世界的水危機と日本の戦略(1)
ようちゃんお勧め。↓
▼世界的水危機と日本の戦略(1)(ワイルドインベスターズ ブログ 「それを教えちゃマズイだろ!」)
ずっと前から気になっていたことを書きます。それは、世界的な水不足の問題です。少なくとも3年前から「そのうち世界で水の奪い合いが始まる」ということは考えていました。3年前にジム・ロジャーズに対して、「中国は水や石油が決定的に不足しており、成長を続けるために他国から奪い取るしかない。そして中国の揺り戻しが多数の死者なしで済んだことはない」という質問をしました。
NO.006 【ジム・ロジャーズに会って質問しました】2004/06/12
http://www.wildinvestors.com/info/006.html
そのときのフォーカスは中国だったのですが、それ以前から水が足りない地域が圧倒的に多くなるということは予測していました。自分がその予測をうまく投資に利用できたかというと、そうでもありません。しかし現実として、地球の気候変動とともに水が足りなくなる地域と、豊かな地域が二極化しつつあります。 最近になってその問題がようやく世間にも認知されてきたようです。目ざとい人たちはそれ以前に水関連のファンドを作り、たとえば3年で倍になるような好成績をあげています。
ワールド・ウォーター・ファンド Bコース
http://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=140313
私がはじめて「水問題」を意識したのは、数年前に「ウォーター・マネー 石油から水へ、世界覇権戦争」浜田 和幸 (著)http://tinyurl.com/3yqteh
を読んだことがきっかけでした。特に斬新だったのは仮想水(バーチャルウォーター)の考え方で、日本は野菜・穀物・肉類を通じて膨大な水を輸入しているとのこと。これからは水の奪い合いが起こるよという結論でした。なるほどなと思いながら独立系投資顧問の社長などにその話をしたところ「水関連なら、とっくに欧米企業が買いあさってるよ」という返答が帰ってきました。さすがスゴ腕の人は良く知っています。最近でも、週刊ダイヤモンドなどが食料・水問題を特集してましたね。世間で言われている以下のような問題意識には、まったく同意します。
水が貴重になりその奪い合いが起こっている。しかし日本は水が豊かすぎて、世界的な水危機に対する意識が低い。
水源を守るということは、山や田畑を守るということ。農林業の維持なくして水源の維持もない。
外国の野菜を輸入するということは、その国の水を飲むことと同じ。
特に3番目の点については、なるほどと思います。というのも最近になって中国野菜の危険性が報道されるようになって来ましたが、イコール「中国の水を飲んでいる」と考えれば納得が行くでしょう。中国野菜を食べている人は、あの有名な「7色に輝く水」を飲んでいるわけです。
中国の7色に輝く河川と食品
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html
逆に言うと、日本のリンゴ1個が中国で千円以上するというのも納得できるでしょう。彼らにとって安全でおいしい水は得がたいものであり、リンゴを通じてそれを摂取しているわけです。
反対に、それらの報道で納得できないものもあります。
日本では意外と水資源は少ない。なぜなら雨や雪が大量に降っても、あっという間に海に流れ出てしまうから。だから水危機も他人事ではない。
日本は膨大な仮想水を輸入している。日本がカネを持っているうちはいいが、その水に関税をかけられたらこれまでの貯金が一気になくなって窮地に追い込まれる。
1.については本末転倒でしょう。雨や雪が大量に降るので、それをいちいち貯めなくてもフレッシュな淡水がいくらでも供給されるということです。もちろん地域差はあるでしょうが、ダムや溜池を作れば日本全体で水が足りなくなるということはないと思います。
2.も逆ですね。相手が仮想水に関税をかけて農産物を値上げするのであれば、国内で農産物を作ってしまえばいいんですよ。こちらには安全な水がふんだんにあるのですから、輸入できなくなれば自分で作るだけです。だいたい「日本の農業は補助金がないと成り立たない」というのは農家をナメ切った話で、日本が農産物を輸入しているのは工業製品を輸出するためでもあります。そんなことも知らずに仮想水に関税をかけたいのであれば、日本農業大躍進のきっかけになるでしょうからぜひともやっていただきたいところです。
そんなわけで、世界的な水危機は日本にとってチャンスです。それを「ピンチだ!」と騒いだほうがマスコミの売り上げは伸びるんでしょうが、これほどないチャンスに本当に気付いていないのだとしたら、そうとうマヌケな話ですね。(続く)
