参議院選挙の結果を見て思うこと
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▼麻生幹事長浮上、舛添外相も…8月中にも内閣改造へ
~赤城、柳沢は交代必至▼参議院選挙の結果を見て思うこと
(政財界倶楽部)↓
▼麻生幹事長浮上、舛添外相も…8月中にも内閣改造へ~赤城、柳沢は交代必至(ZAKZAK)
歴史的な惨敗を喫した安倍首相は30日未明、8月中にも党役員人事と内閣改造に着手する方針を固めた。中川秀直幹事長が29日、辞任を表明したことで、焦点の幹事長には麻生太郎外相=写真左=らの名前が取り沙汰されているほか、福田康夫元官房長官=同右下=の外相就任説も浮上する。首相は人心一新を図ることで、挙党態勢の構築を目指す意向だが、求心力を回復するのは極めて至難の業だ。
安倍首相 「これからも支えてほしい」
麻生外相 「分かりました」
首相は29日午後4時50分ごろ、よき相談相手の麻生氏を密かに公邸に呼び、早々と支持を取り付けていた。惨敗という結果が判明する開票前、約40分に及んだ極秘会談は、安倍事務所が用意したワンボックスカーで麻生氏を招き入れたものだった。 中川幹事長は同日夜、「責任を取るべく、首相に辞任の意向を伝えた」と表明しており、最大の焦点は中川氏の後任人事となった。
「麻生幹事長」が有力視される背景には、29日の極秘会談があったことに加え、首相が昨年9月に総裁に選出された際、幹事長に麻生氏の就任を望んでいたことがある。この際、首相の出身派閥、町村派からの登用を望んでいた同派前会長の森喜朗元首相が中川氏の起用を進言し、首相もこれを聞き入れた経緯があった。 幹事長ポストには、麻生氏のほか、町村派には「自派閥から登用するなら町村信孝元外相だ」と町村氏を推す声もある。また、「首相の盟友、中川昭一政調会長を横滑りさせるのではないか」(自民党筋)との見方もあり、流動的な側面も残されている。 首相は29日夜、「全党的に新しい国造りに向けて一丸になれる態勢を考えないといけない」と述べ、まず党3役を固めた上で、秋の臨時国会前の8月中にも人選を進めるものとみられる。 難航が予想されるのは内閣改造だ。笹川堯党紀委員長は「条件付きの続投だ。本人だけ残って閣僚は全員交代だ」とクギを刺し、「お友達内閣で非主流派を入れていないからダメなんだ」(党幹部)との批判が噴出している。 何より、事務所費・絆創膏問題の赤城徳彦農水相、「女性は産む機械」発言の柳沢伯夫厚生労働相らの交代は必至。大幅改造は不可避だろう。 党有力筋も「“お友達内閣”を脱して、自分の意に沿わない人物でも閣僚にすることができるかが問われる。懐の深さを示せるかどうかだ」と、首相に厳しい視線を浴びせる。 気になるのは、麻生氏が幹事長に就任した場合の外相人事で、早くも「福田外相」が浮上している。首相と福田氏は対アジア外交で「対極的」だが、「福田氏を起用すれば、福田氏と外交政策で近い谷垣派や山崎派などを取り込むことになり、挙党態勢を演出できる」(自民党筋)というわけだ。 「挙党態勢」という意味からは、首相の責任論まで言及し、国民的人気の高い舛添要一参院政審会長を外相に起用する説も取り沙汰される。 首相の女房役で、内閣の顔となる官房長官人事も注目だ。塩崎恭久官房長官には、党内から「“お友達内閣”の筆頭人事は塩崎氏の官房長官起用だった。やはり代えるべきだ」(前出の自民党筋)との声が出る。 もはや「死に体」となった安倍首相は、どんな人事を断行するのか。 ZAKZAK 2007/07/30
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ようちゃんの意見。↓
★枡添・・・確かに彼を外相にするぐらいのことをしたら、お友達内閣では
なくなるかもね(笑)
そのかわり、外務省のチャイナスクールが息を吹き返さないでしょうか、?
