航空戦力強化を!ーーーファントムは、もう無理だろ
ようちゃん、お勧め!↓もくじは、
▼航空戦力強化を!ーーー
▼ファントムは、もう無理だろーーーです。
■航空戦力強化を!(佐藤守)
14日の産経新聞「やばいぞ日本」は、国産開発戦闘機・F-2問題を取り上げた。「F-2は総額3700億円以上を投じ、米国の戦闘機F-16を土台に日本の誇る先端技術を取り込んだ『日米共同開発』の産物だ。1990年代、対地・対艦用の次期支援戦闘機(FSX)として設計されたが、対艦ミサイル4基を搭載すると主翼が大きく振動する欠陥が直らない。支援戦闘機としては失格でも、爆弾を積まなければ自由自在に舞うことは出来るとの理由で迎撃戦闘機として航空自衛隊三沢基地などに配備されている。しかし、『F-2は韓国のF-15Kに劣る。竹島の制空権は失った』と空の勇者達は嘆く。2004年当時、石破茂防衛庁長官は『国民に説明できないものは買わない』と調達打ち切りを言明した。防衛省は当初予定141機だった総調達計画数を最終的に94機まで削減し、今年度を最後に購入は終了する。だが、今なお『失敗』を認めない」と書く。
竹島争奪戦で、韓国空軍に負けるとは思わないが、この問題の根底には、敗戦によって航空機産業がすべて閉鎖され、研究開発はおろか、装備も一切厳禁された空白の10年が影響しているのである。つまり、レシプロ時代から、ジェット時代への大きな転換期に、全く航空技術に関する研究が差し止められたのだから、戦勝国であった欧米の“目を見張るような進歩”を、我が国の研究者達は指を銜えて見ていなければなかったのである。世界を相手にあれほどの戦いを演じた立役者達は、戦後は一転して社会の片隅に追いやられ、技術者たちは代わりに「鍋釜造り」で糊口をしのいだのである。
朝鮮戦争が始まり、警察予備隊を「作らされ」て、時代遅れのレシプロ機や、T-33、F-86というジェット機を与えられ、漸く航空産業は勢いを取り戻したが、国産化は遠い夢であった。しかし、技術者達の願いがかなって、やがてT-1ジェット練習機の国産に成功し、T-2超音速高等練習機を成功させたが、まだまだ世界の趨勢に追いつくほどではなかった。その極め付きは「ジェットエンジン」にあった。
地道な研究努力が実って、それなりのエンジン製作技術は手に入れたものの、世界、特に米国の技術の進歩は、格差を広げこそすれ、追いつけるものではなかった。そこでそれを十分承知の上で我研究者達は「F-2」の開発に取り組んだのだが、いかんせん、T-2(F-1)開発から期間が経過しすぎていたため、技術力の継承が絶たれていた。F-1開発に意欲的に取り組んだ技術者達のほとんどが、既に“管理職”に昇進していて現場を離れていたのである。技術の継続性が絶たれることはこの種開発にとっては致命傷である。しかもFSX計画では、技術者達が熱望していた「純国産計画」が、“政治的混乱”によって「米国との共同開発」になったこと、及び「支援」戦闘機としての運用状況を熟知することなく、新素材の開発が主目的になったことが、今日の生産中止につながった要因だったと私は思っている。要は、国家にこの種研究を持続させようという「強固な意志」がなかったのである。
行き当たりばったりで、政争の具にされたF-2開発は哀れであった。しかし、F-2を与えられた現場の努力は見事であった。徐々にではあったが、要撃戦闘機としての使用に耐えるところまでこぎつけ、いまや本来の射爆撃機能の試験に入っている。
己の私的欲求を満たすため利権争いを最優先させ、国防の何たるかを弁えない政治家が跋扈すると、この種計画は成功しない。後進国家に「無意味な?」ODAをばら撒く余裕があったら、その何分の一かの予算を国内航空産業の研究開発費に継続して当てていれば、優秀な技術者はいずれ世界的レベルの戦闘機を完成させたことであろう。