▼世界的水危機と日本の戦略(2)
環境問題だとか水危機だとかいう話になると。必ずこういうことを言い出す人がいます。こういった問題は人類共通の問題である。日本ができることがあるはずだ!」まあ要するに、環境汚染や水不足に悩む中国様を助けろということです。
オーストラリアが水不足に苦しんでいても、彼らは助けようと言いません。だけど中国様が苦しんでいると、「日本は運命共同体なのだから助けるべき!そうしないと日本も損するぞ!」と言います。アメリカで狂牛病が発覚したときは「食の安全を確保するために、アメリカに技術と資金を援助しよう!」と言いませんでしたが、中国食品が危険と言われるとすぐに「援助しなければ!」と主張します。彼らにとっては中国様を助けることがすべてであり、米豪が同じことで苦しんでも無視します。わかりやすい人たちですな(笑)。これが、中東諸国への協力であれば話はわかります。日本は彼らに水や淡水化技術を提供する。彼らは日本に石油を提供する。これでお互いにハッピーです。今後も利権を確保したり、取り上げられたりの繰り返しかもしれませんが、相互依存という意味では理想的な組み合わせです。
しかし、「水は重要な資源」という意識を日本国内で共有しないと痛い目に会うでしょう。というのも水不足に苦しむ国は、防御の薄い日本の水資源を狙ってくるはずだからです。たとえば水道を民営化したと仮定して、その流通ルートを海外勢にすべて抑えられてしまったら、外国人にカネを払っいながら自国の水を飲むことになります。もしかしたら経済的にはそのほうが安いのかもしれませんが、安全保障上は良いことだとは思えません。農業やマスメディアと同じように、国益とのバランスを考えることが重要と思います。流通ルートもそうですが、水源についても同じです。特に中国は、自国で住めないほど環境汚染が進んでいるため、日本を犠牲にして延命をたくらむと考えられます。台湾・沖縄は軍事拠点としても水源としても価値がありますから、何としても奪いに来るでしょうね。中国の歴史は、一面では水の歴史とも言えます。そもそも四大文明は治水から始まりましたし、その後も誰が水(+食料)を支配するかで争った歴史とも言えます。戦後のドサクサにチベットを併合したのも、水源を確保して脅威を減らすためだったのではないかと私は考えています。
日本にしても、水を巡って村同士が争うということは昔から行われていました。それがふんだんにあるうちは争う必要もないですが、それが不足するようになると生きていけませんから殺し合いにまで発展する可能性があります。だから水を他人に奪われないように気を配る必要があるわけです。ともあれ、日本にとってこの状況はチャンスですよ。「他国を助けなければならない!」というスパイは放っておいて、国益のためにフルに生かしたいですね。日本が自分でこのチャンスに気付かないのであれば、日本の水資源を使って他国がおいしい思いをするだけなんですから。
ようちゃんの意見。↓
★本当に中国を助けよう!などと言う売国奴は絶対に許したらいけません。そして中国人を国内に呼び込む事は絶対に止めましょう!
ずっと前から気になっていたことを書きます。それは、世界的な水不足の問題です。少なくとも3年前から「そのうち世界で水の奪い合いが始まる」ということは考えていました。3年前にジム・ロジャーズに対して、「中国は水や石油が決定的に不足しており、成長を続けるために他国から奪い取るしかない。そして中国の揺り戻しが多数の死者なしで済んだことはない」という質問をしました。
NO.006 【ジム・ロジャーズに会って質問しました】2004/06/12
http://
ワールド・ウォーター・ファンド Bコース
http://
私がはじめて「水問題」を意識したのは、数年前に「ウォーター・マネー 石油から水へ、世界覇権戦争」浜田 和幸 (著)http://
水が貴重になりその奪い合いが起こっている。しかし日本は水が豊かすぎて、世界的な水危機に対する意識が低い。
水源を守るということは、山や田畑を守るということ。農林業の維持なくして水源の維持もない。
外国の野菜を輸入するということは、その国の水を飲むことと同じ。
特に3番目の点については、なるほどと思います。というのも最近になって中国野菜の危険性が報道されるようになって来ましたが、イコール「中国の水を飲んでいる」と考えれば納得が行くでしょう。中国野菜を食べている人は、あの有名な「7色に輝く水」を飲んでいるわけです。
中国の7色に輝く河川と食品
http://
