ブルドックの買収防衛策は成功するも、資金負担が大
ようちゃんお勧めブログ記事。↓
日本の進路★0297★070714★ブルドックの買収防衛策と資金負担
*水戸昭幸
◇ ブルドックソース株式会社(以下ブルドックと略称)は、米系投資ファン
ド・スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック(以下スティール
と略称)の敵対的なTOB(株式公開買付)を断固として拒否し続けました。
(注1) ブルドックソース:
創業:1902年、設立:1926年、資本金:10.44億円、従業員:256人、
本社:東京都中央区兜町、工場:埼玉県鳩ヶ谷市・群馬県館林市、
売上:111.8億円、経常利益:11.64億円(2007年3月期)
株価:10年来(年初来も同様)高値1479円・安値499円、
週間(7.9-7.13)株価:始値825円・高値825円・安値575円・終値586円
7月13日株価:始値585円・高値670円・安値575円・終値586円・前日比
*水戸昭幸
◇ ブルドックソース株式会社(以下ブルドックと略称)は、米系投資ファン
ド・スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック(以下スティール
と略称)の敵対的なTOB(株式公開買付)を断固として拒否し続けました。
(注1) ブルドックソース:
創業:1902年、設立:1926年、資本金:10.44億円、従業員:256人、
本社:東京都中央区兜町、工場:埼玉県鳩ヶ谷市・群馬県館林市、
売上:111.8億円、経常利益:11.64億円(2007年3月期)
株価:10年来(年初来も同様)高値1479円・安値499円、
週間(7.9-7.13)株価:始値825円・高値825円・安値575円・終値586円
7月13日株価:始値585円・高値670円・安値575円・終値586円・前日比
39円安
◇ ブルドックは、2007年5月24日の株主総会において、約88.7%の
◇ ブルドックは、2007年5月24日の株主総会において、約88.7%の
賛同を得 、7月5日、全株主に1株当たり3個の新株予約権を割り当て、
スティールの新株予約権を総額約23億円で買い取る(スティールは、
新株予約権の行使不能とな り、議決権比率が10.52%から2.86%に
低下する)内容を決定しました。
◇ この間スティールは、前項のブルドックの新株予約権を差し止める
◇ この間スティールは、前項のブルドックの新株予約権を差し止める
べく仮 処分を申請しました。しかし、東京高裁(藤村啓裁判長)は
7月9日、スティールを短中期に株式転売益を目指す「濫用的買収者」と
認定して、5月28日の東 京地裁による却下決定を支持し、スティール
の即時抗告を棄却(要請を破棄) しました。
◇ ブルドックは8月10日を基準日として、11日付けで新株予約権を割り
◇ ブルドックは8月10日を基準日として、11日付けで新株予約権を割り
当て ます。
新株予約権を活用した買収防衛策の発動は、国内初の事例となります。
産業界では、ブルドック社長(池田章子氏)の勇気(果断な行動)に、
産業界では、ブルドック社長(池田章子氏)の勇気(果断な行動)に、
賛同す る意見が多数を占めております。
◇ 新株予約権が行使されると、ブルドックの総株式数は、4倍近くに
◇ 新株予約権が行使されると、ブルドックの総株式数は、4倍近くに
急増す る結果となる訳で、市場では、ブルドック株式の売りが殺到して
います。ステ ィールは、最高裁へ特別抗告と許可抗告を断行して、あく
までも争う姿勢を堅 持しており、ブルドック株価の先行きは予断を許し
ません。
◇ 最終的に、ブルドックの勝利(意思貫徹)の可能性が高いとは言え、
◇ 最終的に、ブルドックの勝利(意思貫徹)の可能性が高いとは言え、
約23 億円の出費は、大きな負担と言わざるを得ません。
(注2) 23億円: スティールのこれまでの株式購入代金総額を上回り、
(注2) 23億円: スティールのこれまでの株式購入代金総額を上回り、
ス ティールは利得をします。一方、ブルドックとしては、年間経常利益の
2倍に 相当し、一時的な赤字計上も予想されます。
◇ M&Aや敵対的な買収防衛を念頭に置くと、慌てて防衛に走るので
◇ M&Aや敵対的な買収防衛を念頭に置くと、慌てて防衛に走るので
はなく 、事前の対応戦略が肝要であります。その例として、下記の
「叩き台」を提示 します。
1、株式の持ち合いを、友好的な企業間又は金融機関との間に、構築
1、株式の持ち合いを、友好的な企業間又は金融機関との間に、構築
して置きます。
2、種類株式を発行して、長期間保有している株主には、複数・多数
2、種類株式を発行して、長期間保有している株主には、複数・多数
の議決 権を、株主総会決議により、問題が発生する相当以前から、
付与して置きます 。
買収者側が、TOBその他の手段による企業買収を価値(実効性)ある
もの とするには、長い期間を必要とし、余程の「旨味」がなければ、
買収に着手す る意欲が大きく減退します。
以下は、多数議決権の例示です。
名義変更後、1年未満の株主: 議決権数1個
名義変更後、3年未満の株主: 議決権数2個
名義変更後、5年未満の株主: 議決権数3個
名義変更後、7年未満の株主: 議決権数4個
名義変更後、10年未満の株主: 議決権数5個
名義変更後、15年未満の株主: 議決権数6個
名義変更後、20年未満の株主: 議決権数7個
名義変更後、30年未満の株主: 議決権数8個
名義変更後、30年以上の株主: 議決権数9個
(注3) 議決権の異なる種類株式に関して、丸野内三氏の提言(論文)を
http://www.geocities.jp/jpkksl/5y124u8b.html
でご覧願います。
(日本の進路、No.0297、ブルドックの買収防衛策と資金負担、完)
ようちゃんのコメント。↓
★ 『推奨ホーム頁』がございます。アクセスお待ちしております。
日の丸時評: http://www17.ocn.ne.jp/~maru/
縄文塾: http://joumon-juku.com/
(2007.2.11変更)
以下は、多数議決権の例示です。
名義変更後、1年未満の株主: 議決権数1個
名義変更後、3年未満の株主: 議決権数2個
名義変更後、5年未満の株主: 議決権数3個
名義変更後、7年未満の株主: 議決権数4個
名義変更後、10年未満の株主: 議決権数5個
名義変更後、15年未満の株主: 議決権数6個
名義変更後、20年未満の株主: 議決権数7個
名義変更後、30年未満の株主: 議決権数8個
名義変更後、30年以上の株主: 議決権数9個
(注3) 議決権の異なる種類株式に関して、丸野内三氏の提言(論文)を
http://
(日本の進路、No.0297、ブルドックの買収防衛策と資金負担、完)
ようちゃんのコメント。↓
★ 『推奨ホーム頁』がございます。アクセスお待ちしております。
日の丸時評: http://
縄文塾: http://