1988年11月29日に「FS-X共同開発に関する日米政府間の交換公文」が取り決められたが、この前後の政府首脳の名を思い出してみるがよい。防衛庁長官だけでも、1982年11月:谷川長官。1983年12月:栗原長官。1984年11月:加藤長官。1986年7月:栗原長官。1987年11月:瓦長官。1988年8月:田沢長官。1989年6月:山崎長官。同年8月:松本長官。1990年2月:石川長官。同年12月:池田長官。1991年11月:宮下長官。1992年12月:中山長官。1993年12月:愛知長官。1994年4月:神田長官。同年6月:玉沢長官。1995年8月:衛藤長官。1996年1月:臼井長官。同年11月:久間長官・・・と14年間に17人も交代しているのである。
その間内部部局も各幕僚監部も、交代行事と状況説明(報告)、部隊視察業務に追い回され、全うな防衛計画推進に集中できなかった。つまり、“チンドン屋”的行事に追いまくられていたのである。儀仗隊と音楽隊、それに“草刈とパレード行事”は上手くなっただろうが、肝心要の戦力増強に手抜かりが生じても止むを得なかった状況であった。
今朝の産経新聞一面には「F-22導入難航」「旧型F4使用延長」「防衛省検討」「情報漏洩が影響」と出た。どこまでこの国の軍事的状況は、世界情勢の緊迫化から取り残され「役立たず」状態に陥っていくのだろうか?それも肝心要な「危機迫るとき」に! 軍事力軽視の付けが今ほど露わになったときはない。「しっかりせよ。防衛省!自衛隊!」という声が高まるのも止むを得ないと思う。しかし、第一線の隊員達は気の毒に過ぎる。「竹やり」を与えられて「勝て!」と命令されるのだから・・・。士気が落ちるのも理解できるが、旧式機で「特攻して散華」していった多くの青年たち同様、「負けること」は彼らの「名誉」が許すまい。
何時の時代においても、結局今までの政治の「不作為」のツケは現場に押し付けられるのであって、21世紀になっても「ガダルカナル・ニューギニア」の悲劇から一歩も脱却できないのが日本人の宿命なのかもしれない。
しかし、考えようによっては、我愛機であったF-4が、まだまだ使われるということは、いざ鎌倉!の時は再び「キーボード」を操縦桿に持ち替える事が可能なわけだから、私も機会を見ては「体力練成」を始めようと思う。
ただ、隊長時代に「前席」で5~6Gに耐えつつ格闘戦をやった私も(写真)、「昔取った杵柄」というわけにいかないのが悔しい限りである。既にOBになっている多くのファントムライダー達はこの記事を読んでどうんでどう思っていることだろうか?
明日は午後2時から、学士会館でポーツマスネットワーク主催の「リレートーク」に出場することになっている。出演者は外交評論家:加瀬英明氏「2007年は名誉を守る戦いの年」。拓大教授:遠藤浩一氏「安倍総理は保守派無党派層を無視できない」。ジャーナリスト:西村幸裕氏「ワシントンポスト広告の顛末」。日本保守主義研究会代表:岩田温氏「従軍慰安婦問題に事挙げする」。私の受け持ちは「自衛隊の苦節と無念」と題して約20分間だが、さて、何とも複雑な思いである・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ようちゃんの意見。↓
★全く同感ですが、「閣下の憂鬱」さんが次期戦闘機の事で嘆いています。空軍力強化が駄目なのは、このところ立て続けに発生した防衛省の情報漏洩事件が、 よりにもよって国防の根幹たる空軍力に影響しています。
▼ファントムは、もう無理だろ(閣下の憂鬱)
F22導入難航、旧型使用延長へ 米、 情報漏洩で不信感(産経イザ)
政府が次期主力戦闘機(FX) 選定で本命視している米国の最新鋭ステルス機「F22Aラプター」の導入をめぐり、 日米間の交渉が難航している問題を受けて、防衛省・自衛隊は数年後に切り替えを迎える予定のF4について、 耐用年数を延長する方向で検討に入った。海上自衛隊のイージス艦中枢情報流出事件により、 米政府が日本の情報保全に不信感を抱いていることが背景にある。国の防衛の要となる主力戦闘機を、 旧型機でしのぐことを余儀なくされるという、異例の事態を迎えそうだ。
