イスラエルからのニュース
2007年7月25日(水)
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*ヒスタドルート(労働総同盟)が今朝からゼネストを決行へ。ただし、
ベングリオン空港でのスト開始は1日遅れで明日から。労働裁判所に
はスト中止を求める訴えが提出され、交渉が続いている。(H,Y,P)
*今日、夏季国会が終了し、3ヶ月間の夏季休会へ。土壇場ではいつも
のように多くの法律が投票にかけられる見込み。(H,P)
*イスラエルの国連大使とシリアの国連大使が国連ビルの男子トイレで
初顔合わせ。イスラエルの大使は握手をしたと語ったが、シリア大使
は「手も足も出していない」と否定した。(H,Y)
*カルテットのブレア特使が、ラマラでパレスチナと会談。エルサレム
ではオルマート首相と会談した。特使は、現在の状況が中東和平の好
機になるとの見方を示した。(Y,P)
*オルマート首相は自治政府のアッバス議長に対し、パレスチナ国家設
立に向けた原則合意を提案へ。西岸地区とガザの大部分を領土とする
など、双方が合意できる内容に絞って先に合意を確認する。(H)
*ナブラスの大学でハマス支持の学生とファタハ支持の学生が乱闘。ア
ルアクサ殉教団の銃撃で、ハマスの学生が重傷を負った。(Y,P)
*米国がヒズボラに資金を流していた「殉教者基金」などの団体の資産
を凍結。慈善事業などの名目で資金を集めていた。(H)
*ナチス時代にドイツを脱出したユダヤ人の子孫が、ドイツ国籍を容易
に取得できる制度を利用するイスラエル人が急増し、昨年は4千人以
上。若い世代では、ドイツに対する悪感情が薄れている。(Y)
2007年7月26日(木)
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*アラブリーグを代表して、ヨルダンとエジプトの外相がイスラエルを
訪問。2人と会談したオルマート首相、リブニ外相は、和平交渉に積
極的に取り組む考えを示した。(H,Y,P)
*イスラエルがヨルダンから西岸地区へのライフル1000丁の輸送を
容認。アッバス議長にハマスに対抗できる武力を与えるのが目的。今
週にはさらに数千丁が運ばれる。(H,Y)
*最高裁がカツァブ大統領の司法取引に関して検察から事情を聴取。マ
ズズ検事総長に対して21日以内に司法取引の正当性を説明する答弁
書の提出を命令した。司法取引が取り消される可能性も。(H,Y)
*外交官や国賓級の人々に対して不快感を与える過剰な治安検査が行わ
れていると、外務省が空港の警備当局に苦情。(Y)
*ガザから強制退去を受けた人々が2周年の集会。多くの参加者は「ガ
ザへ帰れるのは時間の問題だ」と語った。(Y)
*自転車に乗る際にヘルメットの着用を義務付ける法律が昨日の国会で
成立。2ヶ月後に発効へ。自転車業界からは反対が出ていた。(P)
*ティシャ・ベアヴ(神殿崩壊日)となった火曜、交通安全を推進する
団体が、この日を死亡事故ゼロの日にするキャンペーン。しかし、交
通事故が相次ぎ、死者1人、負傷者150人となった。(P)
*エチオピアの穀物テフの価格が高騰。テフを主食とするエチオピア移
民が悲鳴を上げている。テフは産地のエチオピアでも価格が高騰して
輸出禁止となっており、他国での栽培はまだ成功していない。(H)
2007年7月27日(金)
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*ヒスタドルートと財務省の徹夜交渉で、昨日早朝にストが中止に。懸
念されていたベングリオン空港の閉鎖は回避された。(H,P)
*イスラム聖戦の軍事部門指導者アルカティブを国防軍がガザで殺害。
他にもカッサムロケット砲を発射していたグループなどが攻撃され、
計5人が死亡した。(H,Y,P)
*自治警察とイスラエルの治安部隊がテロ組織に関する情報交換を再開
していることが判明。自治警察からの連絡で国防軍がテロを阻止した
例も。しかし、協力関係は部分的なレベルに止まっている。(H,P)
*マズズ検事総長が司法取引の前のカツァブ大統領に対する起訴状草案
を発表。強姦罪とされた具体的な内容が記されている。(P,H)
*スデロットにまた2発のカッサム
ロケット砲攻撃。倉庫などが損傷し、
女性1人が負傷した。(Y)
*自治政府のダーランが治安顧問を辞任。表向きは健康上の理由だが、
ガザでハマスに大敗を喫した責任を取らされたもよう。他にも多くの
ファタハ幹部が解任される見込み。(H,Y,P)
*ヘブロン近郊で作戦中の国防軍兵士が、農具を銃と誤認しパレスチナ
人を銃撃。パレスチナ人は病院で死亡した。部隊の作戦行動に重大な
違反があることが判明したため、軍は調査を開始した。(P,Y)
*アッバス議長が繰り上げ選挙を行う考えを改めて表明。地方区を廃止
し、比例代表制だけに制度を変更する考えを示した。しかし、ガザで
選挙を実施するのは事実上不可能だと見られている。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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ガザのイスラム聖戦とイスラエルは、戦争中だ。
「イスラム聖戦の軍事部門指導者アルカティブを国防軍がガザで殺害。
他にもカッサムロケット砲を発射していたグループなどが攻撃され、
計5人が死亡した。」と、書いてあるが、
イスラエルもやられっぱなしではないようだ。戦争は嫌だけど、
向こうから仕掛けてくる場合は、ずっとやられているわけにもいかない。
自国民を守らないと敵もどんどん調子づくし、武器もグレードアップされて
くるだろうし、イスラエルも抵抗する権利はある。自衛の権利はどこの国も
持っている。自治政府のアッバス議長がいい人に見えてきた。
パレスチナとイスラエルは、共存できるのか。まわりのアラブの国は
イスラエルを認めないとずっと言い続けている。
ところでエチオピアの穀物テフって何?
スーダン人が食べているのと同じ穀物かな?
by日本のお姉さん