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▼参議院選挙の結果を見て思うこと(政財界倶楽部)
今回の参議院選挙の結果は、自民党大敗、民主党大勝利ということで終わった。マスコミ各社は、予想外の結果のようにセンセーショナルに伝えている。しかし、冷静にこの結果を見てみれば、実は予想通りの結果なのである。小泉前首相による前回の郵政民営化選挙終了後より、今回の選挙での自民大敗は予想されていた。少なくとも、小泉前首相は想定していた。ある意味、今回の選挙結果は、小泉前首相の目論見どおりの結果と言っても過言ではないであろう。
選挙で大勝した場合、その次の選挙では、その大勝した政党が大敗する確立は高い。特に、アメリカのような政治環境では、かなりの確立でそのような結果がでる場合が多い。そうやって考えてみると、今回の選挙を通じ、小泉前首相の目指していた「二大政党制」という政治環境に、また一歩近付いたのかもしれない。多分、こうなることを小泉前首相は心中で密かに望んでいたのであろう。そして、こういう結果が導き出されるように、目論んでいたのかもしれない。その目論見通りにことが運んだ、ということだけなのかもしれない。
本来、前回の選挙のように、政策論争に根ざした選挙戦による、二大政党間での選挙戦ということが理想の形である。勿論、小泉前首相もそうなることを望んでいたのであろう。しかし、今回の選挙は、前回の郵政民営化選挙とは、少々様相が違った。政策論争というよりも、むしろ安倍首相による内閣人事策等へ対しての国民の不信が、選挙に端的に表れたという色の方が濃かった。しかし、選挙結果だけを見れば、まあ小泉前首相の目論み通りの結果が得られたといえよう。兎に角、小泉さんという人は、運の強い人なのかもしれない。いや、かなりの策士なのかもしれない。それに引き換え、安倍首相という人は、人が良すぎる。言い方を変えれば、一国の長としては、強かさに欠ける。敢えて人を切り、血を流して、初めて成就するということも世の中にはある。元来、永田町とは、魑魅魍魎が巣くう、血生臭いところであるのだから。
民主党が大勝したことで、参議院では民主党が過半数の議席を獲得した。その結果、議長の座を民主党が取ることは確実だ。このような政治状況、皆さんは最近どこかで見聞したことがあるのではないか。そうである。アメリカの中間選挙での様相に酷似しているのである。アメリカの場合、上院でも、下院でも、民主党が優位にたった。しかし、その後、補欠議員の繰上げ当選が上院であり、結局、上院では共和党が優位、下院では民主党が優位で、下院議長の座も民主党が確保した。こんなところでも、アメリカの影響を日本は受けている。悲しいかな、アメリカがクシャミをすれば、日本もクシャミをしてしまうのだ。
選挙は水物である。そんなことはない、と言われる評論家もいるであろう。しかし、多分、日本国民はアメリカの選挙結果を、無意識の中で潜在的に受け止めていたような気がする。それが、無意識に今回の参議院選挙での投票という行為に作用した可能性は非常に高い。例え政権をとっていても、選挙の結果次第では、政権与党を窮地に追い込むことさえ有権者にはできる、ということをアメリカの中間選挙から無意識の内に学び取っていたに違いない。その潜在意識が、今回の投票結果に表れたともいえる。それだけ、政治への関心が、以前よりも高くなっているともいえる。だが、そうやってみると、いかに小泉前首相の運が強いか、ということが見て取れる。正に、小泉前首相は、アメリカのような二大政党制を目指しているのである。その目標へ向かって、軌道を敷いたのである。安倍首相も、国民も、無意識の内にその軌道を辿って歩みを進めているともいえる。まあ、プロセスはどうあれ、この国のためになれば、それはそれで良いのだが。
ただ、そうやって考えると、あるいは当初より、小泉前首相は、真面目な安倍首相の性質を読みきって、後継に据えたのかもしれない。言葉は悪いが、この国の政治体制を進化させるためのスケープゴートとして、安倍さんを選任したのかもしれない。そうだとすれば、この上ない強かさであり、恐ろしいほどの洞察力である。リーダーとして小泉前首相は、最高値に近い冷酷さと能力を兼ね備えた政治家であるといえるかもしれない。