昭和48年に配備が始まったF4(91機)は、F15とともに現行の主力戦闘機だが、 来年度中に7機が支援戦闘機F2に切り替わるのを手始めに退役が始まる。政府は来年夏の21年度予算の概算要求までに、 FXの機種を決める方針だが、米政府がF22の情報を開示しない場合、選定がずれ込む可能性も出ている。このため、 F4の切り替え時期を見直し、耐用年数の延長も合わせて検討する必要が出てきた。
防衛省では、F4に代わるFXについて、選定対象を6機種に絞り込み、調査に入っている。
レーダーに映りにくいステルス性や機動性に優れた第5世代機のF22は、航空自衛隊にとって「すでにのどから手が出ている」 (田母神俊雄航空幕僚長)ほど欲しい存在。今年4月に米軍のF22が参加した日米共同訓練では 「日本は手も足も出ないほどの実力差だった」(空自幹部)という。
日本政府は米政府に対し、繰り返しF22の情報提供を求めているが、米国内法は最新鋭機の技術が流出することを防止する目的で、 F22の輸出や他国への情報開示を禁じている。米下院は12日、日本などへの輸出解禁の是非の検討を始めた。
ネックは防衛省・自衛隊の情報保全体制だ。守屋武昌事務次官は今月初めの訪米で、ローレス前国防副次官らと会談したが、 米側はイージス艦中枢情報流出事件により、中国に情報が漏れた可能性を指摘。 守屋氏はFX選定作業とは切り離して考えてほしいと要請したが、米国には中国への情報流出がなかったことの証明を求められ、 不信感はぬぐえなかった。
◇
【用語解説】F22Aラプター
ロッキード・マーチン社が開発した米空軍の最新鋭ステルス戦闘機。1980年代、旧ソ連のSU27に対抗するため、 主力戦闘機F15の後継機として開発が始まり、2005年に実戦配備が行われた。 相手のレーダーに探知されにくい高度なステルス性が特長で、ミサイルなどの武器も機体に格納して突起物を極力減らした構造になっている。 1機200億円以上とされる。
旧来からのソ連/ロシアに加えて、最近では南北朝鮮そして支那からの領空侵犯によるスクランブルの回数が、 このところ飛躍的に増えているのは知られているところ。特に、 支那は太平洋への出口確保の野望をあからさまにして毎日のように日本の領空を侵犯しています。
これら周辺国の空軍装備については確実に進歩を遂げています。ロシア・支那はミグの最新鋭機を投入し、南鮮はいわゆる“キムチイーグル” (F15K)を投入してレベルを上げてきています。対する日本の主力機はF15イーグルとF4ファントム。特に、F4ファントムは就役から35年を経て、もはや敵性国家の最新鋭機に対抗出来る機種ではなくなっています。北鮮の主力機がベトナム戦争期のものであると嘲笑する向きも少なくありませんが、改装しているとはいえ日本も実は大差がない、というのが愕然とするところです。
で、これらに対抗する為に、目下世界最強といわれるステルス戦闘機・F22ラプターの導入計画が進められている訳です。南鮮などはこれに過剰反応して「もし日本にF22が配備されたら南鮮空軍は対抗出来ない」と騒ぎ立てていたほどです。ところが、ここに立ちはだかったのが自衛隊の情報漏洩事件、ことにイージス艦情報の漏洩事件です。
まあ、はっきり言って今回の事態を招いたのは自業自得ではあり、もし朕がアメリカの立場でも「そんな情報ダダ漏れのところに最新鋭機を供給する訳にはいかない」という判断をするでしょう。当たり前です。しかし、それでは日本の空軍力が崩壊し、特に沖縄・南西諸島方面や日本海方面への制空権を失ってしまう事になります。特に、 鳴り物入りで導入された「FX」 F2戦闘機に決定的な欠陥がある事が明らかとなってしまった今、その深刻度は非常に大きくなっています。
