリーに対しても、お疲れ様といただく一言が、筆者にとっては大きな励みになる。なお、台風5号が九州に上陸。北上中とのことだ。みなさまのお身近に被害のないことを願う。
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▼ドーハに日本の真実を(博士の独り言)

アルジャジーラに働きかける

 先稿にて、アルジャジーラの記事を紹介したところ、読者のみなさまより、次の要旨のインラインコメントを複数いただいた。あくまでも、当該の米決議案に対する「反駁」という意味合いにおいてだが、云く、『欧米メディアが日本の真っ当な主張に対して殆ど聞く耳を持たず、埒(らち)が明かないなら、このアルジャジーラあたりに働きかけて、事の経緯を詳しく説明し、彼らの理解を得て それを全世界に向けて発信してもらう、というのはどうか?』と。

 さらに、『慰安婦問題の真相、また2発の原爆、東京大空襲の犠牲、戦後進駐軍による日本婦女暴行多発等々に対して、彼らは謝った事も無いにもかかわらず60年以上も前の、他国の軍隊にも普通に存在した慰安婦についてでっち上げた決議事実の検証も無く強行し、一国の首相に謝罪を要求するという厚顔無恥な内政干渉をする』と。そのような事実の真相を知れば、大いに日本に共感するのではないか、とのご指摘をいただいた。秀逸なご意見に感謝する。

 このカタールにせよ、UAEにせよ、以前は「乾燥アジア」とも呼ばれたこれらの国々の人々は、文化は大きく異なれども、日本を同じ「アジアの一員」として、友好的な視点で観る人が少なくない。その中でも独特なスタンスを持つアルジャジーラに対して働きかける。客観的な対米指摘の報道を働きかけることは、国際法廷の場に対しても、大変に有意義であると筆者も思う。

 アラビア語はさっぱり解らないが、英語ならその旨を十分に書き、伝えることができる。善は急げ。ただし、日本の真実の主張がメインであり、反日勢力に利用されないための機転を含ませ、その点に留意しつつ、さっそくやってみる。素晴らしいご意見に感謝する。


平成19年8月3日

博士の独り言
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【筆者記】

 実は、数年前になるが、依頼により、中東から来た留学生たちに、「日本の科学技術概要」という集中講義を担当したことがあった。初めてのことで、「恥」を見せまいと、原稿の棒読みは一切せず、すべての項目について、少し講義してから、質疑応答を持つ、というアドリブ形式で行った。ホワイトボードを背に、少しいい加減な回答もしてしまったが、よどみなく答えることを心がけた。おまけとして、最終日に「侍」の話をした。

 ある学生が日本への期待を語った。数えられる天然資源こそ日本には少ないが、本当の資源は「日本人」という存在ではないか。私たちもそうなりたいと思った。もっと我々の国のことを知ってほしい。もっといろいろ教えてほしい、と語った。いずれも社交辞令であろう。だが、特定国とは異なり、反日教育に染まっていないかの国の報道機関は、日本の理解者になる素養を確かに持っていると思う。以上、短稿の報告にて。