逆に言うと、日本のリンゴ1個が中国で千円以上するというのも納得できるでしょう。彼らにとって安全でおいしい水は得がたいものであり、リンゴを通じてそれを摂取しているわけです。
反対に、それらの報道で納得できないものもあります。
日本では意外と水資源は少ない。なぜなら雨や雪が大量に降っても、あっという間に海に流れ出てしまうから。だから水危機も他人事ではない。
日本は膨大な仮想水を輸入している。日本がカネを持っているうちはいいが、その水に関税をかけられたらこれまでの貯金が一気になくなって窮地に追い込まれる。
1.については本末転倒でしょう。雨や雪が大量に降るので、それをいちいち貯めなくてもフレッシュな淡水がいくらでも供給されるということです。もちろん地域差はあるでしょうが、ダムや溜池を作れば日本全体で水が足りなくなるということはないと思います。
2.も逆ですね。相手が仮想水に関税をかけて農産物を値上げするのであれば、国内で農産物を作ってしまえばいいんですよ。こちらには安全な水がふんだんにあるのですから、輸入できなくなれば自分で作るだけです。だいたい「日本の農業は補助金がないと成り立たない」というのは農家をナメ切った話で、日本が農産物を輸入しているのは工業製品を輸出するためでもあります。そんなことも知らずに仮想水に関税をかけたいのであれば、日本農業大躍進のきっかけになるでしょうからぜひともやっていただきたいところです。
そんなわけで、世界的な水危機は日本にとってチャンスです。それを「ピンチだ!」と騒いだほうがマスコミの売り上げは伸びるんでしょうが、これほどないチャンスに本当に気付いていないのだとしたら、そうとうマヌケな話ですね。(続く)
▼世界的水危機と日本の戦略(2)
環境問題だとか水危機だとかいう話になると。必ずこういうことを言い出す人がいます。こういった問題は人類共通の問題である。日本ができることがあるはずだ!」まあ要するに、環境汚染や水不足に悩む中国様を助けろということです。
オーストラリアが水不足に苦しんでいても、彼らは助けようと言いません。だけど中国様が苦しんでいると、「日本は運命共同体なのだから助けるべき!そうしないと日本も損するぞ!」と言います。アメリカで狂牛病が発覚したときは「食の安全を確保するために、アメリカに技術と資金を援助しよう!」と言いませんでしたが、中国食品が危険と言われるとすぐに「援助しなければ!」と主張します。彼らにとっては中国様を助けることがすべてであり、米豪が同じことで苦しんでも無視します。わかりやすい人たちですな(笑)。これが、中東諸国への協力であれば話はわかります。日本は彼らに水や淡水化技術を提供する。彼らは日本に石油を提供する。これでお互いにハッピーです。今後も利権を確保したり、取り上げられたりの繰り返しかもしれませんが、相互依存という意味では理想的な組み合わせです。
しかし、「水は重要な資源」という意識を日本国内で共有しないと痛い目に会うでしょう。というのも水不足に苦しむ国は、防御の薄い日本の水資源を狙ってくるはずだからです。たとえば水道を民営化したと仮定して、その流通ルートを海外勢にすべて抑えられてしまったら、外国人にカネを払っいながら自国の水を飲むことになります。もしかしたら経済的にはそのほうが安いのかもしれませんが、安全保障上は良いことだとは思えません。農業やマスメディアと同じように、国益とのバランスを考えることが重要と思います。流通ルートもそうですが、水源についても同じです。特に中国は、自国で住めないほど環境汚染が進んでいるため、日本を犠牲にして延命をたくらむと考えられます。台湾・沖縄は軍事拠点としても水源としても価値がありますから、何としても奪いに来るでしょうね。中国の歴史は、一面では水の歴史とも言えます。そもそも四大文明は治水から始まりましたし、その後も誰が水(+食料)を支配するかで争った歴史とも言えます。戦後のドサクサにチベットを併合したのも、水源を確保して脅威を減らすためだったのではないかと私は考えています。
日本にしても、水を巡って村同士が争うということは昔から行われていました。それがふんだんにあるうちは争う必要もないですが、それが不足するようになると生きていけませんから殺し合いにまで発展する可能性があります。だから水を他人に奪われないように気を配る必要があるわけです。ともあれ、日本にとってこの状況はチャンスですよ。「他国を助けなければならない!」というスパイは放っておいて、国益のためにフルに生かしたいですね。日本が自分でこのチャンスに気付かないのであれば、日本の水資源を使って他国がおいしい思いをするだけなんですから。
ようちゃんの意見。↓
★本当に中国を助けよう!などと言う売国奴は絶対に許したらいけません。そして中国人を国内に呼び込む事は絶対に止めましょう!