掛かる事態を打開する為には、とにかく情報管理統制の強化・徹底を迅速に行い、アメリカの信用に足る情報管理体制を一日も早く構築するという事に尽きますが(本来は、アメリカに指摘されるまでもない事)、これが当初の予定に間に合わないというので有れば、今さら戦力として当てにならないF4ファントムの延命を行うよりも、F22ラプター導入までのつなぎとなりうる新鋭機の導入を検討するべきだと思うのです。周辺国の動向を考えれば、それがより確実で安全な手段であると思えます。
一時期取りざたされたユーロファイターの部分導入でも良いでしょうし、F/A18ホーネットの部分導入、あるいはF15イーグルの改修機の部分導入でも良いでしょう。とにかく、F4ファントムの延命に比べれば、遙かに戦力として期待出来ます。本当のところは何とかアメリカを納得させてF22ラプターを全面導入するのが言うまでもなくベストなんですがね。
いずれにしても、現在の自衛隊のお粗末な情報管理体制のままでは、空軍力のみならず今後イージス艦を追加導入する事さえも出来なくなってしまいます。十分に信頼しうる性能を持つ戦闘機や戦艦を全て国産で揃えられる体制が整っているのであれば、いちいちアメリカの顔色を伺う必要もないのですが現実はそうではありません。そして、そういった事を抜きにしても軍事情報をきっちりコントロールするというのは軍事の基本中の基本です。自衛隊・防衛省には、一日も早く信頼に足る情報管理体制の確立をしてもらい、将来の我が国の国防への憂いを断っていただきたいものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ようちゃんの意見。↓
★スパイ・防諜法案の一日も早い成立を願いますねー。 通信の自由だとか言論の自由の権利も国益が優先します。もう日本の周囲の国際環境が惰眠を許せる状況では無いのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
14日の産経新聞「やばいぞ日本」は、国産開発戦闘機・F-2問題を取り上げた。「F-2は総額3700億円以上を投じ、米国の戦闘機F-16を土台に日本の誇る先端技術を取り込んだ『日米共同開発』の産物だ。1990年代、対地・対艦用の次期支援戦闘機(FSX)として設計されたが、対艦ミサイル4基を搭載すると主翼が大きく振動する欠陥が直らない。支援戦闘機としては失格でも、爆弾を積まなければ自由自在に舞うことは出来るとの理由で迎撃戦闘機として航空自衛隊三沢基地などに配備されている。しかし、『F-2は韓国のF-15Kに劣る。竹島の制空権は失った』と空の勇者達は嘆く。2004年当時、石破茂防衛庁長官は『国民に説明できないものは買わない』と調達打ち切りを言明した。防衛省は当初予定141機だった総調達計画数を最終的に94機まで削減し、今年度を最後に購入は終了する。だが、今なお『失敗』を認めない」と書く。
竹島争奪戦で、韓国空軍に負けるとは思わないが、この問題の根底には、敗戦によって航空機産業がすべて閉鎖され、研究開発はおろか、装備も一切厳禁された空白の10年が影響しているのである。つまり、レシプロ時代から、ジェット時代への大きな転換期に、全く航空技術に関する研究が差し止められたのだから、戦勝国であった欧米の“目を見張るような進歩”を、我が国の研究者達は指を銜えて見ていなければなかったのである。世界を相手にあれほどの戦いを演じた立役者達は、戦後は一転して社会の片隅に追いやられ、技術者たちは代わりに「鍋釜造り」で糊口をしのいだのである。
朝鮮戦争が始まり、警察予備隊を「作らされ」て、時代遅れのレシプロ機や、T-33、F-86というジェット機を与えられ、漸く航空産業は勢いを取り戻したが、国産化は遠い夢であった。しかし、技術者達の願いがかなって、やがてT-1ジェット練習機の国産に成功し、T-2超音速高等練習機を成功させたが、まだまだ世界の趨勢に追いつくほどではなかった。その極め付きは「ジェットエンジン」にあった。