いずれにしても、大敗した自民党にとっても、大勝した民主党にとっても、これからが正念場である。大敗した政党は、真摯に反省をし、次の選挙に向かって精進するので、どん底に落ちても心配はない。底に落ちれば、這い上がるだけである。だが、民主党の場合は、少々状況が違う。山に登ってしまえば、驕りがでる。そして、驕り以上に、責任が重くなる。有権者である国民は、民主党を大勝させた。それだけに、民主党を見る目が今まで以上に厳しくなる。そうなれば、あとは実力が問われることになる。現状、参議院での第一党になるという目標は達成した。だが、その実力はといえば、かなり不安が残る。選挙中盛んに自民党が一枚岩でないことを民主党の候補者達は訴えていた。しかし、民主党も自民党に負けず劣らず、一枚岩の団結力に欠けている。そのことは、一目瞭然の事実であり、有権者誰しもが知っていることだ。大体、右から左まで、思想的に雑居状態の民主党だ。一致団結が容易にできないというところが、一番大きな課題であることは間違いない。国民が信頼しうる政党へと成長しない限り、民主党に未来はない。それには、党内の団結力と意識の統一化しかない。参議院第一党としての責任を自覚した言動ができるよう、精々精進して頂きたい。
最後に、今回の選挙を終え、消化不良を感じている有権者も多いはずだ。それは、安倍首相の責任問題にともなう進退についてと、小沢党首の健康問題があるからだ。本来、これだけの大敗をすれば、自民党の最高責任者である総裁が辞任して当たり前である。過去に於いては、そのように為されてきた。しかし、安倍さんは辞任を否定した。まあ、自民党の総裁と首相を兼務してはいるが、選挙での責任は自民党総裁としての責任であって、首相としての責任ではない。だとすれば、首相を辞任というのは、テクニカル的にはおかしい。首相を辞任する必要はない。それよりも、首相に就任した際の公約を果たすことが、責任の取り方であろう。
ただ、有権者が消化不良を感じていることは、間違いのない事実だ。何故ならば、安倍さん自身が、選挙戦に於いて、「安倍を選ぶか小沢を選ぶか」と言って、有権者に信任を迫ったからである。その安倍さんの声を聞いた上で有権者は投票したという事実がある。ということは、有権者である国民は、安倍か小沢かと迫られたのが今回の選挙であった。そして、その結果、国民は、安倍首相の人事能力等に関し、ある意味三行半を下したともいえる。にもかかわらず、安倍さんはその結果を無視し、続投ばかりを口にしているので、有権者は消化不良を起こしているのだ。まず、有権者である国民に対し、何か真摯な言葉があって然るべきである。その上で、続投を訴えるというのが筋であるはずだ。さもなければ、選挙の意味も、国民が投票する意味も否定するに等しいことになってしまう。民主主義国家では、国民が唯一意思表示できるのが、選挙での投票であるのだから。
変わって小沢一郎党首であるが、民主党を今回の選挙で大勝へ導いたことで、党首としての責任を果たした。小沢氏へ対しては賛否両論あった。だが、今回の選挙では、「さすが小沢」という結果を残した。当然のことながら、これから小沢党首率いる民主党は、内閣不信任案をどこかのタイミングで出し、解散総選挙へ持ち込み、一挙に政権奪取を狙うであろう。ただ、そこで心配なのが小沢氏自身の健康問題である。政治は、血みどろの戦場である。果たして、これ以上小沢氏の身体がもつか否か、そこのところが問題である。多分、ご本人が一番よくわかっているのではないか。確率は低いかもしれないが、もしかすると、選挙に大勝し、その責任は果たしたということで、小沢氏が自ら一歩後に退くということも考えられる。管氏、もしくは、鳩山氏に、党首の座を譲るかもしれない。あるいは、彼らを代行ということで前面に出し、この二人に次期党首、そして、もしかすると次期首相の座を競わせるという可能性はあるのではないか。
いずれにしても、日本の政治が、大きな変革の時を迎えたことは間違いない。これからが、日本にとっての正念場である。政治家に任せ切りではなく、国民一人一人が政治に関心をもち、政治に参加するぐらいの気持で、この国を見守らなければならない時がきた。まず、我々国民一人一人が、意識を変えなければ、何も変わらない。私は、そう思う。
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