慰安婦決議報道で韓国紙と朝日に共通する要素
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▼慰安婦決議報道で韓国紙と朝日に共通する要素(台湾春秋)
米下院で慰安婦決議が採択されたという。だがこの決議は、内容や方法で多大な疑問が残る。まず日本を非難する決議なのに、日本の重要性や慰安婦処理への賞賛の言葉が並ぶ。そして決議した本会議に僅か10名しか出席してしない。それでも下院決議と言えるのか。
この決議文、実におかしな文章である。まず決議の前半で、1930年代の日本政府を、世界最大規模の人身売買に関ったと非難している。また最近の日本には、河野官房長官談話を撤回しようとする動きがあると非難する。
続くのが、今日の日本への高い評価である。「人間の安全と人権、民主的価値、法律の統治などへの日本の努力を賞賛する。更に日米同盟は、アジア太平洋での米国の安保利益の礎で、地域安定と繁栄の根幹である」という。まだ賞賛の言葉が続くが、省略する。
そして、「下院は、日本の官僚や民間人の努力で、1955年に民間レベルのアジア女性基金が設立されたことを賞賛する。アジア女性基金には、570万ドルが集まり、日本人の贖罪を慰安婦らに伝えた後、活動を終了した」とある。
そうした文言の後に、米下院の共同意見として、大要次の要求が書かれている。
① 強制的に、若い女性を性の奴隷とした事実を認め、謝罪せよ。
② 日本の首相は、公式声明を出し謝罪せよ。そうすれば、声明への疑惑が解消される。
③ 日本政府は、性の奴隷はなかったとする説に、公開的に反論せよ。
④ 日本政府は、国際社会の提示した慰安婦勧告に従い、未来世代を教育せよ。
最後の要求部分がネライなのだが、何しろ、非難しているのか、賞賛しているのか、全く首尾一貫していない。これに対する韓国紙の対応だが、典型的なのは中央日報で、謝罪決議「全文」としながら、日本への賞賛部分を完全にネグっている。
全文と言いながら、全文ではない。他の韓国紙も同様だが、問題は日本の朝日その他である。朝日も、同様に賞賛部分をネグっている。この新聞には、日本の為に論ずる姿勢がない。自社の捏造記事が、今日の混乱を生んでいることへの反省も全くない。
それどころか、今日の下院決議は、安倍首相の失策であるかのように論じ、もっぱら安倍批判に重点を移している。神奈川新聞にいたっては、この捏造問題の犯人の1人である吉見義明・中央大教授に評論を書かせている。犯人を裁判長に仕立てるようなものだ。
下院決議の方法も疑問だらけだ。この決議は手続きを簡略化し、下院(定数435)の定足数(218)未満でも審議できる「議事規則の適用停止」が適用された。実際の出席者は10名内外だった。中国や韓国の団体からカネでももらった連中だけだろう。
これを報道する韓国紙は、ハンで押したように、全会一致、全会一致と騒いでいる。朝日や神奈川新聞の報道は、この面に全くふれず、外交委員会で39対2の大差で可決したとか、共同提案者が167人になったことだけ報じている。
提案者なのに、出席もしない議員を、提案者と呼べるのか。今回の慰安婦報道で、騒ぎ立てる者たちが、いかに都合のいいことだけを報道するのか、よく知ることができた。