パンツ型浮き袋は危険! | 日本のお姉さん

パンツ型浮き袋は危険!

 ■浴槽用と水遊び用で異なる対応
 お風呂で乳幼児が使用するパンツ型浮輪の危険性をこのほど、国民生活センターが指摘し、小売店などでは商品撤去の動きが広がっている。実は、この浮輪による転覆事故は4年前から、国内の小児救急医学会などで報告され、フランスでは10年前に遊泳用のパンツ型浮輪の安全性が問題になり、販売禁止になっている。危険情報の連絡態勢の未整備を指摘する声もある。(村島有紀)

 ≪高い重心≫
 浴槽用のパンツ型浮輪は「赤ちゃんが1人で浴槽につかっていられるため、先にお風呂から出た保護者の着衣中も湯冷めしない」という便利さが受けて、10年ほど前から年間7万~10万個販売された。プールや海でも使用できるという表示もある。
 構造は、四角い浮輪の真ん中に、ふたつの穴があいたシートがはり付けられ、足が入る。脇で支える通常の浮輪よりも重心の位置が高くなるため、足が届く浅い水で、乳幼児が床をけり、身を乗り出すなどすると、転覆の危険性が高くなる。
 日本小児救急医学会の市川光太郎理事長(北九州市立八幡病院副院長)は「足をまたで固定することによって、ひっくり返ったときに、足が上に浮いて抜け出せなくなる。発見が遅ければ水死する。プールでの使用も同じ」と警鐘を鳴らす。
 ≪4年前から指摘≫
 今回、国民生活センターが調査に入ったきっかけは、小児科医から「浴槽浮輪による乳幼児の事故を経験した」というメールを受けたことだった。センターが平成15年以降の日本小児救急医学会報告などを調査したところ、8カ月から1歳11カ月までの乳幼児の事故が9件(うち1人死亡、1人は植物状態)起きていた。いずれの場合も母親が洗髪や着衣中、または兄弟をトイレに連れて行った数十秒から数分の間に起きている。
 少なくとも4年前からは医療関係者の間で、パンツ型浮輪の危険性が指摘されていたことになり、センターは「協力病院から事故情報を届けてもらうことにはなっているが、うまく届かないこともある。こういった製品に起因する事故に関心がある医師ともっと協力態勢をつくる必要性を感じている」と話す。
 一方、製品事故を扱う経済産業省製品安全課は「今年5月の改正消費生活用製品安全法の施行以前の事故でもあり、メーカーからの報告はなかった」と説明。内閣府などによると、医療関係者が把握した製品の事故情報を通報する制度はなく、また、海外の製品安全情報は、経産省が米国と中国から得ているだけだ。
 ≪仏独はすでに禁止≫
 今回のセンターの発表により、乳幼児用玩具などを扱う量販店や専門店は、浴槽用パンツ型浮輪を撤去しているが、よく似た構造にもかかわらず、水遊び用については対応の動きがみられない。
 センターは「海やプール用も、浴槽用と基本構造は同じで、子供の足が届くところでは転覆の危険が高い」とするが、日本玩具協会は「浴槽用とは異なり、海やプールでは保護者が常時付き添って使用しているのが前提」としている。
 ところが、水遊び用のパンツ型浮輪の安全性は、フランスで1997年に3歳から5歳の幼児10人の溺水事故が相次いで起こり問題化した過去がある。EU(欧州連合)内の欧州委員会が原因を調査し、「子供の足が届く水での使用は明らかに危険」と判断、フランスやドイツなどは、99年に販売禁止している。また、スウェーデンは販売禁止にはしなかったが、「子供の足が届かない水中で使用する」よう構造の危険性を告知している。
 一方、国内で流通している遊泳用のパンツ型浮輪の注意書きは「浅瀬で使用してください」とある。日本空気入ビニール製品工業組合は「子供の足が届く浅瀬のほうが、転覆の危険性が増すかどうかについては、これから研究し、注意書きの仕方についても検討したい」としている。
7月17日10時57分配信 産経新聞

~~~~~~~~~~~~~~~~~


幼児には、どんな水場でも危険なんだから、気をつけてほしいです。

姪っ子も、6歳ぐらいの時に、浮きわに座っていたら、真ん中の穴から

スポンと抜けてしまって、海の中に沈んでいったので、あわててもぐって

体を捕まえ、シンクロの技のように姪っ子の頭を水中から出した。

近くで見ていた人が、「危なかったね。」と言っていた。

もし、姪っ子の体を掴めなくて、あのまま海の中に沈んでいったら、

水中にもぐって探すのは難しかったと思う。幸い、水も飲んでいなくて

びっくりもしていなかったので、そのまま親である弟に黙って知らん振り

して遊んで帰った。たまに思い出して「あの時は危なかったな。」と思う。

パンツ型浮きわも、危ないと思う。ひっくりかえって足だけ空中に浮かんでいる

様子を想像するだけでも恐い。by日本のお姉さん