地道な研究努力が実って、それなりのエンジン製作技術は手に入れたものの、世界、特に米国の技術の進歩は、格差を広げこそすれ、追いつけるものではなかった。そこでそれを十分承知の上で我研究者達は「F-2」の開発に取り組んだのだが、いかんせん、T-2(F-1)開発から期間が経過しすぎていたため、技術力の継承が絶たれていた。F-1開発に意欲的に取り組んだ技術者達のほとんどが、既に“管理職”に昇進していて現場を離れていたのである。技術の継続性が絶たれることはこの種開発にとっては致命傷である。しかもFSX計画では、技術者達が熱望していた「純国産計画」が、“政治的混乱”によって「米国との共同開発」になったこと、及び「支援」戦闘機としての運用状況を熟知することなく、新素材の開発が主目的になったことが、今日の生産中止につながった要因だったと私は思っている。要は、国家にこの種研究を持続させようという「強固な意志」がなかったのである。
行き当たりばったりで、政争の具にされたF-2開発は哀れであった。しかし、F-2を与えられた現場の努力は見事であった。徐々にではあったが、要撃戦闘機としての使用に耐えるところまでこぎつけ、いまや本来の射爆撃機能の試験に入っている。
己の私的欲求を満たすため利権争いを最優先させ、国防の何たるかを弁えない政治家が跋扈すると、この種計画は成功しない。後進国家に「無意味な?」ODAをばら撒く余裕があったら、その何分の一かの予算を国内航空産業の研究開発費に継続して当てていれば、優秀な技術者はいずれ世界的レベルの戦闘機を完成させたことであろう。
1988年11月29日に「FS-X共同開発に関する日米政府間の交換公文」が取り決められたが、この前後の政府首脳の名を思い出してみるがよい。防衛庁長官だけでも、1982年11月:谷川長官。1983年12月:栗原長官。1984年11月:加藤長官。1986年7月:栗原長官。1987年11月:瓦長官。1988年8月:田沢長官。1989年6月:山崎長官。同年8月:松本長官。1990年2月:石川長官。同年12月:池田長官。1991年11月:宮下長官。1992年12月:中山長官。1993年12月:愛知長官。1994年4月:神田長官。同年6月:玉沢長官。1995年8月:衛藤長官。1996年1月:臼井長官。同年11月:久間長官・・・と14年間に17人も交代しているのである。
その間内部部局も各幕僚監部も、交代行事と状況説明(報告)、部隊視察業務に追い回され、全うな防衛計画推進に集中できなかった。つまり、“チンドン屋”的行事に追いまくられていたのである。儀仗隊と音楽隊、それに“草刈とパレード行事”は上手くなっただろうが、肝心要の戦力増強に手抜かりが生じても止むを得なかった状況であった。
今朝の産経新聞一面には「F-22導入難航」「旧型F4使用延長」「防衛省検討」「情報漏洩が影響」と出た。どこまでこの国の軍事的状況は、世界情勢の緊迫化から取り残され「役立たず」状態に陥っていくのだろうか?それも肝心要な「危機迫るとき」に! 軍事力軽視の付けが今ほど露わになったときはない。「しっかりせよ。防衛省!自衛隊!」という声が高まるのも止むを得ないと思う。しかし、第一線の隊員達は気の毒に過ぎる。「竹やり」を与えられて「勝て!」と命令されるのだから・・・。士気が落ちるのも理解できるが、旧式機で「特攻して散華」していった多くの青年たち同様、「負けること」は彼らの「名誉」が許すまい。
何時の時代においても、結局今までの政治の「不作為」のツケは現場に押し付けられるのであって、21世紀になっても「ガダルカナル・ニューギニア」の悲劇から一歩も脱却できないのが日本人の宿命なのかもしれない。
しかし、考えようによっては、我愛機であったF-4が、まだまだ使われるということは、いざ鎌倉!の時は再び「キーボード」を操縦桿に持ち替える事が可能なわけだから、私も機会を見ては「体力練成」を始めようと思う。
ただ、隊長時代に「前席」で5~6Gに耐えつつ格闘戦をやった私も(写真)、「昔取った杵柄」というわけにいかないのが悔しい限りである。既にOBになっている多くのファントムライダー達はこの記事を読んでどうんでどう思っていることだろうか?
