一体、任務を黙々と遂行する実際の担当者は誰なのか | 日本のお姉さん

一体、任務を黙々と遂行する実際の担当者は誰なのか

JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル■

16日午前中に地震が新潟、長野を襲った。マグニチュード6
を越える激震は、一瞬にして柏崎、刈羽村をはじめとして、連
休の最終日の平和な人々の生活を奪い、多くの死傷者を出した。
とくに今回、お亡くなりになられた方が、皆、ご高齢であった
ことも涙を誘った。そして昨日は、追い討ちをかけるように、
絶え間ない雨が降り続き、さらに地面は柔らかくなり、地すべ
りの危険性があるという。

 一昨年の大地震が多くの死傷者を出した記憶がまだ生々しく、
ようやく被災から立ち直ろうとしているところであるところに、
今回の大きな揺れは大自然の猛威は、人間知を遥かに越えたも
のであることが改めて痛感される。

 倒壊した家に住んでいた人々、生命を落とされた人々、余震
の恐怖を逃れるために、避難所に駆けつけている人々と、この
人々の生活に瑕疵があるわけではない。しかし、大自然は時と
して鬼のような形相でその人々の平安を容赦なく取りあげる。
この不条理を何とか把握したいと思うからこそ、大自然に立ち
向かうとする復元力、生きるエネルギーを持ちえようとしてき
たのが、風雪、地震に見舞われてきた地域の歴史であったよう
に思う。

 一日も早い復興を心からお祈りしたい。

 さて、この緊急の危機の折に力強かったのは、安倍首相の対
応であった。選挙戦の最中、すぐに長崎から官邸に引き返し、
被災地の視察に向かい、関係機関に矢継ぎ早に指示を出した。
さらに自衛隊がすぐに現地に赴き、給水作業に従事した。国民
はこの姿を見て、頼もしく思ったのではなかろうか。

 ここには実際に政権を担当し、国民の安全を守っているのは、
他ならない政府であることを如実に示している
。もちろん、野
党とて、選挙戦とは別に党派を越えて救援する姿勢を示してい
るが、この折に国会閉会中に審査会を開催している時間がある
ならば、政府に協力して、いかに手だてを見出すかが大切だと
思う。

 政権を担当し、実際に国土治安に従事している者は、色々な
文句をつける前に与えられた任務を黙々と遂行しようとしてい
る。ここにこそ国家、国民の安全が維持されていることを考え
る必要がある


■この時期に首相批判をしてどうする

 自民党の加藤紘一元幹事長がTBSの報道番組収録に出演し、
中越沖地震発生直後に安倍首相が即座に被災地視察したことを
批判、「首相は大将なのだから、官邸で指示を出すのが一番よ
かった」「参院選の選挙期間中でなければそういう対応をした
と思う」と述べ、首相の行動が選挙目当てのパフォーマンスで
あると批判したという
。まるで野党の政治家の物の言い方であ
る。

 一体、この過去の政治と言っていい、この御仁は今がどんな
時期であるのか理解しているのだろうか。

 首相は、長崎での遊説を中断、すぐに官邸に引き返し、新潟
へ向かった
。原発所在地では、直接、被災の状況を視察するこ
とによって、関係機関にスピーディーに指示を出し、また官邸
に駆足で戻った。危機の情報を把握するために直接、単身、被
災地へ行き、指示を出すという
、危機管理マニュアルを着実に
実践した姿には、多くの国民、県民が安心感と信頼感を持った
はずである。

 それを大将だから官邸で指示を出すのが最適という言は、加
藤氏は何か「お山の大将」と勘違いしているのではないか
。さ
らに選挙期間中であるから、現地視察をしたという件には、自
分が政権、党の中枢にいた時にはそのようなパフォーマンスを
してきたことを端無くも暴露したことを意味するものであった。

 今、自民党は、党が結束して戦わなければならいないにもか
かわらず、仮にも自民党に所属しながら、党総裁の足を引っ張っ
てどうするのか。首相のパフォーマンスを批判するよりも、自
らがバフォーマンスをすることによって、浮上しようとする政
治的野心がありありである。

 この心の醜い政治家こそ、現状を維持することによって、自
民党も国民の期待も食潰してきたのではなかったか。この時期
に馬脚を見せた姿に、今日の政治の舞台から早く降壇するべき
であることを多くの国民は感じとったのではないか。

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