明日は午後2時から、学士会館でポーツマスネットワーク主催の「リレートーク」に出場することになっている。出演者は外交評論家:加瀬英明氏「2007年は名誉を守る戦いの年」。拓大教授:遠藤浩一氏「安倍総理は保守派無党派層を無視できない」。ジャーナリスト:西村幸裕氏「ワシントンポスト広告の顛末」。日本保守主義研究会代表:岩田温氏「従軍慰安婦問題に事挙げする」。私の受け持ちは「自衛隊の苦節と無念」と題して約20分間だが、さて、何とも複雑な思いである・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ようちゃんの意見。↓
★全く同感ですが、「閣下の憂鬱」さんが次期戦闘機の事で嘆いています。空軍力強化が駄目なのは、このところ立て続けに発生した防衛省の情報漏洩事件が、 よりにもよって国防の根幹たる空軍力に影響しています。
▼ファントムは、もう無理だろ(閣下の憂鬱)
F22導入難航、旧型使用延長へ 米、 情報漏洩で不信感(産経イザ)
政府が次期主力戦闘機(FX) 選定で本命視している米国の最新鋭ステルス機「F22Aラプター」の導入をめぐり、 日米間の交渉が難航している問題を受けて、防衛省・自衛隊は数年後に切り替えを迎える予定のF4について、 耐用年数を延長する方向で検討に入った。海上自衛隊のイージス艦中枢情報流出事件により、 米政府が日本の情報保全に不信感を抱いていることが背景にある。国の防衛の要となる主力戦闘機を、 旧型機でしのぐことを余儀なくされるという、異例の事態を迎えそうだ。
昭和48年に配備が始まったF4(91機)は、F15とともに現行の主力戦闘機だが、 来年度中に7機が支援戦闘機F2に切り替わるのを手始めに退役が始まる。政府は来年夏の21年度予算の概算要求までに、 FXの機種を決める方針だが、米政府がF22の情報を開示しない場合、選定がずれ込む可能性も出ている。このため、 F4の切り替え時期を見直し、耐用年数の延長も合わせて検討する必要が出てきた。
防衛省では、F4に代わるFXについて、選定対象を6機種に絞り込み、調査に入っている。
レーダーに映りにくいステルス性や機動性に優れた第5世代機のF22は、航空自衛隊にとって「すでにのどから手が出ている」 (田母神俊雄航空幕僚長)ほど欲しい存在。今年4月に米軍のF22が参加した日米共同訓練では 「日本は手も足も出ないほどの実力差だった」(空自幹部)という。
日本政府は米政府に対し、繰り返しF22の情報提供を求めているが、米国内法は最新鋭機の技術が流出することを防止する目的で、 F22の輸出や他国への情報開示を禁じている。米下院は12日、日本などへの輸出解禁の是非の検討を始めた。
ネックは防衛省・自衛隊の情報保全体制だ。守屋武昌事務次官は今月初めの訪米で、ローレス前国防副次官らと会談したが、 米側はイージス艦中枢情報流出事件により、中国に情報が漏れた可能性を指摘。 守屋氏はFX選定作業とは切り離して考えてほしいと要請したが、米国には中国への情報流出がなかったことの証明を求められ、 不信感はぬぐえなかった。
◇
【用語解説】F22Aラプター
ロッキード・マーチン社が開発した米空軍の最新鋭ステルス戦闘機。1980年代、旧ソ連のSU27に対抗するため、 主力戦闘機F15の後継機として開発が始まり、2005年に実戦配備が行われた。 相手のレーダーに探知されにくい高度なステルス性が特長で、ミサイルなどの武器も機体に格納して突起物を極力減らした構造になっている。 1機200億円以上とされる。
旧来からのソ連/ロシアに加えて、最近では南北朝鮮そして支那からの領空侵犯によるスクランブルの回数が、 このところ飛躍的に増えているのは知られているところ。特に、 支那は太平洋への出口確保の野望をあからさまにして毎日のように日本の領空を侵犯しています。
これら周辺国の空軍装備については確実に進歩を遂げています。ロシア・支那はミグの最新鋭機を投入し、南鮮はいわゆる“キムチイーグル” (F15K)を投入してレベルを上げてきています。対する日本の主力機はF15イーグルとF4ファントム。特に、F4ファントムは就役から35年を経て、もはや敵性国家の最新鋭機に対抗出来る機種ではなくなっています。北鮮の主力機がベトナム戦争期のものであると嘲笑する向きも少なくありませんが、改装しているとはいえ日本も実は大差がない、というのが愕然とするところです。
で、これらに対抗する為に、目下世界最強といわれるステルス戦闘機・F22ラプターの導入計画が進められている訳です。南鮮などはこれに過剰反応して「もし日本にF22が配備されたら南鮮空軍は対抗出来ない」と騒ぎ立てていたほどです。ところが、ここに立ちはだかったのが自衛隊の情報漏洩事件、ことにイージス艦情報の漏洩事件です。
まあ、はっきり言って今回の事態を招いたのは自業自得ではあり、もし朕がアメリカの立場でも「そんな情報ダダ漏れのところに最新鋭機を供給する訳にはいかない」という判断をするでしょう。当たり前です。しかし、それでは日本の空軍力が崩壊し、特に沖縄・南西諸島方面や日本海方面への制空権を失ってしまう事になります。特に、 鳴り物入りで導入された「FX」 F2戦闘機に決定的な欠陥がある事が明らかとなってしまった今、その深刻度は非常に大きくなっています。
掛かる事態を打開する為には、とにかく情報管理統制の強化・徹底を迅速に行い、アメリカの信用に足る情報管理体制を一日も早く構築するという事に尽きますが(本来は、アメリカに指摘されるまでもない事)、これが当初の予定に間に合わないというので有れば、今さら戦力として当てにならないF4ファントムの延命を行うよりも、F22ラプター導入までのつなぎとなりうる新鋭機の導入を検討するべきだと思うのです。周辺国の動向を考えれば、それがより確実で安全な手段であると思えます。
一時期取りざたされたユーロファイターの部分導入でも良いでしょうし、F/A18ホーネットの部分導入、あるいはF15イーグルの改修機の部分導入でも良いでしょう。とにかく、F4ファントムの延命に比べれば、遙かに戦力として期待出来ます。本当のところは何とかアメリカを納得させてF22ラプターを全面導入するのが言うまでもなくベストなんですがね。
いずれにしても、現在の自衛隊のお粗末な情報管理体制のままでは、空軍力のみならず今後イージス艦を追加導入する事さえも出来なくなってしまいます。十分に信頼しうる性能を持つ戦闘機や戦艦を全て国産で揃えられる体制が整っているのであれば、いちいちアメリカの顔色を伺う必要もないのですが現実はそうではありません。そして、そういった事を抜きにしても軍事情報をきっちりコントロールするというのは軍事の基本中の基本です。自衛隊・防衛省には、一日も早く信頼に足る情報管理体制の確立をしてもらい、将来の我が国の国防への憂いを断っていただきたいものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ようちゃんの意見。↓
★スパイ・防諜法案の一日も早い成立を願いますねー。 通信の自由だとか言論の自由の権利も国益が優先します。もう日本の周囲の国際環境が惰眠を許せる状況では無いのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本のお姉さんの意見。↓
明日から日本軍を作っても、
アメリカと同等の戦闘機や潜水艦をつくれるかどうかだね。
作れても、片っ端からチャイナにスパイされて
同じ物を大量生産されるだろうよ。